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大いなる遺産(下) (新潮文庫)

感想・レビュー
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三月
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ネタバレ『ノルウェイの森』で主人公の先輩の永沢さん〈時の洗礼を受けた本しか読まない、人生は短い〉が好きな作家にディケンズあげてて、作中会話に「俺たちはまた会う気がする」「まるでディケンズの小説みたいですね」というのがあった。たぶんこれ。人物描写が秀逸。人生を考えさせる物語。残すべき遺産は金品資産ではなく知恵能力精神力や生きがい。不遇や逆境こそ大成の糧。でも、環境や愛情面が崩れるとその成功では満たされないもの。一切の気力が削がれたので、私はもう何もしないかもしれません。本のせいではなくて。もうすぐクリスマスですね。
0255文字
livre_film2020
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ネタバレ怒涛の伏線回収巻。正直、上と下の途中までは面白いと聞いたから……と我慢して読んでいたが、その苦労が報われる読了感!おお、そこでそれが繋がるのかと感動。およそ160年前に書かれたので、言葉遣いや生活などが違うものの、普遍的な考え方が描かれている。因果応報、勧善懲悪、無垢な愛など。私は最終的にピップとエステラは結婚することはないものの親しい友人のように共同生活を送ったに一票。だって、そうじゃないとこの小説の流れに背くではないですか。
0255文字
shosho
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ネタバレピップがついに恩人の正体を知り、その人と距離を置いてしまうのかと思ったが、最後は心を通わせて良かった。ジョーの無私ともいえる献身ぶりも感動的。ウォルワス気分に満ちた(と言えるかもしれない)ウェミックの結婚式が面白い。
0255文字
nanako
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ネタバレ下巻では、上巻で張られた人物相関の伏線が見事に繋がっていき、謎の恩人も登場して物語は佳境に。オーリックやコンペイソンのような悪人はどこまでも卑劣な悪人で、ジョーやハーバードのような善人は天晴れな程、どこまでも善人。主人公のピップだけが、彼らに翻弄される過程で、様々なことを学び、失敗を経て成長していく。彼が人生の価値は富でも家柄でもなく人間性にかかっているという大事なことに気づけてよかった。プロヴィスの最期が心安らかなものであったことや、石の心を持ったエステラにも変化の兆しが少しでも見えてよかった。
0255文字
雑草(仮)
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ネタバレ最後は仄かに切ないけど、個性溢れる人々に囲まれた主人公ピップの成長物語。人に優しく誠実であり、けれど打算や保身もあり、痛い目にあってから、そんな自分を後悔し、正しくあろうとする、そんなピップはどんなときでもとても人間らしくて、愛される存在だと思った。ジョーの優しさとマグウィッチの最期には泣けた。ただ翻訳が僕には少し難しかったから、また今度は別翻訳で読んでみたい。
0255文字
しずく
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ネタバレディケンズはドラマ性があって面白いです。登場人物も一人一人の個性がキラキラしていて大好きです。 本当は鍛冶屋のまま一生を終えたほうが幸せだったかもしれないピップ。でもいろんな人に会い、親友に会い、心の底から愛する人に会い、大金は手に入らなかったかもしれないが、人の心の優しさ(特にジョー)に気づけてよかったと思う。
しずく

ガーディアン1000冊 49冊目 2/2

04/03 21:46
0255文字
ヴェチョ
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ネタバレディケンズはほんまこんなんばっかりでどれ読んでも外れなし、暖かい気持ちにさせてきてやりますねぇ!としかいえん。 実は滅茶苦茶狭い世界の物語。 もう、死んだ方が幸福なのだ、という他者からの決めつけは残酷のひとこと。生きてピップを見続けるほうが、ひたすら酒を飲んで娘に介護されるのがどれだけ幸せか、そしてどれだけ周りを不幸にするか・・・ 世の中はままならん、最後はまさかああなるとは思わず、やるやんけ!!とテンションが上がったしハードボイルド感もあり大人な感じ漂わせてきた。 もう一度書くけど、やるやんけ!!
0255文字
おりがみ
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ネタバレ月並みですが身の丈以上のものを望むことは悪いことではないと思いますが身の丈以上のものが何かの拍子に手の届くところに来てしまったときどうふるまうべきか問われている気がします。遺産をピップに与えようとした人物は何者かという大きな謎もこの物語の魅力ですが、それ以上に青年ピップの体験した悲しみ、喜び、怒りが分厚く、押し寄せてくる印象です。ひとつひとつ地道に積み重ねて幸福をつかんだ人々がピップのすぐそばにいることが皮肉です。学生時代に読んだ時よりも結末がより好ましくさわやかな印象を受けました。
0255文字
izm
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ネタバレ登場人物多いので下手に間隔空けずに一気に読んだ方が良い、というか一気に読みやすい本。ジョーがどこまでも善人で感動した。ピップは紳士に憧れ目指し、成功するわけだけど、小さい頃から心構えは紳士の雰囲気。登場人物一人一人ん魅力的。「私を許すと書いてくれ」「あなたのそばにいることを許される限り」「ふたりとも僕を許すと言ってくれ」と所々「許す」がキーワードのように感じた。純粋に涙流して感動できるような作品。
0255文字
 AMBER
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ネタバレ上下巻よんで、たまぁ~に思ってはいたんですが翻訳の所々に違和感を感じてしかたがなかったですが、内容的には大満足です。上巻では明かされなかった財産の出所が判明した時には読んでてこちらも「ハッ」ってなってしまいました。ですがよくよく思い返してみれば、囚人がわりと話に多かったですものね。でもまさか!的な感じてした。なんて言うか…。少年は置かれた場所にいればよかったのではないのかと…。ジョーのぶれない姿を見るとそう思ってしまいますね。自分の身の程を知り、損得を考えなかった彼は幸せになったわけですし。小さいけれど
 AMBER

