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ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

感想・レビュー
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ね恋
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女性のリアリストな部分がとても現れている作品。 『現実』はとても冷静に、冷静すぎるほどにみている。馬鹿げたことも、ロマンチックなことも、自分が思ってた男じゃないことも。その時がくればいつでも切り捨てる覚悟はあるし、受け入れることだってできる。その覚悟があるから、その瞬間を楽しむことができる。
0255文字
ふがし
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つりあいのよく取れている。 バランス感覚と説得力を持つ作品集だ。別れの寂しさと、それが過ぎ去った後の解放された様なきもち。 この説得力が、僕の気持ちをとてもざわざわさせる。 それにしても、西の言葉ってすてきだ。 一番気に入ったのは、やっぱり表題作。
0255文字
門哉 彗遙
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あかん男がようさん出てきよった。だらしないっていうか、情けないっていうか、自分本位でわがままっていうか、そんな男がばっかしでもないけど、ほとんどの話はそうやったなぁ。それにひきかえ、女の人はなんか魅力的やった。ちょっと年上っていうのが多かったな。んで、若い子をたぶらかすってまではないけど、ちょっとええ感じにさせるっていうか。オトナの女の人ばっかしやった。
0255文字
かねこそうみ
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図書館のお夜食で出てきて読んだことなかった田辺聖子を初めて読んだ。これはなんとなくタイトルを聞いたことがある気がしたから。なんか中学生のときに初めて江國香織を読んだときの気持ちになった。こういう男と女の間の湿った空気のやり取り、大人になったらわかったり感情移入するようになるのかなと思ってたけどまったくそんなことはなかったぜ。経済的には自立してる女たちが精神的には男に依存したり逆に弄ぶ話が多かったように感じた、私は全く共感できないけどたしかに田辺聖子全集を家においてる人は女かもね、と思った。
0255文字
tsuki2b
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ネタバレ9つの短編を収録。自分の読んだ版の表紙はちょっと色っぽくて、話の内容もそんなところが多々ある。女性のちょっとした心の動き、同居する男性への視線、生きづらさなどが語られる。サラリと読めるけれど、共感できる人が少なくて。山田さんの解説に「理解できなくて結構。男になど、この楽しみを理解されては困るのだ」とあるから、それでいいみたい。
0255文字
🈳
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人生を、諦めていながら慈しんでもいる感じ、ここにしかないし、私にもあるって思う。これからの人生、誰かの甘美な生活の一部になれたとして、本当の生活にはなれないかもしれないって思った。私はなんかふわふわと現実味がなくて、だからそこから抜け出すときにはいい存在だけど、それが終わったらやっさもっさの自分の暮らしに戻っちゃうの。人に会うときはいつも、これが終わりと思って向かうぐらいがいいのかも。不機嫌の椅子、自己満足のマフィン。薄々気づいていたことを暴かれて、それもまた見て見ぬふりして続けていくものっぽい、生活は。
🈳

『男になど、この楽しみを理解されては困るのだ。」、それはそう。人生を慈しむことを軽視する人間に、それを与えるだけ無駄だし、一番良い香りのするものはじっと隠しておかなくちゃいけない。

