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焼き餃子と名画座: わたしの東京 味歩き (新潮文庫)

感想・レビュー
105

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ひるお
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平松洋子による東京食エッセイ。神保町カレー探訪、荒川線文士ゆかりの地巡り、銀座で一人ごはんするなら、など、その土地その土地のカラーを感じられるものだらけ。必ず行きたい店、食べたい味が見つかる。巻末には東海林さだおとの対談も収録。確かに、まずいもの/ことを(貶すのではなく)書くのは至難の業だ。個人的に、まずさを面白く書ける書き手は、武田百合子、向田邦子、平野紗季子、この3人。味がグロテスクに転じるその臨界点、しかしそこにある懐かしさ、あるいは可能性のきらめき。この3人の筆致が捉えるのはそうしたものだと思う。
0255文字
おみい
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すき焼きの日は、肉の包みを見た瞬間に興奮した。がさごそ開いた紙包みのなかに、はたして嵩高になった竹の皮の包みが座っている。294頁 幼い頃祖母の家に遊びに行くとよくすき焼きを振る舞ってくれた。美味しくて美味しくて、私が母に「おばあちゃんにお肉屋さん教えてもらい」と耳打ちすると皆が笑っていた。翌朝は決まって、お肉やくたくたに煮えたお野菜、旨みを吸ってぷわんと膨らんだ麩がたくさん入ったすき焼きうどん。食べ終えるとお口の周りが甘くてあぶらでつるつるしていて、最後に自分のくちびるまで味わいつくした思い出が蘇った。
0255文字
AI
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【東京の町を気の向くままにあちこち歩き、食べて、味わって、折にふれ書いた文章が集まった一冊】空腹時に読むと危険です(笑)どこかしらに良い点を見つけ出そうとする著者の気質のせいか、終始ポジティブな視点で書かれており、嫌な気持ちになることが全くありませんでした。どうしても仕方のないことではありますが、少し前に発行された為、今は閉店してしまったお店もあるのが残念でした。
0255文字
MASA123
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平松さんの経歴を見ると、高校までは地元の倉敷市で、大学で東京に上京したとわかった。エッセイのどこかに、慣れた薄味昆布だしの蕎麦から、濃い醤油味の東京の蕎麦に衝撃をうけたという記載があり、でも、関西系の味も、東京の味もどちらも好きだと書かれていた。生粋の東京人だと思っていたが、そうじゃないのですね。この本に書かれた神保町のカレー店には自分も、単身赴任の時期に行ったことがある。KとEのカレーの食レポは、短い文章でカレーのおいしさを正確に表現されていて感心した。お店の歴史や、店内風景を(→コメントへ続く)
MASA123

グタグタ書いている食エッセイは好きではない。著者に味覚センスがないのか、なんらかの事情で不本意なお店の紹介をしているのかと思ってしまう。 平松エッセイは、変化をつけて片岡義男風の登場人物の会話を活かした小説仕立てのところもあるし、植草甚一風に、名画座で3本立てを鑑賞したあと餃子店に行き古本屋にも寄り道して・・という散歩エッセイもある。でも、食べ物の描写がおそろかになることはない。 エッセイの掲載順番も良いのです。昼どき(15)、小昼(7)、薄暮(10)、灯ともし頃(8)、という構成になっている。

02/05 09:53
MASA123

四季や場所ではなく、一日の時間の流れて読み進めるのも楽しい。 巻末の東海林さだおさんとの対談が貴重なのだ。食エッセイの先輩である東海林さんの本音がバンバンでてきて驚いた。「おいしい食事をした、いい店に行った、って書いても面白くないでしょ?昔の文士の食エッセイって、全部それだった。」「この味がわかる私です、ドーダという自慢ばかりでね」とか。 というわけで収穫の多い本だった。レビューが長くなってしまってすみません。

