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ん: 日本語最後の謎に挑む (新潮新書 349)

感想・レビュー
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のん@絵本童話専門
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ちょうど仏教の本を読んでいて、思いがけず内容が繋がって感動!「ん」は昔なかったと知り驚いた。んの歴史はなかなかに複雑。漢語にはある音なのに万葉仮名にはないものだから、イ、ニ、ムで書き記していたとは。そんな「ン」が書物の中に出てくる背景には仏教の広まりがあり、民衆に文字や書物という存在が降りてきてからだった。空海の密教の思想が「ん」にあるとか、んは清音と濁音をつなぐ存在だとかはそうなのかあと納得しきれない感はある。しかし、日本語を話す私たちは気づいていないけれど、同じ平仮名にも何通りもの音があるのだな。→
のん@絵本童話専門

言わんとしていることはまあ分かるのだけれども、なんだか言ってることがよく分からず結論づけが突飛な気がした。私の読解力がないだけかなあ。

02/23 13:55
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koisurubakemono
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最終章の作者の主張が主観マシマシな気がしたもののまあ文系の発表だし……と思いかけたが、著者が最近ちょっと出入りしてる漢字界隈で話題になりがちな「地位を悪用して難読漢字を捏造している人」だった。成る程。
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おはぎ
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あまりにも身近な「ん」。んとひとくちに言っても色々なんがあって、実は違う発音の仕方をしている。古には書き分けもなされていた。
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BookCafeGolden
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"ん"ってなんだって思って読んでみました。そもそも昔は発音はあっても表記がなかったことや、仏教との関係、現在に至るまでの変遷が書かれています。後半マニアックでちょっと理解が難しいところもありましたが、まあそれはそれとしておもしろかった! こちらにも書いています→https://bookcafegolden.com/2024/03/01/本の紹介ん日本語最後の謎に挑む
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yama03
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「新聞」のローマ字表記が"shimbun"である理由が分かった。m・p・bの前はnではなくmになる(18ページ)のだ。なるほど。フランス人が、日本人の「んー」が嫌い(15)も面白かった。「ん」はこだわると面白い。PCで「ん」は「nn」とキーボードを打つ必要がある。ローマ字表記で「全員」は"zenin"ではなく"zen'in"となる。途中の「ん」の起源は飛ばし読み。面白そうなところだけ読んだ。「日本人の『んー』という返事は、『イエス』『ノー』を保留して、リズムを整える役目を果たしている(184)」には納得。
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徒花
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まあまあよかった。普段なにげなく使っているけれども、じつは正体不明の言葉「ん」がいつ生まれ、どのように一般的に使われるようになったのかを読み解いていく一冊。そもそも古代の日本では「ん」が発声されていても文章のなかでは使われていなかったこととか、濁音がそもそも「穢れ」としての意味を持っていて、「ん」がいわば清濁の中間的な位置づけにある可能性とかはなかなか興味深い。ただ、割と専門的なことに踏み込んでいて退屈になることもある。
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joymanChaneD
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「ん」は、純粋である清音と穢れを含む濁音を繋ぐ働きをする。擬音語などの世俗的な濁音を表現するために「ん」が必要になる過程が面白く感じた。
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読書ノオト
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「ん」とは何か?日本語のゴスペルを歌い続けて10年、歌詞とリズムを考える上で「ん」論は避けては通れない、そう諭されて手に取った。仏教史との親密な関係性から、サンスクリット語との関係を経て「ん」とは何か?を掘り下げていく。そこには単なる「音」「文字」の世界を超越した、深い精神性がある。「阿吽の呼吸」とはよく言うが、この「吽」こそ「ん」的な存在、終わりと始まり、宇宙と真理と輪廻思想を現している。「鳶」と書いて「とんび」と読む、そこにある日本語のリズムと薄明るい精神性の深淵さに、思わず「んー」と唸ってしまった。
