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時をさまようタック (評論社の児童図書館・文学の部屋)

感想・レビュー
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兎束
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ネタバレ実家の本棚にありながら今まで手を出してこなかった児童書。今まで『時をかけるタック』だと勘違いしていた(筒井康隆の『時をかける少女』が強すぎた) 不老不死になってしまったタック家の人々が「生き物は死があって、初めて生きる実感があるのだ」と力説してるシーンは「小学生に訴えるには、ちと難しいのでは?」と思ったり。見た目は17、中身は104歳のジェシーがあげた『不老不死の水』を道端のヒキガエルに与えて人間として生を全うすることを選んだウィニーは10歳とは思えない聡明さ。 バンパイヤと人間の恋物語を彷彿させられた。
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Yuu I
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ネタバレタック家は死ぬことが出来ない。ウィニーに訳を話す為に連れ帰るのは、なんか謎解きにヒント(純な子どもが解決の糸口)があるのかと、勘ぐったが何も無かった。ジェシィが17歳で時が止まってしまった所で、エドガーを思い出した。私も13から14歳になった時、エドガーを超えてしまうと思うと悲しかった。「ポーの一族」はヴァンパネラで、エドガー,アラン,マリーベルは成長期の10代な為に、街を転々と移り変えなければ奇異な目で疑われてしまう。血を求めてさ迷うこともないなら、少しは楽か(チガウチガウ ウィニーは選んだ。
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ねむ
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児童書の名作という紹介文を見て図書館で借りてみました。出合う時期が難しい本だとは思うけれど、確かに思春期までには読んでおきたかったなあ!箱入りで育てられた女の子の人生初めての冒険が、ファンタジーの中にも現実感たっぷりに描かれ、人が生きていくということの大枠を示すことで安心感を与え、ほどよいバランスで不安定な年頃の読者を受け止めてくれそう。ウィニーの決断は女の子ならでは、とも思えたし、タックが最後にかけた言葉がまた力強い。貸出票を見るかぎり断然不人気だったようですが、今の子にもじゅうぶんお薦めできる一作。
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sugsyu
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ネタバレ ごく普通の少女を主人公にしながら、永遠の命とは?という命題を問うてくるのは、開かれた結末とともに児童文学としてはかなり異色。成人してから読むと読み味がまったく異なるものになりそう。
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うー(今年も遅くなります)
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ネタバレ地味な表紙に古ぼけたフォント。長い事積んでいたがページを開くと読みやすく一気読み。良家の一人娘ウィニー・フォスターは今の窮屈な暮らしにうんざりし新しい世界を求めていた。一方、87年前タック家の4人はフォスター家が所有する森の中にある泉の不老不死の水を飲んでしまい『死ぬことは生まれた途端に約束された車輪の一部』が壊れてしまった。ウィニーと優しいタック家の短くも濃厚な交流の時があたたかくて切ない。今、タック家の4人はどこをさまよっているのだろうか。
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あんこ
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最後が感動的で鳥肌がたった。序盤の詩的な描写が子どもにはやや分かりにくいか?と思ったが、ストーリーが動き出すまで乗り越えれば引き込まれるはず。
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You
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翻訳物の児童書は敬遠されがちだけど、この文学的美しさはやはり格別だな。国内にも良い作品は勿論たくさんあるが、それぞれ全く違う美学を前提に発展してきた世界だと思う。200pに満たない小品に、美しい風景描写、冒険の緊張、淡い恋の高揚、抗えない運命への遣る瀬無さ、共には歩めない哀しみ、友への誠意、勇気、成長、真夏の暑さと静けさ、そんなものが無理なく収まって胸が満たされる。魚や蜂を通した命への憧憬は見事だった。それがあってこそ一家との友情やラストのヒキガエルが存在感を放って訴えかけてくる。生きたら老いて死ぬのだ。
