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悪霊(上) (新潮文庫)

感想・レビュー
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小波
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ドストエフスキーを何冊か読んだけれど一番難しく感じた。ピョートルの振る舞いに不快になりつつ、こんなにもヤキモキしながら読ませるって…さすがドストエフスキーだなと思った。時代は変われど人間の感情はさほど変わらないものだなと。他の方の感想も読みつつ下巻へGO!
0255文字
さかな
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ドストエフスキーにしては分かりやすいよ読みやすいよ!何を恥とし何を侮辱とし何にショックを受けるか相変わらず19世紀ロシア分からないけど慣れてきて読める。バルザック出てきて歓喜。新時代新思想の出現とそれに揺れ動く時代を感じてどきどきする。無神論がそれ程の影響と衝撃をもたらさない時代と国に生まれた人間として興味深い。『信頼出来る語り手』による冷静で淡々とした一人称視点も久しぶり。登場人物の名前忘れないうちに下巻に突っ走りたい。
0255文字
なめくじ太郎
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14年前に読んだ本、そのときはわからないことだらけだったが、ドストエフスキーが好きだから読んだだけで、内容は全然理解できていなかった。今回AIを利用しながら当時の状況や人物の画像生成をしながら具体的に読むことでかなり理解ができたきがする。めちゃくちゃおもしろかった。 スタヴローギン・キリーロフ・シガリョフが印象的だった。 知性が高いが、何もない空っぽのスタヴローギンが自分を満足させるものはないかと「変なこと、自分への苦痛になること」をし続けるがそこに意味をみいだせない。(続く)
なめくじ太郎

嫌いな思想を持つ人間が本人にとって整合性を保ったまま行動させ続けることだと思う。おそらくドストエフスキーはピョートルのような人間を好きではなかったと思う(少なくとも執筆当時は)。それでもピョートルの発言はすべて筋が通っているように感じるし、シガリョフの思想も筋が通っている。一方でチーホンやシャートフの意見もしっかり筋が通っている。人間に対する設定が完璧だと思う。

04/01 16:57
なめくじ太郎

こんな作品が出てきたら他の作家はだれも太刀打ちできず挫折すると思う。そう思うくらいすごい作品だった。そして文章のどこにも無駄がない。長いけど(笑)長いけど、あとからその話が掘り起こされて、「あぁ、ここでつながるのか」となる。でもその頃には忘れてるので、メモが必須。今回も膨大な量のメモになった。 この作品を読んだあとで地下室の手記をいつか読んでみたいと思った。

