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この腕がつきるまで 打撃投手、もう一人のエースたちの物語 (角川文庫)

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西船橋キャンパス 文芸部
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kitapon1221
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打撃投手という職業は、日本のプロ野球界にしかないものらしい。プロを志し1軍のマウンドで投げることを夢見た彼らが、裏方に徹するようになるまでには、葛藤や惑い、諦めがあったことは分かるが、その反面で、大打者に自分が必要とされているという誇り、喜びもあったはず。著者の意向なのか、その影の存在としての部分、マイナス面だけが強調されているように感じた。もう少し中立的な立場で、1人ひとりを掘り下げていってほしかったな…。興味深い題材であった故に、余計に残念に思った。
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緋莢
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王、長嶋、落合ら大打者に欠かせない存在である「打撃投手」。専門的な打撃投手は日本にしかいないようです(アメリカはコーチが投げる)。王、長嶋の打撃投手をつとめてきた人々や、甲子園で活躍、ドラフト1位から打撃投手になった人々について書いています。<チームプレーに徹して巨人が勝つためには、大の虫を活かして 小の虫を殺さねばならない>、<「打撃投手は打者のタイミングに合わせますから、ボールを放つ位置 リリースポイントが早くなってしまうのです(続く
緋莢

でもこれはふつうの投手とはまったく正反対です。試合では打者を打ちづらくするために、ボールをいつまでも深く持って、手放す瞬間を遅くするんです」打撃投手として合格点のボールは、現役の投手としては、もはや通用しないボールを投げることを意味した>それぞれが葛藤を抱えながらも、打撃投手としての役割を全うし、それによってチームが勝ち、時に大きな記録が生まれたというのがよく分かりました。だからこそ、王、長嶋が彼らに様々な気遣いをしたというのは納得です。

