形式:文庫
出版社:筑摩書房
読む前からも読んでいる途中でも感じていたが、著者のいうスペースシャトル計画失敗説はこの著者以外に聞いたことがない。本場の米国人ジャーナリストや多数の関係者がいうなら本とか出していると思うのだが、寡聞にして知らない。著者の論拠もちょっと弱いしなあ。
➂①の具体的様相だが、新規エンジン開発が頓挫し、かつその困難さと時間的・費用面の悪効率が初期段階で判明。④開発計画自体が、NASAとその周辺企業の政治的思惑に影響を与えられた。➄無意味な軍事利用目的を付加され、機能の単純さを毀損した。というところ。◆他方で、本書では旧ソ連のありようを評価する。旧来型=信頼性の高い技術を利用しつつ、新機軸に関する基礎研究と開発を継続。段階的・漸進的に目標を実現するという技術開発のセオリーを愚直に維持してきた結果だ。予算を削りがちな日本もこのソ連の道程を真似るに如くはない。
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