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増補 スペースシャトルの落日 (ちくま文庫 ま 38-1)

感想・レビュー
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うたまる
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「スペースシャトル計画は、その出発の時点から、技術的観点からは多分に不純なものになることが運命づけられていたのだ」……人類の夢を担ったスペースシャトル計画の失敗を描く科学レポート。成功よりも失敗からの方が学びが多く得られると思っているので、本書には大いに愉しませてもらった。但し、今後にどう生かすかという視点で言うと、かなり難しいだろうなというのが率直な感想。公共事業では政治の影響は排除しきれないし、専用機と汎用機はどちらが優れているかなんて言いきれない。意地悪な言い方をすれば、著者は全て後知恵なんだよね。
0255文字
koba
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ネタバレ良い機械は「安い」「使いやすい」「壊れない」
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harass
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スペースシャトル計画の実際と宇宙開発の今後を描く。月に人を送るという米国の威信を賭けたアポロ計画は一段落を終え、新たな宇宙開発計画が立ち上がった。低コストで多用途な目的を持ったスペースシャトルであるが、コストは逆に上がり、数回の事故は多方面の計画に遅れを与えることに。元々の機体設計などに問題があったと著者。現状、民間でのロケット事業が実用段階に入り、国主体の事業と比較にならないほどの低コストで運用が可能になることが予想される。近年の宇宙開発の本は少ないので希少か。一般人の興味が薄れたせい? 読み物として。
harass

読む前からも読んでいる途中でも感じていたが、著者のいうスペースシャトル計画失敗説はこの著者以外に聞いたことがない。本場の米国人ジャーナリストや多数の関係者がいうなら本とか出していると思うのだが、寡聞にして知らない。著者の論拠もちょっと弱いしなあ。

