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凍 (新潮文庫)

感想・レビュー
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たそがれにんじん
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読んでると体が寒くなってくる。この方々の山に対する思いもすごいが、解説にもあるが、まるで一緒に登山を体験したかのように描く作者もまたすごい。
0255文字
An
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ネタバレ本の帯に「宙づりになった妻の頭上で生きて帰るために迫られた後戻りできない選択とは…」ってあったから、話の見当がついていたけれど、それにしても終始緊張を強いられた。山野井泰史と妙子、2人の実話だからこそ感じられる迫力と切迫感は他の作品では決して味わうことのできない究極の物語だと思った。ギャチュンカンの北壁を命懸けで登頂し、凍傷と潰瘍性の胃炎に悩まされ、視界もぼやけ、ほぼ不眠不休で切れそうになった50mロープ1本を頼りに降りてきて生還してきたラストシーンは、映像となってしっかり脳裏に焼き付いた。
0255文字
pokuta
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読むのか途中で怖くなるノンフィクション。 一般人には無理だし真似して出来るものでもない。 凍傷で手足の指切断しても、まだクライミングを続けているというのがunbilievable。 クライミングのクの字も知らないなので文字を読むだけではどれほど大変な身体の使い方をしているのか想像出来なかったが、ドキュメンタリーフイルムを観て、こんなことをしたら一発で落下すると震える。 孤高のクライマーとか言う単語が余りに陳腐に聞こえる夫婦の現実の話。
0255文字
ヒラノユウスケ
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社会的に価値がある(とされている)事物から自由である、というのはここまで人を研ぎ澄ませることができるのか。ただ純粋に自分が叶えたい願いのためにだけ、文字通り人生を賭けて挑む。ここから先、色々感想を書いては消し書いては消ししてみたが、どうにもうまく書ける気がしない。多分そんなもの必要ないのだろう。ただただ本書から迸るエネルギーに圧倒されて欲しい。
0255文字
ひめちゃん
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二人とも生きて帰れて良かったですね。雪崩により死を彷徨うシーンは迫力がありました。  他の山岳小説と比較して、ノンフィクションなのか事実、記録といいますか彼らの行動や背景など画像的なイメージを説明している部分が多いように感じました。私としては、その場その場の主人公が抱いた心理面や思いを表現する文面がもっとあった多い方が好きです。  「なぜ、山に登るのか。自分の限界を突破する。自分に合った生き方、自己の存在価値を自分自身で確認することができる一つの方法なのだろう」と勝手に解釈しながら読み進めた。
カツ

