読書メーター KADOKAWA Group

日本語は論理的である (講談社選書メチエ)

感想・レビュー
23

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
つみれ
新着
そういえばタイトルがデアル文だな。『日本人のための日本語文法入門』を読んだのでもっと深まるかなと思って。▼言語に優劣はないし論理的でなくともいいしなのは大前提として、未だにこんなに侃々諤々やってんの? という驚き。▼母音と主語省略の相関見るよ〜って言われてどんな知らない言語で比較してくれんの〜ってわくわくしてたら日本語以外はみんなヨーロッパ言語で残念に思った。▼小学校英語教育はどっちでもいいけど国語教育と中学以降の英語教育をもっとちゃんとやれ派。まあでも有害とまで言うならねえ…。
0255文字
推理
新着
理解とは想像可能と記号操作可能の二種/具体表現は物理的。抽象表現は具体を借りて比喩表現。空間の比喩と擬人の比喩が多い。論理とは比喩/主語強要言語は世界人口の1割/英語は主語述語、主体の論理、擬人の比喩、するの論理が中心/日本語は主題解説、容器の論理、容器の比喩、なるの論理が中心/日本語は古典論理(命題論理=真偽判定可能文接続の論理に述語を加えたもの)的。命題論理は文の接続の形式化、容器の比喩。述語は文の中の形式化、擬人の比喩/英語単文は主体の論理中心、日本語単文は容器の論理中心。複文は日英ともに容器の論理
0255文字
那由田 忠
新着
主語がないから論理的でないという、明治以来ずっと言われてきた日本語への批判に反駁したもの。ある意味当たり前のことで、国語で論理を鍛えるという主張は納得できる。「は」を中心とする日本語の容器の論理が命題論理で、主体の論理で構成される英語とは違うという。それが正しいとして、実際に日本語でどう論理の力を鍛えるのか、という重要な話について全く具体的に語られなかったので、最後は疲れました。
0255文字
ぷらんとぱいん
新着
日本語は主語がないから論理的ではない。そのような固定観念からは脱却すべきである。日本語は「容器の論理」、英語は「述語の論理」がより多く使われる。主語がキーになるのは述語の論理だから、日本語には主語がないと言われる。しかし主語がないだけで論理的ではないというのは間違いである。明快で分かりやすい、理系の人が書いた日本語文法論。
0255文字
RYU
新着
人工知能学者による、日本語の論理の解説。明治以前の日本語の文法書には、主語(Subject)はなく、日本語は必ずしも主語を必要としない。英語は「主語-述語」の枠組みで、日本語は「主題-解説」の枠組み。例えば、「象は鼻が長い」においては、主語はなく、「象は」が主題で、「鼻が」が主格補語で、「長い」が述語。格助詞「は」は、日本語に特徴的な使われ方をしており、外国人が日本語を習う際に、「が」と「は」の違いとして、(大切なこと)が~、●●は(大切なこと)と教わるそう。
0255文字
まっち
新着
細かな文法知識を暗記させるのではなく、語感を高めるような教育をすべきだというのには賛同できた。日本語が「容器の比喩」を多用する言語であることを認識することが、語感を高める一つの有力な手ともなるだろう。これから論説文を読むときには、「容器の比喩」を意識しながら読めば、もっと理解が深まるのではないかと思った。
0255文字
wang
新着
主語重視か述語重視か。擬人の比喩か空気(容器)の比喩か。述語論理か命題論理か。何をより多用するか重視するポイントの違いであって、一方が論理的で他方が非論理的という論法は成り立たない。特に、日本語の構造として述語とそれを説明する補語の関連で眺めた場合に「主語」とされてきたものも「主格補語」と補語の一種でしかないという論はストンと納得できた。この視点から書かれた文法書も欲しい。
0255文字
H2A
新着
著者は日本語は論理的であると主張。西欧言語が主語と述語論理を重視、日本語は述語と命題論理を重視しているという第3章がこの本の核心かと思うが、その後の章が余計な気がした。学校で習う文法なんて全く興味もなかったし、まあ小学校から英語を習うのが有害という考えもあるだろうが、無生物主語にむしろ心地よさを感じる自分には「日本らしさ」に拘る実感がない。それから外国人向けに、日本語の「は」と「が」の違いの教え方を紹介されている。なるほど。
0255文字
RYU
新着
「日本語は非論理的である」との説に対して徹底的に反駁した本。そもそも日本語の論理と西欧の論理は異なるもので、論理学において前者は命題論理が主で、後者は述語論理が主。日本語の格助詞「は」は西欧文法にない日本語ならではの文法手段。現在の学校の文法教育や小学校の英語教育に対しても警鐘を鳴らしている。