03/14 02:35
0255文字
古本倉庫
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山田詠美、一人ではない暖かさ、ジョゼ、短編集、生死、女の楽しさをサイレントマジョリティー?、一瞬に重きを置く。泣ける事が羨ましい。
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ももたら
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SNSで論破する風潮がある中、グレーな関係や思いを大切にできる人たちの物語りが心地良かった。世間から他人から叩かれることを恐れるより、自分の感覚を大切に楽しく生きてみたいとも思った。あの思い出もよかったのではと再認識することもできた。以前に友達が言ってくれた、会ってお互いにエネルギーが高くなれるならいいんじゃないという言葉をふと思い出した。
0255文字
タンタン
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★★★★★☆☆ 初田辺聖子さん、 大阪弁満載で読みやすかったな〜 これからも読みたいな
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ちどり
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物語を読んだ後であとからあとから思い出すものが押し寄せてきて しみじみ浸ることができた。 こんなふうに読んだ物語のことではなく、己れの紡いできた物語のほうが勝手に流れ出してくるのは何故だろう。 恋愛の短編集。 恋愛の晴れたり雨降ったりはもう食傷気味だったのに 己れのうちには丸いものをみんな抱えてると思えるような 物語にちょっと恋した。
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GB
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どこかしら色気を感じる女たちのストーリー。個人的には「恋の棺」と「男たちはマフィンが嫌い」が印象的。年下の男のコを惑わせるオンナって何だかすごいなと(笑)。
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ハンバーグ
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ネタバレ映画で「ジョゼと虎と魚たち」という映画を観てから原作が気になっていた一冊。原作の話は、短編集の一つで映画はそれを基に話を広げていったものであります。生まれつき足の悪い女の子のジョゼと出会った男の子の切ない恋の物語でした。健常者と障害者を分けるものは、その人の心の中にあってお互いがそれを受け入れていればごく自然なことの一部になる。それ以外の短編の話もどこか引き込まれる女性の心理というものが描かれていて面白い一冊でした。
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亜希
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ネタバレ9編収録の短編集。観たことはないけれど、今から20年以上前に公開された表題作の映画化の宣伝ポスターがいまでも頭にこびりついていて、今回Audibleで見つけたのを機に聴いてみた。読む前に勝手に思っていたより官能的な話が多く、特に「恋の棺」は男児の母となったいま、素直には楽しめないものだなと感じた。表題作と、子豚の指人形の”チキ”がいい味を出している「それだけのこと」が好み。絶対的に、やはり女性は強いと思った。
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kei
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田辺聖子や解説を書いている山田詠美の物語に出てくる余裕のある意地悪だけど魅力のある女性というのが苦手かもしれない。けれど物語によっては、そんな女性がとても好ましく感じたり。ジョゼと虎と魚たちは映画を観たことがあり、映画の中の池脇千鶴が可愛くて、原作より魅力的だったかも。
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万葉語り
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短編9編。いけどられて 恋の棺 表題作がよかった。
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ランボ
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田辺聖子は初めて読んだかもしれない。この年で読んで良かったと思えた。若いうちだとこのちょっとじめっとした感じや男女の関係に忌避感を持ったかも。美しい古典を読むように時代感を楽しめた。山田詠美さんの解説も一つの短編みたい。
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かりぐらし
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流れるような関西弁のセリフと、明治大正の文豪を思わせる地の文の調和が美しい。ロマンスを通り過ぎたような男女の物語。恋の棺、それだけのこと、いけどられて、あとは表題作のジョゼと虎と魚たちが良かった。面白いけど、どの男女のやり取りも背中がゾワゾワするのである。しょうもない男といいながら女の方も中々どうしてしょうもない。大人の小説だ。
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テトラポッド
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ネタバレ新年1冊目!心地よい関西弁が大人の恋愛の魅力を引き立てる。やっぱり表題作が一番好き。同タイトルのアニメ映画のpvのイメージが強かったが、それよりかはだいぶ大人な印象。アニメ版も見てみたい。「一ばん怖いものを見たかったんや。好きな男の人が出来たときに。怖うてもすがれるから。……そんな人が出来たら虎見たい、と思てた。もし出来へんかったら一生、ほんものの虎は見られへん、それでもしょうない、思うてたんや」
0255文字
アヴィ
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身障者を語ることの意義。それを難しく考えずに、飄々と関西弁で語られることでなんとなくその世界観に入り込んでしまう。素直でもなく、すぐむくれるジョゼはわがままなようでいて、自らを受け入れた達観とも見える。こういう二人にこそ幸あれと思わせる田辺聖子はさすがだ。
0255文字
まどまど
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おすすめされた一冊。一作品ごとは短いのに長くその作品を読んだかのような不思議な感覚。関西弁の台詞だけを読むと登場人物をかなりの年配で想像してしまう。初版が昭和か…その割には恋愛観というか距離感に違和感なく入り込めて素敵な作品ばかりだった。馴染みのある地名がたくさん出てきて色々想像してしまった(笑)
0255文字
jerrrry68
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表題作の名前だけ知ってたけど、短編だとは思わずそこにびっくりした。「いけどられて」にひたすら腹が立った。
0255文字
こばやしやばこ
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ネタバレ足の悪いクミコ(自称・ジョゼ)はおばあちゃんに家を出てはいけないと言われていた。そこに、間も無く留学に行くツネオがお金を貯めるためにアルバイトとして、ジョゼの要望を聞くように。ジョゼはツネオのことを管理人と呼ぶようになり、一緒にクレープを食べたり、魚をみたりした。そんなある日にツネオが大怪我をしてしまい、、、!?感動ストーリーです!
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Me
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表題作のジョゼ〜の映画版を友人が好きで、いつか読んでみたいと思っていた。 どうしようもない男を描くのは井上荒野さんが上手いと思っていたけれど、田辺さんもなかなか。悲しみや苦しさを静かに抱えて生きていく女性たちのお話。 関西弁がじんわり染み込んでくる、、いいなぁ。。素敵だなぁ。雰囲気あるなぁ。。私の田舎の茨城弁だとこの雰囲気はでないな😂
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こん
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コテコテすぎる関西弁がしんどかった。
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Marybell
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ところどころ時代を感じると思ったらまさかの初版は昭和!9つの短編の主人公たちは25〜35と42、46の女たちで、あんまりピンとくるのはなかったのだけど、恋の棺に出てくる西条八十の詩を知れただけでも読んだ価値あった。関西弁のセリフが読みづらくて集中力を削がれた。p88,89「こんなに好もしい、嬉しい機会は、これきり、これ一度でなくてはならない。くりかえす気はないから底しれぬ愉悦となるのだ。」「しかし宇禰はこの悦楽を尖鋭化するために、二度と有二と機会を持とうとは思わないのだ。」最初で最後だからこそ。
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あずき
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田辺聖子さんの本は随分昔に何冊か読んだが、当時はあまり印象に残らず、どの本読んだっけな?というぐらい覚えていない。久しぶりに手に取って、若かった私にはよくわからなかったんだなと思った。表題作、男たちはマフィンが嫌い、恋の棺あたりが印象に残った。「自己満足のためだけに作っていたのだ」は少々耳が痛い。私だって、家族のためとせっせと作る食事が、自己満足であることにうすうす気づいているのだ。
クレリック