02/05 10:16
0255文字
ユキ
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食べ物にまつわるエッセイ。カレー、とんかつ、餃子、ハイボールなどなど、どれもとてもおいしそうでお店に足を運びたくなる。食事をともにする人、季節や天気などの描写が気持ちよく、料理をよりいっそう引き立てている。この本を片手に東京を散歩できたら楽しそう。
0255文字
bunca
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平松さんとは行動範囲が近いのか見知ったお店が多く登場し、居心地が良い。 食への探求心の強さに感服させられる
0255文字
ふみ
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ミクロな視点で街や店が出てくるの良かった。あとがきの冒頭も好き。 巻末対談で東海林さだおが女性が◯◯を飲むのはどう、とか連呼しているのにげんなり。
0255文字
ウェイ
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ネタバレ再読。著者の平松洋子さんはご近所さん。勝手に親近感を持っている。 10数年以上前のこの本には、吉祥寺で愛された喫茶店ボアの閉店も載っている。最近吉祥寺に行く機会があったが、未だにボアの跡地にはボアの看板が出たままだ。荻窪はラーメン戦争が80年代にあり、今はカレー激戦区。平松さんの筆致で「スパイス」「トマト」を描かれると、滅茶苦茶食べたくなる(笑) 嗚呼、腹減った。
0255文字
mirei
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食べログ的な内容は、味の好みが合う人なら役立つ だろうと思います。 読み物としても表現力豊かで面白い。 料理の見た目や味が想像しやすく読み手に伝えるのが上手い。 巻末の東海林さだおとの対談が面白かった。
0255文字
Mof
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美味しそうなごはんやさん巡りのエッセイ。東京のお店ばかりだから、なかなか行けないのが残念。
0255文字
Kazuo Ebihara
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東京の味の名店を巡ったエッセイ集。 パンから、みつ豆、洋食、 中華、鰻、居酒屋まで守備範囲は広い。 共感したベスト3は、 ロックフィッシュの氷なしハイボール。 銀座三州屋のおばちゃんの横柄な接客。 驚きは、燕楽のとんかつ。 御成門勤務時代、残業食として出前で良く食べていました。 バブルの頃でした。
0255文字
カエル子
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無用之選書2/7冊目。就寝前、ベッドで横になりながら読んでいたらお腹が鳴ってしまった笑。食に対する好みはそれぞれなので、勧められているものが必ずしも自分の口に合うとは限らない。こうした本やテレビで紹介された店は行列のできる店になっちゃうし。そしてこの本に限っては、著者のテリトリー(荻窪を起点とする感じ)と我が家のそれ(横須賀線沿線)が被らないのでどの店もアクセスが悪い。とか言いつつ、燕楽(新橋)でとんかつ、您好(幡ヶ谷)で水餃子、龍水楼(小川町)で羊のしゃぶしゃぶは食べたいぞ。
0255文字
こはく
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ネタバレ気がついていたら寄っていた店、ふらりと立ち寄った店、偶然入った店と、著者が立ち寄った店の思い出と食について綴ったエッセイ。あまり外食のしない自分でも、古本屋に立ち寄ってその帰りにどこかのお店へ入りたいと思わせるような描き方が素敵でした。随所に著者が読んでいる・読んだ本についての情報もあり、これからの読書の指針のひとつにもなった。
0255文字
言いたい放題
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図書館にない
0255文字
じい
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まだあるお店いくつあるだろう、と思いながら読んだ。
0255文字
緋莢
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数年間通うも、一緒に行っていた人との縁が切れてしまったお店に偶然、久々に訪れ、変わっていない事に懐かしさを覚え、インド料理のお店で、最後にスープを出され、これを最初に飲んでたら、カレーとナンの味もさらに引き立っただろうと思ったり、初めてのセルフの讃岐うどんのお店で慌ててしまい、注文したものを後悔。次回こそはと秘かに誓ったりetcそんな様が書かれたエッセイが多数収録されています。どれも食事を楽しんでいるな~というのが伝わってきて(続く
緋莢

特に新橋の「燕楽」という店でとんかつを 食べる様を書いた「とんかつの聖地へ 新橋」は、ロースカツ定食を存分に 味わう様にひきこまれました。巻末には東海林さだおとの対談も収録。 読者が食べ物について書かれた文章で何を期待するかについて、<基本は 「おいしそう」ってことじゃないかな(中略)ポジティブなことですよね> <味わえない以上、否定されたものより、生唾を吞み込ませてくれる文章を読みたい> と語っており、その通りだと思いました。