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スイ
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たまらない読後感。 切なくて、寂しくて、でも温かくもある。 少女が出会った家族の秘密。 終章の余白が見事だった。 描かれなかった間の時間とこの先のことを、ずっと考えてしまう。
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なな
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ネタバレ司書さんのお薦め。 森から湧き出る不思議な水を飲み、不老不死になってしまった家族。そしてその家族と出会い、愛してしまった少女の話。 児童書ながら、森林の木漏れ日や、池のほとり、移り行く空の描写等繊細で美しかったです。 ボートの上での会話が印象的。 私たちは生まれたとたんに約束される車輪の一部。 死ぬことなしに生きることはできない。 彼らはただ湧き水を口にしただけなのに。 この運命に意味があるとすればなんなのだろう。 描かれていないその後に救いがほしい。
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ayah
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宇佐美まことさんの「子供は怖い夢を見る」を読んでいたら思い出し、30年以上振りに再読。最後を知っているのに「おわりに」でジワッとなった。すぐ隣に不思議な泉があると知りながら生きたウィニーの物語を読んでみたい。ヒキガエルの蛙(?)生も。
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えりまき
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2022(12)ファンタジー。森の泉の水を飲んで不老不死になったタック家の人々。泉が見つかることを恐れる父親・アンガス。オルゴールが宝物の母親・メイ。結婚して2人娘を授かったが、不老に不信を持たれたため離婚した長男・マイルズ。不老不死を楽しむ次男・ジェシィ。タック家の秘密を知ってしまったウィニー。不老不死を隠すため、家族バラバラ、住むところを転々とし、生き続ける。「死ぬことは、生まれたとたんに約束された車輪の一部なんだよ。」。深いです。他の作品も読んでみたい。
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mame
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続きが気になり、一気読みしてしまった。ファンタジーだけれど、人間の生死について哲学的な部分もある。ウィニーの半生も本にしてほしい。面白かった。
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Frederick
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図書館で借りました。『小学生のうちに読みたい物語』推薦書。1880or81年の八月一週目10歳のウィニーは自宅隣の森の泉で美しい青年ジェシィ・タックに出会った。生命の車輪から取り零されたタック一家とそれを追う男の命運は…米バビット氏(1932-2016)1975年作品。予言者の様な導入に惹き込まれる。ウィニーの精神が急激に成長せざるを得なかったたった三日間の出来事の衝撃とタック家の今後を思うとボロボロに泣いた。マイルズは何か生きるよすがを見つけただろうか。今も彼らは彷徨い続けているのだろうか…高学年以上。
0255文字
なま
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★4 飲むと不老不死になる水を飲んだタック一家と、その水が湧く森の泉を自宅敷地内にもつウィニー。 そして、その泉の水を狙う者。 街、森、あらゆる場面が詩的で柔らかな印象と永遠に止まったかの様な時間軸を感じる。永遠の命を手にした苦悩。萩尾望都の『ポーの一族』を思い出し出版を調べたが、この作品よりタックの方が新しい。永遠の命を狙う者、同じ場所にとどまれないタック家、1冊を通して生と死に向き合ったはず。しかし、ヒキガエルへの対応は「なぜ??」という衝撃が走る。なぜ・・延命措置もこの域に達しているのかも。
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さといも
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再々再読ぐらいだけど、やっぱり面白かった!