凍傷で手足の指を失っても、また山に戻っていくその精神力が凄いですよね。

01/14 09:20
ひめちゃん

コメントありがとうございます。確かに凄すぎて理解し難いのですが、それ以上の魅力が山にはあるのですね。また、それを実感したら止められないのかも。

01/14 12:33
0255文字
チューヤッソ
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圧倒的な「凍」の世界で、全力を尽くして「闘」する。 沢木の後記の中にある一片が、2人の生き様を最も端的に象徴的に示していると思う。 再読だが、やはり指先まで震える程の傑作
0255文字
紫スカートのおっさん
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⛰️✖️1 👨☝️✖️10 👩☝️✖️18 🌨️✖️1 🧗‍♀️✖️2 ⛺️✖️1 🥫✖️1
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カツ
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人間の生命力とはこんなにも凄いものなのかと思わせてくれる一冊。名クライマー山野井夫婦がヒマラヤのギャチュンカン登頂後に数々の困難に襲われる。絶望的状況でも決して諦めないその不屈の精神力が素晴らしい。帰還後は凍傷で手足の指を失うが、また山へと戻っていく。数多の有名登山家や冒険家がチャレンジ中に命を落としているが、一度でも命を削る様な極限状態に身を置くとまたそれを求めてしまうのかもしれない。
0255文字
a.i
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★★★★凄まじかった!登山もクライミングも経験がないので乏しい想像力でなんとかイメージするしかないが、とにかく描写が素晴らしくて、恐ろしい。山野井夫妻じゃなかったら、生きて帰れなかっただろう。両手足の指18本失っても冷静に前向きに生きていける妙子さん、すごすぎる。 沢木耕太郎さんは初めて読んだが、ほかの作品も読みたくなった。
0255文字
Koji Hozumi
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日本を代表するアルピニスト夫妻。夫妻で挑んだギャチュンカン。二人に襲いかかったのは、自然の驚異だった。その状況を越え、二人ともに生還する。その一部始終が描かれた話。 現場は、話から感じ取れる何十倍もすさまじいものであっただろうが、その状況下での二人の考えや、それぞれに対する思いが、普通の人では考えられないものばかり。山岳小説ということで敬遠されることもあるだろうが、ぜひとも、話の中の二人の言葉を聞いてほしい。そして、何かを感じて欲しい。そんな一冊。
0255文字
のぶ
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リアルな描写で没頭し、後半は一気読みした。 Amazonプライムのドキュメンタリーにも感銘を受けた。 超人的なことを極める山野井さんの孤高を感じた。
0255文字
やんちゃジジイ
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何度読んでも凄まじい
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Kendrick
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山野井夫妻は服部文祥のYouTubeで知った位浅い認識です。 文章を読んでいるだけなのに、もう勘弁してくれ。と心が保てなくなる感覚があった。 これがノンフィクションだとは到底理解が出来ない。 どんな困難もどんな試練もどこか他人事のように決して心は折れない姿に感動した。 まず心が折れなければ、身体的な致命的なダメージは防げたのだろうが異次元すぎる。 山ではまず頭からやられるという言葉が表しているようだった。 小生も、子育てなどで山登りからは遠ざかっているが、生きる活力を得た。 ありがとうございます。
0255文字
どんどん
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「何故ですか それでも山が好きなのは」余り山のことは詳しくないので、大変なことは伝わってくるんだが、沢木さんが力を入れて書きたかった感動の行動、知ってる人なら身に迫って感じられる困難さが共感できず残念でした。指を足の指を無くして登山をするのはどれほど困難なんだろうか。
0255文字
ふじひろ
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沢木耕太郎は何冊も読んでおり、復習もしたい本も含めて積読している状態。これはクライマー夫婦について書かれた本だけど、登山しているときの状況がリアルで、手に汗をかくような描写が素晴らしい。沢木の対象者との信頼関係、話を引き出す、記憶を引き出す技術の凄さが無ければ書けなかった本。美化された話にしまいがちな内容を、対象者と少し距離を置いて見つめるスキルに圧倒されます。★4.5
0255文字
NADIA
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最強クライマーの呼び声も高い山野井泰史さんがご夫婦でヒマラヤの難峰キャチュンカンに挑むノンフィクション。この作品を読むのに最も適した時期は猛暑の今でしょう。間違いない。奥さんの妙子さんがこれまたどんな時でもパニクらない超頼りになる人。雪崩の恐怖やそびえ上がる壁のなんのそのです。いや、本当は大変だったけどね…。ただ、最大の恐怖は帰国後のけがの治療の場面。マジ凍傷痛いよ怖いよ!! 18本の指を失ってもまだ登りたいって正気じゃないよ!! やっぱり登山ものは冷房の効いた快適な環境で読むに限るなあ、と思います。
えんちゃん

NADIAさん、こちらも名著ですよね。真冬の垂直にそびえ立つ極小足場でのビバークとか今思い出してもドキドキします。『凍』と『八甲田山』は真夏に読むべきですね。真冬なら意識を失いそうです💦

07/23 09:15
NADIA

えんちゃん、いやもう、ずーっと暖かいところに帰りたかったです。戻ってきたら猛暑だったけど(笑) あー体温分けてあげたいと思ったし。『八甲田山』の方が、好きで行った人の話じゃないからより身につまされますよね…。 

