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三つの冠の物語: ヒース、樫、オリーブ

感想・レビュー
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ジョージ
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黒い母を崇める部族や鷲の軍団の前2編は今までのサトクリフ作品を思い出す。128ページの挿絵は戦争の物語だと再認識した。「野性のオリーブの栄冠」はアテネとスパルタの少年がオリンピックのスタディオン往復走で競う物語。ヤマザキマリさんの漫画「オリンピア・キュクロス」を思い出した。最後の二人の願いが切実だった。
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HISA
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☆☆☆☆1966年に書かれた短編。短編とは知らずに読んだけど、どのお話も味わいがあってとても良かった。字も大きく、行間も広く読み易いのがありがたい。第1話は1.2世紀頃のケルト人、第2話は3.4世紀頃のピクト人と戦うローマ軍、第3話は紀元前ギリシャのオリンピック。どんな時代でも人を思いやる心や友情、今も変わらない人間らしい心の動きがある。
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ルトピエ
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「冠」をキーワードに三つの異なる場所と時代を舞台にした短編集。テーマは「友情」。三作とも小品だが、サトクリフのエッセンスが詰まっている。どれもじんわりと温かく、ちょっぴり切ない気持ちにさせる佳作。やっぱりサトクリフ、好きだ。
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あずさ
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ネタバレサトクリフの連作短編集です。象徴となっているのは冠ですが、時代も場所も異なる話です。第一話は、1、2世紀ころのウェールズ。捕虜となり生贄にされそうになった少年を助けるケルトの少女の話。第二話は3、4世紀のスコットランド。ピクト族と戦うローマ軍兵士のなかでおきた友情譚。第三話は紀元前のギリシア。敵対するアテネとスパルタからオリンピアの代表選手として参加した少年たちの間に芽生えた友情の話です。どれも風景と心理描写が素晴らしい、サトクリフならではの作品です。
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本とフルート
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植物で編まれた3つの冠に秘められた、それぞれの物語。誰もが忘れてしまった、古代の人々が生きていた、という事実が身に迫ってくるような感覚を覚えた。さりげなく一瞬で過ぎ去る日々が、どうしようもなく愛おしい。
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つるら@turulaJB
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ネタバレ山本史郎訳 原書房2003.6 原著1966−1971■連作を意識して書かれたかどうか不明だが、”冠”という共通のアイテムが使われた短編3編を収録。■神に捧げる冠、軍功を讃える冠、オリンピック優勝者に授けられる冠と、異なる時代、状況の中で友情が描かれる■■■■
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ウヒュウゆいぞう
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ネタバレ時代も国もバラバラの、冠に関する短編集。 1つ目は冠との関連性は薄く感じた。2つ目は、不穏な書き出しだったが、最後まで読むと、なるほどあの冠は確かにアラコスの物だと納得できる。3つ目が特に良かった。アミュンタスとレオンは清々しい若者だ。
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りつか
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「冠」にまつわる古代を舞台にした3編。ヒースとオリーブはそれぞれ敵対する部族の少年少女のお話。樫は同じ軍にいた立場の異なる青年の思い出。個人的にはヒースが一番好きかなぁ。まじないや祈りが効果があったとされるが実は…という。
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みよちゃん
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サトクリフの短編。割と長編を読んでいたので、それぞれの冠にまつわる話しに、また別のサトクリフを感じた。それぞれ敵だったり、事情があるのにお互いに惹かれ合うが、別の道を行くしかないという、時代や地域などが別にあっても、求めるものはサトクリフの中にも湧いてくるものだろうか?
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ヴェルナーの日記
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著者サトクリフの短編作品で”冠”をテーマに3つ短編よって編まれている1冊。第1話は2世紀ころのブリテン島が舞台。ケルト人部族(島ケルト)におけるドルイドによる人身供犠の儀式にまつわる物語。第2話は3~4世紀のブリテン島におけるピクト人とローマ軍との戦いの物語。第3話は、紀元前の古代ギリシャのオリンピックにまつわる物語。サトクリフの短編作品を読むのは初めてだが、緻密な描写に優れた長編作品とは一味違った切れ味を持つ作品に仕上がっていると思う。
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はち
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「冠」にまつわる古代を舞台にした中編3編。古代オリンピックに出場した2人の少年の物語が一番よかったです。
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おはぎとぼたもち
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“神よどうぞわたしに清い心を保たせてください”愛執、嘲り、驕り、臆病な心よ、あなたは正しく勝利者であった。「ヒース」まじないと真相解明の使者。「オーク」運命を交換したつけ。なりそこないの英雄に誇りと一時の夢を、臆病な少年に生涯の鎧を。「オリーブ」爽やか部活青春、オリンピック事情。
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Merlin
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オリンピック。アテネの選手とスパルタの選手では練習が異なる。スパルタは厳しい。スパルタでは勇気をためす儀式があり、獣を支配する神のアルテミス・オルティアの神殿の前で少年たちは打たれ、死にいたることもあるという。アテネのアミュンタスは足をけがしたレオンと競走するにあたり、ゼウス神に「清い心を持たせて下さい」と祈る。レオンに勝ちたいが、けがしたレオンに勝ちたいのでは無いという複雑な状況下で、いかに二人の内面を清く保つか。それが彼らの関係に及ぼす影響も心配の中、その苦難をお互いにどう乗り越えるか。
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ミス レイン
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短編で地味な物語だけど、独特の面白さがあり、解説まで読まなくても、刹那の友情の連作だということが伝わってきた。「ヒースの花冠」の泉が枯れてまた再生するまでを、人々は神の意志に背いた怒りと捉えるけれど、実際はもっと単純な原因であることが興味深かった。現在であれば科学的調査が入って解決となり、人の生死に関連してくることではないのだろうけど。
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myaown
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三つの冠にまつわる友情物語と言い切ってしまうと語弊がある気がする?己を捨てても相手の為になすべきことを為した人たちの物語とも言えるか?開始から300年程を経たオリンピアの話が興味深い。当時の競技の有り様も資料を当たったのだろう、サトクリフのことだから事実に沿っていると思うのだが。オリンピック休戦が終われば、事実上闘うことになる相手を前にして神の前に純粋に競技に打込むことはこの時代でも難しかったらしい。けれど二人は成人する前のこの時期だからこそ育める友情を分かち合う。彼らのその後を思うと切ない。
きさ