03/01 18:44
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snakedoctorK
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イチロー選手の打撃投手がイチロー選手は打率を気にしなければものすごいホームランバッターなんだとおっしゃっていたのが印象的。 落合氏もホームラン打たなくていいなら4割打てるとうそぶいていたがそれと同じことなのだろう。 自分の生きる道を全うしているのだ。
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若大将@コウノ
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プロ野球の裏方である打撃投手にスポットを当てた異色作。 当然、彼らもチームとっては重要な一員であることは勿論なのだが、まだ打撃投手の地位がなかった時代。特に、球界の至宝である長嶋や王などの大物選手に対しては、萎縮してしまい手元が狂って体に当ててしまった場合などはコーチから罵声や鉄拳がくることも日常茶飯事だったとか。そういった気苦労話を読んでいると昔は大変だったんだなぁと思うと同時に、選手として大成できずに、第2の人生もスタッフとして野球に携われる喜びや誇りを皆持って徹しているんだというのが伝わってきた。
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ripen
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阪神の久保田投手が打撃投手に転身するときに「剛球で若手を鍛える」との主旨の記事が出ていたが、そういうものではないんですね。プロの相手でも気持ちよく打たせるのは難しいんだと意外だった。
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きのやん
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壊滅的な文章の酷さに驚く。取材でいい話を引き出しているのに、朝獲りの最高の海の幸を腐った調味料で煮たようなものだ。著者はアンカーを立てて取材記者に徹するべきだ。あと毎度思うが、この国に文章の良し悪しが判る編集者はいないのか?
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thee birdmen
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ひたすらストライクを投げ続けて、気持ちよく打たれることを仕事にする。世界中で日本にしかいないという打撃投手の生き様を描いた本です。ストライクが入らなければ解雇・タイミングが合わなければ打ち損じが増え打者は調子を崩す・打ち取りたいという投手の本能が理性の邪魔をするなどなど、プロの世界で活躍を夢見た男たちが夢に敗れ、打撃投手という職人になるための苦悩がヒシヒシと伝わってきます。葛藤と抵抗感の果てに彼らがたどり着いた境地が面白いです。光と影がある限り、影の働き無くして光はありません。たとえ脚光を浴びなくてもね。
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おおきなかぶ
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ネタバレ著者が文庫版あとがきに、"光が輝くのは影の働きがあってこそで、そんな人たちに目を注げる世の中であってほしいと強く願う"と書かれていますが、読み終え、まさにその様に感じました。
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えい きときと
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「打たれないこと」を職業としていた方が、「気持ちよく打ってもらうこと」に変わるのに、また別の意味での難しさに、皆さん苦労されています。王さんに良く指名され投げていた打撃投手の方が、ヒットだったら何時でも打てますねと何気なく漏らした言葉に、「俺のヒットをお客さんが見に来てくれると思うのか」と言った王さんの凄みを感じるとともに、打撃投手だからこそ見える世界もあるようです。テーマがいいので、あとは人物の内面に入り込める文章だったら、もっと良い本になりそうな気がします。
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うたまる
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「仕事として何か割り切れないもんがある。かと言ってそれに変わるいいことがあるかというとないんですよ。嫌な思いもずいぶんしてるはずなんやけどね」……打撃投手という職業についてのノンフィクション。その成り立ちから要諦まで12人にインタビューして構成しているのだが、モヤモヤ感が半端ない。それは打撃投手に就きながら、みな幾許かはこの職業を卑下しているように見えるから。プロ野球選手としての拘りや誇りは理解できるが、余りにも職業差別的。と思っていたら、あとがきを読んで納得。著者の予断が取材に影響したみたいね。
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Ikuto  Nagura
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日本にしかない(初めて知った)打撃投手という裏方を歩む男たちのノンフィクション。打撃投手だから分かる打者の好不調、一二軍の壁。「ニャンコよ、君に似合っているのはやっぱりグリーンの貧乏球団の、あの南海のユニフォームや。あれが君の姿そのものだったんや」筆者のパリーグファンらしい南海への愛情のせいか、藤本修二の話が一番面白かった。「穣さん(山本穣南海ブルペン捕手)と立場は違っても、自分が現役のときに裏方さんにやってもらったことを、今自分ができることで選手に返してやればいいわけや」かつてのエースの謙虚な姿に感動。
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茶々太郎
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テーマは興味深いが、いかんせん著者の文章力が酷い。読点の打ち方はおかしい、言葉の使い方は間違い多数。プロと言えないレベルに思える。
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みづき
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この本を読んで、打撃投手の制度が日本独自のものであることを初めて知った。光あるところに、影あり。影があるからこそ、光輝く。自分はその「影」に、たまらなく惹かれる。
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ガミ
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打撃投手の中でも、「打たせるため」に投げることへの葛藤を抱く投手や、やりがいを持って投げ続ける投手と色々な考え方を読めて、「プライド」による苦悩の大変さを知りました。人は「過去の栄光」を引きずってしまうものだとしみじみ思います。そして、特に印象に残った文言は「お前は野球バカになるつもりなのか。それじゃ駄目だと言ってるだろう。野球を辞めても、どこの世界でも通用する人間にならんと駄目なんだ」(P75:広岡のセリフ)です。この言葉は「何でも知ったほうがいい」という今の私の心がけへの励ましとなりました。
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こたろう
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打撃投手という裏方に徹した人たちの葛藤と誇りを追ったノンフィクション。甲子園やプロの一軍で活躍した過去の華やかな実績やプライドを捨て、打たせるためにひたすら投げる。投手として上を目指す気持ちと葛藤しながら、裏方としてチームを支えることを誇りに。投手としてマウンドに立っていた時とは求められるものが違う。バッターの要求するところへ投げ続ける技術。どういう立場になってもボールを投げ続けたいという、野球に対する強い気持ちが全編を通して見えた。
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Yotaro Koshimizu
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聞いたことあるぞ、この名前。巨人の中條、近鉄の水谷・・・プロ野球を陰で支えているもうひとつのプロ。エースを狙って入団したのに、同じピッチャーなのに、打者に快打されることを目指すバッティングピッチャーへの転身。葛藤、悟り、新たな喜び。野球人生は本当に奥が深いなあ、野球文化は深いなあと思う一冊でした。
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風街図鑑
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打撃投手が日本プロ野球独特のものと初めてこの本を読んで知った。かつてはスポットを浴びた投手が裏方に徹するまでの苦悩がうまく描かれている。
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YOS1968
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来る日も来る日も100球以上を投げ、裏方としてチームの勝利に貢献する過酷な労働。決して日の当たることのない役割を果たす男達はは、かつての甲子園のヒーローだったり、関西球団のエースであったり、2年連続の最優秀救援投手だったりする。投手の本能である、いかにして打者を抑えるかではなく、いかにして気持ちよく打ってもらえるかに自分の気持ちを変えなければならない苦悩。プロ野球人生の悲喜こもごもが交錯する。面白いノンフィクションであった。
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