04/01 16:59
6件のコメントを全て見る
0255文字
レモン
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ネタバレこの本はルカ福音書8章を参考に読むと、実態なき理想がどうやって人間を破壊するかというように読める。スタヴローギンは美しく、力強く、魅力的でもあったが何も信じることができないために、悪魔のようなピョートルに利用される。つまり悪魔の囁きに負ける。彼がどうやって生まれたかと言えば、夢みがちな実行なき理想主義者と、全ては自分の中で管理できると考えている女性からである。どちらも、悪い人間ではないが、神的力を信じていない。つまり可能性を信じていない。
0255文字
氷柱
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1138作目。2月12日から。約半年ぶり3回目の読破。漫画などで事前知識を蓄えてから当たってみたのでお話がかなりクリアになっていた。とっつきにくい部分はあるにせよ、注意深く読めばその奥深さがわかる。突拍子もない生々しい行動にも惑わされなければ自ずとその魅力のとりこになる。とにかく前のめりになってみることで見えて来る世界もある。
0255文字
紅令
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福音書に登場する悪霊であるレギオンに取り憑かれた豚の群になぞらえられた異常人間達が、異常行動を起こして異常な事件を次々と起こす群像劇であり、抱腹絶倒小説である。多数のキャラクターを自在に操る手腕はドストエフスキーの真骨頂だ。面白すぎる。上巻で一番ぶっ飛んでいたのは、ロシアの上流階級たちが娯楽として行なう自殺死体見学ツアーだった。今は映画やゲームなどの娯楽で死体や人が死ぬ場面はいくらでも見ることができる。お望みならネットで本物も見られる。娯楽のない時代は、娯楽を享受することは、特権階級の特権の一つである。
0255文字
獏
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カラマーゾフ、罪と罰より難し〜い印象。他の人も書いてるが、とにかく登場人物が多すぎてこんがらがる。切実に人物紹介しおりかペーパーを付属して欲しいレベルで。序盤読みづらい。当時のロシア事情も政治思想も全く無知なのでついて行けてる気がしない。なんとなくキャラが濃いなと思った。下巻は楽しめるといいけど、上巻よりページ数が多いんだな……。複数回読まないと分からないかも。
0255文字
 賢一
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今回も登場人物の名前を覚えるのに苦戦中。 第二部辺りからのめり込む。罪と罰の時もそうであったが段々と面白くなってくるんだよな〜 前置き長いぜドストエフスキー
0255文字
塩崎ツトム
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時代は変わる。今まで開明的とされた人間ですら、時代の速度に合わなくなり、若い人々に対して羨望したり、反感を抱いたりする。時代の進みがさらに早くなる中、本作を読む意義はもっと大きくなるのか。人間が様々な真実に「目覚めて」しまう現在で、人々はどこかに妥協点を見出すことができるのか、それともただ単に、アジテーションに流されて、何も新しい社会を建築できず、いたずらに傷つけあうだけなのか?兵庫県知事選挙やアメリカ大統領選挙、そして唐突な韓国の戒厳令を眺めて思う。
0255文字
でんすけ
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ネタバレ再読。やはり第五章の「あの日」日曜日の事件が見どころ。序盤の主要な人物が一堂に。明るみに出る事実と交錯するそれぞれの思惑。シャートフの頰打ちとリーザの卒倒。背景にはピョートルの暗躍そして、ニコライと女性たちとのあやしい関係が見え隠れする。マリヤ、リーザ、ダーシャ。女性たちは、ニコライに惹かれているようでもあり、恐れるようでもあり。「最後には私1人かあなたのおそばに残ることがわかっていますから…」これはダーシャの言葉。ワルワーラ夫人はユリヤ新知事夫人と<新思想>への心変わりから、ステパン氏と決別してしまう。
0255文字
氷柱
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1098作目。7月28日から。4ヶ月ぶり2回目。良くわからない話だったので短いスパンで再読してみた。雰囲気は楽しめたが登場人物のキャラ設定がすぐわからなくなってしまうので筋を追うので精一杯であった。読了後、まんが版の電子書籍を購入したので3回目の時はもう少しフォローできるようにしておこう。とは言ってもまんが版を読んでみても主人公の行動原理の読解が難しすぎるため、3回目も苦労するのではなかろうか。
0255文字
でんすけ
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登場する人物がとにかく多く初めて整理メモを作った。起きている事がとにかく多くて混沌としていて、背後でうごめく事件の全貌が見えない。背後で動くのは、ニコライ・スタヴローギンだ。ただ人と会い、言葉を交わしているだけなのだけれど、その姿は暗躍と映る。クラブに出入りする人々の悪ふざけ、大騒ぎ、恥、鞘当て、誹謗。「ただその憎悪は、冷ややかな、冷静な、もしそんな言い方ができるとすれば、理性的な憎悪、したがって、もっとも醜悪な、ありうるかぎりのもっとも恐ろしい憎悪なのである。」
0255文字
tz_tai1229
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下巻をもう買っておうかなと本屋で何気なく手にとり裏表紙を見たら、悲しいかな、とんでもないネタバレに遭ってしまいました。翻訳の江川卓さんは言葉選びが日常的で読みやすいです。江川さんの訳した「カラマーゾフの兄弟」は絶版になっておりネットでは高値で取引されていますね。セリフを言わせた後に、その話し方や表情を細かく説明して付け足す、それからまたセリフに戻る、というのが作者の好んだ書き方なんでしょうか。重厚と言われる所以がそこにあり、リズミカルな会話のテンポが失われてしまうのはデメリットかもしれないと感じました。
0255文字
ゴリラ爺
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再読。江川訳では初。語り手のG氏の立場が曖昧なまま話が進んでいくため、小説を読み慣れない人には辛い作品だと思う。特にステパン氏とワルワーラ夫人の馴れ初めが語られる序盤の100頁程度は疲れる。超主役級であるニコライ・スタヴローギンが登場するまでにはもっと掛かる。面白い章とつまらない章の落差が激しい。台詞の応酬ばかりの章はドストエフスキーの面目躍如といった感じで精彩を放っているが、叙述一辺倒の章はバルザック的な鈍重さを感じさせる。基本、ニコライとキリーロフが絡まない章はつまらない。私の推しはダーシャです。
ゴリラ爺

