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弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)

感想・レビュー
88

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Dolphin and Lemon
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ネタバレ『シリーズ ケアをひらく』の一冊。理工系出身者としては工学研究者がケアをひらくを書いているってだけでも興味持ったし、そして装丁も中身も(そしてロボットも!)ほのぼの温かみのある一冊だった。私たちの行為が環境に支えられている点などは『リハビリの夜』にも通じる内容だったし、「弱さ」で人と繋がることができるというのは、身体的な側面からもそう言えるというのが新鮮だった。
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バッシー
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弱さ、不完全さは人間らしさ。ちょっと間が抜けたロボットと人のコミュニケーションが興味深い。完璧すぎてもダメなんだなあと思った。
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貧家ピー
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自分でゴミを拾えないゴミ箱ロボット、答えを間違えるロボットなど、人の助けを借りないといけない「弱い」ロボットを開発するに至った経緯、周囲の反応などをまとめた。人の役に立つのがロボットという思い込みから、弱いロボットというのは新鮮だった。不完全なところを隠さう、その弱さを開示することで、周りにいる人の強みや優しさをうまく引き出すことが出来るのが面白い。
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琢磨
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弱さ故に助けたい ここを突き詰めたい
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オラフシンドローム
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★★☆☆☆ 投機的行為に意味や価値を与える役割の「グラウンディング」。 ゴミを拾えないロボットを見て、ゴミを拾って渡してくれる子供。 出来る出来ない、で障害者概念を生み出すのではなく、助けを借りれば出来る、と持続可能にしていくべきでは? ロボットは人や動物に似せようとすればするほど朝遠くなり不気味になる。 期待していた内容とは違い、ほとんどが人ウケするロボットを開発する話。
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超
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サイモンの蟻が新しい視点だった。むーが欲しくなった。
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アギ
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生産の義務の要求(迷惑をかけないことが強さであった)
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あまみ
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弱いロボットは、周囲の助けを借りることで目的を達成する。自分ではゴミを拾えないので、拾って欲しそうにすることで周囲の人に拾わせる。完璧なロボットが単独で役割を果たすのではなくて、弱いからこそ人間を動かすことができるというのが面白い。弱さがあるから周りの助けを引き出す。 普段強がって、周りに弱音を吐くどころかきつく当たってしまうこともある。弱いところを見せても受け止めてもらえるか分からず不安だし。でも弱さがコミュニケーションの素になることもあるんだろうな、とこの本を読んで思った。肩の力を抜こう。
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Yonowaaru
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楽しい読書! 理系の方でも、やはりロボットとなれば様々な視点がある。どんな機能や性能があるか、ではなく、そのロボットとの関係性をどう結ぶか、コミュニケーションのあり方はどうか、ロボットの身体性とは? 伊藤亜紗さんの生成的なコミュニケーションの話との相性も抜群でアイデアがどんどん出てくる!
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猫ほっけ
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弱いからこそ人との距離を縮められるし、人と人のコミュニケーションのための媒体にもなれる。何か目的のために作られて完璧に仕事ができるロボットよりも私は弱いロボットの方が好きです。ゴミ箱ロボットにいつか会ってみたいなー。
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いちは(精神科医)
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コミュニケーションを考えるうえで、非常に刺激になった。
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Fujan2011
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弱いロボットは、未来を開く。助けてあげたくなる弱さ。ポンコツこそが、受け入れやすさにつながる。低姿勢で懐に入り込むあざとさこそがこれからの社会には不可欠な要素かも。
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yh
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"大学の先生がつくった「弱いロボット」のお話"ではない。我的意識の強さを競うような時代にあって、本書は必読。ロボットに対してスペックや仕組みばかりを問う「設計的な構え」「物理的な構え」ではなく、「志向的な構え」を、と書かれるが、それは同時に人に対しても同様だろう。「『一人では何もできない』という開き直りの中で、自分のことを自分だけで表現することをなかばあきらめてみると、それを取り囲むモノとの関係や他者との関係が顕在化」する。人間こそが「他者からの助けがないと完結しないシステム」の最たるものなのだ。
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のえる
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可愛らしさは庇護欲と同時に嗜虐性を引き出すのだろう。弱いロボットが子どもたちにとって期待外れだったとき、攻撃の対象にされてしまう。「そんなときにこのロボットたちは、子どもたちからモノ以下としての烙印を押されてしまう。」『蠅の王』を読んだばかりだったので、ロボットたちを通じて人間同士の関係を考えてしまった。弱いロボットがクラスにいれば、人間いじめはなくなるかしら。ムリかなぁ。
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あかり
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読むまで、弱さは相手に迷惑をかけてしまう「斥力」に近いと思っていた。しかし本書を読み、弱さはむしろ「引力」に近いと感じた。本書では自分でゴミを集められないロボットが出てくるが、そこには自分で出来ないならば、誰かに拾ってもらおうという発想がある(人はこれに、一人では生きられない不完全さからくる、赤ちゃんのような愛らしさを感じる)。この完璧の状態から引き算された”弱さ”こそ、人を惹きつける引力だという視点を忘れずにいたい。またあえて引き算で生み出すものづくりは、使い手の愛情と同時に、想像力も引き出すと感じた。
あかり