10/03 20:05
0255文字
ishida
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最初は過剰な感じがしたが、だんだん引き込まれていった。ご馳走様でした
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ソングライン
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作者の住む西荻窪から下町、銀座など様々な東京、昼時から夕時まで、作者の訪れる美味しい料理店が登場する食のエッセイ集です。和、洋、中華、おつまみ、メイン料理からデザートまで、作者の愛する料理が紹介され、料理に合わせ、お酒もビール、日本酒、酎ハイ、ハイボールなど多種登場します。鰻とふぐの章はあまりにも美味しそうで、食べにいきたくなるのですが、外食の制限がある今が、本当に残念です。
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まひはる
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西新宿のカレー屋でインド人店主と客が丁丁発止。湯島の名代居酒屋で青なまこ酢が舌に伝えた歳時記。晴れた土曜にドーナッツを食べにゆく代々木上原。神保町の名画座帰り、浮き立つ気分のまま頬張る焼き餃子と冷えたビール!「時」に磨かれた老舗の味から、わくわく行列する町の実力店まで、食都・東京の深い懐を愛情込めて綴る、読むほどに異袋が刺激される、美味垂涎エッセイ。
0255文字
Koki Miyachi
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行きたくなるお店が目白押しの池波正太郎ばりのグルメエッセイ。自然体でユーモアに富んだ文章もよし。
0255文字
ウェイ
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平松洋子さんの作品の一ファンとして平松さんと地元が近いと言う事もあり、楽しみながら読めた。 家時間がどうしても長い今は、ガイド平松洋子で都内を脳内はとバスツアーした感じ(笑)で彼女から力を貰えた。未訪のお店にいつか行ってみたい。
ウェイ

まひはるさんbelleさんひとちゃんさんゆっきーさんナイス有難う御座います。

10/10 10:06
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ひとちゃん
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筆者は食エッセイで定評のある平松洋子さん。おいしいことで有名なお店ばかりなのだろうけれど、私が入った処はありません。それでも楽しめました。うんちくを語られ過ぎると、伝わるおいしさも半減するところを、さらっと触れるのみ。食エッセイの要諦をわきまえてらっしゃいます。ずいぶんと前の刊行ですが、文章で味わう食欲の秋、いかがですか?
ジロリン

ワタシも平松さんの大ファンです。もうすぐ(7日)に「~を~で」シリーズの新刊文庫「かきバターを神田で」が発売ですね♪

11/01 10:11
ひとちゃん

ジロリン様、コメントをくださってありがとうございます。平松洋子さんの文章は、テンポが良くて読んでいて楽しい!と感じています。今日から11月、ぷっくりした身の牡蠣、おいしそう・・(≧◇≦)

11/01 10:25
0255文字
tm.
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食べ物から色々な思いが蘇ってくる。言葉選び、状況の表現などとても上品で美しい。
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クプクプ
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表題作は神田神保町の話でした。私も食べたことがありますが神保町は餃子のおいしいお店がありますよね。一番面白かったのは「今夜うさぎ穴で」というエッセイの下北沢の「七草」というお店の話です。「七草」は野菜料理のお店で冬の名物「麩なべ」がおいしそうでした。ごま油で揚げた麩を鍋に入れ、しばらくしてから口に入れるとだしが口の中に満ちておいしいそうです。あとは「ハーモニカ横丁の音色」の吉祥寺の焼肉「李朝園」とドイツパン「リンデ」は私も実際に行って食べたことがあるので楽しめました。
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ユッキーさん
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おいしいお店のおいしい料理のエッセイ。どれもこれもおいしそう。どちらかといえば昔からあるようなお店がメインだったように思う。自分だったらなかなか入れなさそうなお店もやっぱりおいしそうでいつか味わってみたい。東海林さんとの対談もお二人のタイプが違っておもしろかった。自分もコース料理は苦手だからちょっと東海林さんの気持ちがわかった。
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ゴンゾウ@新潮部
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ネタバレタイトルに惹かれて衝動買い。平松洋子さんの食エッセイ。東京の一度は行ってみたいお店が満載されている。昭和から続く愛された店ばかり。空腹時に読んだので頭の中で妄想が。巻末の東海林さんとの対談も楽しかった。
0255文字
はるき
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美味しそうで、楽しそう。実は気楽じゃないお店も多いんですが、ちょっと覗いてみたくなります。
0255文字
Jun  Shino
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こりゃいけない、というのが2つ。一つは神保町カレー。私はこの本にある「ボンディ」の欧風カレーが大好き。たまらなく食べたくなった。 今一つは六本木の海南チキンライス。茹でたチキンに数種類のソースをつけて食べる幸せったらない。あかんところに火がつきそうでかないません。 下北沢の野菜を味わう店「七草」も三田「華都菜館」の酸菜火鍋も荻窪「川勢」のうなぎ串焼きも心惹かれる。うんちくを語りすぎない、由来もサラッと、そしてさりげなく美味しそうに。平松洋子氏はその道のプロで単純なころっとハマってしまった。
0255文字
ナツメッグ☆
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著者のお住まい近くの西荻窪、荻窪は昔仕事で縁のあったところなので、著書のなかで触れられているお店、あっあったあったと懐かしさで大喜び。浅草、人形町も好きな町だし銀座も多少縁があったので、とても嬉しく読みました。
0255文字
ぶんこ
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著者は東京西部にお住まいなので、中央線沿線のお店が最初の出てきました。西部には殆ど行かないので流し読み。そのうち浅草、銀座、人形町と出てきて俄然ワクワク。平松さんが美味しそうにお酒を嗜まれているので、飲めない私は悔しくなる。飲める人は楽しみが倍ですね。そしてたくさん召しあがられる。ついで買いも多く、こんなに一度に色々と買って食べられるのかと心配なほどでした。多分食べられるのでしょう。それも羨ましい。文章も勢いがあって読んでいて楽しかったです。南千住の尾花には絶対に行く!
0255文字
ばう
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★★★★平松さんのエッセイはやっぱりどれを読んでも面白い。本書でも東京中の美味しいものを紹介して下さいます。どれも美味しそうなのだけれどやっぱり全部食べに行くことは出来ない。でも文章を読むだけでこちらまでご馳走を頂いた気分になってしまってなんだか幸せな気分に浸れます。食いしん坊の方に是非おススメです!
ばう

