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ライン 幻冬舎文庫 (幻冬舎文庫 む 1-17)

感想・レビュー
118

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かもめ(甘き絶望)
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ネタバレエグい。キモい。バイオレンス。村上龍の脳内を投射して文章にしたらこんな奇作ができるのか。受話器のコードを見るだけで、ライン上で交わされる会話が聞こえる女・ユウコ。ユウコ「人間は他人によって自分を確認している。もしそれが正しいのだったら、わたしには他人というものがいない。」 暴力であれ、セックスであれ、何かの倒錯症であれ、人には他人が必要である。他人と関係を持てないユウコは「自分を確認できない」のである。これ、実は学生時代以来の再読。最近の人間像を予言してるみたいだと感じた。読解度3.2 総評3.7
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sho
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「性」、「暴力」、「閉塞感」、「虚無」。98年の著作だが、現代でも通ずる価値観が多いと思う。
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Key
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若林の本で尾崎世界観さんが薦めていたので読んだ本。 家庭環境に問題があったり何かしら問題を抱えた大人達がたくさん登場する連作短編集。 村上龍らしく、どぎつい表現も多く、決して良い気分にはならないものの、世の中にはこういう境遇で奇妙な考え方をする人間が実はたくさんいるのかもしれない。 ラインから映像を読み解く能力は便利そうで辛い能力ということか。
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ぼんち
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社会の中に埋もれ、時には孤立する個を鋭く見つめる村上龍ならではの一作 オムニバス形式で疾走感があり、かなり読みやすい。 読後、消化不良だけど… 日頃付き合っている友人や同僚に僕は何を求め、どんなコミュニケーションをとってるんだろうか。
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yuuco
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現在、第二次村上龍ブームのため、3日続けて3冊目。今は、SNSでまったく知らない人とも繋がれる時代なので、知人の知人をたやすく認識できるけど、1998年には、本人が話さない限り、その人の知人など知る由もない。時代が変わり、ネット上の繋がりが増えた今は、人は1998年より孤独ではなくなったのだろうか。私は、どっちとも経験している世代なので、一長一短かなぁと思うが、すでにネット社会に生まれた人たちが抱く孤独がどのように変貌するのか興味がある。確実なことは、孤独がなくなることはない。
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鉄火丼
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どの人物も理不尽な過去が処理されず行動にエラーを起こしている。背中が冷えるような怖さの一方で文体は独特の心地よさがある。
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けっと
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面識のない人と小さなきっかけで話をしたらストーリーの主人公が相手に変わっていくスタイルの群像劇であり、一夜の間に殺人鬼・特殊な嗜好の持ち主・精神的に問題のある人等が連鎖的に描かれていく。登場人物は程度の差はあれ全員病的な性質を持っており、しかもおかしさの方向性が全員異なる。 現実でも異常者による犯罪は定期的に起こっているけど、犯行に至るまでの思考(又は後付けの説明)の型はある程度この本にまとめられているのではないかと思えるほどに、異常な言動・思考が多様に描れている。
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さなえ
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あんなに苦しい表現できるのすごい。読んでると気持ちが落ち込みすぎる、苦しい。祐介に通じるものがあって、尾崎さんがおすすめしてる理由がわかった。
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きよみ
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尾崎
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ぢゅー
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とあるアーティストが紹介していて知った。登場人物が皆どこかおかしい。群像劇かと思って読み始めたが、厳密には群像劇ではないのかな。一章ごとに主人公がリレー式に代わっていく。各章内に登場する人物同士は関わりがあるけれどその他の章にはほとんど登場しない。終盤の杉野とユウコが特に恐ろしい人に思えた。関わりたくない。 しかし選択した道が少しずれたら私も登場人物たちの仲間になってしまうのかもしれない。いつ自分が変になってもおかしくない。ほんのズレで人間は変わる。
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タキタカンセイ
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ネタバレずっと以前に読んでいて読んだことさえ忘れていた。改めて読んで凄い小説だと思った。わずか240ページの中に濃縮している病みと暴力。あの当時はほとんど想像の世界だった暗黒は25年経ってどんどん顕在化している(京アニ、大阪の心療内科の放火殺人、電車内の「テロ」、闇バイトに吸い込まれていく若者たち…)。電話の声が聴こえてしまうユウコの闇は作者自身のものだと思う。村上龍は今こそ読まれるべきです。