1840年代の西欧的な理想主義の代表者グラノフスキーがモデルと思われるステパン氏と、そこから生まれた鬼子(あるいは陰画)であるピョートルがネチャーエフ事件を起こすという構図はわかるが、全体に尾鰭が多すぎる。ロシア・メシアニズムの信奉者であるシャートフ、人神論を体現しようとするキリーロフ…そうした様々な偏りある人たちの幻想を一手に引き受けて押し潰されそうになっているスタヴローギンを中心に話が進んでいく。にしてもドストエフスキーの文学好き(書き手読み手両方)への辛辣さに共感を覚える。

06/02 08:19
0255文字
コロンブスの卵から孵った雛
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自殺と神についての論述が興味深かったが、あまり覚えていない。話を広げすぎた印象。
0255文字
氷柱
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1068作目。4月1日から。とにかく長かった。登場人物はたくさん出て来るし、展開も要領を得ない。とは言え各々が好き勝手な台詞を喋る様には作者の捉えた時代感のようなものが如実に表れている。映像映えする手の作品なのかもしれない。
0255文字
mocha
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ステパン・その息子ピョートル、ワルワーラ・その息子ニコライ・養女ダーリヤ、ドロズドワ・その娘リザヴェータ、作家カルマジーノフ、知事レンプケ・その妻ユリヤ…とにかくあちこちで大勢の登場人物が揉める。人物メモを作成し、 何度も名前の追加や確認をしつつ、物語が動き出すのを期待しつつ、上巻終了。悪霊はまだ出てこないのかと思いつつ本を閉じたら、裏表紙の紹介文が目に入ってしまい、また最初からざっくり読み直した。ダラダラこまごまとしたエピソードは無駄のようで無駄ではなく、ドストエフスキーの醍醐味を楽しみながら下巻へ。
0255文字
huritenkun1
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400頁強、ニコライがろくに出てこず冗長な場面が続く。久しぶりに手に取ったが相変わらずの回りくどさ、ドストエフスキー節である。 正直なところ、何が起きているのか飲み込めず。自分の理解力不足なだけかもしれないが、一度全て読んでみないと把握できない部分も大いにあるのではなかろうかという事で、下巻に続く。
0255文字
おかりな
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賽は投げられた!
0255文字
触り樽
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無神論についての議論は少なかったので下巻に期待
0255文字
ダダダンダ
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読む前から主人公がスタヴローギンなのは知ってたので、主人公が出るまでは頑張って読もう!と思ったら400ページ近くになってやっと出てきた。登場人物の間で話題は出ていたけど、ご本人登場がだいぶ遅い…でも漫画みたいな強烈なキャラだし、段々面白くなってきた〜。思想のことはよく分からないまま読んでるけど、カルマジーノフってツルゲーネフのことだよな!散々言っててすごい。新旧の対立、それこそ“父と子”的な感じだと思ったけどどーなんだろ…(この小説の背景について知りたいけど、ネタバレを踏みそうで調べられない)
0255文字
風に吹かれて
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1861年の農奴解放令。解放令が出されたということそのことが時代の変化なのだろう。変わろうとしている社会の人びと。変化を認めたくない人びともいるし、自由主義や社会主義を考える人びともいる。そして、変革に向けて急進的な考えを持つ人間が暗躍し社会に混乱を持ち込もうとすることもある。彼らと関わるニヒリストや同調者、巻き込まれる人びと。 何が起こるのか。さまざまな人びとの丹念な描写と「私」の社会批評的言説とが相まって何かが必然的に起こることを読者に確信させて小説は後半へ突入する。
0255文字
Mark
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ドストエフスキーらしい、とでも言えばいいのか、延々と退屈で細かい描写が続き、いい加減辟易として放り出そうとしつつ読み進めると、次第に視界が開けてきて先が楽しみになるという、不思議な小説です。下巻が楽しみになってきました。いまこの時期にロシア文学を読むというのも複雑な心境ですが、あの国の生んだ文豪の作品に触れることで、激動に晒されてきた彼らの思考が少しはイメージのではないかと思いました。
0255文字
nori
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ネタバレ作品を読む前に解説や評論を先に読んでおり、イメージが先行してしまっていた。何やら革命セクトに関わる話であり、神のような鮮烈な人物が登場することは知っていた★他の人も書いていたが、ステパン氏とワルワーラ夫人の絡みはあまり興味をそそられない。物語を引っ張ってゆくのはやはりマンガのような強烈なキャラクター、スタヴローギンである★このスタヴローギン、「現代の英雄」のペチョーリンを思わせる。ペチョーリンの名は本編にも出てきた。カガーノフとの決闘のシーンは詩人レールモントフの最期を連想させる。ドストエフスキーが
nori

