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ニーチェ―すべてを思い切るために:力への意志 (入門・哲学者シリーズ 1)

感想・レビュー
56

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A
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ニーチェの思想のキーとなる言葉について端的に知れるので良い。
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u.
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知識がなくてもニーチェの思想をざっと学べる。とても分かりやすい。身体の細胞一つ一つにも力への意志があるという考えがあって、それが拮抗してるという考えがとても面白かった
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ケン
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読了。なんか自己啓発本みたいなサブタイついてるけどちゃんとした解説書。というか、概説書。めちゃくちゃわかりやすい。 全五章構成だが、3章で一度切れる。前半部はニヒリズムと「超人」に至る論理を描き、後半でそこから出る力への意志とパースペクティズムから事物の価値が生じるメカニズムを説明して、ニーチェの思想体系を一周する構造になっている。 哲学の言葉遣いに多少慣れていれば、知識が殆どなくても読める。道徳の系譜を読むための前勉強として買ったが、当たりだった。まぁかなり省略されているので 、本当に入門。
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AYK
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ニヒリズム。キリスト教やイデア論のような背後世界は現世での敗者のルサンチマンの産物に過ぎない。善悪などいかなる価値も存在せず基準の存在そのものが欺瞞。時間に伴い尺度は変わらず毎日よりよくもより悪くもならない永遠回帰を生きている。終わりも望めない。それを受け入れたのが超人。 何物かに価値を投影するのは支配力を高める方便に過ぎず好都合な価値を普遍的かの如く押し付けるにすぎない。パースペクティヴィズム。
AYK

力への意志は権力希求ではない。各々の生を最大限に発揮しようとするはたらき。自然と他の存在との衝突がおき拮抗する。諸力の増大に終わりはなく一旦達成されたように見えても他に凌駕されるので最終的に固定された極大状態は存在せず固定した神もいない。

03/23 08:06
AYK

取り敢えずニヒリズムの思想は大切にしていきたい。

03/23 08:07
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ご紀元よー
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神という奴隷道徳のお墨付きから「自我」、「同情」の存在不要、ニーチェとデリダ脱構築とのつながりはすごく興味深かった。とりわけ「自我」を「有機交流電灯」にたとえたところは非常に印象的だった。
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和田 信久
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こんな解釈でよいのか?わからないが、なんとかルサンティマン、ニヒリズムの単語の意味が解りました。差異があることではっきりし、差異を無くすとはっきりしなくなることで、今までの物の価値が意味を無くしてしまう。今の世の中でもあることだと思います。そのなかで力の意思を自身で見極め生きていってください、という風な捉え方ですけど、あってます?どうでしょ? 初のニーチェ本読みやすかったです。
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きぬりん
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西洋哲学の伝統に伏在する基本的諸前提の転覆、ポストモダンの嚆矢としてニーチェを把捉し、ニヒリズム、永遠回帰、超人、力への意志、眺望固定病(パースペクティヴィズム)といったニーチェ思想の基本的な道具立てを平易に解説する。大いなる正午をホワイトアウト現象に、同情を幻影肢に、力への意志の作用を秋葉原電気街の形成に例えるなど随所に例え話が組み込まれており、難しい箇所の理解を容易にするための配慮も行き届いている。かなり図式的な理解とはいえ、初学者にとってはかなり見通しの良いニーチェ像を描き出してくれる。
きぬりん

「全体をまとめてみれば、かれのシステムとは、①真・善・美などの価値や自我などの実体といった、古くから信じられているものを否定し、②〈眺望固定病〉をうむ〈力への意志〉という流動的メカニズムことが実相であることを明らかにするものである。とはいえ、①から②へのシフトは摩擦なしにはおこりえない。[中略]それどころか、うっかりそれに同意してしまうと日々の暮らしまでもが意味を失ってしまう。その恐怖を受け止め、乗り越える道筋を示すのが〈永遠回帰〉思想であり、〈超人〉思想なのである」(pp.132−3)

12/28 22:30
きぬりん

最後に著者は、「伝統的価値がもたらす硬直したシステムの虚妄をあばき、それが生成するメカニズムをあぶり出すニーチェの考えは、現代においても有効である」という所見を承けて、「あらたな世界システムが生まれつつある現在、〈眺望固定病〉に目を眩まされることなく、現実世界の中で〈力への意志〉がどのように機能しているのかをただしく把握しなければならない」(pp.139−40)と述べるが、いったいその「ただしい把握」とは何なのか。この見解は、ややもすれば陰謀論の繁茂を助長しかねないようにも思われるのだが、それでいいのか。