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瑪瑙(サードニックス)
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ネタバレ森の中の泉の水を飲んだ為に不老不死になってしまったタック一家。萩尾望都様の『ポーの一族』を思い浮かべた。死があるから、命に限りがあるからこそ、命が輝き生に意味を見つけられるのかもしれない。
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moonanddai
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不老不死になれる(あるいは、「なってしまう」)泉の水を飲んでしまった家族と、その家族に心を寄せる少女の話。人の世はみんなが生きかつ死んでいく、車輪みたいなものだ、と老人は言う。でも、死ぬことなしに生きることなど生きているとは言えない、車輪のわきに転がっている石ころみたいなものとも…。老人たちがまた70年後に戻ってきたとき、その姿は変わることがなかったけど、やはり寂しさが漂います。人は死ぬ、と改めて思いなおすことが、生きるということだということなのでしょう。
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Ta
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また名作に出会ってしまった。永遠に生きることの意味を深く考えたことはなかった。そうか!とハッとするとともに、いま生きていることに対する意味づけも変わってくるような気がした。
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凜
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ネタバレ読みごたえのある本でした。 不老不死、憧れつつも実際は幸せより不幸の方が多いのかもと考えさせられた。 情景描写が美しくて、映像を見ているようだった。 疑問に残ったのは、カエルになぜ水をかけた?というところだ。
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Mar
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ネタバレ最初は英語で読んで、その後日本語で読了。自然の描写が美しい。そして設定としては「不老不死だったら」という大変陳腐なものに思える設定。なのに、戸籍のないアメリカで実際に(この21世紀の現代に裏庭に)馬を飼っている人も、ボランティアをして一定の住所もなく生きている人も見たことがあったら、この物語が「ありそうなこと」に思えてきてちょっと怖くなる。  本当に、本当に年を取らず、何をしても死ねなくなったら、どうしますか。  一応子ども向け…ということになっているが、これが本当に楽しめるのは大人になってからだと思う。
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サラサラココ
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ネタバレ小2、この本も一気に読んだ本。恋愛話は今のところNGなので、あらかじめ読んで、一部だしさわやかだからいいかなと思って本を渡したけど、やはりそこはやだったらしい。美少年じゃないと成り立たない話だよね、と言ったら同意していた。「もしその水を飲んだら、生きていくために一生働かなきゃならないね。」とも言っていた。個人的には、突拍子のなさより面白さがまさった。
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BBBBBB
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地の文が落ち着いているし丁寧でだから、大人でも読みやすい。いかにも子供向けって感じがしなくて良かった。
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M a i n *゚
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ネタバレ思いがけずに永遠の命を得たタック一家と1人の女の子ウィニーのお話。ポーの一族に通じるところがある。タックの下の息子から、17歳になったらこの泉(飲むと不老不死になる)の水を飲んで僕と一緒になろうと言われたウィニー。終わりが切ないです。
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あま
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気になってた一冊。これは面白かったね。柔らかながらも重いテーマと展開を描きつつ、子供へしっかりとしたメッセージを送ってくれる物語だった。飲めば不老不死になれる泉を守る一家と、人生に退屈を覚えた少女との交流を描いた児童文学。不死故に愛する者との別れや変化しない日々への虚しさを知った家族と、死ななければあらゆる愉楽を得られるのではと考える登場人物の対比が面白いね。世界は車輪の如く周り、自分たちはそこから外れた存在だと語るタックの悲しみは生と死を改めて考えさせてくれるね。良作児童文学。
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umeboshi
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児童書だとあなどるなかれ!永遠に生きていかねばならない運命を背負った一家と出会った少女、ウィニー。この一家を通して、自身の家族との関係を見つめなおし、また、自身の人生に真剣に向き合うこととなる。登場人物それぞれが、何をどう考え、何をどう選択していくのか、読んでいる私自身も考えさせられる場面が多くて。しっかり骨太のストーリ展開に読み応え十分だったと思います。ラストは、死を前提とした人生とそれを許されない一家との対比に、胸が切なくなりました。
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sunflower
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死があるからこそ生が輝く
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夜桜餅
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ネタバレある日突然、それまでとは違う世界へのドアがあいて、さあどうする?行くの?というお話。 冒険を探している子供にはとてもロマンチックな約束を残して彼らは去りました。 ウィニーは17才になったらどうするか決めようと思いました。 それが11才、8月の第1週のことでした。 そこから急に、時間が飛んで、しまう。 ラストはもう胸がズキズキ痛くてしょうがない感じです。 ただあのカエルに関してはちょっとどうなんだろう…と。
