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ウェブ社会のゆくえ 〈多孔化〉した現実のなかで (NHKブックス)

感想・レビュー
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静かな生活
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一周回って新鮮
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srmz
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大学の授業の課題本だった。4,5年ぶりにさーっと一読。本書は「目の前にある現実と画面の中にあるもうひとつの現実とどう折り合いをつけるか」をデータを元に語られていた。特に「情報が生み出した現実と、実際の現実とのズレにより葛藤が生じる」という一文に共感。受信者は勝手に解釈をしてSNSという拡散力の高い媒体でまた広まっていく。社会的承認欲求やつながりが重視されている。本書を読んで感じたことは、自分で考えて、見極める力が必要なのでは?見極めるために世の中や歴史を知ることをしたい。
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あいくん
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☆☆☆☆インターネットが普及して、ウェブの空間がリアル空間と結びつく「多孔化」が進行しています。ウェブ社会はつながりを取り戻せるかどうかを論じています。現代は現実とウェブが融合する時代だと言います。ウェブと現実は区別できなくなりました。ウェブは偽物で、現実が本物というわけではなくなりました。少し前までは、ウェブにアクセスするのは固定されたパソコンでという印象が強かったのですが、いまではスマホが普及して、わたしたちは目の前の現実と画面の中のもう一つの現実をどう折り合いをつけるかについて悩むようになりました。
あいくん

ソーシャルメディア依存とか携帯電話依存とか呼ばれるものの原因は孤独感だということです。 寂しがり屋が孤独感を埋めるためにメールを送ったりしますが、メールのやりとりよりも直接会った方がいろいろなことを伝えられることを私たちは知っています。 携帯電話についてのマナーの中で、デート中に携帯を扱うことの是非が問われています。 一緒にいる相手を無視して携帯のことばかり気にするのは許せないと思う人は多いです。 2人でいるのに他の人ともつながっていることを不快に思うわけです。

01/15 06:02
あいくん

ミクシイが流行していたころに、足跡を気にする人が多かったことが取り上げられています。 悪口を言われているのではないかという不安もソーシャルメディアのなかではよくあります。 「ミクシイ疲れ」ということばは懐かしいです。 2人でいるのに他の人ともつながっていることを不快に思うわけです。