12/28 22:39
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ベイマックス
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図書館本。哲学書にしては、なんとか分かりやすくなっていた。『ニヒリズム』・『永遠回帰』・『超人思想』・『力への意志』という有名な用語が、少しだけ理解出来ました。でも、こんな生き方、辛いたせろうなぁ~と思った。◎生活の中に無意識的に入り込んでいる道徳や常識ということも、疑問に思えば、何かに支配されていたりするのかね。でも、あえて難しく考えることなく流されていても、それが幸せならそれは、個人の自由だしな。
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やさい
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同じシリーズの別の哲学者の本を読み、わかりやすかったため購入。この本もとてもわかりやすく思想と歴史的背景が語られていた。超人やルサンティマンについてかなりわかりやすく説明されていてよかった。
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harass
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ネットで購入した入門書。ニーチェ入門書は何冊も読んできているせいか、ごくわかりやすくスラスラと読めてしまった。おなじみの概念の解説であるがすっかり忘れかかっていたことのもあり思い出すことが多かった。複雑系などの喩えに新鮮さを覚えた。正直、あまりにわかり易すぎるのが問題のように思ったが、中学生にもわかるように噛み砕いたと著者。ニーチェ自体わざとか誤解を招くようなテキストなので解釈に正解はないのは確か。とっかかりとして良い本ではないかと。身近の図書館にこのシリーズが無いのが悔やまれる。おすすめの良書。
harass

Vakairaさんコメどうも。ロブ=グリエは骨董品扱いになっているようで、現在ではあまり言及されることは少ないのですが、2008年のブログの記事で、いろいろ感心したのを紹介します。 https://akiraokawada.hatenablog.com/entry/20080220/p1

