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ラン (角川文庫)

感想・レビュー
94

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選り草
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ネタバレランニングに関するエッセイと思ったら、死後の世界の新解釈!父母弟を事故で失った主人公が、あの世への40キロの道を自走する自転車を手に入れる。その自転車に乗り、あの世の家族に週1で会いに行くが、生きていた頃に比べあまりにも優しい。現世の嫌な事を忘れ、解脱しているのだ。自転車は返す必要があり、40キロを走り抜くため、体力も社交性も乏しい彼女がランニングクラブに入るのだが…、家族は安心しさらに解脱が進むという皮肉。果たして彼女はフルマラソンを走り抜けたのだろうか。
0255文字
ピ
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ネタバレイージーランナーズの一員である環。彼女は、走る事で今を前向きに生きようとする姿勢を描いている。 イージーランナーズは、他にも、個性豊かなメンバーであり、その人達も皆、走る目標を持っている。 読んでいて、人との繋がりは、誰かを支えまた前向き生きていく力になるんだなと感じた。 素敵なお話。
0255文字
yuu
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ネタバレ★★★★ 好きな部分 「主婦なんか、つまらない。がんばっても、がんばっても、だれも認めてくれやしない。やっても、やっても、雑用は増えていく。ぜんぶ投げだせたらどんなにさっぱりするかって、何度思ったかわからない。もちろん思っただけよ。できっこないのよ、そんなこと。ときどき泣きたくなるわよ、年甲斐もなく。でも、泣いたってだれもなぐさめてくれない。みっともないだけよ。ばかばかしい」 「私の感動は私だけのものよ。だれにも寄生させやしない」
0255文字
湖都
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ネタバレ家族を亡くし天涯孤独の環が、自転車に乗って偶然死者達の世界へ行く道を見つけ、自転車を失ってもそこへ行くことができるようにランニングを始める再生の物語。まず、死者達の世界へ行くために40キロを走るのはなかなかしんどい。自転車を手放したくない気持ちはよくわかる。それでも、走ろうと決めた家族への思い、だんだん失われていく家族の個性への戸惑いには、胸が苦しくなった。一方、ランニングチームの皆との交流は生きていて、人間やはり1人では鬱々とするものだなと。偶然が重なってできた縁だけど、走る力は環が自分で得たものだね。
湖都

honさん。私もまったく走ろうと思わなかったです。学校の外周走っている最中に行き倒れた過去もありますし。笑

02/20 20:38
湖都

maxaさん。偉い!走りたいと思ったんですね!10分って結構長いですよね〜。一緒に前向きに歩きましょう。

02/20 20:40
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0255文字
はれこ
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ネタバレ爽やかではあるが、いろいろとその後が気になる終わり方だった。 メインで死というものを扱いながら、死は美化できるが、老いは美化できないという紺野さんのお手紙の一文が対比的に浮き上がって、印象に残っている。
0255文字
sui
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ネタバレここ数日「記録的猛暑」のお言葉に甘えてめっきり走らなくなってしまったので、気合いを入れなおせたら…と思い読みました。主人公含め登場人物たちも、理由をつけて走るのを休んだり、暑いと練習が疎かになったりしてて、すごく親近感がわきます(笑)やる気が起きたかはさておき、登場人物が魅力的で…真知栄子が大好きになりました。「これからは幸福じみた時間を自力で生産していくわ」私もこのつよつよメンタルで生きていきたい!不幸自慢も感動ポルノも頼らず、自力で心を動かして生きたいもんです!まずは体力つけるためにラン再開しよう…
0255文字
池山 琴
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ネタバレ環はマラソンを走り切り、家族はセカンドステージに上っていったことだろう。環の人生もまた新たなステージに進んでいくことだろう。
0255文字
いざなぎのみこと
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ネタバレ家族を失い、可愛がっていたネコを失い、歳の離れた友達もいなくなったー。人生を諦めかけた少女はふとしたことから扉を開けてしまう。失った人がいる不思議なあの世の扉を、そこから始まる自身の道を走る物語。なかなか強引な展開かと思いましたが、そこは森さんの読ませる文章で、すいすいと読み進めることができました。何より登場人物が魅力的。特に謎のランニングコーチは最初は胡散臭かったのですが、徐々に輝き始めて、彼が走る理由には泣いてしまいました。走ることは辛い、でも決して無駄じゃない、ランニングと人生の本質を描いた一冊。
maxa

泣きましたか。普段走ってるだけに感情移入も深くしそうですね。私もこの本を読んでからちょっと走ってみたいという気持ちになりました。昨日は11分走りました(笑)。フルはまだまだ遠い…。先日はお疲れ様でした!