モチーフとして使ったのは間違いない★ところで、フランス語をカナ表記にするのはいかがなものか。「謎解き~」で知られる江川卓は凝った翻訳をすることで有名で、発話がフランス語であることを示したかったのだろう。だがロシア人がフランス語を第2の母語のように操っていた当時の状況からするとイメージにそぐわない。

12/06 18:40
0255文字
loanmeadime
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初めのうちはステパン氏の長閑な行動を楽しんでおけば良いのかと思っていましたが、第一部第五章 賢しき蛇あたりから物語は緊張の度合いを強め、ガンガン読まされました。農奴解放令から社会主義革命に至る騒々しいロシアの時代背景を背に、マリヤ・レビャートキナの圧倒的な存在感や、今後、もしかしたら血なまぐさいこともあり得るのか、という、ニコライとピョートルの絡みが物語への引力を増していきます。とはいえ、ステパン氏とワルワーラ夫人とは枯れたラブストーリーとして読みたいなぁ。
0255文字
takeakisky
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まるで子供じみたどうしようもなさではなく、社会的にろくでなしの人々が扱われる。と思ったらやっぱり子供じみたどうしようもなさ。ぐずぐずとページが進む。ステパン。第二部に入ると一転、読者を置き去りにして走る台詞台詞台詞。あとで分かるんだろうとは思いながら、ドストエフスキーの作り出す緊張感に身を委せる心地のよさ。若い世代の人々の得体の知れなさ。歪な緩急。とにかくたくさん人が死ぬらしいという、どうにも頼りない前知識しか持たないので、いったいどこへ連れていかれるのか興味津々。第二部の途中で下巻に続く。
0255文字
Reiwa1dokusho
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再読。最初はステパン氏にかんする話が続くが、私にはステパン氏が魅力的な登場人物として感じられないため、あまり読み進められない。しかし、雑多な登場人物たちが一堂に会する場面は、ドストエフスキーの真骨頂という感じで抜群に面白い。
0255文字
いたる
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ドストエフスキーによくある謎脱線パートがほぼなく、信じられないくらい面白かった。ダークヒーロー的扱いのスタヴローギン、クールなキリーロフ、熱い男シャートフが特にかっこいい!! スタヴローギンとシャートフの無神論に関するやり取りは燃え上がってくるぞ!
0255文字
活字の旅遊人
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登場人物が多く、話も飛び飛びな印象を受ける。そんな中でも19世紀のロシアが抱える社会不安とそれ故に湧き起こる思想(無神論だったり社会主義だったり)、あるいはドイツ、フランス、そしてアメリカへの思いなどはとても興味深く読むことができた。人は、信頼を裏切るような行為を働いてしまうものであり、それを取り繕って生きているのだな、と再認識させてくれる。アラフィフおじさんとしてはステバン氏に感情移入しやすいが、金持ちの老婆に飼われているような展開でなんとなく悲しい。さあ、ここからどうなっていくのか? 面白いです。
0255文字
stray sheep
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数年ぶりの再読。「大筋」しか記憶になかったので細々としたプロットがたくさん仕込まれていたことに非常に驚いた
0255文字
Copper Kettle
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高校3年生のときに受験勉強のかたわら夢中になって読んだ「カラマーゾフの兄弟」がこの作者との出会い、その後、取り憑かれたように片っ端から彼の小説を読みまくったのだけど、考えてみるともうひとつの趣味である音楽鑑賞と同じ傾向と言える。そういう意味ではバイオまで調べたりして、まるで好きなミュージシャン同様にはまったアーティストと言えるかもしれない。本書は「新思想」を扱った作品であり、いたるところで「すごい」と言われているけど、当時はよく分からなかったので今回再読に踏み切ったもの。いろいろな予感漂うなか下巻へ。
0255文字
