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ソフィーの世界 下: 哲学者からの不思議な手紙

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Take@磨穿鉄靴
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ネタバレ視点がソフィーからヒルデへ。ソフィーの存在がインクの上の存在になりそれから…。本来の目的から反れてしまった読み方になってしまった。それでも最後のビッグバンの話は良かった。世界は凝縮され暴発した。そして現在も広がっている。そしてまた世界は収束するのかそしてまた爆発するのか。分からないことはまだたくさんある。一読しただけでは下巻の表面を撫でただけの印象。また勉強してから読んだら印象が変わりそう。★★★☆☆
0255文字
きぬりん
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ネタバレ上巻の最後で謎解きがなされたのを承けて、下巻では二つの別世界が交互に入り混じりつつ話が進む。アルベルトとソフィーとの間の哲学講座も続いていくが、解説される思想内容と本作のプロットとの関連性が上巻よりも高くなることで疾走感が増しており、古典的なメルヒェンや童話を脚色したファンタジー要素が頻出してくるにもかかわらず、飽きさせない。現代社会のわれわれに向けたよりメッセージ性の強い内容も目立ってくるとはいえ、二つの世界の交叉の可能性という新たなサスペンス要素の出現により、抹香臭さよりも期待感を膨らませつつ読める。
きぬりん

下巻末尾に新たに付された「普及版によせて」によれば、1995年6月末の初版刊行以後2年あまりの間に、175万冊売れたとのこと。また、初版に対する読者の感想や助言を受けた結果、訳者らは「それらすべてを検討し、ときには原作者に問い合わせ、取り入れるべきは取り入れさせていただいて、よりよいテクストにするべく努めてきました」(p.313)とのこと。未確認だが、もしかすると初版との間に若干の異同があるのかもしれない。

01/27 07:01
0255文字
タナカ
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ネタバレロマン主義、マルクス、ダーウィン、カントなどについて時代背景と共に物語に組み込まれていてわかりやすくはしてくれていたが難しい。 途中不思議な空気を感じだけどソフィーの存在が心地いい感じに落ち着いて良かった。
0255文字
ゆずな
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ネタバレヒルデ視点で物語が始まり、「何が起きてる…?」となりつつ読み進めた。上巻で読んでいたのは作中作品であったとは!『ソフィーの世界』を書籍として現実世界で読む「私」→作中でヒルデが読む『ソフィーの世界』→ソフィーが受ける哲学講座、とマトリョーシカ構造になっている。著者の哲学論考に従うと現実世界だと思って本書を読んでいる「私」の存在も確かなのか、と問われている気がした。本書の主人公ヒルデも自分の知覚する世界を現実と捉えているのだから。所謂「哲学」的思想だけでなく、近代科学や経済も哲学に含むのが本当に勉強になる。
ゆずな

実存主義は文学にも現れ、不条理演劇が流行った。不条理演劇は生活をとてもリアルに描くことで、人々が普通に行なっていることに問いかける仕組み。 これ以降は20世紀の現実に繋がっている。自然破壊が進みエコロジストが現れたり、超常現象関連のオカルト本が増えたり。これらの流れは歴史の流れの行き着いた先だと。

06/15 10:12
ゆずな

難しくて間違っているかもしれないけど、アウトプットとして頭の中で理解したものを書き出して整理した。中高生くらいからぼんやりと疑問に思い始めたことへの答え(答えはないということだが)をくれる本作に感謝。教科書のような部分は読み進めるのが大変だったが、ファンタジー要素が盛り込まれていて読みやすい。

06/15 10:17
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0255文字
真波
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ネタバレ下巻からいきなり語り手が変わる。ソフィーとアルベルトはヒルデの誕生日のためにヒルデの父が作り上げたただのアトラクションだった…。自分たちが誰かの創作物にすぎないと知ったソフィーたちは、その世界からの脱出を計画する。 ヒルデがソフィーたちに気持ちを寄せるのを見て、やさしい女の子でよかったと思った。でも、あの終わり方はソフィーがかわいそうすぎる…もっと幸せになれなかったものなのか。 そして哲学ガーデンパーティでいきなり痴女になるヨールンに引いた。
0255文字
hera
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ネタバレ差出人の名もない手紙がきっかけで、不思議な哲学講座を受けることになったソフィー。だが、十五歳の誕生日の前日、ソフィーは自分の存在の秘密に気づいてしまった。存在するとはどういうことか?ソフィーの世界はどこにあるのか?そしてなぞの少女ヒルデはいったいどこに?哲学ミステリーはいよいよクライマックスを迎える…。
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