ななんと~!見てみます!

06/07 20:05
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きうい
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ネタバレ人に手助けしてもらうことを前提にしたロボット。どうしたら人の助けをもらえるか、見た目やいかにも倒れそうに歩く動き、機械らしくないがすぐに応答できず絶妙なタイミングで受け答えすることなどが重要なようだ。 今まで教えられてきた立場だった子どもたちが弱いロボットに教え込んでいる姿や、ロボットを介して人同士がコミュニケーションを取れるようになっているのは興味深い。 また、ロボットの最初の着想は女子高生の電車のなかでのたわいのない会話だったらしい。
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たろーたん
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一人では何もできないロボット。しかし、それはある意味、他者を必要としているから、彼らのメッセージにはこちらを動かしてしまうような何かがある(私が特に感心したのは人間に入れてもらい、ゴミが入るとお辞儀をするゴミ箱ロボット)。確かに、自動販売機の「アリガトウゴザイマシタ」を喜ぶ奴はいない。それはメッセージが自動販売機のシステムの中に閉じていて、私を必要としていないからだ。(続)
たろーたん

ただ、このゴミ箱ロボットにどことない気持ち悪さを覚えたのも事実。「私、力ないから~」って助けてもらおうとする女の気持ち悪さに似てる。だけど、そう思うのは逆に私がこのロボットのことを人間扱いしている証拠かもしれない。やっぱりね、問題はロボット側じゃなくて人間よね。

03/17 14:00
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きゅー
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”弱いロボット”とは、ASIMOのような自律型の、より人間に近い動きが可能なロボットの対極となる。本書のなかでゴミ箱ロボットが出てくる。このロボットは、ゴミ箱に足がついただけの形のため、歩くことはできるが、ゴミを拾うことができない。では、どのようにしてゴミを集めるのかといえば、人(特に子どもたち)を誘導して、人がゴミを拾い、ゴミ箱ロボットに入れてくれるように促す。機能をプラスして利便性を高める通常の発想の逆を行き、機能をマイナスして人の手助けを必要とするものとして”弱いロボット”が注目されているという。
きゅー

自動販売機から「アリガトウ」という音声が聞こえたとしても、私たちはそれに対して「どういたしまして」と答えようとは思わない。なぜなら、その音声は機械的な仕組みに則ったものであり、人が「ありがとう」と言うときの感情や意図は何ら含まれていないからだ。ゴミ箱ロボットもプログラミングによって作動しているだけだが、人がゴミを放り込んだときに軽く会釈する姿などに機械的動作とは別の何かを感じ取ってしまいそうだ。ゴミ箱ロボットが一体でフラフラしているのを子どもが見つけると、側まで近づいていって触ったり小突いたりするという。

03/16 10:16
きゅー

しかし、複数体のゴミ箱ロボットが歩いているのを子どもが見ると、あまり近寄らず、また、小突いたりしないそうだ。ロボットであっても、そこにコミュニティがあると感じ、彼らのグループスペースに入るのに躊躇するという。製作者はこうしたロボットを媒介として、人と人とのコミュニケーションの発展に役立って欲しいと言う。高齢者の介護施設などで人と人が面と向かって沈黙しているときなど、そこに媒介としての弱いロボットが加わることで会話が始まることがある。弱いロボットの弱さが人を和ませる。ロボット研究の一つの可能性ではないか。

