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アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

感想・レビュー
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taneko
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現在、この村はどうなっているのだろうか。気になる。
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すす
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ネタバレ危険と隣り合わせで困難だらけの生活だっただろうに、心から村での生活を楽しんでいるのが、すごい。この人はすごい。と思いました。慣れない土地で、かなり特殊な立ち位置で暮らしているのに、地元の人とうまく交流している様子で、腹を割って話しているようなのが、コミュニケーションが不得手な私からすると感服の念を抱きました。人との距離感の取り方のうまさ、相手の気持ちや現地のルールを察する力の高さで奇跡的に成立しているバランスだし、加えて当時の入国が奇跡的なタイミングだった。ものすごい貴重なものを読んだという気がします。
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(k・o・n)b
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ミャンマー北東部、ヘロイン輸出で名高い辺境地帯「ゴールデントライアングル」。その中の少数民族ゲリラ「ワ軍」が支配する地域に半年近く滞在し、アヘンの種蒔きから収穫までを手伝ってきたという、タイトルまんまの強烈なルポルタージュ。著者は「善悪の彼岸」に乗り込むぞと息巻いて同地に赴くが、アヘンの扱いは案外普通の農作物という感じで、準原始共産制的な生活ながらワ人の人々の感覚も日本人のそれからあまり離れていないことに逆に驚かされる。それでもワ州は政治的辺境。前に読んだ『ソマリランド』では、ソマリランド共和国の未来に→
(k・o・n)b

アヘン中毒になるくだりは笑ってはいけないと思うのだがめちゃくちゃ面白かった。「このあたりで、私の二日に一回のアヘン吸いの習慣は終わった。そして、これから、三日に二回のアヘン吸い習慣が始まったのである。」←この一文に電車の中でぶち当たった時はリアルに吹き出してしまった。

03/22 00:27
(k・o・n)b

そういえば、前に読んだJ・スコット『ゾミア』が扱っていたのがまさにこの辺の地域だった。平地を支配していたワ人が、シャン人やビルマ人に追いやられ山岳地帯に辿り着いたというワの昔話について、大まかなには歴史研究の成果と一致するという話があり、妙に既視感があると思っていたのだが、多分ゾミアだ。山地民は国家的支配を逃れるために「自己野蛮化」しているという同書の主張には、近年には妥当しないという但し書きがあったと記憶しているが、その通りに現代ではワの人々も軍閥の国家的支配に組み込まれていることが本書からよく伺えた。

03/22 09:20
3件のコメントを全て見る
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ぽんすけ
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ソマリランドの本で期待値が上昇し読み始めた本作。想像に違わず筆者の体当たり取材が生き生きとした文体で綴られていて、読み始めたら止まらず寝不足の今日である。ミャンマーといえば数年前から又内戦状態に突入していて、現在どういう状況にあるのか恥ずかしながらよくわかってないのだが、内戦の歴史は古く20年以上前から独立武装勢力が軍資金目当てにアヘンを生産しているとのこと。筆者はその最末端で生産を担う村で何カ月も生活しアヘン生産を体験するのだから唖然としてしまう。ただ彼ら自身にとってケシ栽培は生計を立てるための農産物で
ぽんすけ

しかなく生活は極めて貧しい。表紙や扉の写真を見ると皆笑顔がまぶしい。筆者があまりにも村にとけこんでいるのでつい忘れがちになってしまうが、ミャンマーにおける少数民族の問題は根深くなかなか解決の糸口を見つけられないものらしい。彼らが笑顔だけに胸に迫るものがある。現在のワ州はどうなっているかネット検索してみたら数年前のクーデターで20年前より状況は悪化しており、ありとあらゆる麻薬の銀座になっているみたいだ。新しいハッピーウォーターなる薬物まで出てきており日本にも入ってきてるとのこと。改善の兆しがないのがつらい