01/15 06:02
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toshiyuki83
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本書で記載している「現実の多孔化」についてはIT業界に生きている者としてわかってはいたが、本書を読みハッキリとこの状態を認識できた。社会学的なアプローチの分析が多く、その分析を必要としているかが、本書の評価を分けそうだと思った。
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トルネードG&T
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自然科学に真理探求を目指す理学と自然現象を応用し効用を獲得することを目指す工学があるように、社会科学においても真理探求と効用獲得の二つの分野があるように思える。本書は書名から前者が想起されるが実際には後者の提案を行うことが目的。そのため提案に至る議論の道筋としてウェブとは無関係な共同体論が大部分を占める。個人的には本書で前提とされている共同体の保守を目指す立場が共有されていないため一段階前の論に関する書籍から(存在するのであれば)入るべきだったようである。
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takao
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ふむ
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よく読む
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共同体は同じ場を同じ目的で共有していることが大事。しかし、スマホを取り出すと、その場の表面に穴があいて外につながる。その多孔化が空間を破壊していく。たとえば、デート中のラインチェックや、高級料理を写真に撮ることなど。目の前の人間が第一という考えは主流ではなく、モニターの向こうの遠いがゆえに、その目を気にしざるをえない人間が大事なこともある。40min。
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horuso
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第1部「現実空間の多孔化」はまあまあ興味深く読んだ。ネットに繋がったままの個人が集まる空間には穴ぼこがたくさん空いて、意味が上書きされている、目の前の人よりSNSで繋がっている人の方が優先されるべき親密性を備えているのではないか、といった指摘は興味深い。ただ、第2部「ウェブ時代の共同性」はちょっと第1部とは乖離しているように思った。特に被災地の共同性の話は唐突すぎないか。それぞれをもう少し深めて別の本にした方が良かった気がする。
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Miyako Hongo
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携帯端末の普及によって、誰もがどこにいてもネットに繋がったり、写真を撮ったりできるようになった。それにより、従来の場を元にした共同体が変質しかけてるんじゃ、という指摘。□デート中に携帯を弄ったり、街中のケンカの写真をネット投稿したり、人々の行動様式がネットの登場で変わったのは間違いない。それが儀式や祝祭、地縁で繋がるコミュニティーを崩壊させると言われれば、そうかもと思う。けど壊れる訳じゃなく、形が変わるだけじゃないかな。生きることも死ぬことも変わらないんだし。□技術寄りの本かと思ったら社会学の本だった。
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yomayoma
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現実社会の「多孔化による分断」をいかに再統合しうるか。著者は分断状況の大きな要因である技術自体は忌避せずむしろそれをも踏まえた宗教儀礼的な実践によって共同体としての意味づけを更新し続けることに意義を見出している。共同体は現実的に所属、創造−消費、アイデンティティなどの対象、依り代であり、根本では喪失、悲しみなどいわば負性がその本質の規定として見出される。統合はまずその物理的空間に関係する人々の心理的価値的紐帯を促し、更に時間、歴史的にもより広いスケールを期待されるものだ。 分断の別の接続の可能性はある?
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虎ボルタ
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SNS疲れと言うのは確かにあります。かつてのmixiでは、確かに日記を追われるように書き、メッセージに喜び、反応がないと気落ちするというのはあったな。若さでしょうか…。使い方と言うのはあると思う。同じ生き方、趣向の方と出会う機会は何物にも替えがたい。自分の個人情報と引き換えにはなるけれど。
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shu
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キーワードは二次の忘却。一次は「救えなかった死」バタイユの供儀。残された人は供儀の死を媒介に受け継がれる共同性を得るのだけれども、継承法であるところの儀式に別の意味が持ち込まれる(卒業式の最中にLINEやる学生はまだいないかな)現代では、共同性の引き継ぎは失敗する可能性を孕む。 個人的には「皆が携帯端末持ってどこへも自分の一時を持ち込む」流れが止められないことを、政治と経済と人々の再帰性の増大(ギデンズ)の三つを理由に説明したところが好感。解決案は紙幅の5%くらいしかないけど、分析としてはよかったな。
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田中峰和
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著者が名付けた「現実空間の多孔化」が本書のテーマ。これまで現実空間は、物理的にそばにいる人としか繋がれなかった。それがスマホの普及に伴うメールやSNSなどによって、空間に孔(あな)が空き、遠隔にいる人たちと常に繋がっている社会が出現したという主張。多くの孔(あな)が空間に開いて繋がっていることを多孔化と名付けたのだ。多孔化したウェブ社会では様々な模索が行われていると分析する著者。ウェブ時代の共同性は孔を埋め政治にも影響を与えた。2度にわたる大震災による物理的喪失を孔と捉えたとき、我々は未来に何を語るのか。
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キンシャサ
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多孔化現実をキーワードとして、ソーシャルメディア依存や共同体の持続可能性などを論評している一冊。ラジオで筆者の視野の広さを感じていたが、この本では筆者の視野の深さを実感した。(故に、難解であった) 内容的には、デート中携帯電話のマナーにおける近隣性と親密性が素の自分を引き出す、というのには納得。しかし、共同体の論考は言いたいことが読みづらかった。
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とっぴぃ
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ゆとり世代とか表層的な捉え方じゃなく社会構造から見つめ直す作業が必要なんだなぁとふと思いました。