03/16 10:16
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まっきーナ
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「できるロボット」ではなく「できないロボット」であることで生まれるものに価値を見出しているところに興味を惹かれる。 2012年の本であるが、今の研究はどう進んでいるのか興味がある。
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いこ
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人間はバランスを崩しつつ、大地に支えられながら歩行する。 口げんかでも、お互いは言い争いつつもその中ではちゃんと一つの「場」を支えあっている 。 一人では何もできなくても、他者やモノなどとの関わりの中で共に発達していく。 一人では何もできなくても、弱さを力に変えていく。 そんな人とロボットとのポジティブな関係性を提案してくれます。
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yutayonemoto
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【比較的速読】自立というものを考えるために購入して,読んでみた.弱さ(不完全性)が繋がり(可能性)を生む,というような内容だろうと予想して読んだが,概ねそのとおりだったように思う(だいぶと端折っているいが).
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K1
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「弱さ」はネガティブなイメージを伴う言葉だけれど、それを受け入れたうえで、それを積極的に生かせないかーあきらめではないけれど、うまくつきあっていけたら、「弱さ」を越える、むしろ「弱さ」をちからに変えていくような、ポジティブな側面も拓けてくるのではないかー強いばかりの人などいないのだから。
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Tor
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ロボットは、人間を超える頭脳や力を持つ事で『人とロボットがスムーズに関われる』ようになるのかな、と思っていたけど。フィジカルも頭脳も少し弱いロボットは、存在することで『人とロボット、さらに人と人がスムーズに関われる』状況を生み出すことができる。弱いロボット達のこのスペックは、人との距離が遠い今、希望を感じた。
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クスモク
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人間はロボットを支配するのか、反対に支配されるのか、そんな先入観しか持ち合わせていなかったので、「対峙する関係」と「並ぶ関係」などの概念にはハッとさせられた。結語の「不定さ」の概念もグッときた。対象相互の関係は予め安定した、与えられるものとして考えてしまうけれど、不定さに身を委ね、そうして生み出される関係というのも確かにあるなあと思った。
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つぐみ
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今年読んだなかで一番面白かった!ゴミを拾えないゴミ箱ロボット、ピングー語で他愛ないおしゃべりをするだけのロボット等、この本に登場するのはある種の弱点を持った弱いロボットたちだ。他者の手がなければなにかを成すことができないロボットたちは、しかし、他者の働きかけがあればなにかを成すことができるのである。行為を本人だけの責任ではなく、他者同士の賭けと受けの関係に成り立つ行為として捉え、共に行為を作っていこうとする姿勢はとても興味深く目から鱗だった。弱さは力になる。私たちもまた他者との関係のなかで生きているのだ。
つぐみ

この本のあとに登場したロボットたちも非常に興味深く、思わず手を差し伸ばしたくなるような作りをしているのがまた憎い。昔話をしながら所々の話を忘れてしまうロボットや、おどおどしながらティッシュを配るロボット、そしてただ手を繋いでくれるだけのロボット等々……。こんなもの、と蹴飛ばす誰かもいるかもしれない。けれども、どうしたのかな?と手を差しのべる誰かもきっといる。

