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怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)

感想・レビュー
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Tadashi Tanohata
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新進気鋭のアーティストが絶賛する中野京子「怖い絵」シリーズ。歴史好きで絵画好きの私にはたまらない一冊だ。でも3冊目、じっくり攻める。なんとエゴン・シーレが出てきた。「死と乙女」で自らを死神になぞらえたシーレ、その私生活とシンクロさせ紹介する。「怖気が」と締め括ろうと考えていてところ最後の一行で「怖気の倍返し」だった。
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isry 2@積本消化中
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ネタバレシリーズ3作目。シリーズが重なると同じ画家の他の名画が出てくるが、絵の題材が変われば、また趣きも変わってくる。膨大な知識を簡潔にまとめてくれる中野さんの筆力に読むたびに本当に驚かされる。ちょっと知的な気分になれるし、絵も実際見に行きたいという気持ちにもなる。シリーズ3冊読んで個人的には、レービンの作品(イワン雷帝とその息子、皇女ソフィア)というよりも、ロシアの歴史が気になった。もちろん、中世ヨーロッパ史、ギリシャ神話も気になってます。
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よしじ乃輔
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再読。視覚的に怖いとは限らない。歴史背景や神話、そして画家本人の性格など、多角的な“怖さ“で名画を解説する怖い絵シリーズ。好きです、とても。皇女ソフィアの表紙の迫力たるや。ホガースのジン横丁の悍ましさ。墜落したイカロスに誰も目を向けていない日常の穏やかさ。中野さんの少し主観の入った解説が逆に情熱に感じたりしながら、次の再読はどの絵画に惹かれるか楽しみです。
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たぬ
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☆4.5 ああもうやっぱ好きすぎる。絵は言うまでもないし学術的探究心とミーハー心どちらも満足させてくれる文章もすごく好き。22作品中ダントツで強烈だったのがセガンティーニ「悪しき母たち」。枝から生えた赤子の頭部がもうホラーすぎて。その辺のデスメタルバンドがジャケに採用してそう。伝レーニ「ベアトリーチェ・チェンチ」はかわいいけどなんとなく部屋に飾るのは…と思わせる不気味さが。ホガース「ジン横丁」も絶妙に気持ち悪い。
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yarake isuke
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BF。表紙のインパクトが強烈。『怖い絵』は書店などで見かけていたが、手に取ったことはなかった。村上隆さんの解説で語られているように、著者ならではの視点で書かれているのが面白い。カッコ書きで、自分へのツッコミを入れたりしてるところも良い。本文中に他の著作で取り上げた絵のタイトルのみが挙げられていて、気になるが手に取るのを忘れてしまいそう。他の著作も読みます。
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ほづみ
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以前から気になっていたので読めてよかった。歴史好きのくせにあまり西洋画は見ないので勉強になった。 割とメジャーな絵も収録されているので、初心者でもとっつきやすいと思う。 巷で有名なジン横丁も収録。この絵は何度見てもしんどいけれど、対となるビール横丁という絵があることは全く知らなかった。 こちらの本は他にもたくさんシリーズが出ているようなので、機会があれば読んでみたいと思う。 また巻末の解説は村上隆さんなので、現代美術が好きな人にもおすすめかもしれない。
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ひー坊
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面白い。美術や絵画に全く興味無いけど、ある程度は知っておきたい。でもカチコチの美術学はちょっと…だからこの本はちょうどいい。俗っぽさがあって絵画の時代背景なども詳しいから親しみやすい。ハマった。
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夏
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『怖い絵』シリーズ3作目。22作品が紹介されている。中野京子さんの解説は読みやすく簡潔なので、あまり時間をかけずに読むことができる。ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』や、ゴヤの『マドリッド、一八〇八年五月三日』、その他ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの有名な作品も紹介されていて、なるほどこの作品はこうやって観るのかと、勉強になる。わたしはこの本の中ではカバネルの『ヴィーナスの誕生』と伝ブリューゲルの『イカロスの墜落』がお気に入り。ルーベンスの『メドゥーサの首』にはリアルな怖さにぞっとした。★★★★☆
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中島直人
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再読。前回も書いたが最後のシーレの後味が最悪。でも、村上隆さんの、あとがきで、なんとかリカバリー。また読むと思う。