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mattukaikai
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"この男は自分の知らないことを本当によく知っている。しかも、みんなが知っていて当然だという話し方をする。上板橋とか恵比寿とか代官山とかと同じような感じで、マイアミビーチについて喋る。"
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milk
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コードを見るだけで、その中でやりとりされる会話が聞こえてしまう特異体質な女性を軸にして様々な人の関係が連なっている作品。 日常のふとしたときに関わる人がリンクしながら進むのが面白かった。主観が変わり続けていって、その人が思っていることが綴られている。読者の視点は、特異体質の彼女と同じように思えた。 「人は関わる人によって別の自分になる。」という文を見て、本当の自分って何だろうと考えてしまい、少し怖くなった。
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タンタカタン
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やっぱ村上龍を読むのは苦痛だな〜。でもそれがいい。刺激と重さがほしいだけで、もはや自傷行為の一種。
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レオ
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みんなどこか病んでて狂ってて暴力的で性的で、そういうことでしか自分の感情を発散できない人達なんだろうなあと感じた。書かれた時代も関係してると思うんだけど、誰にも感情移入は出来ないけど、人には誰でもこういう闇が存在するんだっていうのを伝えたかったのかと考えると納得が行くというか。幸せだけが全てではないし、少なからずこの物語の中に出てきた登場人物たちみたいにどこか闇を抱えてる人も存在してるってことだな。
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火禅
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負の威力がすごい。露悪的ではなく、リアリティがある。 社会と関わるほど受け取る虚無や、社会との関係の結べなさに対する苛立ちに襲われた人たちが織りなす物語だが、一切の救いがない冷徹さで描かれている。 余談だが、凶悪犯が出たときに「犯人の気持ちがわからない」と、安全・安心な側にいることの優越感からではなくて、本当に思っている人は、こういう小説を読めば、少しは理解できるようになると思う。
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九澄屋
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オードリー若林さんから。どう楽しめばいいのかよくわからない。みんな頭おかしいんだから君も大丈夫だよ、って感じですかね。けど創作ですし架空ですし。ラインの見える女性だけモデルになった人がいるらしいが。援助交際とかが流行っていた時代の肌感が僕にはわからないのでちょっと馴染めなかったのかな。
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こうすけ
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結構面白かった。一日で読めました。どこか欠けた者たちの、一夜の物語。章ごとに視点が移り変わって行くのが面白い。SMも援助交際も暴力も広い意味でのコミュニケーションであるとして、現代の人間の内面をえがいている。村上龍はハズレない。
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mutenka
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Yuuki T
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異常な登場人物しかいない、性と暴力に取りつかれた人達の話。
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田中太郎
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怖い本。若林が救われると書いてたので手に取ったのだが、ここまで異常な人たちの話はなんとも共感できなかった。それでも読めるのは村上龍の筆力ってことなのかなんなのか。
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こば
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ひっそりがっつりばぐってる。
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おもち
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何かに疲れている、病んでる、歪んでいる、ともすれば狂っている、そんなあっちの世界の人々の話。遠いところの話なのに身近にいるのかと思ってしまうが、そんなことは無いはず。いや、こんなにたくさんいるなら身近なのか??と思わされた。話の視点がくるくる入れ替わり、繋がりを感じ、それも面白かった。
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まころん
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1998年らしいが古くなかった 全部怖いけど誰がいちばん怖い? ううむ ゆかりは、寂しくないという状況と無縁に生きてきたたえに、寂しいという概念を理解できない(高山)、西新宿の超高層のビルの群れの輪郭が~そして風景全体が一瞬だけ深く透明な青い色に染まる特別な時間(twilight)がやってくる  村上龍読むの何十年ぶり?最初に読んだのはたぶん限りなく、、、で69、トパーズ、コインロッカーズ、Love&Popで、今回30年ぶり??
まころん