09/11 21:33
0255文字
らかみん
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エントラストとグラウンディング等、無力なロボットを介してコミュニケーションについて考えていることが印象的だった。弱いロボットを通してコミュニケーションを考えるとこういう視点があるのか、と。 読みながら、しょっちゅう変なものを飲み込んで止まってしまう我が家のルンバに視線をやってしまった
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mmm
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人がロボットとコミュニケーションをとるにはいかに外観を人に寄せるということではないと、言われてみればそうだと思う。こういったロボットを必要としている人はいると思うし、私も子供にかえったように遊んでみたいと思った。
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うぉ
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道に落ちているゴミのそばに佇み、通りすがりの誰かがゴミを拾って入れてくれるのを待っているゴミ箱ロボット。自律的に歩けるロボットではなく、人に働きかけて移動させてもらうようなロボット。そんなユニークなロボットを社会に提案する方が書いた本。モノではなく関係性のかたちとしてロボットを捉えるのは新鮮で、人間的な温かみがあるロボットの在り方を示唆しているようだった。
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ティーティーウー
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ゴミを入れてあげるとお辞儀をしてくれるというゴミ箱ロボットがとても可愛くてキュンキュンしてしまった…。 他者の助けを必要とし、「他力本願」な弱いロボットたち。弱さがあるからこそ人が積極的に関わり、弱いロボットを取り巻いて人間同士でコミュニケーションが生まれる。 ロボットに限らず、「弱さ」について希望を持てる一冊だった。面白かった。
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スノーマン
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専門的な部分はだいぶ読み飛ばしてしまったものの、それでも面白い!ロボットのイメージを一新する、頼りなさ。その頼りなさ、弱々しさ。人間だって色んな人がいる。こういうロボットが認められる世界。素晴らしい。
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ざまたかこ
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音声言語の研究から身体性、社会性ということをを通り越して、みんなに関わってもらうロボットにいきつくまでの過程がなんとも面白い。コミニュケーションとは何か、人間の発達とはどんなことか?社会的であるということとは?いろんな視点で読めるほんだと思う。
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レーズンとかりんとう
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受け止めてくれる人がいるから、一歩を踏み出せるんだね。
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Machiko
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ネタバレ「不気味の谷」を回避する、コンピュータ開発の新しい方向性を、コミュニケーションの見直しから考える。 口ごもったり言い直したり、あーとかうーとか、現実的な発話には確かにノイズが多い。 そして「1人じゃ何もできないロボット」の社会性やコミュニケーション能力は、子どもやお年寄り、コミュニケーションに障害を持つ人たちに大きな支えとなる。 確かに「寒うなったなあ」と言ったら、今の気温を回答してもらうんじゃなくて、コクンと頷くほうがコミュニケーションってモンだわなあ。
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takao
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「シリーズケアをひらく」の1冊。 他力本願なロボットを開発。著者はこれを「引き算としてのデザイン」(関係としての同型性の追求)としており、ホンダのロボットを「足し算としてのデザイン」(実体としての同型性の追求)と対比している。 む~(Muu)とかゴミ箱ロボットを紹介している。 でも、著者のロボットは、面白そうだな。人間のコニュニケーションを考えさせられる。
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蒼生
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読みやすくておもしろかった。どれだけ人に近づけるか、ではなく、どれだけ人と関われるか、を考えて作られたロボット。対話や癒やしを与えようとしているわけではなく、関わることで生まれるものが目的なのがいい。できることが限られ、表情もない、というのがこちらの想像の余地になって親しみやすくなるのかな。
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huyukawa
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「できない」ということが社会性をうむという視点に驚く。これが仕事や支援をどうやって説明できるのかを考えてみたい。
0255文字
Toru  Fujitsuka
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ロボットに役割を強制しない考え方は新鮮だった
0255文字
yuriyura
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資格の研修場所で出会った本。役に立つロボットではなく、弱いロボットたち。でも、弱いだけではない魅力がある!ロボットづくりの話から、人と人のコミュニケーションについても深く考えられた。
0255文字
スイ
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著者が研究しているのは、何と一人では役に立たないロボット。 人間が手を貸すことで役目を果たせる、その考えはとても新鮮で驚いた。 雑談とロボット、そこから人間を省みる。 何でも一人で出来なくていいのだ、とどこか張り詰めていたものが緩む。 「自立というのは何にも依存しないことではない、依存先がたくさんあるからそれぞれへの依存の度合いが少なく、一見一人で立っているように見えることだ」という話が好きなのだけど、それに通じるものもあり、とても興味深い読書だった。
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アナクマ
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(p.65)一歩を踏み出すとき,重心の位置は足底の範囲から前に少しだけはみ出してしまう。自分の身体を地面に投げ出している感じだろう。身体と地面の間には,この「委ねる/支える」という絶妙ともいえる連係プレーがある。「私たちは地面の上を歩いている」と考えやすいけれども,同時に,「地面が私たちを歩かせている」ともいえるのだ。
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