来年はリオですね。そして5年後には再びの東京五輪!なんだか最近のオリンピックの開会式などを見ているとホントに平和のための式典???と思ってしまいますよね。

07/17 14:44
myaown

古代オリンピアの精神が純粋で、愛しい程です… 神々の前に 業のみを競うのも もはや崇める神が違うと現代では無理なのでしょう… この頃の方がむしろその辺りに対しても柔軟なんです…

07/17 16:12
3件のコメントを全て見る
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みずけろ
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ネタバレどれもよかったよー!! さすがサトクリフです。短編ながらもしっかりとそれぞれの時代を生々しく感じさせてくれたうえに、どれも人と人の絆の美しさを描いている。特に「二度と会うことのないように」と祈るところとか、綺麗事じゃない美しさがたまらない。満足のいく作品でした!
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まふゆ
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オリーブの冠は簡明ですばらしい。国語の教科書に載っていてもいい。
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海月
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それぞれ時代の違う、3つの冠がテーマの短編集。どの話も2人の若者の友情と絆がいい。どの作品も、みな、多くを語らない中にも確かな想いがあるところが素敵。
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shou
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ケルト、ローマ、ギリシャを舞台にした三つの短編。敵対するアテネとスパルタの少年がオリンピックに挑む『野性のオリーブの栄冠』が印象深い。勝利ではなく清い心で挑めることを祈るくだりがいい。休戦中という事実と軍役を前にした少年たちの友情に、古代オリンピックの精神を思う。
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nanako
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ライバルを相手に、心を清く戦いに挑めるようにゼウスに祈るところがお気に入りです。私もライバルに歪んだ気持ちを持つことなく、清い気持ちで成長していきたい。
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なつめっこ
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児童書みたいに読みやすい。オリーブの話で描かれる古代オリンピックの様子が面白かった
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鳩羽
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時代も国も違う、三つの冠が出てくる短編集。捕虜と親しくなる族長の娘や、戦の途中のちょっとした入れ替わり、そしてオリンピック休戦中のアテネとスパルタの青年の出会い。直接、大きな歴史を書いている訳ではないけど、敵対する関係や信仰の違いのなかの交流が、緊張感があって尊さを感じさせた。
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KiKi
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こちらは古代を舞台にしたサトクリフの短編集です。  タイトルどおり3つの冠にまつわるお話で、1作目の「ヒースの花冠」が1,2世紀頃にブリテン島に住んでいたケルト人部族での物語、2作目の「樫(オーク)の葉の冠」が3,4世紀頃のピクト人と戦うローマ軍での物語、3作目の「野生のオリーブの栄冠」が紀元前ギリシャのオリンピックでの物語です。  どの作品も戦いや対立の中で出会う2人の人物の友情の物語で、その友情にこれら3つの冠が関わっているという仕掛けになっています。  舞台も登場人物もバラバラな3つの物語であるにも
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珂音
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アテネとスパルタの少年の間に生まれた友情。願わくば彼等が戦場で合い見える事のないようにと願う。
珂音

non_L.Qさん ナイス早っ!!ありがとうございますm(__)m

08/21 17:17
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つきと
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奇しくもオリンピックイヤー(2010)ということもあり『オリーブ』を読んで染々としました。スポーツマンシップとはこうあって欲しいです。
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