04/26 00:25
0255文字
あーてぃる
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他の著作同様非常によく調べてある。さすが元記者だ。しかし、とてももったいない事に、おそらく得られた情報の半分も使っていない。なぜなら失敗の歴史についてしか触れていないからだ。同著者の「われらの有人宇宙船」もあわせて読むと、著者がすすめたかった話の方向性がよく分かる。
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ふかわ
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非常に真摯な姿勢で、緻密に調査した上で書かれている。ホリエモンによる解説も良かった。
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黒豆
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アメリカの宇宙開発におけるビシネスと政治の関係、スペースシャトルの著しい計画修正の経緯が克明に書かれている。また、主エンジンと補助エンジンの役割比率、今後のコスト目安-低軌道10t20億円、HⅡAは80〜100億?さらに、事故調査委員会に加わったリチャード・ファインマン著「困ります、ファインマンさん」に詳細記載とのこと読んでみようと思う。
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かど
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「スペースシャトルに未来がある!」とだまされた世界各国が、シャトルに追従し、結果として宇宙開発の停滞に巻き込まれた記録。非常にわかりやすく解説されているのでおすすめ。
0255文字
文章で飯を食う
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スペースシャトルが、実はコンセプトから間違っていたことに、大ショック。みんな、かんちがいしていたんだなあ。何よりも低高度のエンジンと高高度のエンジン、大気圏外のエンジン、それぞれ造り方が違うべきなのか。確かに、離陸時は瞬発力だし、大気圏外では持続力だと思うし。それと、翼がほとんど何の役にも立っていなくて、むしろ弱点だというところにショック。今までは、ソユーズなんか、ただの力技だと思っていたが、力技だからこそ、信頼できるってことまで頭が回らなかった。いい本です。
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Rook(るーく)
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にわか宇宙ファンの自分ですが、読んで良かったー!!第一章から打ちのめされ、四章にいたってはもうロマンも夢もあったもんじゃない、先日観たエンデバーの引退式の感動も吹っ飛びましたが、最終章。前回の版は未読なので比較できませんが、アメリカの宇宙開発と我が国のこれからの宇宙開発について、地に脚がついた展望が示されて目が覚める思いでした。素晴らしい。何度でも読み返して、これからの宇宙開発を見守って行きたい
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wukann(かの〜)
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①「使い捨てだから高くなるとは限らない」「技術的問題に政治が介入するとろくなことにならない」等、スペースシャトルの事例に限らず自分の身近な例に置き換えて考えさせられる点は多々ある。②スペースシャトル開発自体がいわゆる日本的公共事業(一種の保護政策)ライクな側面があった事には驚いた。③PayPalやAmazonといったIT事業ブームが生み出した民間のロケット開発事業に夢が湧く。自分が生きている間に、低コスト化されたロケットで宇宙に行ける日が来ることを切望する。
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ミヤトリ
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スペースシャトルのことはよく知らずに「最新技術の粋を集めた究極の宇宙船」「二度の事故は不幸と偶然が重なってしまったもの」「とにかくかっこいい」というような良いイメージしか持っていませんでした。本書のおかげで「金食い虫だったこと」や「他国、他のプロジェクトにまで悪影響を及ぼしていたこと」などマイナス面を知ることができました。技術的な話もわかりやすく書かれている良書です。ホリエモンの解説もスペースシャトル以降を考えるうえでぴったりです。
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なっしー
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面白かったー テレビやマスコミが報道しないスペースシャトル開発運用の真相。 技術的な話もわかり易く解説。 これは誰にでもオススメできる一冊。
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yuka_tetsuya
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子どもの頃、宇宙へのあこがれを現実的な物にしてくれたスペースシャトルが、実は世紀の大失敗作であったことを、この本で知った。純粋な人類の挑戦からスタートしたアメリカの宇宙開発が、次第に公共事業化し、技術に政治が口を出す状態となって失速した。いつの時代でも権力が技術に口を出し始めるとろくな事にはならない。チャレンジャーやコロンビアの衝撃的な事故が、実は130回以上もの打ち上げの中でいつも起こっていたヒヤリ・ハットであったことは幸運を悲劇への警告と捉えておく必要性を痛感した。
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Shimejismile
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公共事業への投資については日本が世界有数の阿呆さ加減を晒していたかと思いきや、意外にも世界標準であったのかと妙な所で安心してしまった。宇宙開発技術は純粋に技術の問題として処理されるべきだけど、一方それをドライブさせるのは夢や希望といった目に見えないものたちであるのも事実で、だからこそ、夢や、それを支える技術を歪ませるような構造を持つシステムはいかんのですね。
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とんび
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日本だとロケットよりも「原発」がスペースシャトル事業に近いですかね。金つぎ込んで夢も語ったので止めることができなくなっちゃってたけど、事故でやっと気付くとゆーか、事故があっても気付かないフリするとゆーか。
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mayumi
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☆いろいろな問題を抱えていたかも知れないが、シャトルは誰でも宇宙から地球を見ることができるのではないか、という夢を与えてくれたと私は思うのだけど…
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赤坂ナイン
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スペースシャトルに使用されている燃料や、製造されるに至った経緯などを分かりやすく紹介してくれる良書。官僚や企業だから出来る事もあれど、だからこそ宇宙開発について引っ張られる足もあるという事。
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まーく
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よく聞く「スペースシャトルはコストが高い」と言う話の理由をやっと理解できて良かった。技術開発に余計な政治的要素が混じるとグダグダになるのは何処の業界でも同じなんだなあ・・・
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フェネ
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面白かった。スペースシャトルはニュースで見るくらいしか知らなかったけど、やはり大きな事業にはそれだけの裏の事情があるもんなんだなー。宇宙業界についての関心が高まると同時に、宇宙兄弟に描かれていたネタがあって笑えた(順番としては逆だけども) 畏るべき復路読みたいなぁ切実に
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ノラネコ生活
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2010年で退役が予定されているスペースシャトル。 しかし、その後の後継機の話は聞いたことがあるだろうか? スペースシャトルが登場してから30年間にわたるアメリカの宇宙開発の理想と現実が書かれている。 文庫化にあたり2010年1月現在の宇宙開発の状況とホリエモンが解説した文章が加筆されている。 宇宙開発の最先端だと思っていたアメリカの宇宙開発の実態を知ると考え方が変わってくる。
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Masahiro
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スペースシャトルの退役が決まり、次の有人ロケット計画ではロケットは使い捨てという話を聞いた時に、何故先祖返りをと思ったが、この本を読むとその理由がよく分かる。自分が抱いていたスペースシャトルに対する幻想を見事に打ち砕いてくれた。堀江貴文氏の解説もなかなか的確で良い。
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斑入り山吹
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初めてスペースシャトルの写真を見たとき、あの翼に強い違和感を覚えたのは、正しい直感だった、というのが分かった。ニュースを見ていただけではちっとも知らされないことがいろいろ載っていて、とても面白かった。車のメーカーはなぜいつも新車を開発するのか、という説明がすっごく納得いった。SFを読んで育った世代としては、やはり軌道エレベーターは死ぬ前に乗ってみたいと思うけどね。
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りぃ
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事故が起きるか日本人が乗るかしないとメディアは取り上げないから、シャトルがこんなにグダグダだったなんて、これまで誰も教えてくれなかった。アメリカはオバマ政権下で舵を切ったけれど、仕分けに晒された日本はこの先どうなるのか。
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amaneshino
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宇宙に行くことに、お金をかけて、かけて、かけて、技術者の探求心が満たされればそれで良かった時代では無くなったことに気付かせてくれた。EMSと日本の家電メーカの関係が、これからの宇宙開発へもやってくることがある意味、とても寂しい。
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レイノー
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2010年(増補前底本2005年)刊行。著者は元日経エアロスペース誌記者。◆安価=再利用。スペースシャトルが目指したものは、シンプルで一見正しそうである。しかし、その安価の意味と内実を突き詰めなければ、再利用が安価と同値になるとは限らない。著者はスペースシャトルを壮大な失敗作と見て、新製品の開発において、機械工学・製造工学における高効率性・安価はどのような観点でなされなければならないかを、反面教師的に解読する。◆スペースシャトルの拙さは、①完全な新規開発を目指した。②翼という低意義かつ害大の装備を施した。
レイノー