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かっぱバルーン
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★★☆☆☆ 五十音の中で異質な「ん」について研究した本。言語と思想・文化は切り離せないとは言え、中盤は空海らの思想説明に紙幅が割かれ過ぎに感じた。p.133の伝統への探究心が根源の解明につながる、という文は全てに言えることだと思う。
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ぷくらむくら
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日本語にこういう歴史があるとは思っていなかった。何の役にたつかはともかく、面白く感じました。タイムマシンがあれば当時の日本語を聞いてみたい。
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てあて・あら木
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思っていたような内容ではなかったが、興味深く読むことが出来た。 言葉は変化するんだな。 変化の要因は様々。 日本語もさまざまな要因で変化して、昔とは変わっているんだろう。 発音も口語も文章も。
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ゆたわた
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ネタバレ2021/12/21-12/24。図書館本。平安時代には、ひらがなにもカタカナにも「ん・ン」の文字がなく、漸く平安末期になってこれらの文字が登場したという衝撃の事実、阿吽(あ・うん)という語と五十音図の「あ→ん」が対応しているという指摘など、興味深い内容である。ただ、「「ん」は、…、より根源的な日本の精神や文化を支える大きな礎石だった」という指摘は、日本語の歴史からみた結果としてはそう取れる面もあるのかもしれないが、実際には歴史の必然(成行き)だったのではと感じられ、牽強付会、「ん?」と思う部分であった。
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西葛
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「ん」はいかにして発見され、そして表記されるに至ったか。キーパーソンは意外にも天台宗の開祖・最澄だった。彼の徹底的な文献主義の系譜を引いた安然などが日本語研究に没頭。そこでようやく「ん」なる発音を発見。表記は確率出ず「に」「い」などでごかます流れが平安時代まで続く。平安になり「ン」という表記が発明される。さらに「ん」という文字も発明されていたが、それが「n」と発音されていたかについては大いに疑問が残る。やはり日本語は仏教のために作られた言葉であることを痛感。
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コハル
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確かに「ん」は50音から外れたところにあって撥音という促音などと同様のイレギュラーの扱い。「ん」を細かく分けると10パターン程分類できるのではないかとのこと。また、清音が尊ばれ撥音や濁音は忌避されたというのも興味深い。撥音が入ることでリズムは整う場合、日本人は五七、七五調のリズムをとったのか?それとも清音で完成させる音の綺麗さを優先させたのか?書き言葉より話し言葉で多用された「ん」、元は口承文学から始まっているのに表記法がないが故に書き言葉の中では忌避される「ん」というのは面白いなぁと思いました。
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湘南☆浪漫【Rain Maker】
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「ン」の誕生は1058年の法華経に登場したとのこと。 今ではそこにあって当然だけど、昔は下品まで言われていたようで、なんだか可哀そうになる(苦笑) イエスとノーの区別をはっきりしない保留の「ん」は、日本人にとっては必要な言葉かもしれない。
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宇宙猫
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ネタバレ★★ 平安時代に”ん”を表す文字はなく、清少納言は”ん”を使うのは下品だとまで言っている。音として無かった分けではなく読み方の教科書ではニやクで表していたとか、”ふどし”と書いて”ふんどし”と読むような使い方だったとか面白かった。奈良平安時代に キやエなどに二種類の漢字が当てられていたのは、中国人には異なる音に聞こえたからというのも興味深い。ただ、繰り返しが多いのと仏教の話が長くて”ん”の部分が少なくて肩すかし。
宇宙猫

