形式:単行本
出版社:スクウェア・エニックス
つまり、シリーズ後期の作品(ナンバリング後発作品)がそのシリーズの原点となるパターンにおいて、最新作が時系列で一番過去になる為にゲームとしての新要素が後の歴史においては廃れている事になっている(具体的には強力な魔法や特技が無くなったりする)事の説明をクリフトがしてくれている事になる。クリフトえらい。
やる事自体はそんなに多くない三章四章だから物語自体は特に端折られていない。さえずりの塔を端折った二章と、ライアンを深く印象付ける第一章が盛られていたにしても、この二巻の内容は鮮烈。繰り返しになるが四章の世界構造は同様のファンタジー作品中でも白眉。静寂の玉を手に入れるくだり、アッテムト鉱山の火薬壺を取りに行く話にしても、火薬を何に使っちまったかと言えば「人間の身体は意外と燃えにくい」から、と言うのが回答。岬のお告げ所もちゃんと組み込まれている。一巻冒頭の神託がここに活きてくる。キングレオ城の乱痴気はアウト。
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つまり、シリーズ後期の作品(ナンバリング後発作品)がそのシリーズの原点となるパターンにおいて、最新作が時系列で一番過去になる為にゲームとしての新要素が後の歴史においては廃れている事になっている(具体的には強力な魔法や特技が無くなったりする)事の説明をクリフトがしてくれている事になる。クリフトえらい。
やる事自体はそんなに多くない三章四章だから物語自体は特に端折られていない。さえずりの塔を端折った二章と、ライアンを深く印象付ける第一章が盛られていたにしても、この二巻の内容は鮮烈。繰り返しになるが四章の世界構造は同様のファンタジー作品中でも白眉。静寂の玉を手に入れるくだり、アッテムト鉱山の火薬壺を取りに行く話にしても、火薬を何に使っちまったかと言えば「人間の身体は意外と燃えにくい」から、と言うのが回答。岬のお告げ所もちゃんと組み込まれている。一巻冒頭の神託がここに活きてくる。キングレオ城の乱痴気はアウト。