形式:文庫
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
形式:単行本
形式:その他
2020年公開 映画『ジョゼと虎と魚たち』原作小説足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人、恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」。他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。
あらすじ・内容をもっと見る
『男になど、この楽しみを理解されては困るのだ。」、それはそう。人生を慈しむことを軽視する人間に、それを与えるだけ無駄だし、一番良い香りのするものはじっと隠しておかなくちゃいけない。
原作とは、景色も結末も異なるアニメ版のジョゼ虎をオススメします!原作から36年経っている(社会も変わった)ことも、反映された傑作だと思います。
ちょうど中3の娘にアニメ良かったよと薦められたところでした!是非見てみたいと思います!
個人的には主人公との境遇の近さから「うすうす知ってた」が一番刺さったけれど(本作に自らの幼い諦観をあけすけに暴かれてしまって笑うしかなかった人は多いんじゃないだろうか?)、本書の眼目はやはり「恋の棺」だろう。「二重人格」をいとしく思い、「これこそ、女の生きる喜び」と豊かな自信をたたえて静かに嘯く、この知性ある耽溺こそが全篇を貫くこの作家の真骨頂のように思える。他の作品も是非読みたい。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます