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月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫 3243)

感想・レビュー
260

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kao
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★★★☆☆
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梨雲
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ネタバレ後の作品で作者は国家を描くけども、今作はそれ以前というか、国家に組み込まれる寸前の人々の話。「カミが住む森」は謂わば「地続きのナユグ」みたいなダイレクトな異界。恵みもくれるがただそこに在り、優しくはない。でも国家もまたハテの人々を翻弄する大きな力であり、どちらかを取れば全部解決ハッピーとはならない苦しさ。もっと時間をかけて道を探し合えればとキシメは悲しむけども、相手がデカ過ぎるよな…と思った。『物語ること〜』を先に読んでいたので、作者の研究や感じたことがかなり反映されているのが分かった。
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Ronkotahachi
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ネタバレ正直 読みづらい  回想中心の構成なのか 子ども向けで漢字が少ないからなのか 古代日本に興味が無いせいなのか やたら時間がかかったがなんとか読了  内容は「稲作」を取るか「今まで通り掟に従うか」のトロッコ問題だった 進化・進歩・社会の発展について 考えさせられるテーマだった
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餅くま
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終わり方が切なかった。地方の何も持たない一般の人々は、時代の流れに逆らうすべもなく、代償を払って自分たちの生活を変えていき忘れ去られていたのだと。風習とか一見意味の無いように見えて実は大事だったのだと無くなってから気づくものもある。
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おゆちゃ
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物語が語りで進むからか上橋作品にしては読みにくかった。カミと人のつながりや語り継ぐということが描かれていた。語り継ぐということを上橋さんは作品でずっと描いてるきがする。現代の日本ではそこに向き合おうとはしないけど、自然への畏れとか宗教ではなくカミの存在とかそれは古代から変わらず日本人に根づいている気はする。心の深くにズンっとくる物語だった。
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ともみ。
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古代ファンタジーって何ぞや?と思ってしまったけれど、この作品をカテゴライズするなら確かに古代ファンタジー。もののけ姫と同じカミ殺し。カミとの絆か、人の文明と繁栄か。今この時代を生きてる私たちが立っているこの土地は一体どれほどのカミと自然を犠牲に成り立っているんだろう。消えたものにどれほどの人の営みと文化があったんだろう。カミ殺しと人の文化の変容と消滅と、世界と。 上橋さん昔の作品ってどんな感じなんだろう?と思って読んだけど今と変わらない~描き出す世界観が大きい~~~~
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タルシル📖ヨムノスキー
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上橋菜穂子さんの初期作品。舞台は古代の日本、縄文時代から弥生時代へ、狩猟中心の生活から稲作中心の生活へ移行しようかという時期の物語です。読んでいて思い出すのが宮崎駿監督の〝もののけ姫〟。人は神と自然を崇め共存していくのか、それとも自然と真っ向から対立しねじ伏せる道を歩むのか…。「BOOK」データベースによれば、「小学上級から」と書かれていますが、この物語の深いところを理解するのは大人でも難しいかもしれません。そうそう、余談ですが「偕成社文庫」とありますが、いわゆる文庫本サイズの本ではありません。念の為。