12/19 14:01
Vakira

harassさん 紹介アザ~スm(__)m

12/19 21:32
4件のコメントを全て見る
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あかつき
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前半部分は理解できたかはともかくなんとなく読めはしたものの、後半部分はろくに読み取れすら出来なかった。 特に四章「力への意志」は自分にとっては難しすぎた。 それでも哲学についての本としては大変読みやすいものなのだと思う。ひとまず時間をおいてまた読みたい
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SK
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『悲劇の誕生』理解の参考にしようと思って読んだけど、役に立たなかった(求めている内容ではなかった)。ちゃぶ台返しのニーチェ先生。
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S.N.
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「ニヒリズム」や「ルサンチマン」のような聞いたことはあるが意味がわからなかった言葉が出てきてやっと意味がわかり勉強になった。読みやすいので入門書としてはとてもいいと思う。ただ、ニーチェの考えを理解するのは難しいなという印象を持った。
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現実的楽観主義
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善悪や正義の概念が、弱者が自己救済のために作り上げたものだという考え方は新鮮だった。本来は多様な要素からの影響の組み合わせの結果(力への意志、複雑系)がでしかない個人の行動を、その人の人格(実体中心主義)と結びつけて考えがち(眺望固定病)。絶対的拠り所を追求してきた哲学に対して、関係中心主義のニーチェの思想は「反哲学」と呼ばれる。西洋哲学の基礎である二項対立を独断的なものと批判し、西洋哲学を骨抜きにする。
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キニマ
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ニーチェの哲学「ニヒリズム」とはいかなるものか、彼の言葉「神は死んだ」とはなにを意味するかを中学生にでも分かるようにと作者が多数の例を用いながら著述しています。哲学に対しては無知識でしたがそんな自分でも楽しく理解することができ、よい著書であると思います。
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leppe
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分かりやすいんですが、いつも貫さんの本を読むと、こんなに分かりやすくていいのかなと不安に思ってしまう。
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ころこ
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他民族の暴力で生命と財産を奪われた民が、力では勝てない相手に対し弱者が対抗する手段が道徳だといいます。しかし、負けたという事実を勝つという事実の裏返しとして捉えているだけなので、全く道徳ではないでしょう。このエピソードが異民族間ではなくて、隣人との社会的評価の優劣であったらどの様に説明されるのでしょうか。キリスト教的な道徳では、『このような暴力を使って収奪するひとたちは可哀想なひとたちだ』と土俵上の勝ち負けのルールを変えてしまうことによって、自ずと勝利しているというのが価値の転換ということでしょう。
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九鳥
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ツァラトゥストラかく語りき読書中にちらちら読み再度読破。前回読んだ時より深くニーチェを理解しているだろう、前回の感想のあらが目立つ。だけどそれもいいのだろう。その時の俺がそう思って書いたのだからそれでいい。
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九鳥
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 ニヒリズムを否定してはいけない。それは肯定する物であり、その為の永遠回帰であり、超人思想だ。 世に縋れるだけの意味や価値は無い。全ては虚構、虚無。自我さえも力への意思によるもので実体は無い。だが、それが何が問題か?遊戯に耽って時間を浪費するのは無意味であるが確かに楽しいだろう。これでいい。全ての無価値、無差異を認めよう。そんな感じか?
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Tenjiku
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人生には良い事もあるが、悪い事もある。我々はそんな人生に対して、希望を持てるか?さらばよし、もう一度!と、言おうではないか。
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Nobody1
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ニーチェのプロジェクトは、①古くから信じられているものを否定すること②〈力への意志〉という流動的メカニズムこそが実相であることを明らかにすること、である。そして、①から②へのシフトにおける恐怖を受けとめ、乗り越える道筋を示すために〈永遠回帰〉と〈超人〉という思想がある。という筋書き。
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Nobody1
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「力への意志とは、ひとつの場においてはたらくさまざまな力がみずからを最大化しようとするなかで相互に拮抗し、そのバランスのなかでさまざまな形を生み出すメカニズムだった」108
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Phai
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ニーチェの思想のキーワードをわかりやすく説明しているため、ニーチェの原本に当たる前の予習として良い教材だと思います。
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パトパトキン@文藝
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難しい……学校でやったポストモダンと共通してるところは結構あるのかなあ
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Nobody1
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「力への意思」についてイマイチピンときていなかったあなたに。永遠回帰についてはやはりドゥルーズの解釈の方がいいなあ、と思う。
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Masato  Kagawa
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考えたこともなかった思想で、とても衝撃を受けました。非常に読みやすく、ニーチェについてなにも知らなくても楽しめます。オススメです。
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みみず
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「中学生にも分かる」とカバーにあるが、それは虚偽だ。数十年前に中学生だった私にも、よく分からない部分が少なくない。虚偽表示で本を売ろうとするのは悪だ。嘘をつくのは正しくない。人を欺くことは道徳に反する。しかし、本書によれば、「道徳や善悪とは、弱者のねたみ(ルサンティマン)にすぎない」という。ニーチェ本は3冊目だが、多く読むことで、本書の語る遠近法にとらわれずに、学ぶことができると感じた。しかしそのニーチェの思想も、著者や私の視点も、遠近法で捉えたものにすぎず、すべが虚偽ということか。では何のために読む?
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ゆう
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段階をふんできちんと書かれていて良かった。よくまとまっているうえに、説明の例えもわかりやすい。【ただひたすら日々をおくる生である。それでも、「これが生きるということであったのか。わかった、よしもう一度」と心から言ったとき、すべてを受け入れることができる】(p86)
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早乙女まぶた
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ニーチェの著書を一冊も読んだことがなく哲学自体初心者なのだが、それでもニーチェの思想が分かった気になれた。もちろん筆者の解釈が入っているだろうから一切ニーチェの著書を読まずにこれだけで分かった気になっているのは危険かもしれない。中学生にも分かるように書かれているだけあって解説というよりは紹介といった感じだ。ニーチェ思想理解のための必要最低限の知識を簡単なたとえ話も交えて適切に書いているようで入門の書として使う分には優秀だと感じた。
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YUSENA
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原点購読の授業hwの取っ掛りとしておすすめされ読んでみた。 まだまだ哲学の入口に立ったばかりの自分としては、解説書にもお世話になりながら進めていくのが一番かもしれない。 わかりやすくまとめられており、いいスタートになった。
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生ハム
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「ニヒリズム」「超人」など、イメージが先行しがちのキーワードを、ニーチェの大きな思想の流れから捉えさせてくれる良書。 例えばルサンチマン(ルサンティマン)。 単なる「ひがみ」だと認識していましたが、ちょいと違いました。 「弱者」が「強者」に勝てる唯一のモノが、道徳なんですね。 イソップの「酸っぱいブドウ」なんて生やさしいものじゃなく、 唯一の反逆手段であり、自己を肯定する唯一の手段。 その対比において初めて道徳が生まれる、とは目から鱗でした。
生ハム

そしてニヒリズム。 ただ、すべてを穿った見方をする立場では無かったんですね。 すべての価値付けが対比で行われていることを前提として、 その対比をする”そのもの”が無くなってしまえば「価値」と呼ばれるモノははすべて無くなる、 みたいな。 予想以上の破壊力を持つ単語でした。 確かに、「良い」とよばれるものは、「悪い」と思えるモノがあるからこそ、そう思えるのかもしれません。 だからこそ、それを否定すればすべては等しいものであり、 変化が起こらないモノであり、永遠回帰になるわけですねぇ。

03/26 14:16
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D.Okada
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『ツァラトゥストラはかく語りき』を読んでいて、いまいち呑み込めなかった「大いなる正午が到来するのに先立って、すべてを(焼き尽くす)火の柱が立たなければならない」という「大いなる正午」についての説明は納得。
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festa
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分かりやすかった。その分いろいろはしょってるんだろうけど。ニヒリズムはなるほどと感じたけど、納得したわけではない。他の哲学家たちをみてから戻ってこよう。
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ニーチェ―すべてを思い切るために:力への意志 (入門・哲学者シリーズ 1)評価70感想・レビュー56