だいじょうぶマイ・フレンド コックサッカーブルース 超電導ナイトクラブ ラッフルズホテル 55歳からのハローライフ あの金で何が買えたか バブル・ファンタジー 読んでたわ。ぜんぜん10年ぶりでもない 忘れるってスゴイな

07/26 21:16
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ユキユキ
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問題のある登場人物がどんどん繋がって、世間にはこんなにヤバい人が居るの?てなった。
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nao
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次々代わる登場人物の多くはさまざまな形の暴力(呪縛)に晒されつづけ、そうした状況の耐性がために歪みを持っている。そんなかれらの放つキナ臭く生々しくもある人物像の夜闇の蠢きを捉えた本作は社会の暗部をあぶりだすことに成功もしている。力ある描写力(筆力)その人物造形(奇矯と瓦解=危ういバランスのなか揺蕩うかれら)‥龍兄貴、お見事でありました。
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わらびもち
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ざっくりと言うと18人のメンヘラっぷりとセックスの仕様な内容。ただ、全くの他人から他人への繋がりと、他者が自分を形成させているという説得力が強かった。村上龍の作品はやっぱり覚悟というようなものをしてから読む本だなあと思いました
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anemone
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現代の若者が他人との断絶に恐怖するのは繋がりがこんなにも可視化されているからか、 SNSのない時代に読んでみたかった 身体と心で繋がることの難しさ “他人というもの”で締め括られた最後の章はずっと持っている感覚に近いものが言語化され、じっとりと安心した 異常なのか正常なのかという彼女の苦悩 本っていいな 村上龍作品を読んだ後はアートオブノイズ聴きたくなる
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りょちみ
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村上龍さん初読み作品。短編のように人と人のつながり(ライン)を追いながら取り止めもなく進んでいくストーリー。精神病や静的な描写が多く、刺激が強くてちょっと読むのが疲れてしまいました。作風がこんな感じなのかな…自分とは合わないかなーと思ってしまいました。
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彩
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初読時は一ヶ月体調を崩すほど、精神的に参ってしまったけど、中毒性があり、気に入ってシャーペンでラインを引いた部分、毎日のように読んでしまう。 こんなにも小説にメンタリティを感じたことはなかった。
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ぴ〜る
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再読。随分前に書かれた物語たけど、今も通ずる現代の闇…今はもっと濃いかもしれない闇がひとつのラインで繋がってゆくさまに再読だけど村上龍の世界にズルズル引き込まれてゆく感覚。
0255文字
彩
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育った環境が悪い人間は誰しも、暴力と性に関しての感覚が歪んでいる、ちょっとした神経症を患っているんだ、と前半は共感する場面も多く、登場人物の過去や、それにより起こるようになった衝動などが、ぼんやりとした記憶になりつつある小さい頃のダメージを鮮明に蘇らせた。話が進んでいくにつれ、描写が暴力的になり、かつ、れっきとした精神病患者が登場するようになるが、そうなると流石に自分も共感し得ない領域になるのだが、前半の深い共感のせいで、仲間のような感覚を覚えた。誰もが自分の危うさを感じる本なのだろう。
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読書おじさん
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ショートショート集 前のエピソードの主人公が次の主人公と何かしらのつながり(ライン)を持つ
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たま
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連作短編。リレーのようにバトンが渡されていく。途切れなく繋がっていくけれど、名前も知らない、すれ違っただけの人の間でバトンが渡されていくので、どんどんと遠くへ行ってしまう。それぞれが深刻だったり、暴力的だったり、切実だったり、どん詰まりだったりな問題を抱えていて、ほんの数ページのバトンをつなぐ間にはもちろん解決されないし、その問題はだれにも共有されない。岸さんのビニール傘を思い出したんですが、あと、コンビニ店員の思想が平野さんの分人観連想したんですが、すっごい時代を先取ってたのではなかろうか、コレ。199
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あや
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感想欄を見てみると色々な感想があったが個人的には面白かった。現代社会においてコミニュケーションが稀薄になっている理由は、現代人がそのコミニュケーションの取り方を解っていないから、暴力という直接的な手段に訴えてしまうのではないかと思う。
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ちぇけら
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息がつまるのは村上龍ではいつものことだけど、無呼吸の苦しみはいつしか快感に変わっている。リレー形式で進んでいく物語は、リレー形式とは裏腹にどこまでいっても閉塞的だ。息もつげないほど畳み掛けてくる言葉が、セックスと暴力の海にぼくをどこまでも沈めてしまう。救いの光なんて眩しすぎるから、ぼくはいつまでも村上龍が作り出した暗い海の中に沈んでいたい。
masa

いつも思っているのですが、巧い。あなたの言葉選びが好きです。

08/21 20:07
ちぇけら

>masaさん 嬉しいです!これからもよろしくお願いします!

08/21 20:50
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いっち
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社会のアウトローの18人の視点で、リレー式に日常が描写される。受話器のコードを見るだけで交わされる会話がわかる女、IQ170を活かせずに拒食症になった末に喫茶店でアルバイトする男、常に客に話しかけるタクシー運転手、家出し男の家を渡り住む女、虐待により味覚がなくなった女など。「幸福そうに見えてもその人の心の中で何が起こっているのかはわからない、だから外見で人を判断するのは間違っている、だからわたしは絶対に外見を飾ろうとは思わない」「人間は他人によって自分を確認している」虐待や暴力はコミュニケーションか。
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るな@ぼちぼち復活
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主役を次々とシフトしながら語られる、ドキュメンタリーのような小説。現代社会を象徴するかのごとき闇と狂気と諦めとスピード感溢れる展開に、眩暈を覚えるような不思議な物語だった。
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