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雲のえっちゃん
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1991年偕成社版を文庫化。文庫化にあたり部分的な加筆と修正。地方の村が朝廷からの緩やかな侵略を受け入れざるを得ない時代の流れの中、人と神、自然と人間、独立と服従の間で揺れ動く心。九州にある蛇ガミと娘の婚姻伝説を素に縄文的な巫女の姿を中心に描かれた歴史ファンタジー。後書含め最後まで読んでほしい。小学校高学年の読書家なら読めるかな。香君の基礎編の様な気がするのは私だけかしら。
0255文字
チーズ・ホリデー
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古代の日本を舞台にしたファンタジーが読みたくて、たどり着いた本。中学生向けとは思えない重厚感。 あとがきにあった、 ■武田静澄『日本伝説集』 ■九州祖母山の『あかぎれ多弥太伝説』 もっと知りたいと思った。
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すーさん
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上橋さんの第二作目。古代を舞台に、カミと人間の繋がりを描く。新しい技術や文化が流入してくるたびに、大なり小なりこういった葛藤や諍いがあって、今の世界になっているんだろう(現代においても、新しいものに対する受容の仕方は変わらない)。デビュー作「精霊の木」でも歴史が語り継がれるということを描いており、本作と並んで上橋菜穂子作品の基礎を理解するに欠かせない一冊だと思う。
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マッピー
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神と人の間に生まれ、神殺しをするためにやって来たナガタチ。同じく神と人の間に生まれ、神の思いを体現するタヤタ。神と人との間で絆となるカミンマとなる予定の少女キシメは、タヤタを愛しながらも人として村を見捨てることもできないでいる。神が守るのは山であり、人ではないのだから。登場人物たちのほとんどが、自分のためではなく、みんなのためにどうしたらいいのかを考えている。神を殺すべきなのか、徐々に滅びていくべきなのか。結果を私たちは知っている。結局人は、神を殺したのだ。人間だけが生き抜いていけるように。
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海
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こんな物語が、作品としてちゃんと日本に存在していたことが嬉しい。読みたかった物語に出会えたというような気持ち。どれほど文明が発達したとしても、大いなる自然への畏怖は人間の中に存在していると思う。科学という武器を手にした現代のわたしたちよりも、古代の人々の方がその畏怖と真剣に向き合っていた、向き合わざるを得なかったのではないかと思う。わたしたちが目を逸らしているその本当の恐ろしさと。
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Miwa
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「人は、おろかなもの。いくども過ちをくりかえす。……その過ちをつぐなうのが、カミンマの役目。けれど人ひとりの命ではつぐなえないような過ちは、すべての〈絆〉をたちきってしまう。…」 律令制がムラに押し寄せてきて、カミにおそれを抱く人々に変化がおきる…そんな古代を舞台にしたファンタジーだけど、環境破壊や戦争などの問題と向き合う現代の私たちのことを描いているようにも思えて…。心の奥深くにずっしりとしみこんできました。人間はどこへ向かうんだろう、と考える読後の日々。
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じゅーん
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ネタバレむかしむかしのクニのハテのムラ、男達は朝廷に仕えるため都へ駆り出され、集落に残された女・子ども・老人は飢えにあえぐ。稲作を受け入れ租と税を納めれば男達の都仕えと飢えが免れるというが……そのためには決して侵してはいけないカミの領域〈月の森〉をカミから奪わねばならない。月の森を守る山のカミ・タヤタ、自らをオニと呼ぶもうひとりの山のカミの息子・ナガタチ、巫女キシメとの壮大なファンタジーである。人の愚かさと、心の揺れを見事に描く、傑作は三十年を超えても色褪せず。
剛腕伝説