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YURI
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ネタバレ『怖い絵』シリーズを読むのは2作め。一見穏やかな絵でも、様々な社会的背景や画家が込めた意味を知ると、途端に恐ろしく思えてくるし、それが面白い! 「悪しき母たち」、この絵の背景や画家・セガンティーニは女性差別的で嫌なんだけど、寒々しく、空虚で無機質な恐ろしさに惹かれてしまう。また、有名すぎる作品だけどゴヤの「マドリッド、1808年5月3日」。何の前提知識もなくても、権力の横暴に対する憤りがひしひしと伝わってくる。原田マハ『暗幕のゲルニカ』でも感じたが、武器を持たなくてもこうして抵抗を示すことはできるのだ。
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今日は決算前
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○ 絵そのものが怖い状況を表しているという視点だけでなく、現代では信じられなくも怖い背景の説明がなされる。サトゥルヌスが殺した父の一部から生まれた悲しい悲劇を表す悲しみの表情ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」陽炎の様な人生を送った王子のベラスケス「フェリッペプロスペロ王子」同居の叔父にいたずらされた自身を描いているレオナルド・ダ・ヴィンチ「聖アンナ聖母子」聖母マリアがイエスの磔刑を見届けたゴヤ「マドリッド、1808年5月3日」露悪なナルシストが捨てられた自分を描くシーレ「死と乙女」【図書館本】
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読み散らかしの虫
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ネタバレ図書館本。表紙を飾ったレーピンの「皇女ソフィア」は圧巻の迫力。セガンティーニの「悪しき母」で、男はどうした?父親はどうした?という中野さんのツッコミにそーだそーだといちいち同意しながら読んだ。シーレの「死と乙女」がもの悲しくて印象に残った。あと、ベックリンの「ケンタウロスの闘い」は青空と白い雲のせいか血なまぐさい感じがしない。神々の戯れだからかしらん?
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De PalmaX
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ようやく慣れてきて一気に読みきれた。個人的な好みとしては「悪しき母たち」だけど、表紙にもなっている「皇女ソフィア」のインパクトには負ける。エピソードも強烈。
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oo8wy
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ネタバレおなじみの絵もちらほら。おもしろかったのは、『かわいそうな先生』の窓辺に座る少女の解釈。しみじみと辛くなる。『悪しき母たち』は、美しい色彩に目を奪われてしまうけれど、その背後にある物語を知ると何ともいえぬ気持ちになった。『死と乙女』。痛々しい感じがして、目を背けたくなる感じがある。でもクリムト的なところがついつい気になった。
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都鳥
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ベアトリーチェ.チェンチの絵が憂いを帯びていて美しく忘れられない。 いつか本物を見てみたい。
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チャールズ・ライトラー
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朝日出版社「怖い絵3」に下記2作を追加したもの: ・カバネル「ヴィーナスの誕生」 ・セガンティーニ「悪しき母たち」 アミゴーニ「ファリネッリと友人たち」→カストラートのエピソードが興味深い 「切羽詰まった母親たちが、一か八かに賭けて小さな我が子を外科医のところへ連れていった。名目上は本人了承と言いながら、たいていは詳しいことは何も知らせず、あるいは騙したり脅したりすかしたりして。 ズボンを脱がされ、いざ自分が何をされるか知った時の少年の、髪の毛が逆立つほどの恐怖を想像してほしい。」
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アキ
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出版順 3作目 表紙絵の「皇女ソフィア」に恐ろしさを感じて その背景を知って、その表情の意味を知る。 他の作品も、その背景を知って恐ろしさの意味を知る。 毎回思うのですが、絵画の背景を知ることによって 人間の残酷さ、愚かさ、おぞましさに震えがきます。 絵が怖いというよりも、中野さんの解説が怖いのです。 色んな事を知ることが恐ろしいのです。 絵画展では、是非とも中野さんの解説を聞きながら 絵を観て回りたいです。
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森田
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図書館 面白かったが、書くことなくなったんか知らんけど若干ポエミーやしズレてきてる やっぱり無理して続編は書かない方がよい
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の
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ネタバレ今回も多方面で「怖い」と感じる絵が取り上げられているが、中でも印象深い絵が2つ。1つ目は「ジン横丁」。単純に一番描写が恐ろしい。画面の隅々にまで描かれた堕落した人々と、彼らのコミカルでありながら胡乱げな表情が不気味である。2つ目は「マドリッド、一八〇八年五月三日」。顔が見えず機械の様に描かれる兵隊たち。彼らにも人らしい感情はある筈だが、その非道な行いによって、まるで殺人ロボットのように見えてしまうのか。もしくはプラウトゥスの言葉通り、彼らは本当に狼となり、人の心を忘れたのか。色々考させられる絵だった。
