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殺人鬼フジコの衝動 限定版 【徳間文庫】 (徳間文庫 ま 19-2)

感想・レビュー
858

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ゆた
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次作に続く短編「私は、フジコ」がセットになっている限定版の方を読了。本編は殺人鬼フジコの生い立ちからその生涯を追っていくもの。短編はそんなフジコを再現ドラマで演じることになった女性のお話。 はしがき、本編、あとがきという構成は太宰治の人間失格のよう。実際にそういう事件があったんじゃないかと読者に勘違いを起こさせるほどのリアルさと、最後まで読者をゾワっとさせる仕掛けに脱帽。フジコ当人にももちろん問題はあったわけだが、周囲の人間や環境があまりにも悪く、人格形成においていかに環境が大切なのかを改めて考えた。
0255文字
たぬ
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☆4.5 題名のとおり衝動的に殺人を繰り返すフジコ。負の連鎖はどうしても繰り返される運命なのだろうか。幼い娘を押し入れの中で衰弱死させるのも美容師を殺害するのも初対面のホストを数時間後には殺しているのも、遺体を解体するのもフジコにとっては大したことじゃない。つい1か月半前に読んだばかりの北九州連続監禁殺人事件のルポ(本書の元ネタにもなってる)がよみがえる。限定版は60頁弱の『私は、フジコ』付き。
0255文字
えーきち
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ネタバレイヤミスってこの本が売れ出した辺りから聞くようになった(自分の感覚での話)。 作中作形式の話が好きなのでツボ。はしがき、あとがきで見方変わるのは心地よい瞬間だが、充分フジコの生涯記録が読み応えあって。。妙にリアリティある胸糞描写が「イヤミス」である。
えーきち

限定版?についてくる短編が次作ヒントらしいが、何気ない短編だったので?という感じ。続きはまた日をあたらめて。

10/08 12:52
0255文字
茶亞
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再読
0255文字
whoopee
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ネタバレ15人以上の人間を殺した稀代の殺人鬼フジコ。300ページを超えてもまだ5人くらいしか被害者がいなかったが終盤になると急に2ページに1人くらいのペースで人を殺しだして失笑。あとがきで"フジコの両親を殺した真犯人は…"みたいなことになるが真相にとくに驚きはなく、真犯人がいようがいまいがそのうち両親はフジコに殺されていただろうと思ってしまった。
0255文字
ナルピーチ
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抑えきれない衝動の先、そこは光の射す事のない常闇の世界。彼女は何を信じ誰を頼りに生きているのか。欲望だけに生きる苦しみと、貪っても充たされない悲しみが彼女を支配する。生々しくも衝撃的な“フジコ”の記録が此処にあり…。とても息苦しい読書、でもずっと惹き付けられるのは、この物語がグロさや気持ち悪さ、怖さを味あわせることが目的ではないからだ。それらを感じて漸く気付く事になる。本書に設けられた巻頭の「はしがき」と巻末の「あとがき」の意味。その“カルマ”がもたらす結末によって、この小説は更にグンと深みを増していく。
shincha