07/23 21:03
3件のコメントを全て見る
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polythenepam_m
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9 クライマー山野井泰史と山野井妙子によるギャチュンカン登山行を描くノンフィクション。言葉では到底言い表せない極限の状況を、強靭な精神と登攀技術、二人の信頼関係で生き延びるのだが、登り始めるとまるでその場に居たかのような筆者の圧倒的な描写で、もう面白くて読む手が止まりません。お二人のことはほとんど知らなかったが、日本にこれほどすばらしい登山家がいたなんて。
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チェブ
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内容は面白いのだけど、いまいち引き込まれなかったな。作家さんとの相性かな。
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Rico
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このノンフィクション作品は、山に登らない人でも、読みはまる本です📖 手に取られることを強くお勧め致します。 ただただすごい。。 古書は手元に残さず、また売ってしまう派ですが、この本はまた全然読み返したくなるので、置いておきます。
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cape
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世界的なクライマー、山野井泰史の伝説的登山行の記録。アルパインスタイルで夫婦で挑んだヒマラヤの難峰ギャチュンカンは壮絶を極める。これが精緻に描かれたノンフィクションだから凄い。正直、登山界を小説でしか知らないので存じ上げなかったが、読了後にWikipediaで知ったクライマー。その登山スタイルと貫かれた精神に孤高を見た。そして、ノンフィクション作家としての沢木耕太郎の技術と精神が相まって、極上の物語に仕上がっていた。読者は遭難に見紛うこの究極の難登山を一気に登頂、下山することになる。圧倒的。
0255文字
gogoolump
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山野井泰史と妙子という偉大なクライマーのノンフィクション。クライマーの事をあまり知らない人が読んでも分かりやすい文章で面白かった。
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カヲル
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当人ではない作家のノンフィクション作品だから非常に淡々とした筆致で色んな出来事が起こるんだが、そこに至る人間の特殊性と、率直に「なぜまだ生きているのか」と思わざるをえないほどの想像を絶するような極限状態の中で描かれる人間の確信のような生への執念を感じた。
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satton
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これほどの偉業を成し遂げていながら、他人の評価に縛られずに生きるというのがどれほど難しいことか。これは歳をとるほど理解できるかもしれない。そして、このような方をきちんと評価できる山岳会は健全だという気がします。この本も息つく暇もないスリリングな内容で文句なく面白い。7000m超級のアルパインスタイルの登山は、一般的な登山とは全く別物であることがわかります。
0255文字
ユウコ
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描写が細かく丁寧で、山登りの経験がない自分にも近くで見ているかのような気持ちで読み終えました。 凍傷で指がなくなっても山に登頂するという気持ちが凄すぎて、山の魅力とは凄まじいと思いました。 特に妙子さんが、18本もの指を失っても悲観したり絶望することなく、戻らないものは仕方がない。大事なのはこの手でどのように生きていくかということだけ、失った手の使い方がうまくなりできるようになれば嬉しかった。 という一文が考えさせられ、あるがままを受け入れる生き方にハッとしました。
0255文字
三日月
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初読の沢木耕太郎さん。 世界屈指のクライマーとしてとっても有名な山野井泰史さん。奥さんの妙子さんと難峰ギャチュンカン北壁に挑んだけれど雪崩に遭遇。ふたりとも散り散りに吹き飛ばされてしまう。それでも泰史さんは妙子さんを助けるために自らの指を一本ずつダメに(凍傷)しながらも夫婦ふたり奇跡的に生還。二人が成し遂げた壮絶な山行の記録が描かれていました。夫婦愛というより、人間愛。
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neko
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★★★★★★ 名作
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とも
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山野井泰史&妙子夫妻がギャチュンカン北壁に挑む。そして…。まさに「凍」。ノンフィクションライターの凄みを感じる。沢木耕太郎の本の中でもお気に入りの一冊。
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じゃぶ
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沢木耕太郎の筆力に脱帽。まるで自身が体験したかなのような語り口。素晴らしいの一言。主人公の山野井夫妻の胆力にも脱帽。最後は感動という言葉しか見当たらない。