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まーたろ
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ネタバレずっと背表紙を目にしてきた本。初めて手に取りました。げーッこれ面白い!もっと早く読めば(以下略)。ラスト、ウィニーの選択にがっかりした自分は無責任だ。
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はしめ
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チックタック アメリカの開拓史、開拓風景とはどんなものだったのか、その変遷こそがこの物語の背景にあるように思えた。
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くさてる
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児童書なのだけど、中身はしっかりしたファンタジーで、どこか怪奇の匂いもする。永遠に年を取らない一家と出会った少女の戸惑いと冒険は、「ポーの一族」を彷彿とさせるせつなさ。最後の少女の選択が悲しくも、正しいもので、とてもよかった。
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Book & Travel
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五年生の娘が借りていた本を拝借。不老不死の泉の水を飲んでしまったタック一家と、少女ウィニーとの交流の物語。限りある命ということがどういうことなのか考えさせられる。自然豊かな田舎の村の情景と、少女の揺れ動く心情が細やかに描かれていて読み易く、さわやかな読後感が得られる最終章もいい。派手さはないが、児童書らしい良書で、高学年ぐらいの子にぜひお薦めしたい。
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ris3901
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小5娘の読書感想文にお勧めした本。親子で読了。久し振りに読みごたえある作品に出会いました。 年を取らなくなる不思議な水を飲んだタック家の人々と少女ウィニーの交流。 「不老不死」どこか憧れをもっていましたが、実際そうなったら… 読後色々考えさせられます。実は1980年頃の中学の課題図書とのこと。  娘は冒頭苦戦していましたが、励ましているとどんどん読み進め、最終的には気に入ったそう。 文は平易ですが内容は深い。もう少し大きくなってからまた読んでみてほしいです。8月のお話。
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noyuna
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ネタバレ1990年の課題図書。中学生用かな? 面白かったです。 人間の究極の願いのひとつ?不老不死。 もし本当にかなったらどうなってしまうのか。いろいろ考えさせられます。 ファンタジー面もあり、もしかしたらどこかにこんなスポットが隠れていたりして??とも思ってしまいました。 小学高学年向き。挿絵はなし。
0255文字
みつばちい
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読友さんの真似をさせていただき、六月の図書室の特集を時の記念日にちなんだ時間に関する本にしたため読みました。永遠の命は憧れるけれど、この一家のように自分達だけ時の車輪から外れ永遠にこの世にとどまることは辛いことだろう。風景描写が美しいし、一家の秘密を知ってしまい巻き込まれる少女ウィニーの感情の揺れ動きの描き方が丁寧なので、ファンタジーなのに突拍子も無い感じがしない。やっぱり名作だなぁーと再認識。
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tamago
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もし何をしても死なない人がいたら…。それは幸せなことなのか。主人公の少女ウィニーが出会ったのは、不老不死の一家。この人たちが温かい。死なないということは本当に辛いことだとウィニーに説くお父さんや自分の娘のように想ってくれ、そのために事件を起こしてしまうお母さん、兄のように慕える上の息子とほのかに想いを寄せる下の息子。後半の展開はハラハラし読むのが止まらなかった。濃密な8月の第1週を、暑い砂埃の舞う町で本当に体験してる気分になった。最後にタック夫婦が見つけたウィニーの決断。余韻が残る。
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きゆやすか
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「大人に贈る子どもの文学」から。よく目にしていたけれど初めて読みました。今までなんで読んでなかったんだー というくらいの本。タイトルがストレートすぎた?
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哉
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ネタバレ情景描写の文章が瑞々しく澄んでいて良い。題名が『時をさまよう…』という表現なことも納得できる物語だった。暗い森に在る泉、そこに湧き上がる水を飲み不老不死となった両親と兄弟の四人家族と出会った少女ウィニー。自分自身の身に置き換えてみたが、とても恐ろしく考えるだけでも嫌なことだった…死ねないなんて。“死ぬことは、生まれたとたんに約束された車輪の一部…”だと物語では語られている。「死ぬからこそ生きる意味がある命」それをタック家の父から教えられたウィニー、何故ヒキガエルを不老不死にしてしまったの、と悲しくなった。
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まめぴよ
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ネタバレ昔読んだことがあるような気がして気になっていた一冊。泉の水を飲んだ事から不老不死となってしまったタック一家の物語。車輪から外れてしまって、自由に動きたくても動けない、おいてきぼりの存在という部分が何だか切ない。
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エイコピクミン🌱過去レビューにナイス⭐︎ありがとうございます
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表紙がいいなぁと思います。ゆったりした川の流れ、風もなく時間は止まったように過ぎていく・・。。永遠に年をとらないタックたちの目には、この世の移り変わりがそんな風に見えてるのかなあ。
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