怖い…けど、読んでみたい衝動にかられるレビューです。

06/12 08:36
ナルピーチ

shinchaさん、ぜひぜひその衝動にかられてください😎

06/12 12:12
0255文字
LUNA
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初めての作家さんで、面白いというのは聞いていたけれど、とにかくグロすぎて全然進まへん。 少しずつ大人になっていくことで、マシにはなってくるけど。 けど‼ ただ、気になりめくっては(´Д`)ハァ…となりつつの繰り返し。 あとがきで、まさに驚愕‼ まさかそんな… 手が震えていました。
0255文字
茜
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人生は、薔薇色のお菓子のよう。殺人を犯し、それが明るみに出ないとフジコはそう思うようになる。嫉妬と欲望に心を支配されたフジコにとって、自分の人生を邪魔する者は「殺人」という大罪を犯してでも排除したい存在なのだ。しんどかったけど、やっと読み終わったなぁと、あとがきを読んでまたビックリ!!作中に出てくる事件て本当にあった事件なの!?と思わず調べてしまいました 笑あとがきを読み終わったら、あなたもきっと調べてしまうことでしょうね。そしてフジコと自分を比べてきっとこう思うはず -人生は、薔薇色のお菓子のよう-
0255文字
H!roka
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ネタバレ一気読み!初めて湊かなえさんの告白を読んだ時と似た衝撃!あとがきの最後の最後まで憎い事してくるー!!最近流行りの最後の一行でどんでん返し!ではないんだけど最後の1ページ(あとがきのほんとのほんとの最後の1ページ)で全てが腑に落ちました、、、!インタビューセル読むともっと理解できるらしいのでまだ気付いてない伏線があるのかとワクワクしながら読もうと思います、、、!
0255文字
S S
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★★★★
0255文字
あー
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ネタバレ普通に面白かった。 もはや爽快に感じられるレベル(もちろんフィクションだからこそ)のフジコの連続殺人だけど、世界仰天ニュースとかでも連続殺人鬼となると大体躊躇なく次々と殺してくから、ある意味凄くリアル感もあった。見事に母親と同じ道を辿るフジコの救いようのなさになんか悲しくもあり。 ラストの結末は個人的には弱いというか…本のタイトルが強過ぎて、そこを超えるインパクトが欲しかったなと個人的な気持ち。
0255文字
ちさミント
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痛く、濃厚だった。虐待が生む虐待。負の連鎖。血の繋がりを考えさせられる。リアリティとリアリティの無さと浮遊感。なんとも言えない読後感だった。
0255文字
りっちゅん
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なんとも言えず心が痛くなるような感覚で読み進めました。 もう読みたくない。ギブアップと思いつつも読むことをやめられず一気読み。 続編も買ってみます。
0255文字
れに
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一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた少女。だが、いつしか彼女の人生は狂い始めた。何が少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?フジコという女性の生涯が全編通して描かれるのだが一番悲惨さを感じるのが小学生の頃。それ以降も順調に不幸オーラを纏っていくフジコだが猟奇的なシーンとかなんだか力が入りすぎててぶっ飛びすぎというか逆にコメディ感強めになってない?と感じる場面がちらほら。あと整形美人がでてくる小説って闇の抱え方とかどこか内容が似たりよったりになりがちでこの小説にも既視感を感じた。
0255文字
読書大好き
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★★★☆☆
0255文字
佐藤一臣
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限定版ですが詰まらん。再現ドラマで、自分とフジコを同一化させてしまうらしい。しかも宗教の集金化システムが遠因にあると言ってるね。殺人には複合的な理由や背景があるけれど、宗教の洗脳を最大化したこの作品はね、やっぱり詰まらんなー。確かに宗教のような全体主義思想は人をロボット化し、あらぬ方へ人々を導くが、それに強く抵抗する個性の力を過小評価しているところがこの作品にはあって好きじゃないなあ
0255文字
まるみ
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再読。読めば読むほど陰鬱さに飲まれていく名作。 因果というものをこれほど痛感させられる物語はない。 破滅に向かって全速前進していくフジコ。周りはその加速装置。
0255文字
miho
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登場人物がみんなイヤな人、どこにも救いがない。これぞイヤミスなんだと思うのですが、途中から真犯人?が見えてきて少し興醒めでした。負のスパイラルは確かにあると思うし、綺麗事だけじゃ生きていけないけど。こちらを読んでいて「イノセントデイズ」を思い出しました。主人公は実際に殺人は犯してないけど結果死刑に至る。あちらの方が心が動かされるかなぁ。それにしても1番恐ろしいのは新興宗教ですね。
0255文字
湯湖
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イヤミスの名作とのことで一読してみたが、正直なところそこまででもなくない?と思っていた。あとがきの最後の1ページを読むまでは。そして飛ばし飛ばしではあるが再読してはじめて、この作品の全貌を理解できた。
0255文字
あられ
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おもしろかった! 小さいフジコの横っ面をひっぱたいて、そんなことしちゃだめ!って言ってやりたかったが。。。聞く耳持たないんだろうな。母親とそっくりと言われ反発し、なのにますます母親に似てしまうフジコ。自分に都合悪くなると、息をするように殺す。めちゃめちゃ気分悪いのに、ページをとめられない。最後の新聞記事がぞっとする。が「私は、フジコ」がもっとコワい。一連の事件で得をしたのは。。。完全犯罪のうえを行っている。読み終わっても現実に戻れる気がしない。真梨幸子さん、はまる。。。また読もう。。。
0255文字
ゆん
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ネタバレ一番、あとがきがおもしろかった。
0255文字
mana
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ネタバレ再読。「あたしは蠟人形、おがくず人形」。事件の生き残りになったフジコ。叔母に育てられるが、そこにも悪意が潜んでいて…。親子で連鎖する虐待、凄絶ないじめ、搾取…。愚か者のオンパレード。そして、殺人鬼フジコ以上の欲望と事件性を感じさせるあとがき。誰にでも醜い感情はある。が、この登場人物は全員アクが強い。不快な描写が続くのに、読む手は止まらない。 読むのは2回目なのに、うまく把握しきれない。頭の中が痺れる感覚。きっと何度読んでも、言語化できない感情が沈殿するだけなんだろうな…。