そして昨日、用事があって行った銀座で「ロックフィッシュ」のハイボールを頂いてきました。本当に本に書いてある通り!最初から最後まで美味しかった〜♡

04/15 20:53
0255文字
ei
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表題通り、東京のお店をぶらぶら、美味しいものに舌鼓をうって。と、著者の軽快かつ味のある文章を楽しむ本。実在のお店を書いたものだから、行きたい場所が増える、増える。刊行されたのが結構前なので、万惣フルーツパーラーなど、有名な店でも閉店した所などあり……それも本文中街の移ろいを感じる著者の気持ちと重なってしんみり。
0255文字
kum
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美味しいものがいろいろ出てきて、その都度食べログに登録。ダイエットは忘れて、食べることは本当に楽しいことだと思えるエッセイ。 東海林さだおさんとの対談は面白すぎる。蓮根と油揚げの度量の大きさって。笑。
0255文字
ドナルド@灯れ松明の火
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平松さん初エッセイ。本の雑誌で立ち食い蕎麦の連載が気に入ってたので手に取った。想像以上に中身の濃い内容で満足した。うまそうなお店が満載だった。 お薦め
0255文字
紫
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初の平松さんのエッセイでした。こんなにたくさん美味しい名店があったとは・・・。私が東京に在住していた頃に読みたかったなあ。あるところにはあったのですね うー 残念だ。
0255文字
bvbo
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どこもかしこも行ってみたくなる。そしてスマートに店に入って出れるようになりたいわ。巻末対談はちょっとイラっときたw
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ユメ
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『焼き餃子と名画座』というタイトルだけでもうこちらの心をとらえ、食欲と読書欲を誘う。餃子と名画、自分には未知の組み合わせに興味津々でページをめくると、生ビールと餃子で名画の余韻に酔いしれる情緒にすっかりやられる。私は、たまに上京するたび、決まって何を食べるか迷ってきた。何しろ世界各国の味が何でも揃っていて、どれを選んでいいのかわからない。しかし、このエッセイを読んで思ったのは、東京には東京の味があるのだということ。異国の料理でも、この地に根を下ろし、時を積み重ねてゆくうちに、それはもう立派な東京の味だ。
ユメ

けれど、こんなに魅惑のお店があることを知ってしまっては、これからもやはり迷いそう。

04/13 18:00
0255文字
コジ
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★★★☆☆ 自分にとっては既に定番化している平松洋子の食エッセイ。上品な佇まいの店を好むかと思えば、非常に大衆的な店にも出入りしている著者。今回は「町並みと食の名店、時々読書」と言った感じのまとめ方となっている。しかも東京限定。行ってみたい店をピックアップしたいところだが、各店、各料理の魅力が所狭しに綴られていて、ましてやその周囲の町並みを本を片手に散歩する自分を想像すると…。全くもって甲乙つけ難い、一つ一つの文章は短いものの相変わらず大量の情報量がこの一冊に詰まっていてるので溺れないようにご注意を。
らす

これ読みたい~!

03/19 22:09
コジ

らすさんなら活用でき出来そうな情報満載ですよ(^O^)/

03/19 22:40
0255文字
おおきなかぶ
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相変わらず、作者の書きものは美味しそう。海南鶏飯、牡蠣ソース和えそば、「ロックフィッシュ」のハイボールとおきつねチーズ、「シンスケ」の肴、食べてみたい。東海林さだおさんとの巻末対談。良い大人が、油揚げの脇の甘さを語る所が、バカバカしくて良かった。
0255文字
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焼き餃子と名画座: わたしの東京 味歩き (新潮文庫)評価85感想・レビュー105