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流しのしたの骨 (新潮文庫)

感想・レビュー
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ちゅうおうせん
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自分の家族のルールが特殊かどうかは、自分では分からない。そのルールの中で育っているから、それが普通。 宮下家はお父さんとお母さん、三姉妹と一番下の弟の四人の子供がいる。 家族の誕生日には母がそれぞれの好物を作ってくれるが、母の誕生日には外食するルール。 三女のこと子の目で語られる。彼女は高校を卒業した後、特別に働かず、実家で暮らす。 そろそろ肉体関係をもちましょう。 そんなこと彼女から言われたら嬉しくなる。 長女のそよちゃんは、離婚して実家に戻った直後に妊娠していることが分かる。 独特な世界。
0255文字
ゆどうふ
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人んちって面白い。 自分にとってはあんなに身近なのに他人の家族がどう生きているのかって全然知らない。 家族っていうものは本当にそれぞれで違うな、と思う。1人で暮らしていてもそれぞれ今までにやってきたやり方があって後ろにその家族がなんとなく見えるのが面白い。 家族の話ってあまり深くききにくい話題だけど、とても興味があります。
0255文字
本間フミヤ
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ネタバレまとまりが無いというか脈絡が無いというか、諸々の理由で一度積んでしまっていたのですがなんとか読み切りました。(時間を置くって大事だなぁ)不思議な話で、主人公は高校を出てニートだったり母は食卓にその辺で拾った葉っぱや石を飾ったり弟は大人のおもちゃを中学生で作っていたりといろいろとヘンなのですが、皆それを受け入れている。かと思えばその歪みについて小説として深く掘り下げるということもせず、不思議は不思議なまま。お互いの習慣に心地の悪さを感じる人がいないのなら、これはこれで家族の形としてありなのかもしれません。
0255文字
あん肝ポン子
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少し変わった家族、あるいは姉妹は江國作品のテーマのひとつだなあと思う。変わってはいるんだけど自分自身にも他人にも誠実で、堂々としている。素敵な家族だ。
0255文字
コジコジ
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宮坂家のみんなのことが大好きだったし、みんながみんなのことを大好きで、大切にしているのがわかった。そよちゃんに、帰れる安全な場所があってほんとうによかった。この家のひとたちはみんなだいじょうぶで、幸福で、守られてるように思う。p26とp282とp296。十一月から四月。一九七五年うまれの、20歳だったこと子ちゃんはいまは50歳かあ。カウンターのところをちょうど喫茶店のカウンターで足をつっかえさせながら読んでいてにこにこしちゃったり、しゅうまい作りを読んだその日はついチルドのしゅうまい買って帰ったりした
0255文字
もとすみ
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ほのぼの
0255文字
塵
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言葉を慎重に選ぶし、そのためにちゃんと考えたり黙ったりするところが好き。それって覚悟がいることだと思うけど、人と向き合うとき本来はそのくらい誠実であるべきだと思う。その上で言うけど、私はお母さんの発言にはヒヤヒヤした。ムカついたりもした。でも、ことちゃんはお母さんのやり方を、全肯定はしなくとも、よく理解しているし、それって我が家においてもそうかもしれなくて、確かに「よそのうちは外国よりも遠い」な〜と思った。
0255文字
 .
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ネタバレ江國香織っぽさ80%(と言えるほど読んでないけども)。妙ちきりん(死語。文中にもある)でふわっふわした家族を書かせたらかなり優秀。お中元とお歳暮のババのくだりとか、書かんでもええのよみたいなことをバキッと書いてくれて安心できる。何も笑えるところはないのに、たまにブッて吹き出してしまう。しゅうまい作りが楽しそう。また律(『抱擁、あるいはライスには塩を』)が登場。続いてる?と思ったけど全くの別人か。物語とは関係ないんやけど字が薄くて、それが作品の雰囲気と合ってて良かった。
