Poupée de cire,poupée de sonが導入の部分で引用されているのが良い。名作は往々に古典的なものからの引用から始まる気がする、経験的に。さて、そんなフジコちゃんの人生だが、まぁ酷い。可哀想などという言葉は返って失礼にあたるほど、徹底的に救いがない。最終的に彼女は殺人鬼へと化してしまうが、個人的には情状酌量の余地もあったのではないかとも思ってしまう(いや、まぁそれでも死刑にすべきだとは最終的に思ってしまうが)。人間って生まれ持った要素よりも、どんな人に囲まれて育ったかが大事な気がする。