0255文字
Peach_oO
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 フジコの行動一つ一つに驚かされる。 読み応えもあり、面白かった。
0255文字
みい
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ネタバレ両親に虐待されていたフジコはあんな母親にはなりたくないと思いながら結局は子供に対して同じ事…いや、それ以上の虐待をしているなぁ…なんて思いながら読んでいて、ラストら辺で「なんでまたK君が出てくるの!?」って思い、「あとがき」を読んでみて衝撃を受ける。「あとがき」とあるけど、これはエピローグなので必ず読まなければいけない。考えてみたら伏線がしっかりと張られていた。構成が素晴らしくすっかり騙された!再度始めの方読み返してしまう。しかし悲しいので2回目は読めないと思う。
0255文字
鵙屋
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ネタバレ★★★★☆「インタビュー・イン・セル」読了からの再読。全貌を知ったまま読むと、解像度だだ上がりでより一層楽しかった。1章がフジコ視点ではないのを忘れていて、初読時と同じカタルシスを味わってしまった。それにしても、なんて軽々と人を殺すんだ…。吉永サツキや小川ルミの生き生きとした姿が辛い「私は、フジコ」も、神の視点で楽しんだ(気をつけなはれや…)。反対に下田健太の全貌は全くつかめず、茂子に対しては完全な偽善者のイメージに転換。100から1を読み直すと、こうも違った楽しみができるのか。
0255文字
文庫
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嫌われ松子の一生に似てた。 徹底的に救いようのないフジコの一生が描かれていて、幸せなシーンが本当にない。殺人鬼の動機。
0255文字
White fang
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0255文字
うにせん
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読み始めたら、捲る手が堪らず数時間で一気読み。殺人鬼、フジコだけが悪ではない。生み出したのは、両親であり、同級生であり、裕也であり、裕也を生み育てた両親でもある。ただその人たちをそうしたのも、別の何か。母親みたいにはなりたくないと強く思うのに、同じ業から抜け出せない。特に小学生時代は読んでいて苦しく、いいなりになるフジコがもどかしくもあった。かわいそうな子になることで新たな人生を歩み出したものの、中身は空っぽのまま。はしがきとあとがきがこの物語の完成度に拍車をかける。別冊は間延びしてしまった感があった。
0255文字
日村さん
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深すぎて闇!それが真実とは限らない!
0255文字
スーザンp
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★★☆☆☆
0255文字
ねこっく
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Poupée de cire,poupée de sonが導入の部分で引用されているのが良い。名作は往々に古典的なものからの引用から始まる気がする、経験的に。さて、そんなフジコちゃんの人生だが、まぁ酷い。可哀想などという言葉は返って失礼にあたるほど、徹底的に救いがない。最終的に彼女は殺人鬼へと化してしまうが、個人的には情状酌量の余地もあったのではないかとも思ってしまう(いや、まぁそれでも死刑にすべきだとは最終的に思ってしまうが)。人間って生まれ持った要素よりも、どんな人に囲まれて育ったかが大事な気がする。
0255文字
紅はこべ
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久しぶりに読み返してみました^^この推理小説には大掛かりなトリックが仕掛けてあって「そこが」一番の見どころ(読みどころ)だと思うのですが、そうした真相をミスリードするのが「エログロと猟奇的な描写」であったり、相関図を書いてみてもハッキリと把握することが難しい「複雑な登場人物の関連性」なのであり、さらに「難解な小説」に拍車をかけております。もちろん「そのあたり」が真梨幸子さん小説の醍醐味でもあるのですが。。
0255文字
かずー
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連続殺人事件フジコの幼少期から殺人鬼になるまでの話。世の中から殺人事件が消えることがないが殺人鬼がどのようにして出来上がるかの一例であると思う。親(DNA、育て方)、人生で関わった人などの影響があるがフジコの場合、全て良くなかった。途中から面倒を見てくれた叔母はまだましかなと思っていたが。。。悪い人には悪い人が集まってくるのかなと思う。それにしても嫌な奴ばかり出てくるのが辛い。
0255文字
Michiko Kikuchi
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登録忘れてた。こっちだったわ。
0255文字
結城
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★★☆☆☆ 読んでいると嫌な感じがした。これがイヤミスなんだろうが、自分には合わなかった。
0255文字
なつま
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小学生時代のフジコのところであんなに酷くなかったけど当時を思い出してなかなか読み進めることができず読むのに時間がかかった。終始フジコがかわいそうだと思った。
0255文字
りおか
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ネタバレ虐待の連鎖の話。最後はどんでん返しがあるんだけど、そんなのどうでもいいから二度と読みたくない感覚。自分から不幸になっていくフジコを馬鹿だなぁと思うのは、きっと自分が幸せに生きてきた証拠なんだなと思う。登場人物が悪意に溢れている。後味がものすごく悪い。「毒の部分を上手にかわして、それとも毒の部分は誰かに譲って、おいしいところだけを味わうんだ。(p157)」★
0255文字
カナン
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「母親のようにはなりたくない」フジコが、殺人鬼となってしまった話。2度読み苦手だけど、読み返さないと謎が解けない・・・。次作も読まなくちゃ!
0255文字
ナリボー
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8/10 虐待、イジメ、殺人…人間同士の陰湿な部分が淀みなく書かれていてイヤミスのど真ん中、という感じか。
0255文字
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殺人鬼フジコの衝動 限定版 【徳間文庫】 (徳間文庫 ま 19-2)評価78感想・レビュー858