どの道を選んでも不幸になる。切ないですね。

10/01 00:11
じゅーん

剛腕しゃん、上橋菜穂子さんの小説は考えさせられる事が多いです。

10/05 21:11
4件のコメントを全て見る
0255文字
たぬ
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☆4 一昨年夏に一気読みした守り人シリーズ以来の上橋菜穂子さん。<かなめの沼>を田にする騒動は現代で例えるなら不敬を働いたら祟りがあるとされる伝統ある神社をつぶしてオフィスビルを建てるようなものだよね。愛する者を殺せばみんなの命が救われる。さあどうする? 究極の選択にもほどがあるよなあ。しかも15かそこらの少女にさ。まったくのフィクションじゃなく九州に伝わる伝説がモデルなんだね。
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いわき
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カミと人間が共存していた古代日本が舞台。ファンタジーの形をとりながら、各地の神話や、日本独特の土着カミへの信仰などもしっかり研究してあり、本当にうちの田舎の山でもこんなことがあったのではないかと思わせる内容だった。ほかの方もおっしゃっている通り、確かに初期作品であるからか他作品に比べて多少の読みにくさはある。しかし、「こういうのが読みたかったの!!」というようなドンピシャのロマンスだった!
0255文字
松末和代
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ネタバレどの道を選んでも幸せが見えない、小さなムラの物語。 ナガタチもタヤタも山のカミを父に持つ半分異世界のモノだが、その違いをナガタチが根があるかどうかだと語る。そのことの原因も、運命を受け入れたタヤタの母と、弱さゆえ運命を呪った自分の母との違いだと理解している。
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あきな
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古代の日本を舞台としたファンタジー。著者の初期作品ということで多少の読み辛さがあったけど、著者らしさのあふれる世界観を楽しむことができた。自然の摂理、文明の進化、人々の繁栄。神と人。カミとオニ。そのすべてをつなぐ絆。悲しく切ない物語で、バランスを保つことの難しさを改めて感じた。
0255文字
vodka
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上橋ワールドでした。
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Yuna Ioki☆
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2125-345-26 上橋菜穂子作品の小説コンプリート。古代の日本が舞台。神と人と自然が共存する世界。もののけ姫を彷彿とさせるストーリー。
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じゅん
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ジブリの「もののけ姫」を彷彿させるような人と神と自然にまつわる物語。 人が飢えずに生きるために神や自然に手を入れてしまったのに、稲を朝廷に召し上げられてしまう様子には救いがなく、生きることの難しさを感じた。
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ごっち
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ネタバレ「カミ殺し」と言う点でもののけ姫を思わせる。世界観も似てる。きらきらとかがやくアミニズムの世界。豊かな暮らしと失っていく物。どちらか1つなんて選べない。キシメの迷いはそのまま私達の価値観でもある。すべてわかっていて、それでもキシメを迎えようとするタヤタが切ない。ちょっと野火を思い出した。
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あろーな
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多少の読みづらさはあるが勢いで読ませるような作品。
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a_ma_ri_a_ma_ri
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ネタバレ上橋菜穂子さんが日本を舞台に書いた作品と聞いて読む。いわゆる日本統一、大和朝廷と思われる権力が日本の隅々にまで影響を及ぼしていく時代。それぞれの文化、その土地の風習で過ごしていた人達がそこに組み込まれていったとき、何が起こっていたのか…きっとこの物語のように様々な混乱と、消えていくものがあったのだろう。今の私たちの生活はその先にあり、またこの私たちの生活が未来を築いている…とは巻末の石堂藍氏の解説。獣の奏者と同じく、この小説も氏の言葉を借りれば「歴史意識」という新しい視点を私に与えてくれたように思う。
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ネギっ子gen
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月の森に住む蛇ガミを愛したホウズキヒメ。その息子・タヤタを愛しいと思うものの、ムラの巫女・キシメの心は揺れていた。カミを封じ、稲田をひらくことを望む人々とタヤタの狭間で悩むキシメの決断とは――。土地のカミを封じるためムラを訪れたオニの子と嘲られてきたナガタチは、キシメと出逢い話し合うことに――。「守り人」作者が初期に描いた古代ファンタジー。作中に<この娘がただの話ではなく、おのれの魂を過ぎ去ったときにもどして語る、≪語り≫をおこなおうとしているのがわかった>という記述があり、上橋物語の原点を知った気が……
canacona

こちらも今日は雨模様です。精霊の木、狐笛のかなたは読んだと思うのですが、こちらは全くのノーチェックでした。お父様が描かれた表紙が、見てみたいですね。図書館で探してみます!読メはこういうことも教えていただけるのがいいですね😁