何が幸せなのかはその人次第ですしね。

05/31 13:18
0255文字
田中
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ネタバレプロヴィスに対する感情がいつしか変わっていくピップ。プロヴィスは残念な結果になりました。もう少しで脱出だと思いました。。。ピップとの最後の会話は切なく悲しかった。プロヴィスは根は良い人だったのに、世の中の悪が不運にしたのか。控えめで、いつもピップを助ける優しいジョー。ピップの体が快方に向かったので置き手紙をのこして出て行きます。そのひらがなだけで書かれる手紙を読むと、僕は泣けて泣けて仕方がなかった。ピップをとりまくハーバードやウェミックも良い人たちだった。エステラとの最後の会話が美しい。
0255文字
humi
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ネタバレ貧しいが善良な少年は、莫大な遺産を相続した日から暮らしも性格も一変。快楽に溺れ、堕落した生活をおくり、人間関係も様変わりするーー、というシンプルな話だろうと思ってよんでみたが、違った。人物も個性的、ユーモアもあり、展開は予想を良い意味で裏切ってくる。巧みな伏線回収には重厚な人間劇が忍ばされている。特にハヴィシャムとの場面が良い。
0255文字
ケイ
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ネタバレ悪いことをしたやつにも二種類いる。改心できる者と、悪にとどまる者。改心できるものは幸いだ。ここの囚人は、自分が脅した結果とは言え、素直に自分が空腹を満たす様子を喜んでくれた貧しい子供を金持ちの紳士に育ててやろうと思った。それが、契機だったのだ。そういう者には、死すらも優しく訪れる。そして、財産、特に自らの汗によるものでなく、与えられる財産は、人を狂わせることがある。財産という悪魔から逃れられた者も幸いだ。穏やかな幸福とは何かを気付かせてくれる作品。
ケイ

ガーディアン紙必読小説 79(下)/2000

05/21 07:25
0255文字
宴
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ネタバレ何とか最終観劇当日に読了。 ちょっとだけ出てくる人物にも、色々な人生があるんだなぁ。 原作では、ラストのエステラとピップがどうなるかわからなかったけれど、舞台ではピップの手をエステラが取ってちょっとホッとしました。
0255文字
amanon
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ネタバレ上巻の段階で、遺産を残した謎の人物は、物語の冒頭に登場した犯罪人だろうと予想していたが、予想どおりだった。ただ、その人物がエステラの父親というのは、さすがに意外。それはそうとその贈与人プロヴィスに対して当初ピップが著しい嫌悪感を覚える描写は、読んでいて嫌な気持ちになったけれど、やがてそれが深い愛情へと変わっていく行には、何とも言えず暖かい気持ちになれた。できることなら、プロヴィスには幸福になって欲しかった。結局、ピップとエステラが一緒にならなかったのは残念だったが、ジョーとビディとの結婚は微笑ましい。
0255文字
hera
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ネタバレ贈られた遺産をミス・ハヴィシャムからと信じたピップは、ハヴィシャムの娘エステラと結婚できるものと期待に胸をふくらます。しかし、成り上がりの紳士になったピップの前に、思ってもみなかった人物が恩人として現われる。――中学の頃に拝読。
0255文字
imuzak12
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ネタバレ実際に読んだ版はコレ⇒http://bookmeter.com/b/B0082SWC30
0255文字
記憶喪失した男
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ネタバレ救われない話です。主人公は、遺産を使い、まわりの人を幸せにしますが、自分自身は結婚することができずに人生を終えます。
0255文字
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大いなる遺産(下) (新潮文庫)評価63感想・レビュー19