0255文字
芸術家くーまん843
新着
日本語は特殊でも非論理的でもない! 人工知能研究と脳科学の知見を武器に、形骸化した学校文法からは見えなかった、日本語の論理がもつ普遍性と特徴を、非常に明快に解説。返す刀で、小学校での英語教育の根源的問題点を突く。理系と文系を架橋する、まったく新しい角度からの日本語論。抜粋◆先日、数人の大学の先生と話をしているときに、ある先生が「うちの学生が、英語ができるようになったら、数学ができるようになった」と言った。◆これは、暗に、英語ができるようになったので、論理的に考えられるようになった、だから数学ができるように
0255文字
ryo_zz
新着
日本語の捉えられ方を網羅的に紹介し、日本語の「論理性」を「比喩の形式」の観点から掘り下げる。日本語・国語教育を志す私にとっては、「比喩の形式」と助詞の多様な意味の関係などは大変興味深かったが、命題論理と比喩の論理の相関関係は正直よくわかりません。ただ、国語・文法を教えるうえでの(教師側の)問題点に鋭くメスを入れており、議論を巻き起こす力を持っているという点で、すばらしい良書だと思います。
0255文字
niko
新着
タイトルからして反論したいと思わせる本ですね。そもそも、論理的ではない「言語」が世の中にはあるのでしょうか。日本語が非論理的であると主張される背景には、日本では論理的に議論をすすめる訓練をされていない場合が多いので、論理的に話ができない人が多いことを日本語そのものの問題として話している場合が多いと思われます。また、意見を率直に言うことをあまり良しとしない文化と、主語を特定しなくても敬語などの他の要素や話の流れから主語を特定できるような言語システムを考えずに、短絡的に結論を出していると感じます。
0255文字
Ryosuke Tanaka
新着
文法があくまで「言語の説明の方法」に過ぎないことを実感。空間の比喩:擬人の比喩=命題論理:述語論理=日本語:英語という図式は分かったが、論理学に暗いので若干もやもや。容器の比喩をベン図へ結びつける部分が何か腑に落ちない。アクロバティックで面白いといえばそうだが、こういう方法で「論理的」ということが本当に言えるのか?素朴な疑問。
0255文字
nchiba
新着
僕も日本語はあいまいで論理的じゃないと思い込んできたけど、それは言語の問題じゃなくて、論理力の不足が問題だったのだな。考えてみれば学校できちんとした論理的思考を習うことがないわけだから、論理的じゃない日本人が多いのは当たり前なのだな。現在の学校教育の欠陥をまたひとつに学んでしまった。
0255文字
かっぺ(こと悩める母山羊)
新着
『日本人の脳に主語はいらない』を先に読むべし。
0255文字
あさくらひさいち
新着
「は」と「が」の使いかたは役に立つ
0255文字
とも
新着
私は元々「日本語は論理的だ」と思っているし,(地球上に存在する言語で非論理的なものなどあるのだろうか?),また,日本語は,主語よりも主題が優勢なのは言語学では常識。という意味で,この本に書いてある8割は当たり前のこと。後の2割はというと,ほとんど「トンデモ」のたぐいだと思う。日本人は左脳で母音を聞くために,「自他の分離」がなく,主語を省略するのだそうだ。イギリス人は母音を右脳で聞くから自他を分離する。しかし,イギリス人だって言語音としては母音を左脳で聞くとさりげなく書いてある。一体どういうこと?
0255文字
たぬき
新着
人工知能はウナギを食べるか食べられるか
0255文字
naagita
新着
「多くの日本人は、日本語が非論理的であると思い込んでいる。しかし、日本語は論理的である。その論理は特殊な論理でもなんでもなく、数学で使う形式論理(の中の命題論理)なのである。  日本語は非論理的であるという思い込みは、日本語に主語がない場合が多いことに起因している。学校で主語がなくてはいけないと教えられたから、主語がない場合が多い日本語は、非論理的だと思い込んでいるのである。すなわち、学校文法が、日本語は非論理的であるという自虐的言語観の元凶なのである。」(おわりに より)  学校の国語文法の理論と、外国
0255文字
iqo720
新着
論理的な文章で飾られた良書。 文系人間であっても惹きつけられる内容。 途中、難しい話題も多々あるが、図や例をあげての解説が豊富で、 時間はかかるもののしっかりと読める。 「象は鼻が長い。」と言った、主語ってどれだ?な文章の回答を教えてくれる。 教育論にまで食い込むとちょっと・・・な部分もあったが、 日本語の奥深さを教えてくれた。
0255文字
全23件中 1-23 件を表示
日本語は論理的である (講談社選書メチエ)評価87感想・レビュー23