03/14 11:56
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キャリー
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後の本でもたまに振り返っていたので気になっていた本。ミャンマーのシャン州の中のワ州という地区でケシ栽培をしている村に長期滞在してアヘン作りを手伝うルポ。一応ミャンマーの中にあるのに使われるのは人民元、村人はミャンマーもビルマも知らないというのは衝撃。武装勢力の名前と人物名が覚えられなくて混乱したけど混乱したままでも面白さゆえにさくさく読めてしまう。こんなに面白いのに出版当時は売れなかったのかと不思議な気分。
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しげみつ
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相変わらずやってることがぶっ飛んでる 日本の昔もこんなんだったのかな
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投資家M(ミニマリスト×読書家)
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タイトル通りの本のドキュメンタリー。知られざる現地の人の生活や感覚を知る事ができて大変楽しく読めました。少し長く感じる部分あるのでそういう部分は読み飛ばしていくと(私は全部読みましたが)最後まで読み切れると思います。
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carrion_crow
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探検家、高野秀行の初期の探検記 ビルマの反政府ゲリラ支配地域での生活を記録したドキュメント。取材時期は95年~96年、出版が98年とのこと。著者の本は色々読んでいるが、ご本人も若いせいか中々強烈な一冊で、ドキュメンタリー色も強めに感じられた。 アヘン栽培は現地の人にとって生活のための産業に過ぎないことから、著者をして「善悪の彼岸」と呼ばれる現地の生活は、思いのほか平和で牧歌的である。様々な価値観が日本の日常から相対化されるような感覚を味わえる、ある意味SFのような紀行文。
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さくら
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高野氏の本は初読み。代表作のようなのでこれから読めて良かった。耳慣れない人名や用語やらに戸惑って読むのに時間かかった…。ミャンマー(ビルマ)の村でケシの栽培をして、アヘン中毒になって、途中病気にもなり、知り合いが亡くなったりと、ものすごい濃い内容。とにかく行動力がすごすぎる。早稲田大学探検部か…。筆者の他の本も読んでみたいので、書評などを調べることにします。
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ほぐか
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黄金の三角地帯へとアヘンを採りに赴く。そんな突飛な旅路を綴ったこのルポルタージュに、ここまで心を奪われるとは思っていなかった。文章に血が通っているのだ。朝一番に聞こえる籾を振る音に一日の始まりを感じ、村の女性たちとケシ畑に生える雑草を抜き、塩と唐辛子で味付けしたモイックを食す。酒宴では酒を飲み合い、気絶するように眠りにつく。礼儀正しく暖かなワ州の人々との生活が綴られている中で、アヘンはあまりにも自然にそこにある。そこに、強烈な違和感を感じるのだ。暖かく、そして冷静な視点を忘れない著者の筆力に脱帽である
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guanben
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世界最大の麻薬地帯ゴールデントライアングルにあるミャンマー屈指の反政府ゲリラの支配区・ワ州潜入レポ。と言っても、とある村に半年間住み、村人と寝食を共にし、ケシ栽培を手伝うというもの。恐ろしげな緊張感は不思議とない。気候の厳しいワ州では農作物は育たず、ケシ栽培が唯一の産業。この構造を変えないと麻薬撲滅は不可能だし、農民達は生きていけない。またミャンマーは多民族国家。ワ州周辺の少数派民族の権利は著しく阻害されており、そういった感覚は軍事政権もスーチーさん一派もあまり違いはないという指摘は重い。
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元結
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ネタバレ本の内容が『辺境でアヘン栽培してたらヤク中になった。』みたいな感じの話なのにとても読みやすいし、村の雰囲もあるのだろうが全体的にのんびりしていた。
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西東京のハリソンフォード
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5年ぶりくらいに再読。その間に私もミャンマー国境にいったり、ワ人の人とも話したりしてたので、よりリアルに読めた。高野さんの『西南シルクロード』でも感じるけど、ミャンマーの少数民族の独立戦線の軍人の自意識と村人の生活とのギャップが当時はあったんだろうなあ。やはり、アヘン中毒の体験と、中毒をアルコールに移す、という部分が壮絶で笑ける。今はあのあたりはかなりキリスト教が浸透しているんじゃないかな。ミャンマーシャン州中心部ケントゥン、いつか行ってみたい。
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sansirou
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高野秀行という人は、本当に行動する人ですね。黄金の三角地帯で、自らアヘンの種まきから栽培、収穫まで行うために、ミャンマー内だけれども完全に独立しているワ州の、寒村に単独で潜入するって、どんな人なんだろう。挙句にアヘン中毒になったり、もう、この「飛び方」と言ったら、他に類を見ないのではないか。それでいて、客観的に本を書く冷静さを失わない。すごいなぁ。