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カナ
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人間ってこわいわね
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月
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再読。すっかり忘れてました。少しも、読んだことある?と気が付かず。でも面白かった!満足。
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Cinejazz
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絵画の背景に蠢く歴史の闇を覗き見るような、中野京子女史の<怖い絵>シリ-ズの一冊。 ひと目見ただけで身震いするルーベンスの『メドゥ-サの首』、ホガ-スの『ジン横町』、レーピンの『皇女ソフィア』。 長閑な田園風景、厳かなたたずまいの中の人物描写など、一見どこが怖いのか判らない絵画、その秘められた怖さを教えられるゲインズバラの『アンドリュ-ズ夫妻』、レッドグレイヴの『かわいそうな先生』、ブリュ-ゲルの『イカロスの墜落』など、いつもながら興味の泉の波紋が津々と湧き立つ。
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坂城 弥生
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表紙の絵、男性だとばかり思っていたら女性だったことも衝撃でした。
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ふくすけ
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ゴヤ「マドリッド、1808年5月3日」 死はあくまでそれぞれ個人のものなのだ。
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peche maronY
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解説を理解して絵画を鑑賞すると、絵が持つ迫力がさらに増して、絵画鑑賞が面白くなった。本もいいけど、展示されてる絵を観てみたくなる。
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しほりさん
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「アルゴー船」
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Gannet
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肖像画が多かったので、その歴史的背景がよく分かり前に読んだ「怖い絵」より面白かったです。絵画に纏わる雑学(?)が好きな人にお勧めです。
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Kinya
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「怖い絵」シリーズで扱われている絵画の相当数が、2017年の「『怖い絵』展」で展覧されていたはずなのだが、さてこの絵は出品されていたか・・・記憶がかなり不鮮明になってきている。
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月猫夕霧/いのうえそう
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怖い絵シリーズも3冊目。紹介された作品も多くなったせいか、絵の中に潜む怖さというよりは、絵の描かれた時代や背景を絡めることでその時代が今の価値観から見ると怖いというのを示すようなのが増えてます。とはいえ、中野さんの視点は気づいてなかったものも多いので、勉強になりますです。
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のん
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Kindle Unlimited。 バックグラウンドを知ることで、絵の見方が変わる。怖い、というか、薄ら寒い感じがする。 イギリスの「ガヴァネス」という立場の人について、初めて知ることができた。『シャーロック・ホームズ』シリーズは読んでたのに、ワトソンの妻メアリがガヴァネスだったことは記憶に無かった。 イタリアの「カストラート」が非人道的で寒気がする。日本では宦官制度すら採用しなかったのに、美声を聞きたいという理由だけで去勢するなんて残酷すぎる。しかも教会が始めたなんて。
のん

勉強になったので、シリーズのほかの本も読みたい。できれば Unlimited になってほしい。

01/20 14:07
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熊童子
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順番がわからなくなってしまった怖い絵シリーズ。今回は表紙の「皇女ソフィア」が最も怖くてインパクトがあるのは間違いないけれど、解説を聞いて印象がぐるりと変わったのは「怒れるメディア」。絵画の背景を知るのはやっぱり楽しい。Kindle Unlimited
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ゆかりん☆
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「怖い絵」シリーズはすべて読んでいます! この表紙の絵の話も、大変こわかったですヨ!!