0255文字
綾瀬恵理@稚読者
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文体は体言止めのようにして、その文章は感情を感情のまま放置し話が切り替わる様は、さながら国語の教科書を読んだときを思い出させる。こういった情報をぶつ切りにしてこの文から登場人物がなぜこのように感じたか選択せよ、といったものは非常に理解しがたいまま読み続けた。
0255文字
カムラ
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ありそうでありえないような世界観の話だなと思った。文章からはおっとりした&生きた昭和の風景が見えるのに、「この家族はこの世に存在しない、文字列だけの存在なんだ」と妙に実感するのがちぐはぐしていて、高熱の時に見る平和で狂った夢のような独特な感じを受けるのが面白い。主人公こと子ちゃんの思考や行動が詩人?哲学者?不思議ちゃんな感じで、ぶっ通しで読のは疲れるけどスキマ時間に読んでいくと心地いい。「流しのしたの骨」というタイトルが持つ意味、本のタイトルに選ばれたフレーズである意味を分析してみたいけど見当がつかない。
0255文字
𝐂𝐄𝐋𝐄𝐒𝐓𝐈𝐍𝐄
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ネタバレ再読。私もお母さんに本を読むお手伝いをしてみたい。
0255文字
自分用
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ネタバレ主人公は発達障害のある子なのかな? 独特なものの見方?等身大の描写が面白かった、。 変な家族ーって思った。金持ちだね。 なんでこの題名なのかはわからなかった。 かちかち山の、「流しの下の骨を見ろ!」らしいけど、なんでそれにしたのか、、。
0255文字
yukaෆ
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ネタバレへんてこな家族の話。 自分の生まれた家は年齢を重ねるにつれ仲が最悪になり、この作品の中に出てくる家族みたいに仲良しではなかった。そもそも崩壊していたから。だからわからない。共感が出来ないし、この家族の両親みたいな人が自分は嫌い。
0255文字
iyarasi_guti
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会社の昼休みに読むのにちょうどいい本だった。中学生でガレージキットの組み立てができる律くんはすごい。学校はその凄さを理解してくれなかったけどこの家族は特にそんなこと気にしなさそう。
0255文字
かすみ
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そよちゃんが暫く暮らしたマンションの、流しの下に詰め込まれた得体の知れない壜詰めたちの存在がもの悲しくてつらくなった。津下さんが仕事に行っている間の長い時間を、ひとりで過ごしたのだろうか。宮坂の家で生まれ育った彼女に、それはあまりにも孤独で苦しい時間なのではないかと、今回はいたくそよちゃんに感情移入してしまった。子どもが生まれるならば、どう考えてもあの家で育てたいよね。
0255文字
ねぎまぐろ
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★★
0255文字
ほんのむし
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久しぶりに読んだ。 思っていたより内容を覚えていて嬉しかったです。昔どハマりしたけど、やっぱり素敵な小説でした。 しかしまあ、生産性のない人ばかり出てくるなあ。
0255文字
nana
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毎年晩秋から冬にかけて読んでいる本。この先にも続いていく宮坂家の歴史が想像できるような気がする。そよちゃんは家に戻ってくることを決めたけれど、案外下の2人(こと子、律)は外に出て生活していきそうな気もする。 毎回読む度に、「流しのしたの骨」というタイトルと、そよちゃんの思いについて考える。答えは出ないけれど。
0255文字
蒼
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再読
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soy93