0255文字
kaizenai
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辺境作家、高野氏の代表作。ミャンマーの奥地でアヘンを作るという内容もすごいが、もっとすごいのがそののんびりした筆致。重さとか堅苦しさが全くない。そのへんの田舎で農業体験しているとしか思えない描写。文明から隔絶した、病院もなければ言葉もロクに通じない土地でなんでこんな平気で過ごせるんだろう。まちがいなくすごいことをやっているのだが、とてもそうは見えないのが高野氏の特徴のひとつだと思う。
0255文字
kaida6213
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相変わらず飛んでて面白い。クレイジージャーニーの詳細。
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おか
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面白かった。なんだか、ウルルン滞在記を思い出した。社会?世界?の問題みたいな所は、まあ難しくてほぼ読み飛ばしだったけど、村の生活の雰囲気は感じられた。アヘン中毒になる体験の様も書いてあって、本は読むのがそこそこ大変ではあるけど、本じゃないと無理かもな〜っていう感じで、本で読んで良かったと思った。この人の作品は少しずつ追うかも知れない。
0255文字
okin
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ネタバレ命の危険とかそういう不安は過らないのかいつも疑問に思うけれど、見たい知りたいという探検欲に突き動かされているんだな。マラリアや虫と戦い、草取りで腰痛に悩まされ、最後はアヘン中毒になってしまうとは…こんなにも隔絶された世界が今もあるということに衝撃を受けた。アヘン栽培はダメだけれど、高野さんと過ごした村人たちを知ると複雑な気持ちになる。今も元気でいるんだろうか… ※登場人物の名前がごっちゃになって、少し読むのに苦労した。
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itsumiKshi
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ソマリアと違い、その後の彼らについて知る手だてがなくなり何とも後味が悪い。アヘンの製造だと思わなければ、きっと室町時代あたりの日本の田舎もこんな感じだったんだろうな、と思ったり。とはいえ、筆者やその他アヘン中毒の様子は怖いものがある。
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ぴちゃん
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高野秀行さんの初読みとして無意識に選んなものが「背骨」となる部分だったとは…! 客観性に欠けていると言われているようだが、高野さんがアヘン中毒になっていくところや村人との交流、仲介者の死など主観的だからおもしろい部分が多い。 村人がみんな個性的でおもしろい。現代に未だ原始的な生活をしている人々がいることに驚く。本作から20-30何ほど経っているが当時の村人たちは元気だろうか。まるで自分が村に滞在したかのような気持ちになった。
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おーすけ
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まとまった時間が取れず、読み始めてから数ヶ月でようやく読了。内容や高野さんの行動力、思考には脱帽するものの、耳慣れない人や地名が頭に入ってこず、読むの自体苦労した。
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Takashi Shoji
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『語学の天才まで1億光年』読了後、著者の「背骨」と言える作品である本著を読んだ。 アヘンを栽培する村に1年間住み込むという内容のルポルタージュ。著者の描く村人がキャラ立ちしていて、頭の中で生き生きと動き出す一方で、アヘン栽培、ヘロインビジネスを巡るワ州の構造が徐々に明らかになっていく面白さもあり、すぐに読み終わってしまった。高野秀行作品、良い!
0255文字
あ、です。
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善悪の彼岸と筆者も言っているが何から何まで一筋縄ではいかないワにまさかのアヘンを育てるために潜入したルポルタージュ。筆者のジャーナリスト魂にはただただ恐れ入るばかりである。読み物としても面白いけどあまりに入り組んだ事情に考えさせられる。
0255文字
きざはし
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「アヘンを栽培する反政府ゲリラ」という言葉が作り出すイメージに対する、牧歌的とも言える村の生活。ルポルタージュでしか知ることができないこの世の真理がある。
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maishilo
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おもしろかった!登場人物の名前が覚えられないのと、他の本に比べて歴史や地理の話が多いのが難点だけど村に潜入してからはぐんぐん話がおもしろくなった どんな辺境も僻地も行ってしまえばそこで当たり前に生活する人がいて拍子抜けするくらい普通の生活がある、というのは世界共通なのかもなぁ アイ・スンに二度と会えないのさみしい
0255文字
藤瀬こうたろー
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高野さんが今から約30年前、ゴールデン・トライアングルと言われた東南アジアの麻薬製造の現場に潜入したルポルタージュ。ミャンマー(ビルマ)の反政府ゲリラの村に潜入して、その村に住み込みながらケシ栽培から収穫までを手伝いつつ、アヘンの製造状況をこの目で見るというのが今回の目的なのだが、反政府ゲリラの村といっても早い話、片田舎の村なのでのほほんとした日々を送る高野さん。あげくのはてにアヘンの魅力に取りつかれ、中毒になりかけるというオチ笑 ただ、他の作品とは一線を画し、けっこう真面目な潜入ルポ。読み応えがあった。