否定はしてないんじゃないかな。例に挙げている言葉を見ると違う音に感じるのも分かる気がして、日本人にはBもVも"バ"に聞こえるくらいの話に受け取ったんだけど、浅く読み過ぎ?

01/20 11:45
山猫

ああ、そういうことか。書き分けてたのが、日本人か中国人かという違いね。

01/20 12:15
3件のコメントを全て見る
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六点
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しりとりという日本語話者なら誰もが一度はするであろうゲームでわかるように「ん」で始まる単語は、日本語に存在しない。そもそも、「ん」は中世まで存在しなかった。と、色んな意味で驚かされる本である。「ん」の成立は仏教思想の輸入が大きな役割を果たしたとは、確かに首肯できるものがある。なお、中世後期に成立したぬこ田のご宗旨では「ん」祭である。お経が。日本語学の入門書としても楽しく読める一冊である。意識していないけど、ぬこ田が使っている言葉ですら謎だらけである。この世界は如何に多くの謎に満ち溢れているんだろう。
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ちんちくりん
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「ん」があることによる日本語のリズムや深み、地域特有の方言。日本語の歴史って面白い。途中の空海最澄の奈良仏教あたりの寄り道が長くてちょっとげんなりした
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Hideaki Matsuo
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ん〜
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EMI
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「ん」それは母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない。決して語頭にはならず、しかもかつては存在すらしなかったという。「ん」とは日本語の中でどのような役割を果たしてきたのでしょうか。 「ん」をテーマにした、根源的な日本の文化・精神に触れる日本語史。 特に、真言宗を打ち立てた空海が「ン」という文字を深い思想として築いたという解説が面白くて一気読みでした。
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星辺気楽
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いやいや「ん」という文字が中世までなかったなんて知らなかった。
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Kouro-hou
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元々万葉仮名に「ん」は無かった。古事記で「天地」とあったらアメツチと読むのだ。何せ大元の中国にも「ん」単体を表記する漢字が無いのでしょうがない。じゃどこから来たのかというと仏教経典をサンスクリットで学んだ空海までさかのぼるそうな。大昔は口語と離れた格式高い文章が好まれたので清少納言には下品扱いされてたのを、仏教が大衆に広まるにつれ口語的表現で「ん」の需要が高まってきたようだ。「ン」最古は1058年の文献とか。阿吽の吽単体で使われた文献は見つかってないというのは目から鱗。空海最澄後の仏教史も詳しい。
Kouro-hou

江戸時代に入ると印刷&出版が始まり、写本時代と違って未知の読者を想定しなければならなくなったため言葉をどう仮名表現するかの表記ゆれをまとめる動きがあったそうな。「ん」や濁点は外来由来で下品扱いだったそうなので『本陣殺人事件』が最高にカッコいいと思ってる当方は平安的にはアカンらしいですw

03/12 13:47
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こり
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「ん」の謎を解き明かす本。面白そうでしたが、恥ずかしながらほぼ理解できずじまい。「ん」という文字は、804年にサンスクリットを研究した空海が唐から持ち帰ったこと。わたし達が日常的に使っている「ん~」をフランス人が嫌うこと。感想を書けるレベルではありませんが、とりあえず。
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HMax
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「ん」、1年を締めくくるのにピッタリな本。「ん」が900-1000年ほど前に作られた!!清少納言さん曰く「ん」は下品、、鴨長明さんによれば「ん」は書き捨てるのが原則だそう、そういえば、百人一首に「ん」のつく句はなかったなあ。い・む・にを「ん」の代わりに使ってたという驚きの事実。経(ケイ)、当時は「ケン」と読むのにイをんの代わりに使ってた。それが、知らない間にこんがらがって「ケイ」と読むようになった。百人一首の「む」、ひょっとして「ん」と読んでいたのか?
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やっさん
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★☆ 「ん」という文字の誕生や用例の変遷などをまとめた本。まるで文学部の学生の論文を覗き見した気分。読んでる途中で、何についての説明なのか分からなくなってくる。
(ФωФ)<ニャー

やっさん、100冊おめでとうございます🎉✨😆✨🎊 あいうえお読書も2周完走してすごいと思います❤️

12/30 11:27
やっさん

≪ニャーさん≫ありがとうございます。『あいうえお読書』をしていたおかげで100冊に到達できたと思ってます(*´∀`)♪

12/30 11:34
16件のコメントを全て見る
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鉄之助
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「ん」は空海の発明だった。真言を表すためにサンスクリット語にある発音を正確に発音するために編み出した「ん」。それまで日本語に、「ん」が無かったことの方が驚き! 深い内容に感動した。
やいっち

ん!

12/22 11:16
そら

それは驚き!空海、すごい!

