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日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫)

感想・レビュー
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くら
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学生の頃、電子辞書に入っていた青空文庫で授業中こっそり読み進めては挫折していた『ドグラ・マグラ』、できれば上下巻分かれていない紙媒体で読破したくて、購入した。やっと読み切ることができた。終始作者に振り回され、騙され、変なものを読まされ、チャカポコチャカポコ聞かされ……その酩酊感を楽しめれば勝ち、だと思っている。楽しかった!
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ゆきね
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瓶詰地獄の短さ、その威力よ
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冬至楼均
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「氷の涯」は弟子の体験談がもとになっているらしいが。さてどこまでが実話なのか。次は第一巻。
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ベルディ
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『氷の涯』は著者の数少ない100p超えの作品かな?ロシア好きなんですねぇ夢野久作。やはりこの作品でも、夢Qは探偵小説というのを上空から冷静に俯瞰しているような印象を受けます。ラストのロマネスクな逃避行。こういうの好きですよウン。『ドグラマグラ』は「正木教授が生涯をかけて2つの学説を証明する物語」だと初読時は解釈したが、「教授間での学術研究を超えた闘争ドラマ」に上書き。 精神医療なんてほとんどないに等しいこの時代に一介の探偵小説家がここまで先見性のある物語を書いたのはやはり脱帽
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sayzk
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ネタバレ 三回目の再読。全集と言うより結局「ドグラマグラ」とオマケ二編。「瓶詰~」は短編ながら毒のあるドラマ。 夢野久作がどれほど明治の医学界や医大病院の実情をわかっていたのか?かなりの部分想像ではなかろうか?(これこそ私の想像だが) さらにこのような状況に身を投じる医学の権威二人と記憶を失った青年がどんな心境になるかその想像力たるや恐ろしい。物語の展開からすればかなり冗長であるはずがその想像力が退屈させない。 正木博士を演じた桂枝雀さんはその後、正木博士同様に・・・
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来古
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「瓶詰の地獄」「氷の涯」「ドグラ・マグラ」
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てらさか
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ドグラマグラを一冊で読める便利な本(といっていいものか)。読むのは2回目。いろいろつかめてきたような、やはり違うような。
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モッチ
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★★★
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猫ろじすと
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ドグラマグラを読んでみたくて。奇書、なるほど。どんな話かあらすじを述べよと言われても難しいし、自分の第一言語である日本語で書かれた文章を読んでこんなに不安な気持ちに陥ったり混乱するのかと驚いた(普通に読める部分も多い)。体力があって心が元気な時じゃないと読めないかも。「私はドグラマグラを読んだ」という事実は、小さいけど誇りの一つとして自分の中に残るなと思った。 瓶詰の地獄は短編中の短編だけど、しっかり世界観が出ていて好きでした。
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訪問者
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発売当時に買って30年近く積読状態であったものをコロナのおかげでやっと読破できた。「瓶詰の地獄」は他の様々な本で何度も読んだがやはり傑作。「氷の崖」は意外な面白さのハードボイルドミステリー。そして今回が初読の「ドグラ・マグラ」はうわさ通りの大傑作。
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aki
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夢野久作の著作から『ドグラ・マグラ』はともかく、傑作長中編の「氷の涯」、珠玉の短編「瓶詰の地獄」の3編しか収録していないという編集の思い切りの良さが、ええですわ。3編とも読んでいたのに思わず買ってしまった。自分で「夢野久作集」を編集するとしたら、短編で、もう1編「押絵の奇蹟」もいれるかな(「少女地獄」「あやかしの鼓」などもいいですよ)。「瓶詰の地獄」は孤島に流れ着いた兄妹の悲劇を描いた超傑作。構成は、ずっと後年になって読んだジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの『たったひとつの冴えたやり方』に似てるかも。
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植岡藍
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長年の積読を解消できた。とはいえ「ドグラ・マグラ」は再読が必要になりそうだ。笑ってしまいそうなおかしさがいろいろあって、これを大真面目に衒いもなくやってるんだから尚更おかしいのだけど、面白いですね。
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ω
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ドグラマグラを一冊にまとめてくれていたので何とか気合いで読んだ。 前半の軽いノリから後半の重たい種明かしへ進む、私の中でのピークはやっぱりチャカポコ♫チャカポコ♫ そこは可笑しくて何度も読めるでしょうけど、全部はしんどくて二回は読破できない(ΘωΘ)
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緑の林檎
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ネタバレ何度目かの再読だが、今回は「瓶詰の地獄」のみを読む。夢野久作はこの作品で宗教の本質を見事に描いていると思う。たとえ拠り所たる教義が失われたとしても、自分を見つめることができればそれは同じことである。逆にそれなくしては成り立たない。勿論自らが抱く概念の多寡でもない。しかし、作者はここで自分の信条を述べるのではなく、あくまでも物語を書こうとしている。細部にみられる読者に対する気配りなど実にしたたかで、その点では確かにミステリーと呼んで差し支えないと思う。掌篇でありながら、作家の力量を思い知らされる作品である。
kiyoka