0255文字
読特
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湿地を行く。水芭蕉が咲いている。のっぺり気分で、細い板の上をどこまでも・・・ここでそれを吸うのはご法度。善悪の彼岸には渡れない。体験できないことを読書で味わう。アヘン作りは草むしり。人の手がないと育たない”人間依存植物”。ミャンマーの東のワ州。ゴールデントライアングル。島国日本。国の形は当たり前にある。多くの民族が雑多に暮らす大陸。多数のビルマ族が少数民族をまとめてはたした独立。自治を貫きたいワ族。経済を担うアヘン。早々にはなくせない。滞在は1995年。世界は複雑。この地域の事情も相当変わっているだろう。
0255文字
青猫ノラ
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安定の高野節の面白さだけではなく、資料的価値も高い潜入記。登場する人たちのキャラも際立っていて、さすがの描写力でした。
0255文字
なつみ
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★4
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Hat
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いやー、まさか最後本当にやっちゃうとは思いませんでした。高野さん(作者)って型破りだとは思ってはいたのですが、原点がここにあるような気がしました。潜入したワ国って、なんか本当に不思議。軍の話が出てくるのにそれでいて、生活されている方は、古き良き日本の人たちでした。
0255文字
デコボコ
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はっせー
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ぶっ飛んだ話を読みたい人におすすめの本になっている!定期的に高野さんの作品を読みたくなる。いまもそんな気分だったため読んでみた。いやー相変わらずすごいことをやってのける人だな!って思いました。今回はアヘンの一大産地であるミャンマーのワ州に潜入してアヘンのことやワ州についてまとめたのがこの本になっている。だれもやらないことをやってくれそして文章がうまいので本当に読んでいて面白い!今後も読み続けようと読み終わって何度も思う作家である!皆さんもぜひ読んでほしい本になっている!
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KAT
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1995年芥子を一から育ててみたいとミャンマー北部ワ州の村に7ヶ月。ブッ飛んだ発想と行動力。まさに著者の真骨頂。いかなる国や地域もアヘンを基幹産業にしてはいけない。だが、実際に従事している村人たちは違法な植物を栽培している意識はない。そこには当たり前の日常が存在するだけ。結局、政府や中国、ワ軍幹部に牧歌的な村人たちが搾取されているだけの構図が見えてくる。後日譚は、関係者が殺されたり戦争でワ人にたくさんの犠牲者が出たりと苦々しい。文庫版あとがきから15年以上経た今、いったいどうなっているのだろうか?気になる
0255文字
ぽた
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⭐️⭐️⭐️⭐️
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eremail
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アヘンそのものより、ミャンマー内の軍事事情の記述が主だったが、筆者の適応力と、身体の頑健さに驚嘆する。
0255文字
yokey
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再読。二度目はじっくりと。未知の国への圧倒的情報力と、高野氏のどこまで(w)も続く探求心。惹かれるなぁ~。村の人々はどぉなったのかなぁ。ゴールデントライアングル今は観光地になってるらしいけど、行って見たいな~
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るい
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白い花咲く一面のケシ畑。1995/10から翌年4月まで黄金の三角地帯に単身潜入し、ケシのタネ蒔きから収穫まで体験した辺境ライター高野秀行氏。動機は、まだ誰も試みたことが無いことをやる。陸の孤島と言われるビルマの「ワ州」、劣悪な環境の中に普通に暮らしている心温かい人々がいた。しかし、中国、軍部、米国などと政治的な問題があった。※本人がアヘン中毒になってしまったというオチ付き。どこへ行っても、誰に会ってもこだわりのない高野氏、そのコミュニケーション能力に敬服する。30年前のビルマ、今はどうなっているのだろう。
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ilya
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ネタバレ誰も行ったことがなく、誰もやったことのないことをやるのが高野氏。貴重な記録。善悪の彼岸か…。所変われば意識も変わる。アヘン栽培と中毒。それが日常になると境目が分からなくなりそうだ。
0255文字
めい
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高野さんの文章は流れるようでありながら実体験の地に足がついた誠実さも併せていて好きだな〜ソマリランドしか読んでなかったけどもっと読んでみたい。写真のところと村との別離のところが好きだった
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