➂①の具体的様相だが、新規エンジン開発が頓挫し、かつその困難さと時間的・費用面の悪効率が初期段階で判明。④開発計画自体が、NASAとその周辺企業の政治的思惑に影響を与えられた。➄無意味な軍事利用目的を付加され、機能の単純さを毀損した。というところ。◆他方で、本書では旧ソ連のありようを評価する。旧来型=信頼性の高い技術を利用しつつ、新機軸に関する基礎研究と開発を継続。段階的・漸進的に目標を実現するという技術開発のセオリーを愚直に維持してきた結果だ。予算を削りがちな日本もこのソ連の道程を真似るに如くはない。

03/01 22:04
0255文字
火烏
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20世紀半ばの空想科学小説の夢を打ち砕いてしまった、大人なお事情.
0255文字
sagami3
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はやぶさのお陰で色々話題になっているので、ぜひ読んでおきたい一冊。松浦さんのblogが充実しているのであわせてどうぞ。
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shore
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宇宙開発の華やかな面だけを見ている人が読んだら、びっくりするかも。
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radish
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スペースシャトルの構造的問題点の解析と次期輸送システムへの提言。日本の宇宙行政の現状認識。シャトルの翼の必要性について改めて理解出来出来た好著。アポロカプセルとシャトルのどちらが格好いいかと聞かれれば大多数の一般の人はシャトルと答えるだろう。計画の承認と予算の確保には翼が不可欠であったのだ。
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medihen
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スペースシャトル退役の経緯と「シャトル後」の米国の宇宙開発状況を手際よくまとめた一冊。民間活力の大胆な導入は、他の国ではなかなかマネの出来無い米国ならではのダイナミズムだなぁ。
0255文字
kcs
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★★★★☆
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花川戸助六
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シャトル開発の問題と宇宙開発の未来について書かれてます、シャトル・エンタープライズが実験飛行した時はニュースで見て、感激したものですが・・・・・。
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Asuka
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スペースシャトルってロマン的なものだと感じていたがここまで技術的問題点を抱えていたとは・・政府主導ではいろんな利権が絡んでスマートな行動が出来ないことをよくあらわしている。
0255文字
くーぱー
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スペースシャトルが抱えていた技術的問題点を、非常に分かりやすく解説した好著。オバマ大統領が有人月探査計画にストップをかけたニュースにも今までネガティブなイメージを抱いていたのだが、この本を読んで前向きな方向転換であったことがよく分かった。
0255文字
zm_nouveau
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アメリカの公共事業がスペースシャトルとは…。間違った目的には間違った結果しか付いてこないということ。それ以外にもプロジェクト(特に巨大な)の貴重な失敗事例として、丁寧な解説は驚嘆に値する。
0255文字
春風
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もうやめて!スペースシャトルのライフはゼロよ!
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かつた
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ちゃんとした落としどころを最初にみんなで共有しなかったために複雑きわまりないプロジェクトになった例。こういうの日本企業に多いよな。
0255文字
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