原作とは、景色も結末も異なるアニメ版のジョゼ虎をオススメします!原作から36年経っている(社会も変わった)ことも、反映された傑作だと思います。

10/19 18:05
あずき

ちょうど中3の娘にアニメ良かったよと薦められたところでした!是非見てみたいと思います!

10/19 18:07
0255文字
みずち
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初田辺聖子。大阪弁作家に対する偏見と、連続テレビ小説『芋たこなんきん』のイメージがあり、ほんわか人情小話集みたいな感じだろうと思っていたら、いい意味で大きく期待を裏切られた。 この冷ややかで怜悧な筆致!女性として生きることの味わいを底まで舐め尽くしていながら、なおそれを冷静な眼差しで音もなく切り取ってみせる手並の鮮やかさにただただ呆然とするしかなかった。正に、さながら「寒の水で研いだ刀」の如しといった所。
みずち

個人的には主人公との境遇の近さから「うすうす知ってた」が一番刺さったけれど(本作に自らの幼い諦観をあけすけに暴かれてしまって笑うしかなかった人は多いんじゃないだろうか?)、本書の眼目はやはり「恋の棺」だろう。「二重人格」をいとしく思い、「これこそ、女の生きる喜び」と豊かな自信をたたえて静かに嘯く、この知性ある耽溺こそが全篇を貫くこの作家の真骨頂のように思える。他の作品も是非読みたい。