10/31 08:23
いざなぎのみこと

>maxaさん 走り始めたのですね!有言実行すごいなぁ。自分も走り始めた時は10分のランでしたから一緒です。いつかのフルを目指して✨応援感謝です。

11/01 07:23
0255文字
てんてこまい
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ネタバレ「さらば皆の衆、42.195キロ先でまた会おう」 どんなに大切な人でも別れは否応なしにやってくる。それならば初めから関わらない様にと予防線を張っていた主人公が、人と関わり成長していく姿は素直に応援したくなった。
0255文字
ポプラ並木
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ネタバレ森絵都・ラン、1年以上積読状態だが、いよいよ挑む!久しぶりの一気読み。両親、弟を事故で亡くし、数年間同居していた叔母も亡くした主人公・環。自転車屋の紺野さんと飼い猫の「こよみ」と仲良しになる、が、こよみが亡くなり、紺野さんも山形へと去ってしまう。そんな中紺野さんから譲り受けたモナミ1号(自転車)。モナミに乗ればあの世とこの世を行き来できることが分かった。環はモナミ1号に乗らずとも、40kmを6時間で走破することで家族に会えることを知る。マラソンによる環の成長譚、身体だけではなく心も成長した姿が眩しい。⑤
maxa

読むのはもうちょっと先かなと思っていたのですが、図書館で目についたので読みました。絵都さんらしいファンタジーでしたね。前向きに生きなきゃって気分にさせられました。走るの苦手だけど走ってみたくなりました。危ない(笑)。

09/21 22:13
ポプラ並木

maxaさん、読了、お疲れ様。森絵都さんならではの前向き小説でしたね。ファンタジー部分は笑ってしまいました。これだったら死ぬのは怖くないね。マラソンの前にはちゃんと準備運動をしてください。私がAEDをもって伴奏します。

09/22 04:12
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0255文字
勝利
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ネタバレ設定がすごく好き。生と死の狭間という確かめることが出来ない世界なのにリアルを感じた! 特に主人公と高田くんが一緒にモナミ1号に乗るところが好きで、ずっと一人だった主人公が初めて他人を受け入れた瞬間に思える。 自分もこんな話を書きたい。
0255文字
こなこ
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ネタバレはじめは自分の不幸さ孤独さに浸っているようなところもあった環が冥界で亡くなった家族と再会したりマラソンチームの仲間と交流することで少しずつ家族の死を受け入れ視野を広げていく。強烈な真知さんも途中からはもう憎めない(笑)印象に残ったのは家族がステージアップすると悟って覚悟を決めたときの修くんとのやりとり。死によって引き離されるのはもちろん辛いが、愛する家族との今生の別れとわかってのさようならの挨拶もまた辛い。でも、溶けて還ったみんなが陽射しや雨や風の中に存在しているから環は自立して生きていけるんだろう。
0255文字
シオリ
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ネタバレ家族を失い、自分一人という寂寥感や虚無感で、生きるという事に向き合えずにいた主人公の環。不幸を背負い目には見えない暗いベールを覆い、他人との壁を作ってきた環だったが、一台の自転車を得たことをきっかけに生き方が少しずつ変わっていく。死後の世界の家族との交流が支えだった所から、今を生きる個性的なチームメイト達との関わりによって、生き方を見つめ直すようになった環。他のメンバーにとっても、環にとっても、“共に走る”ことの意味は、とても大きなもので、それを自覚し、前進しようと変わっていく姿が清々しい話だった。
0255文字
うめ
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ネタバレ環に不幸面するなと言ってきた真知子さんに典型的な嫌なババアだな…と鼻白んでいたんだけど真知子さんには真知子さんの事情があり事情があるからと言って人を不快にさせていい訳ではないけど十把一絡げの人生など存在しないし薄っぺらい人間はどこにもいないってことをしみじみと感じた。森絵都は悪役としての役割を背負わせる存在を作らないところが良い…
0255文字
鹿ちゃん
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ネタバレ走り出したくなる本。 不幸に酔いしれるのでなく幸せを自分で生産していくことをこれからも大切にしたい。
0255文字
らりくま
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ネタバレ10年ぶりに再読。当時もボロボロ泣いた記憶があるけど、最近より生死について考える機会も増えて読みたくなって再読。幸い、身近にいる大切な人は健在だけれども後悔のないよう人にやさしくしていきたいと思わせてくれる本です。少しずつ前向きに成長していく主人公の姿がすごくよかった……最後に家族に会うシーン、めっちゃ泣きました。
0255文字
Fika
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ネタバレ亡くなった人に会うチャンスが自分に回ってきたらどうするだろう?その道のりは40キロ、時間は6時間。ガイドの自転車モナミ一号はもう使えなくなる。今度は自分の足で会いに行くため、環はゆるゆるランニングチーム、イージーランナーズへ。私もそのチャンスをもらえたら、走るかな?イージーランナーズのメンバーは年もバックグラウンドも様々。こんなキャラの濃い人たちとならチームに参加してみたいかも。スポ根ハートウォーミングファンタジー(!?)面白かったです。
0255文字
art_mr
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ネタバレ12年ぶりくらいの再読。当時、大学の生協で見つけてなけなしのお金で買ったよ…(時代…)。やっぱりいいなあ、森絵都さんの作品は。背景描写が綺麗だし、所々クスッと笑えるところ(真知さんとのやりとりや、大島君が方向音痴である辺りの描写などなど)も面白い。そして、環の心理描写もスッと心に入ってくる、家族や、8人の個性豊かなイージーランナーズのメンバーもブレないし、ああ、久しぶりに読めて本当に嬉しい。他の作品も読み直そうかな。 わたしはドコロさんしか覚えていなかったけれど、主人公の名前が娘と同じだった…(笑
0255文字
灰色パンダ。
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ネタバレ再読。他の方も書いているように、陸上競技の青春ものではないので好みの作品。「休めた箸のあいだから猜疑心がころころと転がりおちてきそうだ。」など、森絵都さんらしい言葉のチョイスが魅力的。走り始めて少し経った環ちゃんの筋肉痛とかよく分かります。最初、真知栄子のいいわねぇ攻撃を読んだ時は地雷踏みすぎ!って思ったけど途中からかっこいい〜と思うようになりました(笑) 醤油一升一気飲み!!
0255文字
fumikoni
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ネタバレ1歩踏み出せば人生は変わる。奈々美おばさんの冴え冴えとした笑みと、久米島の澄みわたった世界が爽やかに心に残った
fumikoni

もっと、もっと体力をつけなければ。 もっと、もっとつらいことも受けとめられるように。 ラン/森絵都

11/12 18:06
0255文字
机上のクローン
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ネタバレ家族を一度に失って抜け殻のようになり、あの世に気持ちが傾いている女性が主人公。運動など全くしなかった彼女がひょんなきっかけで共にマラソンを走る仲間に巡り会い、再び未来に向かって進み始める話。最初の穏やかで破滅的な話の滑り出しにぐっと心を掴まれる。自転車屋さんとねこ、その次に天国の第1ステージにまで行ける不思議な自転車。話の運びが技巧に富んでいる。そしてその不思議な自転車を失う危機に瀕した彼女は顔を上げ自らの足に鞭を入れる事を決断する。更に共に走る仲間とは異なってゴールをあの世と見据えていた彼女の中でも⇒
机上のクローン

⇒更なる変化が生じる。それぞれの理由で走るために集まった仲間。中でも元は天敵だったオバタリアン真知栄子の存在と彼女が起こした事件は大きかった。それから走る仲間を集めたリーダー、ドコロさん。なんともふざけたキャラだったけど彼の背負ってたものも大きかった。どこか後ろ向きだった彼女が天国にいる家族とのさよならを前向きな気持ちで受け入れるように変わっていくのが鮮やかだった。

09/08 10:53
机上のクローン

細かく章が区切ってあって面白い題が付いてるのが印象的。そして最終章、彼女の辛くても苦しくてもマラソンのゴールを目指す決意、人生をのたうち回っても歩いていく決意、詩的で美しくとても良い結びだった。