犬猫うさぎ
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しかし、いちばんいいのは、まったく芝居抜きで、地のままの自分を出すことですよね? 何が狡猾といって、地のままの自分ほど狡猾なものはない、なぜってだれも真に受けるはずがないからです。(417頁)
0255文字
いえ
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善を信じる者と善悪などなく全ては虚無であるとする者(ニヒリスト)がおり、悪意を併せ持つ後者にうまく掌で踊らされているような感覚。前者は標的になり得やすい。決定的なところでその企みに歯止めをかけるが、善を信じる者はなぜ自分だけがこんなにも荷物を背負わされ、それを期待されるのかと嘆く。また、彼らにうまく取り入れられた人間に、悪童に愚弄されている事実を話しても請け合ってもらえず、精神を侵される。下巻でドストエフスキーが悪童をどう処理するかしないのか気になります。
0255文字
しも3
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静かに物語りが動き出す。初めの350P程は起伏が少ないが ニコライが登場後 面白くなる予感。
0255文字
ろべると
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事前に亀山氏の解説本を読んでいたので、二人の若者が率いる秘密結社が暗躍する浅間山荘事件的な展開を予測していたけど、上巻の前半は二人の親を中心とした、本筋とあまり関係なさそうな日常が展開する。ようやく登場したニコライとピョートルは、いかにも裏がありそうな屈折した人物だが、後者の父親のステパン先生や県知事に対する舐めた物言いに憤慨。先生がんばれ。全体に、ロシア社会の不気味で底知れぬ闇を感じさせる。たくさんの人が死ぬ話だと聞いているけど、上巻では一人も死んでないので、一体何が起きるのか心ざわつかせながら下巻へ。
0255文字
りんご
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「悪霊」を読むのは、岩波→光文社 そして今回の新潮での3回目。前2回は、面白みを感じず、どういう物語か分からず終わっていた。今回、新潮文庫で読む前にまんが版を読んでおいた。まんが版は、思い切ってこの物語の要点を中心にまとめてあったので、今回読むにあたって、視点を持つことができた。その結果、有意義な読書体験となった。
0255文字
nk
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次から次へと投入されるエピソード。はてさて、何のお話しを読んでいたっけと我に帰る。流れが掴みづらいので少し、散漫な気がしたが、これはこれで重層的。『悪霊』って何のことだろうと、上巻。ロシア全土に拡がるインターナショナルに率いられる秘密組織、五人組!?農奴解放。思想?神?もう何がなんだかさっぱり説明つかないけれど、悲喜交々溢れる諧謔味溢れる描写の連続に捉えられぱなし。(なんだかおバカな感想だ。)
0255文字
LUNE MER
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「悪霊を再読する際は、先に下巻を読んだ直後に上巻の数々の伏線を再発見していく読み方が面白いのではないか」という仮説を立てていたので、今回実践してみた。少なくとも個人的には三度目となるこの度の「悪霊」通読が最も読み応えのある楽しいひと時だった。先立って識者の捉えるスタヴローギン像を押さえつつ、しかし一旦そのイメージは横に置いて、ゼロペースで彼の言動からどのような人物像が読み取れるか。今回はそういう読み方も意識してみた。今は、これまでに見えていた彼の力強さが霧散し、翻弄され疲れ切った彼の姿が自分の中にいる。
0255文字
こうすけ
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育児しながら読むには途方もない時間がかかる。ドストエフスキーがこんなにシェイクスピアを参照するとは、驚き。相変わらず、300ページぐらい読まないと、なんの物語がはじまるのか全然わからない。しかし力強い。いざ下巻へ。
0255文字
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悪霊(上) (新潮文庫)評価66感想・レビュー373