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「密息」で身体が変わる (新潮選書)

感想・レビュー
38

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しゅんしゅん
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伝統的な尺八奏者である筆者が胸式呼吸とも腹式呼吸とも異なる、古来の日本文化と密接な関係にあった密息についての書。呼吸についての解説はいたってシンプルで、その呼吸にまつわる文化的背景だったり、呼吸する際の姿勢やマインドに関する描写が著者の視点で細やかに描写されていることで、密息をする際のイメージを豊潤に行き渡らせて広げていきやすく感じた。日本の古来の伝統的な楽器の奏者の視点であるだけに、その視座は奥深く哲学的にも満足のいくものとなっている。日本人としての身体感覚や精神性を取り戻すためにマスターしたい呼吸法。
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身
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居合道を学ぶ中で呼吸法に興味を持ち、読んだ次第。 今まで腹式呼吸を中心とした生活をしておったこともあってかすんなりと理解ができた。 筆者は骨盤を後ろに倒してあることが本来の日本人の姿勢として推奨しているが、骨盤が立って胸が張っている事を良しとする現代社会に於いては正直実行し辛い面があると感じた。然し乍ら密息という概念を得られたことは今後の稽古の中で活かしていきたいと思う。
0255文字
オカピー
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尺八奏者の中村さんが書かれた本。尺八を一つの楽器として、色々な楽器とのセッションもされているようです。海外でも色々勉強されて、呼吸について日本人と色々な国の違いや特徴をわかりやすく説明してくれています。「呼吸」の大切さは伝わって来ました。「密息」までは実践できていませんが。
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katsumi
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弓道で呼吸の勉強がしたいと思っていたところ、佐竹万里子先生が密息で射を行っているとの記事を発見!こちらの本を読んでみました。密息はまだマスター出来ていませんが、練習を重ねる度に身体が楽になる感覚があります。続けてみようとおもいます。
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元気伊勢子
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自分が生きづらいと感じるのは、呼吸にあるかもしれないと思い、読んでみた。呼吸の仕方で、西洋と東洋とでは文化がこんなにも違うのかと新鮮だった。密息もやってみたが、感覚が掴めない。呼吸って奥が深い。自分の呼吸が浅かったことも分かったから良かった。
Yu。

..為になりそうだね。。

03/06 13:51
元気伊勢子

実際、ためになります。呼吸法も色々あるようなので知りたくなりました。

03/06 14:25
0255文字
活字スキー
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武道家で思想家の内田樹先生が著書の中で紹介されていたので。「ちゃんと生きる」ということを意識するようになって以来「ちゃんと食べる」ことと「ちゃんと寝る」ことについてはかなり意識が深まってきたつもりでいたが(ちゃんと生きてるとは言ってない)、「ちゃんと息をする」ことは盲点だった。尺八奏者である著者によると、現代の日本人は欧米の腹式呼吸に完全に移行することもなく、中途半端な胸式呼吸をしている人が多いという。呼吸によって何が変わるのか。そして日本古来の呼吸法とは。
活字スキー

欧米の腹式呼吸を「動」の呼吸とするならば、畳の上に胡座をかいたり、深くしゃがみこんで長時間作業することの多かった日本人が自然と編み出した「密息」は、いわば「静」の呼吸。骨盤を倒しつつ腹を張った状態を維持し、インナーマッスルを用いて横隔膜を上下させることで、静かに素早く、安定して深く呼吸することが可能になるのだという。そして呼吸量が増えるということは肉体を細胞レベルで活性化させ、集中力や感受性を高めると同時に気持ちを落ち着かせる効果もある。

04/26 17:35
活字スキー

虚無僧尺八の演奏を皮切りに、米国の音大での研究などを通して日本古来の文化論にも話は広がるが、あとがきでは「テーマを絞った」とあるが、個人的には逆に色々と話したいことがありすぎてとっ散らかってしまっている印象。「密息」や尺八の特性については具体的で丁寧だが、その他の分野では雰囲気メインの主観的な「日本スゴイ」ぽく、呼吸に着目することで物事の捉え方まで変わるという感覚は面白かった。つまり!水に波紋を起こす様に呼吸法によって「肉体」に波紋を起こし……エネルギーを作り出す!るオオオオオ!!

