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渦巻ける烏の群(Kindle版)

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Sakie
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シベリアに駐留する日本軍の話。軍隊の論理、男の論理で動く兵営から少しでも逃れようと、男たちはささやかな食べ物を手土産に携えて、それぞれにロシア人の家に上がり込む。欲しかったのは刺激や性欲が満たされる情事ではなくて家庭の温かさだった、とは、冷えきった地に出征した経験者ならではの実感だろう。中隊は約200人と聞く。表題の意味が察せられた時、白と黒の強烈なコントラストが脳内に想像せられて慄然とする。小豆島に生まれ、また生を終えた作家とは恥ずかしながら知らなかった。青空文庫ではなくまとまった文庫で読んでみたい。
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かふ
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 荒川洋治の「カルチャーラジオ 文学の世界」で紹介された作家。シベリア出兵での過酷さ、シベリアの子供たちのひもじさ、母の想い、上官の非道さ、が渦巻いてラストは烏の餌になる登場人物の物語。その描写の確かさ。 【聴き逃し】カルチャーラジオ 文学の世界 | カルチャーラジオ 文学の世界 荒川洋治の“新しい読書の世界”「昭和・戦前の小説」 NHKラジオ らじる★らじる http://nhk.jp/radio/?p=1929_01_3356710
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白紙委任状
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タイトルを見て、どんな「烏合の衆」の話かと思ったら、シベリアで、「アナタア、ザンパン、頂だい。」と、青い眼をしたロシアの子供達が、喜び、うめき声を出したりしながら、日本軍の残飯を漁る出だしで、想像の斜め上をいく話でした。
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Minamihama
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兵士たちがシベリアの守備中、現地の人々との交流を持つが、それを快く思わない中隊長は彼らをイシシ守備に派遣するが、そこへ向かう途中道に迷い中隊が全滅してしまう。
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多読多量連投が日課だった
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カラス出たっけ?
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浦井
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終盤でこのタイトル通りの光景が目に浮かんだときの衝撃がすごい。戦争では普通の人が普通に日常のように死んでいくということが伝わってくる。黒島伝治、もっと読みたい。
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ひねもすのたり
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初出1928(昭和3)年。 本作は自らの従軍体験を基にした西伯利亞(シベリア)モノの中で最高傑作とされているようです。 戦の無聊を慰めるために現地のロシア人女性と交流を持つ兵隊たち。 冒頭からしばらくはホノボノした感じですが、あることが理由で彼らは無謀な作戦に狩り出されてしまいます。 その結果がこのタイトルになっています。 ある程度の長さがあるので小説としての面白さはありますが、『穴』と比較すると迫力不足が否めません。 しかし、この時期によくこんなものを書いたなぁ~などと思います。 ★4
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