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むろむろ
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【図書館】この本で特に印象に残ったのは、「ベアトリーチェ チェンチ」と「かわいそうな先生」です。どちらも絵の裏に隠されたエピソードを知るとかわいそうになりました。絵はほんとにただ見ただけだとわからないことだらけです。
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07yossy15
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若かりし日々、美しき日々は誰にでもある それと同様に、死も漏れる事なく誰にでも訪れる 最高の平等主義者である死神は、常に近くに身を潜めている。 常に身近な存在であるからこそ、意識せず。 美しさも主観的期限と客観的期限には大きな乖離が生じ、老いを意識した頃には、死神の鎌が首にかけられている事も、、、 美→死への普遍的な移り変わりを、切り取るかの如く、 時間の進みを止めるという自然の理に反する如く、絵画は存在する。 そして、その絵画を見る事により 無意識を意識させてくれる。 物言わぬお喋りに見惚れよ!!
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とめいろ
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久しぶりに怖い絵シリーズを読んだが、改めて中野さんの日本語力の高さに敬服した。歴史的背景や社会的道徳など教養ともなる解説にはどんどん惹きつけられる。だか、なんと言っても絵画を見たまま言葉でここまで深く細かく表現出来ることがすごい。絵画のページに指を挟んで何度も何度もペラペラと絵を見て「なるほど」「ホントだ」と発見していく作業が楽しい。
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Почта
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中野氏の文章は流れるようで大変美しいです。内容も今まで知らなかったようなものばかりで興味が尽きません。今回は、世間に知られていないロシアの歴史が出てきたので、子供に戻ったかのようなまっさらな気持ちで読めました。次回作も楽しみです。
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いちじく
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ネタバレ初見で死と乙女が表紙のソフィアのことを指してるのかと思って、お、おう未婚だから確かに乙女やな…ってなったくらいレーピンのソフィアはインパクトがある。表紙では見えないけど、窓の外には自分の仲間の死体が吊るされているのに、泣いたり叫んだりするんじゃなくてあの憤怒の表情なのね。ベラスケスのフェリペ王子はマルガリータ王女と比べると陰のある絵だなくらいにしか思ってなかったけど、大人になれなかったことを知って見るとベラスケスの観察力の凄さに脱帽。中野先生のおかげで苦手だった分野の絵も好きな絵に変わってしまった。
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たまきら
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表紙の絵、皇女ソフィアを高校生の時にロシア史のクラスでスライドで見た覚えがあります。すごく怖かった。まるで芝居の一部を見ているような、計算しつくされた構図、考え抜かれた小道具。この画家の知性が好きです。ロシアの芸術って結構面白いのですが、政権によって評価がバラバラになったりするのがいかにもロシア。ゴヤもそうですが、観察眼優れる画家の絵は、「いる」んですよね。本当に違う存在に権化するというか…実物を見てみたいな。
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桜
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再読本。にもかかわらず、結構忘れてしまっていて新鮮な気持ちで読めた。印象に残ったのは、セガンティーニ『悪しき母たち』とホガースの『ジン横丁』中野さんほど絵や歴史に詳しかったら、絵画鑑賞が100倍楽しいだろうな。教養が溢れてて羨ましいです。
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怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)評価41感想・レビュー385