04/26 17:36
0255文字
田氏
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予備動作・反動のない呼吸法、というのが武道的観点から気になったので読んでみたが、「密息」の具体的な解説は十数ページ程度しかなく、その点においてはやや肩透かしの感があった。大部分は、日本と海外の文化の違いには身体と呼吸法における差異が関わっているという論述、そして自伝的な体験談と、倍音の話が少々。自分の身体感覚と照らし合わせて頷けるところも多いが、この手の本の多くがそうであるように主観に偏りがちで、客観的分析が皆無に等しいのが不満。参考文献は多い方だが、身体技法よりも文化論方面の本が多いように見受けられる。
田氏

解剖学的な分析を求めるならスポーツ科学の論文でも読んだほうがいいのかもしれないけど、そういう切り口の一般書がもうちょっとあってもいいのになあ、と思う今日このごろ。

10/25 15:42
0255文字
よう
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日本人と西洋人の体の使い方、それに伴う道具の変化。ノコギリを引いて切るのか押して切るのか。骨盤が倒れているのか立っているのかでこれほど違う。同じ人間でも環境によってここまで違ってくるものなのだと改めて吃驚した。倍音、呼吸、姿勢など色々深く学んでみたい。
0255文字
cochou
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勉強になった。
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デビっちん
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尺八演奏者の著者が、その演奏を突き詰めていく中で出会った「密息」は、特殊な伝承技法ではなく、日本人が古来から自然と行ってきた呼吸法でした。密息って名前は怪し気ですが、坐る文化の日本人の構造に即した自然で健康的な呼吸法のようでした。肉体の動きを意識的に止めることで、周囲の環境と一体化し、気配が気えたように感じるのも密息の効果のようです。話をマクロ的にとらえると、呼吸の仕方を切り口に、身体論、音楽論、生活様式や文化にまで派生していました。毎日の呼吸法に加えて、密息版を行い、その変化を考察してみましょうかね。
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Hiroshi  Fukuhara
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ヨガ瞑想と座禅の姿勢(骨盤の傾き)の違いの理由が氷解した印象。日本人にとって骨盤の後傾が自然な姿勢という主張には納得。ただヨガやフリーダイビング、ランニングとの違いが顕著で実践には試行錯誤が必要と思われる。アメリカの音大時代のエピソードは刺激的。
0255文字
おさと
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とんでもない本に出会ってしまった!素晴らしいー。JAZZ、邦楽、ただいま絶賛興味津々な物事の新しい見方。そしてお着物。日本人には日本人の身体の使い方がしっくりくるのだなあ。いい悪いじゃなく。
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mat
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密息についてその背景や効果が詳しく掛かれていて非常に参考になる。
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太鼓
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尺八呼吸による身体論。本を読むのってほとんど頭だけで読むんだけど、こうして身体性に言及してもらえると、身体全体が意識されますね。別の感覚を刺激されます。
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takataka
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「武道的思考」で紹介されていたので、読んでみました。「密息」ってできるようで、やってみると難しいですね。しっかりできるように練習してみたいと思います。
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あきいら
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呼吸法の話だけでなく、他のものの見方が変わるのがおもしろい。
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T坊主
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日本の文化の基は密息があったればこそ。西洋化によりそれがくずれていった。
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かずみ
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分かりやすく写真とイラストで「密息」のやり方が書いてあったので、練習します。それぞれの倍音の出し方が分からないのが残念。作者も出し方は分からないのかな?密息だけでもマスターしてみたいです。
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Kikuyo
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ネタバレ「息」については斎藤孝さんの著書で詳しく読んだことがある。文化を考える上で、体型や文字や呼吸といった一見関係の無さそうなことが実は深いところでつながっているのだ。生活様式や食が様変わりしてきた現代の日本で、どれだけ自分らしさを保てるかは、実はこんなところにも答えを見いだせるのかもしれない。 着物で帯を締め、床や畳で生活することはかなり精神的な安定感をもたらしてくれるのでは…。密息自体はやはり難しいと感じたが、息は本当に奥深いなと思う。
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mita
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呼吸は、自分と外界をコントロールできる
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あちゃくん
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普段何気なくしている呼吸についていろいろ考えさせられる内容でした。ほんと人間の体って面白い!
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Hiroyuki Asaji
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尺八奏法に残る、日本古来の呼吸法である『密息』を紹介しています。肚に目一杯吸い込んだ状態から、更に吸い込むことで、一瞬で大量かつ深い呼吸ができる方法に目から鱗でした。これにより体も脳も最高の状態を保て、感覚や間の取り方に非常に鋭くなれるそうで、日本古来の伝統芸能や武術等の根幹だったそう。これを身に付ける事で、著者は『身体が変わるだけでなく、周りの世界の見え方まで変わってしまう』と言う程で、個人的にすごく興味が沸いた本。達人の眼では、どのように見えているのでしょう。伝統的な身体技法に興味がある方へお薦めです