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素っ気ないような文章から、さり気なく人の温かみが伝わってくる。物語の中にずっと浸っていたくなった。この家族は、みんながそれぞれ自分の欲するところに正直に生きている。そして家族のそれを決してけなさない。陰で愚痴ることさえしない。とっても羨ましい。こんな家庭に育ちたかったなあ。江國さんはあとがきで「変な家族の話」と書いているけれど、個性派揃いの面々も家庭のルールもちっとも「変」ではない。むしろこの母親よりも一回り以上年上の今、これぞ私の築きたかった家庭なのかも、と思えたほど。美味しい紅茶が飲みたくなった。
0255文字
めい
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気付かぬうちに物語の世界に深く入り込んでいて、まるで自分もあの世界の中に溶け込んでしまっていた。
0255文字
komatsu
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あとで書く。
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まゆこ
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ネタバレ今年もこと子ちゃんはじめ、宮坂家のみんなに会いに行って来ました。何度もなぞった文章は、色鮮やかでもあり、懐かしいものでもあり。全然違うようでいて、間違いなくきょうだいである彼らの、ある晩秋から春までの出来事は、わたし自身の思い出と絡まりあって、今年も深く胸のうちに落ちていきました。今回の特に印象的だったシーンは、こと子ちゃんが深町直人と手をつないでステーキを食べるシーン。ステーキが焼ける音や、温度、こと子ちゃんの緊張まで伝わってくるようでした。わたしが、江國香織さん作品の中で、一番読み返している作品です。
0255文字
砂希ちま
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強い絆で結ばれた家族の話は、独身のときに過ごした実家での日々を思い出す。うちも仲良しだったけど、こんなに変わり者ではなかったな。中でも心配なのがしま子ちゃん。2回の自殺未遂はやめようよ。朝は5時前に起き、たっぷり働いたあと19時過ぎに帰る身には、こと子の自由さが羨ましかった。家庭の役割が希薄になった昨今、テレビドラマにしたら新鮮かもしれない。
0255文字
ame
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それぞれ少し狂っていて、不安定で、だからこそ穏やかで豊かな宮坂家。仲良しだけど似たもの同士ではない家族の在り方がすごく良いなと思った。「よそのうちは外国よりも遠い」という江國さんのあとがきも好き。
0255文字
キャベツ
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息苦しい現代社会を少しだけ忘れさせてくれるような物語。数十年前の若者の見る世界が、この本を開いて目の前に広がった。ずっと秋の晴れた平日の午前中のような静けさがあり、うまく言えないけれど時には一息ついてもいいのだろうか、と思えた。「ボーイフレンドって素敵よね。いるあいだはたのしいし、いなくなると気持ちいい」と言ってのけるクリーニング屋の娘の性質にあこがれる。
0255文字
夜兎
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ネタバレ何度目かの再読。秋なので。寝る前に少しづつ読んで、最後の何十ページかを一気読み。何回読んでもこの家族、いいな。
0255文字
Latte
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秋になると読みたくなって再読。 お茶の時間がたくさん出てきたり、流れてる時間が上品。律の部屋が暖かそうでいいなー。 こと子が右手使わずにご飯を食べる練習するのはやっぱり好き。 帰ってきて暖かくて明るい部屋が待ってるのは良いことだなって思えた。
0255文字
tokotan
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ネタバレこれはちょっと奇妙で優しい家族のお話。語り部は三女のこと子。進学も就職もせず宙ぶらりんな立場。それだからこそ 客観的に家族を見られる。意志の強い長姉・そよ子、不安定で同じような人に惹かれてしまう次姉・しま子、『ちいさな』弟・律。 そして無口な父と少し変わり者の母。変わっているけどこと子はこの家族が好きだということが分かる。どんなことでも受け止めようとするから。 ボーイフレンドの深町直人くんも良いキャラです。『流しのしたの骨』ってカチカチ山が元ネタというけどそんな恐ろしい話だったか? 原本読んでみるか。
tokotan