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Fuku
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面白かった。山野井さん自身が買いた本も読みやすいが、一般ひとにはこちらの方が入りやすいかも。さすが小説家。
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けーこ。
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読み始めて間もなく、実在の人物の物語だとわかり、はじめから読み直すことに。山野井夫妻の勇気と強さに感嘆しながらも、下山最後辺りは、もう、一緒に凍える気持ちで読みました。私は、崖の下では怖くて震えてしまいますが、こんなにもクライミングを愛する人たちがおられるんですね!
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マカ蝮すっぽん
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退院前日に四度目の読了。
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まゆげねこ
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読んでいて、作家が書いた文章であることをを忘れてしまう。リアリティの強烈なクライミングのシーンで、引き込まれる。でも、引き込まれるその世界は冷たくて痛くて、辛い。数カ所あったかと思われる青空のシーンで息継ぎをする。 作家はクライミング経験者かなと思いつつも、沢木耕太郎。最後に出てくる登山経験の全くない中年男性、だとすると、壁を行く人間の力も凄まじいが、文章って本当にすごいなと思った。 久々の沢木さん、楽しかった。
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マカ蝮すっぽん
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たぶん三度目の読了。お前の尊敬する人物は?と問われたら、山野井妙子さんの名前をおれは挙げたい。 「一本の指を失っただけで、人は絶望するかもしれない。しかし、十八本の指を失ったことは、妙子を別に悲観的にさせることはなかった。好きなことをして失っただけなのだ。誰を恨んだり後悔したりする必要があるだろう。戻らないものは仕方がない。大事なのはこの手でどのように生きていくかということだけだ。」
0255文字
ほっさん
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★★★★★ 本当に面白くて一瞬で読み終わってしまった。極限とはまさにこの小説の中で起きていることだと思う。あのような環境下で生き残れる人は彼ら夫婦しかいないだろう。それにしても夫婦の、細胞で通じ合っているようなやりとりが凄い!大好きな山登りをしていればどんなことにも耐えられる夫婦。ギャチュンカンに捨てたゴミを再び拾いに行くことに迷いがない夫婦。どちらかが死んだら庭に好きだった木を植えようと決めている夫婦。これが正真正銘の絆だと思った。この2人からは多くの学ぶものがある。自分を見失った時にまた読みたい本。
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noririn
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クライマーの山野井夫妻がヒマラヤのギャチュンカンの北壁への頭頂を目指す山岳小説。 無酸素で頭頂をするアルパイン・スタイルで山を登る2人は厳しい天候の中、凍傷にかかりながらも頭頂を目指すが、雪崩に巻き込まれ妻の妙子が滑落してしまう。山野井は必死に助けようとするが……。
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マーシュランド
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久しぶりの沢木さん▼最近、ハイキングを始めた私からにとって、この物語は凄まじい痛みも伴ってくる▼解説もとても良い▼24010
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ogumashin
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凍傷で手足の指をほとんど失ってもクライミングを続けるバイタリティー・モチベーションはいったいどこから湧いてくるのか・・・ とにかく凄すぎて読むのを止められなかった。
0255文字
山メ
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ネタバレ妙子さんの強さ改めて凄い『クロニクル』やっぱり買おうかなぁ
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PukaPuka
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後半、とくに終盤、痛みを想像して体がゾワゾワします。
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Shoji
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ネタバレ7,952mのギャチュンカンへ挑む、山野井泰史さん夫妻のノンフィクション登山行です。生死を彷徨いながらも不屈の精神力と卓越した身体能力で生還を果たしはしますが、「目が覚めるとまだ生きていた」と言わしめるほど過酷な内容です。もの凄い作品に出会った、それが感想です。
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