形式:文庫
出版社:文藝春秋
については余り上手く描かれてはいないと思う。ファミリーヒストリーに関しては秀逸な書。
家父長としての天皇を求めた言うのならなんとく分からんではない気がする
三島の作品は数多く読んだわけではないが、自決事件を知った時のことは今でも良く憶えている。市ヶ谷のバルコニーでの決起を呼びかける演説は、自衛隊員の嘲笑を浴びた。父梓と同期入省の岸信介は官僚体制の象徴として描かれている。
自決前の産経新聞寄稿 「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら『日本』はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである」 三島由紀夫死んでから50年がたった。日本はもう先進国でもなくなろうとしている。官僚には経済大国を維持してもらいたいものだ。
それとも国民も官僚も空っぽになったから凋落しているのかもしれない。
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については余り上手く描かれてはいないと思う。ファミリーヒストリーに関しては秀逸な書。