出てくる甘味処は実際にあるお店だそうです。秋に読むにはちょうど良い本と聞いていましたがなるほど納得。 登場人物の誕生日が秋~冬に集中しているから移り変わりを味わえるんですね。

10/02 23:06
0255文字
雪音
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こんな家族にすごく憧れる。素敵な家族
夜兎

この本好きです。秋になると読み返したくなるので、昨日から読んでます。

09/28 08:41
雪音

夜兎さん とても良いお話でした!あのような仲の良い家族に憧れます

09/28 08:44
0255文字
ころっぷ
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至る所に思索が突飛する独特の世界観。瑞々しい果実の様に、滴る果汁と芳醇な香りが漂う様な文体。この人にしか書けないという類の小説なのだろう。短編小説の切れ味の鋭さも捨て難いが、長編だからこそ味わえる蓄積された重みが余韻を引く。個性的な姉弟達の行間に漂う交錯する想いに惹かれる作品。
0255文字
𝕞̿̈
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江國さんの長編の中でいちばん好きかも。こと子になりたい、深町くんいいひとすぎだし。「流しのしたの骨」みたいに、側から見たらなんのこっちゃわからない言葉も、家族だけは共通認識で知ってる、みたいなことってあるなあ。こと子のすーんとする感覚とか、そういうのも全部わかる!ってなった
0255文字
モルク
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題名からホラーかと思ったがあにはからず変な家族のアットホームな話だった。高校を卒業後進学するわけでも就職するわけでもなく家にいるが家事を担っている風ではない主人公こと子。優しくほんわかしているが意思が固い長姉、ちょっと面倒くさい次姉、そして分別がありとてもいい子のかわいい弟。両親もやっぱり変わっているがそれでも家族を大切にし一家がまとまっている。他人の家を覗き見しているような感覚が妙に心地よい。そして肩肘張らない熱量があまり感じられない生き方もいいなあと思う。
0255文字
♋︎
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10回目。マーガレットハウエルのブーツを履きながら、マーガレットハウエルといえばそよちゃんだよな、家出したときの旅行鞄だっけと思ったらそれはアニエスベーだった。最初のお母さんの誕生日に着てたのがマーガレットハウエルのワンピース。読むというより思い出すみたいな。
0255文字
ゆっ
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変な家族の話。変だけど、ちゃんとあったかい。子供同士仲が良くて可愛い。よくわからないところもあるけど、むしろ、よくわからないことの方が多いかもしれないけど、お互いに受け止められるってかけがえのないことだよね。
0255文字
チョコ
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仲良し家族のお話。4人の姉弟、それぞれ色々あるけれど、芯がしっかりある。こと子の彼が素敵。そよちゃん、ご主人と戻るんだよね?実家が心地良すぎかな。しまちゃんの育児問題にしても、ハムスターの件にしても、お父さんがなんかやっちゃうんですよね。お母さんのフォローだなぁ。お母さんで回ってる。ここをしっかりやらなきゃいけなかったか、、と今更思ったり。江國香織さんワールドに浸れて楽しかった一気読み。題名だけだとホラー?って思ったけれど、ああ、そういう事か!やっぱり家族だからの共通認識。言わなくてもわかるやつですね。
0255文字
Kiki
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久しぶりの友人と話した時に江國香織の話になり、懐かしくなって再読。大人になって読むと、深町直人が優しく穏やかで素敵なボーイフレンド過ぎて、すごくファンタジー。家族には家族の習慣がある。とても軽やかに自然に描くものだから、覗き見するというより、こと子ファミリーの空気の一部になった感覚になる。
0255文字
peace1975
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あたたかい理想の家族。うちはバラバラ。
0255文字
みしらぬねこ
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読了。六人家族の宮坂家の物語。 家族、あるいは人生ってそうだよなと思った。心地が良く、いつまでも読んでいたいような本でした! 江國香織さんの本は読み終わりに不思議な気持ちにさせてくれます。
0255文字
さ
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江國香織さんの書く文章を落下する夕暮れ等を読んで「上手く言えないけどつかみどころがなくて感情移入がしづらいかも…」と思っていたのですが(ごめんなさい)適切な距離感で本を開く間干渉しすぎず ただそこに「在る」のが江國香織さんの文章で、スタンスは圧倒的凪なのだと、今作で理解しました 彼女の言葉をお守りのように大切にする人がいるのも、わかるなあと思いました この小説も暖かいけど、家族だけど、個人だなという印象 人には人の乳酸菌、4人には4人の人生♪ 自分のことをあまり話さない友達のおすすめで読んだ なんかわかる
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