09/08 11:00
0255文字
しんたろう
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ネタバレすごくいい話で面白かった。だけど、途中から真知栄子にやられた。「醤油一升一気飲み」「死ぬって決めたら私は死ぬのよ」「私の感動は私だけのもの、だれにも寄生させないわ」かっこいい。
0255文字
しろくま
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ネタバレタイトルから、陸上競技の青春モノかと思いきや。私の想像など遠く及ばない、独自性とユーモアに溢れた物語だった。  思うようにいかないことも、生きているが故のこと。そう思うと、日頃妻や子どものことでイライラしてしまうことも愛おしく思えた。  人はいずれ死ぬ。残された者は、その死と向き合わなければならない。主人公が家族との別れに向き合い、強く生きていくことを誓うラストは、静かな感動で胸が満たされ涙が溢れた。亡くなった人が現世に溶けて還るって考え方、素敵だと思う。私たちはいつも見守られ、生かされているのだろう。
0255文字
エイキチ
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ネタバレ文庫の古本 森さんは7作目 環は幼くして両親と弟を亡くし 育ての親となった叔母も 20歳で亡くし天涯孤独に 自転車屋の店主と親しくなり 閉店の記念として譲られた自転車が その後の運命を変える 店主の息子に贈ると予定されていた「モナミ1号」 現実と40キロ先の「あの世」とを行き来できたので たびたび環は訪れ 家族や叔母との再会を果たす だが自転車をあの世の息子に返さなければならなくなり 自力で走れるようにと 幻の名ランナーが主宰するランニング集団で猛練習 そしてフルマラソンを走れるまでに
0255文字
kazzz
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ネタバレランニングと「あの世」の話しを融合させた不思議なお話し。最初、自転車に乗ってるし。あの世に到達する距離が40kmだったり、日没から日付が変わるまでの制限、縛りが何とも絶妙な設定。「あの世」の人達が溶けていくというのも「なるほどー」と思わされた。最後は少し泣かされた。
0255文字
かはづ
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ネタバレ年齢もばらばらで六十二歳のメンバーもいたのに不思議と青春だなって感じました。何歳になっても青春はできるんですね! 環さんはちゃんと走りきることはでいたのか、ハタくんと小枝さんはどうなったのか、オーダーメイドのスポーツシューズが誰の手に渡ったのか、紺野さんとは会えたのか、大島くんとはどうなったのか…。しばらく想像して楽しみます😆
0255文字
ふくろう
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ネタバレ意外な設定。意外な導入。続きが気になるなぁ読みにくいけど…と思いつつ、一晩で読了♪ 楽しませていただきました。フルマラソンを走ることは目的であって、結果を求めているわけじゃない。けど、結果も知りたかったなぁ。
0255文字
さよちゃん
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ネタバレ初めての作家さん。家族を突然の事故で亡くし、悲しみの中叔母さんに引き取られ…その叔母さんも病気で亡くなってしまい孤独で人と付き合うのも苦手、ちょっと後向きな環が、理由はともあれ走る事に目覚めていく。あの世に行って家族に出会えたりファンタジーだけど、どこかにあの世に繋がる道があればいいのになぁ…私も行けるなら行ってみたい。
0255文字
にこ
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ネタバレ家族に先立たれた主人公が、あの世とこの世を行ったり来たりしながら、フルマラソンに挑戦し、強くなって前を向いて生きていく話。
0255文字
ころりんぱ
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ネタバレ勝手に走る系青春モノと思っていたんだけどだいぶ違いました。家族を次々に失って孤独に生きている環。あまりの不幸から、この世に未練がないどころか、あの世に憧れちゃっている女の子がひょんなことからランニングチームにスカウトされて…と、このチームの面々がまたまたクセが強くて。コミカルな感じで軽快に進んでいきますが、実はとっても切ないことだらけの物語でした。不意に訪れる身近な人の死は人を傷つけるしボロボロにする。それでもやっぱり生きて行こうとする、人間のしぶとさって愛おしいなぁ、と思いました。
Midori Nozawa

ころりんばさん、私は2008年にこの本を読みました。読書メーターに記録があったので分かったのです。そもそも読書メーターに投稿を始めたのは、弟が紹介してくれた森絵都さん、恩田陸さんなどの作家の作品がとても新鮮で記録にとどめておきたかったからでした。弟は学校の特別支援員としてしごとをしています。生徒さんと接する中で、知り得た本は私の好きな作家の枠を越えていました。弟と私は3歳違いです。唯一の趣味のような読書を弟は心から楽しみ、何度も何度も同じ本を読む人です。離れて暮らしていても、本があるからつながっています。