「日本探偵小説全集を読む‐4月の巻」おつかれさまでした。『瓶詰地獄』は青空文庫で読んだので直筆のカット版見てみたいです。

04/25 09:34
緑の林檎

kiyoka t様、ありがとうございます。カットは1枚だけですが、本文庫の編集作業のときに偶然見つかったものだそうです。

04/26 14:14
3件のコメントを全て見る
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ネタバレ私は『ドグラ・マグラ』が予想に反して前提が論理的で、文章が読み易く、展開が巧いと感じました。第1に、私は心理遺伝が論理的であると感じたからです。私はこの小説を読む限りでは、時間が個々の生命の内を流れる可変的なものである事、胎児の細胞が母親の胎内で生命誕生から現在迄の歴史を夢で見る事、脳髄が生命の細胞の信号を反射交換するものである事等に納得しました。第2に、私は文体、語り、例え等に工夫を感じたからです。私は論文・遺書・調査書等の文体の多様さ、正木の語りの親しみ易さ、胎児の夢等の例えの分かり易さ等が
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読者に長文を飽きさせず、魅力を感じさせ、理解させる為の工夫であると感じました。第3に、私は何度も展開に振り回されたからです。私は正木の生存、一郎の離魂症、正木・若林・一郎の間の疑惑の転換等で何度も予想が裏切られ、正木の発言の真偽が分からず、結末で自身の現在が胎児の夢でないかと感じました。

06/16 12:16
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又、私は『瓶詰の地獄』で無人島が楽園を、聖書が神聖さと後ろめたさを、心中が悲劇を演出していると感じました。又、私は『氷の涯』で身分不相応の能力の不利益、先入観を正の方向に裏切る利益、愛情の不合理を感じました。

06/16 12:25
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新人
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ドグラ・マグラは以前文庫で読んだが日本小説史上最高傑作だと思う 瓶詰の地獄は二度読み必至 氷の涯は美しいラストシーンだけで読む価値あり
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Kaede
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やはりドグラマグラが難しくて読み進めるのが辛くなる部分もあり、一度読んだだけではあまり理解できなかった。短編の「瓶詰めの地獄」は読みやすく面白かったので、次は短編に挑戦しようと思います。
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ちはや
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ネタバレドグラマグラだけで多分十年くらいかかった。その間に瓶詰めの地獄は何度も何度も読み返していたのに。やっと読み終えた。ちょうど遺書の最後の部分から一気に読み切った。もう一度最初から読み直さないといけない。きっと追体験できることだろう……。一ヶ月後の一年後の一年前の……
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承真
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日本三大奇書の一つ。物語を理解しようと読むのは危険、といった印象。前半を理解するほど、精神に異常をきたすと思います。深夜目が覚めて時計の秒針の音を聴いた時、何がなんだか分からなくなりましたいぇぇい!
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しょすたこおびち
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ネタバレ今日はいよいよ[ドグラ.マグラ]読書会。文庫を変えて3回以上読んでも?は消えないけれど、印象は変わる。最初は時系列がおかしくて、さては夢野久作のハッタリか?とも思ったが違う。大正15年の11月20日と10月20日をめぐるトリック(の積り)。若林、正木の言うことは真偽の境界が分からないように書いてる。正木博士は1か月前に自殺した、という若林博士の言葉。私=呉一郎がわかった!となるまで二転三転してる。呉家、九大医学部の双方で本当は何が起こったのか。離魂病なる病気を持ち出すのは狡いと思うけど。面白かったね。
しょすたこおびち