11/02 20:43
ネギっ子gen

そうですよね。読メは有難いです。十二国記もこここで書き込むことで出逢いました。で、お詫び。貴方のお名前のスペル間違いました。🙏

11/03 08:21
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0255文字
T. みぃた
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ネタバレ文庫で再読(とはいっても偕成社文庫なので四六判ほどの大きさ)☆ホタル火色の瞳を持ったタヤタは大蛇神。カミンマとなったキシメの戸惑い、タヤタへの想いと畏れ。それを感じとるタヤタ。 タヤタと同じカミと人との間に生まれたナガタチは〈人〉になりたかったが、キシメの話を聞き、自分がなりたい自分になれると思いタヤタに挑む。 カミが言う掟は、命の源を守るための侵してはならないもの。人はおろかなもの。いくども過ちをくりかえす。
0255文字
さよ
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三輪山の、蛇の神様と娘の話を思い出した。衣に針をさして、後を追うという話はそっくり。あっという間に読み終えた。主役として出てくる巫女のキシメの、ムラの行く末と幼なじみとの間で、揺れる想いが切ない。
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れいあ
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ネタバレカミ殺しの神話。今回の豪雨災害の凄まじさを見た後だけに、色々考えてしまう。
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maaaaay22
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上橋菜穂子さんは本当に大好きな作家さん。もりびとシリーズにはまり、これにも手を出した小学生のときはなぜか途中で挫折したんですが、28歳になって読むとしみじみとよかった。自然に神を見出す心は、決して昔の人が空想にふけっていたからではない。人間がこの地球で生きていくために、生み出した知恵なのだと思った。それをこの数百年で、わたしたちはとんでもないレベルまで無視し続けている。そのことを小説から感じた。「おまえはどうしたい」それが決まらなければ、人の思いによって形を変えるただの人形。とても刺さる言葉だった。
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やぎ
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古代日本の蛇神との異類婚姻譚をベースに書かれたファンタジー小説で、舞台の作りこみや登場人物の感情描写が細やか。ハッピーエンドではないが、しみじみとした美しさがある。小・中学生のころに出会えていればもっと楽しめたはず。大人が読むとこの本が書かれたころの著者のみずみずしさを感じてすこしほっこり。
0255文字
みい
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ネタバレ30年近く前に書かれた児童書なので、現在の上橋さんの作品のレベルを求めるわけにはいかない。でも、蛍火のように光る渦巻や異世界との狭間…、守り人シリーズなどにつながる世界観。文章や表現は物足りないけれど、自然と人の間の葛藤や戦い、どちらの世界にも属さない哀しみなど、その後の上橋ワールドにつながるものを見つけながら楽しんだ。
0255文字
ぁゃ
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ネタバレ「狐笛のかなた」の後に読んだので、ハッピーエンドを期待してしまい、読了後に涙が止まらず。ファンタジーではあるけど、この国の古代の伝説をベースにしている。私自身が歴史や神などが好きで興味があるから余計になのかもしれないけれど、自分の祖先達(もしかしたら前世?)が辿ってきたかもしれない道、その結果として今の自分自身や今の豊かな時代があるのだと思うと、とてもやるせなく苦しい気持ちに。「狐笛〜」の野火も、本作のタヤタも、自身の死を前にしても相手を憎んだり悲しんだりせず、ただ受け入れる様が哀しくて堪らなかった。
ぁゃ

古代の人々は〈カミ〉という存在に畏怖を持ち、必要以上を奪わないことで後世の子孫にも自然環境やその恵みを残し守っていた。はずなのに、我々ときたら。それに感謝すら持たず、当たり前のように我儘な振る舞い。今の地球環境、異常気象もやっぱり、人間が豊かさと引き換えに破壊を繰り返してきた証拠。私達が失ったものはもう取り戻せない、けれど、これ以上に失わないように、忘れてはいけない物語だと感じた。 皆さんが書いておられるように、平仮名に読み難さを感じたので、大人版があると良いですね。