12/22 13:07
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sipsee14
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「上古の日本語には存在しなかった」という説もある「ん」の成り立ちについて概説。後続する音による撥音の音価の違いを指摘する研究や、五十音図の成立に大きな影響を与えたといわれる悉曇学(サンスクリットの音韻研究)における「阿・吽」にも簡単に触れており、本格的に興味を深める際にあたりたい文献がいくつも紹介される。同著者の『日本語の奇跡: 〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明』とセットで読むと少し補完できる。最終章のまとめ方は言語学っぽくなくイマイチの印象。
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西澤 隆
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とくに方言を話すとき、日本語の文字はきちんと音を表現しないんだなと思うことはよくある。おそらく昔から声には出されてきたけれど、文字として記録されなかった不遇の子「ん」。すごく学術的な章と、最澄空海の部分など思いだけが先走り「へ?」と思う章が入り交じり、最後の最後では今ひとつ追求不足な感もあるのだけれど、それでもこの「文字」が発明され、さらに市民権を得てすこしずつ使われるようになったことの歴史は興味深かった。ある意味、書き言葉と話し言葉が一致していく長い長い言文一致運動の過程の一つの視点の本かもしれないな。
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ちゃも
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良き。ヒェ~~~~~むっずかしい!!半分くらい理解できてない。空海と最澄の話は必要だったのだろうか…。読みつつ頭の中がどんどん宇宙になっていきましたね、はい。舌内発音などの専門用語も出てきてウワ~~~~となりつつ何とか読了。内容はそれでもよかった(m、b、pの前に来る『ん』は『m』で示される、など)んだけど、『ん』というひらがなの原型になった文字はいったい何なのかが最後まで分からずじまい。それを知ること目的で読んだのでちょっと残念。カタカナの方は確定ではないにしろ、載ってるのにな~。
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いときち
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ネタバレ【備忘録】図書館でタイトル検索するとえらいことに。著者名or副題は必須であった。
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よだみな
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たいへんおもしろかったのですが、名前についた「ん」や元号とかはどういったくくりになるのでしょう。
0255文字
りー
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歴史、特に日本史に関する事柄が多く出てきて、途中読みづらさはあった。 全部を理解するのはもう一度読まないと難しい。 日本語に興味を持つ人なら読んでみて損はなし!
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ユトレヒト
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最終的には「ん」がいつ文字と発音が現代のように一致したかは分からずじまいのよう。 「ん」の起源は空海や最澄が持ち込んだ仏教の教えの中だったり、カタカナの「ン」はサンスクリット語からなのだとか。 当時、文字を読めるのは仏教を学ぶために唐やインドの言語を原著のまま読めるように勉強ができた高僧や貴族などの特権階級のみ。そこで読み解かれたお経などが庶民へと下がっていく過程で「ん」という言葉も浸透していった、のかな? 正直、専門的で完全に理解することは難しかった。
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dokusyozuki
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『世界ふしぎ発見』で紹介されていたので、読むことにしました。「ん」という文字の歴史、その発音の多様さなどを楽しく教えてくれます。「ん」の発音についての話題が特に興味深かったです。通勤電車では声を出しにくいので、口の形だけこっそり確認しました。文字ひとつでも、よくよく調べていけば奥深い世界に入っていけるのですね。
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あひ
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ネタバレ「ん」が濁音と同じく「下品な音」だったとは! 「ん」の文字での表し方や真言との関係など、なかなか面白い内容だった。 そういえば、いろは歌にも「ん」がないなぁと、本書を読み終わってから改めて気づいた。
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なつみん
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図書館本。 「ん」は不憫だった。 「ん」と空海、天台宗と「ん」の章が興味深い。
0255文字
nearco
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思ったより難しかった。仏教的な感じ。
0255文字
Degawa
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3/5 んにまつわる様々な話。和語ではんが忌避されていたこと、漢語にはんが多用されていること、んを表現するために様々な記号が使われたことなど勉強になる。
0255文字
mitei
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んという文字の歴史から、何故使われて来たのかのかがよくわかった。外国ではんは嫌われるというのも勉強になった。意外にも空海、最澄がんに関わっていた事を始めて知った。
hoge_piyo_X

とても興味が湧きました!本屋に行く時にチェックします!

01/20 15:11
mitei

アメさん 是非チェックしてみて下さい^o^

01/20 21:28
4件のコメントを全て見る
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樂
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個人的には大当たり。しかし、専門知識が無ければ楽しめないと思う。 上代音声学の授業で学んだことの復習&応用でした。 山口さんの主張や感覚が、あたかも客観的事実としてあるように書かれているので、その点のみ注意が必要
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