[氷の涯]を併載。

08/29 10:35
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Gen  Kato
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再読。この三作品が名作であることは間違いないのだけれど、夢野久作なら短篇(名品・佳品多し)をもっとたくさんセレクトしてほしかった気も。『瓶詰』の最後、『氷の涯』のラストシーンは何度読んでも魂を抜かれます。『ドグラ・マグラ』は無理に整合性を追わない。それが「読みおえたら頭が××××なる」という伝説から身を守る唯一の術です(笑)
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たかボー
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ドグラマグラを読みたくてこの本を読みました。なんだろう、途中までは読むのが苦痛で仕方なかったのに、最後200ページくらいから面白くなってページを繰る手が止まらなくなりました。が、結局最後の最後で頭が混乱するという。1回で完全に理解することはできないのでもう1回読みたいとは思うけど、もう1回読むのは嫌だ、というよく分からない感情に飲み込まれています。笑 何回読んでも完全に理解することはできないのでは…?と、個人的には思っています。結果3作とも面白かった、という雑だけどシンプルな答えに行き着きました。
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鳥取さん
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ふー、やっと読み終わった。「ドグラマグラ」は読むと気が狂うとされているようです。が、それは作中のある患者が書いたとされる(?)「ドグラマグラ」が、読んだ者の精神に異常を来たしたという描写に依るんでしょうね。読後、よく分からなかったので友人に「あれは何だったのか」と聞いても「よく分からない」と返された...そういう作品なんですかねえ。さてチェーホフの作品に精神病患者を扱った「六号室」というものがあるそうです。本作の主人公は7号室の患者で、6号室にはヒロインが収容されている。何か関係があったらいいなー。
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MK56
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ドグラマグラを読んでみたくて随分前に購入しましたが、ようやく決着。この厚さという時点で発狂ものなわけですが、内容がこれまた難解複雑故に頭が実にチャカポコします。内容的には読み返したいけど、量的には読み返したくない一冊
Terry Knoll

夢野久作の短編は「分かると怖い話」集でしょうか?

07/23 14:27
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Look
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読了にめちゃくちゃ苦労してしまった。「ドグラ・マグラ」はさすがさすがの三大奇書で、チャカポコには本当に苦労した(笑)とはいえ、面白かったか面白くなかったかで言えば、面白かったので不満はない。もちろん、だからといって人には勧めない。
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山一工房
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「氷の涯」が良かった。「ドグラ・マグラ」は思っていたよりへんてこな小説ではなかった。
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北条ひかり
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ジャスト21時間! 瓶詰の地獄、氷の涯、ドグラ・マグラの3作品を収録。正直、疲れた。ドグラ・マグラは、勢いをつけて読まないと挫折するし、面白くないだろう。阿呆陀羅経は好きだ。
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冬至楼均
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ネタバレドグラ・マグラが厚過ぎてほかに二篇しか入らない。一番短いけど一番引っかかるのが「瓶詰の地獄」。時系列が逆転していると言うのは素直な読み方なのだけど、三本同時に発見されているというのが中身と矛盾する。第一の瓶は無記名なので、実は他の二本と無関係と言う可能性も。
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登戸ヤスタツ
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足かけ半年、ようやっと読了。ゆうに600ページを占める『ドグラ・マグラ』がなかなかの苦行。とにかく長い、煩雑を極める台詞、やたら長い謎の挿話群、そしてラストに至って一番肝心なことが分からず。あらすじ?結末?それはあなたの脳髄の中に・・。 最初の『瓶詰の地獄』が、短い割に構成の妙が凝らされていたりで、完成度が高くてオススメです。
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そら
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 この分厚い本の大部分を占めているドグラマグラを読みたくて購入。そのドグラマグラ、意外に読みやすい。物語はきちんと事件を中心にまわるし、その状況も描いているし、オチもある。ただし、ほとんど、意味がない。その迷宮ぶりが奇書の名に恥じない。
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Kenshi
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『「ワー。こりゃあ漢文……しかも白文じゃありませんか。句読《くぎり》も送り仮名 も何も付いてない……トテモ僕には読めません、これは……」「フーン。そうかい。フーン、それじゃ仕方がないから、とりあえずその内容の概要を、吾輩が記憶している範囲で話しておくかね」「ドウカそうして下さい」「……ウーイ……」』...ここでホッとしました。解説に由良君美
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もももももももももももも
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既読のドグラ・マグラは置いておいて、瓶詰と氷の涯が読めてよかった。瓶詰はきょうだい二人の息の詰まりそうな生き地獄の話で、ああ夢野久作だなーと思ったが、氷の涯のラストに驚いた。夢野久作がこんな青春さわやか系で且つ(二人の)世界の終わりに向かってひた走る無謀さ、切なさ、虚無感みたいなものを盛り込んだ話を書くとは意外だった。終わりに向かって疾走する青春というか。死体だとか死に様が美しいわけはないんだけど、死ぬことのはかなさ、夢幻みたいにあやふやな「死のイメージ」っていうのがいいのかな。うまく言えないけど好き。
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あずき
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これはちょいと横着して、全編既読だったものであとがきのみ読了。『ドグラ・マグラ』は言わずと知れた名作だけれども、今日の僕らも日々もんどりを打ち、悩み続けているアイデンティティの探求というテーマを、約90年近く前に、起草し、奇想し、完成させたトコロにやっぱり夢野久作の凄さがある。また『瓶詰の地獄』の構成の秀逸さと美しさには、ぼくはいつも梶井基次郎を思い起こす。『氷の涯』には、ファンタジックな悲しさと当時の社会の縮図を観る。この3つを編んだ本作はまさに『夢野久作読本』足り得、末尾がそれを昇華している。
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日記
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ラストシーンで俄然格好良くなる『氷の涯』と構えて読み始めたら意外に取っつき易かった『ドグラマグラ』。そもそもこの本での本命だったドグラマグラは、自由奔放マトリョーシカみたいな小説だった。終わりで始まり。いきなり結論が書いてあってびっくりしたーびっくりしたー。MとWの分岐点は恋の勝ち負け。赤さんが夢現いう未来は、少なくとも一方は救われたということかなと解釈。…じゃないと悲劇的過ぎるでしょ…!★★★★★ 三大奇書様はこれで踏破。どれも余韻化物級の面白小説でしたわ。
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ちあき
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難しくも面白い。三作のどれもが良く出来ていて、私には当たりの本でした。途中までは長いし自分は誰?状態が続いていたが、『キチガイ地獄外道祭文』あたりからの一連は夢中になって読んだ。複雑難題で奇怪な小説だけれども読んで読みきって良かったと思える作品。
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ツライシ
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ドグラ・マグラ、多くの方も書いているように私も意地で。。。図書室で初めて貸し出し延長した。重かったよ。腕が痛いよ。
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からふぁ
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もはや意地だけで読み進めた。ドグラ・マグラは展開がころころひっくり返るようで実はそうでもなかった…というか、「なるほどわからん!」でした。でもわからないなりに面白いとは感じられたかな。胎児の夢の部分が一番興味を惹かれた箇所でした。苦労しただけに、読み終わった後の達成感も一入!
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日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫)評価69感想・レビュー69