03/25 14:53
0255文字
菜生
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上橋氏の初期作品で、古代日本を舞台にしたファンタジーです。ジブリ映画の「もののけ姫」の世界観を思い出しました。1991年発行だからこちらの方が先だけど。「手をつけてはならぬ所とつけて良い所をカミと同じに心得ていた」小さな村の人々が人として生き続けるためにカミを殺し、人間の住める世界を広げようとする話です。対象が小学上級からだからか、平仮名が多い~。多すぎて読みにくい。でも終盤はぐいぐい引き込まれました。切なく心打たれるシーンもあり、読後感は良かったです。タイトルにこの本のすべてがこめられていますね。
菜生

私が読んだのはハードカバーで、表紙の絵に洋画家である上橋氏の父親が描かれた絵を使ってありました。上橋氏の父親が洋画家だったとは知らなかったな。

03/06 14:25
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えゆ
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小さいころ、町内で行われる神輿や、学校の季節の行事なんかが大嫌いだった。ただ面倒くさかったんだと思う。ずっと探し求めていた本だけど、そんな自分を諌めるような内容だった。古くはその日の食べ物のため、より多くと共存していくため、どれだけのカミが消え絆が絶たれたのだろう。祀ったカミへの神輿すら感慨を持てない私には、流れるように選択されたものの中で生き、より現代化してこの先も先細りすることを知っていても何もできない。
0255文字
みそさざえ
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世界をゆるやかに動かすものは、それを何と呼ぶかは別として存在する気がする。その存在を恐れ、オニと呼ぶか、またそれを祀ってカミとするかという、日本的な神のとらえ方も描かれ興味深かった。蛇伝説とのからみも。 人との境界として世界観は、守り人の「ナユグ」とも共通。その掟を破った結果が現在だとまではいわないが、破らずを得ない、またはそう考えざるを得ない人の愚かさは悲しい。
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まっきー☆
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図書館本。 ずっと読みたいと思っていながら、買っていなかった。すごく興味深いテーマで、とても感動したのだが、めちゃくちゃ読み辛かった。。。 何故だろう?と思って気づいたことは、おそらく、文章が子供向けに漢字の使用を極端に少なくしているから。ひらがなが多く、ちょっとした単語もひらがなのため、文字を読み込まないと理解できなかった。なんというか、パッと映像的に文字を見て何が書いてあるかが判断できない、というか。これ、本当に素晴らしい作品なので、大人向けに漢字使用版を出してくれないかな? ストレスなく読みたい!↓
まっきー☆

新潮社さんでも講談社さんでも、どこでも良い! 大人向けに文庫出してください!お願いーーー!

01/28 18:32
0255文字
つぶあん
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★★★☆☆ 縄文、弥生を思わせる古代史ファンタジー。 カミを封じ込めるために村に請われてきた男と、巫女との一夜の語り合いを中心に物語が進む。 本来カミとの絆である存在の巫女が何故カミを封じ込める決意をしたのか。 伝統・掟か、暮らしの向上か。移りゆく世とひとのエゴ、言い訳のはざまで、どう最適解を導くのか。 ちょっとぐらいならという誘惑が、気付けば、後戻り出来ない状況へ追い込んでしまうのが、人の常。 いろいろ考えさせられるけど、上橋作品としては、あまり入り込めなかった。
0255文字
Orangestar
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ファンタジックな出来事や派手な闘いがある訳ではないのに、タヤタ、キシメ、ナガタチの心理描写が見事で物語に一気に引き込まれる。最後の章はぐっとくる。  児童文学らしく平仮名が多めだったが、子どもに理解できるだろうか。
0255文字
papako
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上橋さん初期作品。日本の大蛇との婚姻譚が元になったお話。脱神話時代の物語。無条件にカミを恐れ敬っていた時代から、人は自分たちで生きることを選んでいく。文章がかたくて読みづらかったけど、カミや闇への恐れと恋しいという想いにやれるキシメ、母の弱さにすがるナガタチ、絆として山白に息づいたタヤタ。三者三様の想いが伝わってきました。たまにこういうのもいいね。
0255文字
森田
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どこにでもおきている
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