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じゅんじゅん
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中村氏の説によると骨盤が後傾している日本人は、呼気も吸気も下腹部をしっかり張って、横隔膜を下に落とす「密息」がもっとも適している。日本人古来の呼吸法だそうである。呼吸の仕方は写真つきの解説で一見簡単そうであるが、呼吸するには深層筋を使わなければならず、初見ではうまくできませんでした。中村氏の尺八CDを聞きながらトライしてみようかと思います。
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Darbytime
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呼吸法はとにかく、日本文化論については専門の研究者ではないのでそのまま受け取っていいのか微妙。研究者だからってそのまま受け取っていいわけじゃないけど。
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☮maoxin☮
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音楽及び身体操作関係だしyoutubeにも動画があるようなので、内容に関してはyoutubeを色々見た上で実践するかどうかは判断すればいい。ただし呼吸法全般に言える事だが、自己流は避け教導者を探すべきだと思う。
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Tomoko
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あとがきに「この本を読み終えて、あなたの中で、何かが変わったでしょうか」と、ある。残念ながら…変わらなかった~(汗)そもそもなんでこの本を読もうと思ったんだっけ?ダイビング→フリーダイビング→呼吸…だった気がする。完全に脱線。まぁ、虚無僧について勉強出来たかな。日本以外にも尺八奏者がいるとは…音楽は世界を繋ぐ。
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ataka
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「密息」という尺八で使う呼吸法こそ、日本人古来からの呼吸法であるとし、密息のやり方を解説している。簡単そうに書いてあるけど、実践してみるとこれが難しい。「倍音」でもそうだったけど、色々な分野との関連を示唆している。面白くはあるが、論理が飛躍しているところもあり素直に受け入れ難いものも。詰めれば、良書になると思うが。
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あきとら
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「倍音」はとてもよかったのだけど、こちらはそうでもなかった。
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kikukids
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筆者は尺八奏者。尺八といえば、息を多く使う楽器だ。その筆者が書いた呼吸法の話。私も楽器を吹いていて、呼吸法には関心があったので、読んでみた。 筆者によれば、もともと日本人は胸式呼吸や腹式呼吸ではなく、密息と呼ばれる呼吸だったそうだ。密息は、息を吸うときに腹を膨らませ、息を吐くときにも下腹を突き出したままにする。骨盤が後ろに倒れている日本人の体系や、着物の帯を腰で支えていた事を考えると、日本人は密息だったというのは、うなずける。 呼吸法が変われば、身体や精神にも影響が変わるというくだりも興味を持って読め
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TERu☆
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日本人として、自分にあった呼吸の仕方を考える一冊だった。
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さみえる
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身体論ベースだが、音楽論や比較文化論まで内容が多岐にわたっている。それらがリンクしており非常に面白い。筆者は虚無僧尺八吹きで、尺八の世界にも触れることができる。内容は多彩だが、平易な言葉で書かれており、読みやすいのであっという間に読める。
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R
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意識して呼吸をしようと思った。
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秋水
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なかなか密息は難しい・・・
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こんがら童子
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息について、呼吸について書いている本は少ない。だから「密息」というタームで息や呼吸と身体について書いているということで、面白そうだと手に取ってみた。しかし、中身は客観的な分析と言うより、密息を実践している著者が、密息という観点で社会を見た時の「感想」的な書き物であり、エッセイ的なものだった。もっと学問的なというか、客観的な分析に乗っ取ったものを期待したのだが、そうではなかった。
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ジョルノン
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「密息」という字面から、宗教がかったものだという想像が膨らみますが、著者が説明するに「密(ひそ)やかに息する」という意味です。骨盤を倒し、吸うときも吐くときもお腹を張り、密やかに息をする。尺八奏者である著者が長年追い求め、ついに見つけた呼吸の形「密息」は、腹式呼吸より遥かに深く呼吸をすることができます。必ずしも密息が全ての場面で優れているというものではなく、その時々で用途に合った呼吸法が良いとする著者の姿勢には好感が持てました。
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Kumi
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面白かった。密息の仕方が簡単に紹介されていたが、やってみると腰痛が軽減したり、読書がとても捗ったり。自分が日本人(体型)だということをしっかり思い知らされる。文化比較・身体論の入門書のような感じ。
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qwel21
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音楽の世界から迫る身体論、呼吸論。参考文献の多さからも分かるとおりリンクする世界が非常広い一冊。
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