10/21 22:28
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みみみん
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どこか飄々とした独特の語り口が癖になる短編集。全ての作品が関西弁で書かれているのも面白かった。だいぶ昔に書かれたものと知ってちょっとびっくり。影響を受けた作家さんたくさんいそう。恋愛と仕事をいいバランスで楽しんでる女性たちが多く書かれてる感じで、現代とそうかけ離れてもいないのがすごい。
0255文字
あーちょ
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ネタバレジョゼって!?と思ったが、なるほど、フランスの女の人の名前からとったのか。車椅子に乗るジョゼと、恒夫さん。ジョゼはつっけんどんなのだけど、それを包み込む恒夫さん。その関係が素敵。
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pirokichi
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表題作を含む9つの短篇。20年ぶりくらいに読んだのだが、あまり覚えておらず、新鮮に面白く読んだ。今回は表題作他「うすうす知ってた」「恋の棺」「荷造りはもうすませて」が胸にぐいんときて好きだった。(前に読んだときはどの作品が好きだったのだろう、20年たって、私は変わったのだろうか、気になる気になる)。読み終えて作者の田辺聖子さんは、「それだけのこと」の堀サンみたいに「底に何だか、たのしいものをいっぱい詰めた玉手箱のような人」なんだろうなあと思った。解説は山田詠美さん。
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ほどん野郎
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向田邦子の作品と好一対か。向田作品の女性が妻として家族を支える女性だとすると、田辺作品の女性は妾として恋に生きる女性。そして、東京と大阪。こんな比較は無意味だけれど、どちらも味わい深い。
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staxarax
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カドフェスになっていたので購入。 妻夫木の映画を見ただけで事前情報一切なく手に取ったので、短編である事や諸々事前情報なしで読んだ。 正直全部の話よくわからなかった。 明確で明瞭で示されるわけではなく、色がついた煙を見るようなつまみどころがない男女の話を見て(どう言う感想をもてばいいんや…)と感じてしまった。 この手ジャンルはあまり興味がないので自分には合わなかったのかな?とも思う。と同時に読みやすいので合う人には合うのだろうとも思う。 色褪せない作品なので興味があれば手に取ってもいいと思う。
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えぬ吉
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急に、以前観た妻夫木の方の映画を思い出したので読んでみる。映画の方はだいぶ色んな登場人物がいたり、複雑なドラマにしてるんだなぁと思った。この短編集のほとんどに共通して、永遠でない、儚い、どこか諦めのある恋愛模様。こういう空気感はなんだか好き。実際にはこんな恋愛したくはないけども。図書館で借りて本を開くと、今は使われていない返却期限票が貼ってあった!昭和60年からもう貸出が始まっている。私が生まれるずっと前からこの本が色んな人の手に渡って読まれ続けているんだと思うと、エモい(意味あってる?)
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さんぽ
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漫画を読んだら、原作が読みたくなったので。漫画版の方が好きかなあ。
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 norican
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多少古さは感じるけどとても秀逸な短編集。作者の男性の好みなのか、どの作品でも男性像が似てるなと感じつつもそれぞれに良くも悪くも味わい深い。女性の明け透けな心象描写も面白く、どの作品でも男性の身勝手さに文句言いつつ耐えていて楽しんでいるようだ。「いけどられて」と表題作が好きだった。「いけどられて」は男のどうしようも無さが逆に良いな。
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ayunami
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女性を主人公に様々な愛と別れが描かれる短編集。表題もいいけど、「恋の棺」と「いけどられて」が印象的。芯があってそれぞれの強さを持つ主人公が多くて素敵だし、小説自体も絶妙に自分の心を静かに刺激する感じ、なんかいいなあ。
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凛
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映画にもなった代表作『ジョゼと虎と魚たち』を読みたくて手に取りましたが、まさか短編だった事に驚きました。ジョゼ以外の短編も、30〜50歳の大人の女性が主人公なので恋愛や結婚の綺麗な部分ではなく、暗い部分も含めとても昔の文体ではあれど、奥深い話ばかりでした。その中の名言に『男女が共に住んでいる場合不機嫌というのは、一つきりしかない椅子』にとても共感しました。一番、ジョゼの話がよく、ジョゼと管理人の関係が永遠ではなさそうな、いつか終わる予感を残しているからこその美しさがとても魅力的でした。
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yokkin
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短篇集です。「お茶が熱くて飲めません」「うすうす知ってた」がお気に入り。どの話も関西弁なので、慣れるまで時間がかかった。
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natsuko
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映画化されてるから、長い話かと思ったらジョゼは短編集の中の1つでびっくりした。話し言葉が昔風で少し馴染めなかったけど、話の内容はどの短編も好き。いろんな女のいろんな話。
0255文字
Salute
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ネタバレAudibleにて。表題を含む短編集。ジョゼ~以外は、すべて30代~40代の成熟した女性目線の刹那的な恋愛(ジョゼも年齢的には成人しているが他の編と比べると20代半ばでだいぶ若い)。40年近く前の作品だが、そうと感じさせないほどに主人公たちが仕事も恋愛も楽しむ(楽しみすぎる?)人だった。この点もジョゼは異色。バブル期だからだっただろうか。短編ゆえに爛れてドロドロになる前に終わるのでまだ楽しめたが…。この中では表題の他には「恋の棺」が好き。「いけどられて」は元夫と不倫相手がぶっ飛びすぎててもはやギャグだった
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