03/11 10:03
ころりんぱ

ありがとうございます。森絵都さんの作品は何冊か読んでいてどれも好みなんですが、「みかづき」が特に好きでした。

03/11 10:55
3件のコメントを全て見る
0255文字
ゆにこ
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ネタバレあちらの世界で家族に会えたのに、徐々に皆は溶けて次のステージへ。その時にもう一度経験しなければいけない別れ。それを想像すると涙が出た。でもラン仲間と出会って主人公は変わった。二度目の別れも乗り越えて行けるだろうと希望が持てた。辛い事は沢山あるけど幸せだって必ずある。
0255文字
ふーか
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ネタバレ友達にすすめられたので借りて読んでみました。 ほかの小説家さんと違うなって思ったのが、会話じゃない分も主人公の心の中のような感じで文章が第三者目線じゃないと思いました、そこが個人的には良きでした。 最後の方読んでる時、あれ?ラスト走るところは書かれてないのかな?って思ったのですが最初の部分だけ書かれてるのがまた良きです 森絵都さんのことはあまり知らなかったのですが、今度カラフルなどの有名なやつ読もうかと思います
0255文字
はるくま
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ネタバレ両親、弟、そして叔母を亡くし、ひとりぼっちの環は、あと一度でも身近な死に立ち会えば、あの世とこの世の壁を突破できる気がしていた---。環がサイクル紺野の店主とそこに住みつく猫と出会い、打ち解けていく過程がいい。似た者同士って余計なものはいらないんだよね。そして猫が逝き、店主は店をたたみ町を去る…環に一台の自転車を残して。ここから物語はファンタジー要素が加わる。レーン越えの掟は馴染みにくいが、バイト仲間との軋轢、ドコロさんとの出会い、イージーランナーズの面々などのリアルは飽きさせず、最後までサクサクと。
はるくま

「親しい相手を亡くした人間はだれだって、言いたくても言えなかった何かを胸に抱えてるんじゃないの」

09/12 10:20
0255文字
Teru
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ネタバレ死に近い若い女性が死後の家族に会う為に40kmを走る話し。遺族について様々な考え方をさせてくれる良い作品でした!
0255文字
flatone
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ネタバレ初めは自身で「死の世界」に行く(レーン越えをする)ための40キロ走破が目標だった。早くに亡くなった環の家族は、環の成長を目にすることで溶けてゆく。環に42.195キロを完走できる自信が生まれた時、同時に家族が完全に溶けてしまうことを悟る。それでも死の世界への依存を振り切って、自らの足で「生の世界」を生きていくことを決意し、スタートをきる。環の気持ちに移入して、最後に勇気をもらえる一冊でした。
0255文字
koont
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ネタバレ父、母を亡くし弟迄天国にいった。叔母さんと片寄せあって生きてきたが叔母さん迄見送った。後一人身近な人の死に立ち会ったらきっと私もあちらの世界に行ける様な気がした。そしてこよみが死んだ。生きる希望はもうないいつ天国からよばれるか待とう。ある日自転車に乗りレーンを超えた。今度は自分の足でレーンを超えるため走る。何にも考えないで只黙々と走る。走る仲間ができ大きな目標ができどんどん生き生きとしてゆく環が眩しい。立派な事でなくていい些細な事でいい昨日より1歩だけでも前に進めたら上等登場人物みんなに背中を推される作品
0255文字
こゆび
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ネタバレハッピーエンドがあるならば、それはこの道の先に。だから私たちは行くのだ。振り返りながら、それでも前へ前へ、と。通ってきた道の叱咤激励を受けながら。走ることを通して生きることに挑戦する主人公の姿に心は少しずつ温まり、一気に物語を駆け抜けた。
みらこー

かっくいー! 「前へ、前へと」は、絵都さんにかけてる?すげー!

01/11 23:48
こゆび

かけてなかった!けど、かけてたことにしよっと( ノω`)笑

01/11 23:57
0255文字
かな
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ネタバレすごく重たい話だった。いつも面倒だなあ、好きじゃないなあと思っていた家族のちょっとした付き合いがちょっと愛おしくなった。そういう嫌なことが、死んだ後に溶けていくって解釈はすごく新鮮だし、ちょっと怖いとさえ思った。ひたすら走って辛いことを忘れる感覚が羨ましくて、私もランニングを始めたくなった。ミーハーだ。ラストシーンもう少しゆっくり描いて欲しかったかも…。
0255文字
ピカタ
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ネタバレ森絵都さん3冊目。自転車屋さんとそこに住み着いた猫の出逢いから話が進む。共感し心に残った名言の数々。「たとえぼくがこよみのものだとしても、こよみはぼくのものじゃない」「若作りのこよみ」「不幸のつまみ食い」「生きていくには邪魔くさい孤独も、死を思った瞬間に頼もしい友となる」等々…。走りたくなった。
0255文字
nori☆
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ネタバレ★★★☆☆ 事故で家族を亡くし、引き取って育ててくれた叔母も亡くし、1人になってしまった環。人と関わることを避けてきた環だったが、仲良くなった自転車屋さんから譲られた自転車に乗っていると不思議なことが起こり… 人付き合いが苦手な環がもどかしかったが、走ることにより仲間を得て少しずつ成長していく姿が良かった。
0255文字
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