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tatuki
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多孔化した現実って怖いな。そのうち夢も現実空間に多孔化しちゃうかな?
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mejiro
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多孔化、監視、分断、共同性、忘却…どれも難しい問題だと思った。
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たか
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この人の「ウェブ社会の思想」を以前に読んだので今回はこちらを。 こっちのほうがやや読みやすい印象です。
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onisjim
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多孔化というタームには最後までなじめなかったが、内容は悪くない。とくに第三章の役割空間、親密性をめぐる議論がおもしろかったかな。ぜんたいに冷静に話をすすめている感じがする。あと、バーガーやマートンあたりも参照するのがうれしいところ。
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MasakiZACKY
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ウェブによる現実の多孔化についての一冊。「ウェブが現実で起きていることの情報で埋め尽くされるようになると、かつて「現実の空間」だと思われていた場所に、複数の情報が出入りし、複雑なリアリティを形成していることに気付く。本書ではこうした、現実空間に情報の出入りする穴がいくつも開いている状態のことを「現実の多孔化」と呼んでいる。現実が多孔化し、またそれを通して様々な人の思惑がばらばらに入り込んでくるようになるとき、私たちは「この現実」における他者との共生関係をどのように維持すべきか。」(p.12)。メモ。
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トッキー
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前半の心理分析的記述はよく理解できた。スッキリした。
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うなぎ
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やべっつまんね。もっとおもしろくできただろこれは。
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北乃 肉厚
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前半部はタイトル通りの内容として参考になったが後半部は社会学の学術書のように感じた。
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☆KOUSUKE★♪
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猫町倶楽部の課題本として読了。リアル大学生ですが、実際私が体験している内容そのままでした。最初は多孔化していること自体が問題なのかと思っていたが、そういうことではなかった。ソーシャル疲れを感じていたが、今ではこの本で原因が分かったため、無理なくやれている。拡張現実などのリアル空間への情報の意味付けは今後さらに加速していく。その中で、情報空間の中での私と物理空間での私、この二人の私が色々な共同体の中でうまくやっていかないといけない。最後に、筆者の鈴木先生はとてもフランクな方でした。ありがとうございました。
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万葉語り
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現代文の問題を読んでいるみたいだった。誰かとつながっていないと不安だけど、リア充の人は見知らぬネットの中の誰かとつながるヒマもないというところが納得できた。
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コウジ
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【猫町倶楽部の課題本】第一部はCMC(Computer-Mediated Communication)のお話だったので、自分の歴史と照らし合わせて共感・納得できる部分が多々あった。”多孔化”というコトバもよくできた表現だと思う。第二部の社会性については、途中理解が追いつかない点がいくつかあり、読了直後は批判的な感想しか出てこなかったが、今回は幸いにも著者の講演を聴くことできたので、何を云わんとしているのか程よく理解することができた。
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Peppermint
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前半はタイトル通りの内容。そして後半はタイトルからやや外れて社会学の問題提起へと移行。私たちの周囲の多孔化した世界。この世界をどのように生きていくのか。共同体を構築を模索するが、その構築すらも困難になるのか。
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ますみ
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互いの期待・役割が物理空間から独立するって話が続く。んで1つの物理空間に対し多くの期待が対立するので解消し共同体を獲得する方法が必要だとしている。またリスクなどの可視化により分断される人々を再び束ねる必要があると主張する。解決の糸口に儀式を提供する仮想現実による上書きとセレモニーの参加者が他の空間に繋がらないデザインを提案していた。形式・繰り返し・メモリアルの提供を仮想現実をも使って設計し直し提供する事で共同体を生み出そうって流れだけど、それでタクシーを待ち続けるお婆さんを繋げられるだろうかって。
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Hiromu Yamazaki
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前半は現代インターネットあるあるの解説で、特に仄めかしかまってちゃん的投稿への分析は非常に面白いのだが(あまりにリアルな事柄なのでもっと違う要因もあるだろうと感じる部分もあり)、後半は一転して儀礼と共同性という硬めのテーマ。ブランショの引用が本当に必要だったのかはよく分からないが「仮想空間による空間の上書き」についてはそれがどこまで現実的・普遍的なものになるかを含めてじっくり考える事が必要だと思う。
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koji
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時折若い学者の本を読んで刺激を受けています。著者もその一人です。「<多孔化>する現実」とは聞きなれない言葉ですが、現実空間に情報の出入りする穴がいくつも開いている状態をいうようです。現実とウェブに境がなくなり、物理空間の特権性が失われていくことををいいます(デート中の目の前の相手がSNSを始めるのはそのせい)。本書は、第一部がWEB社会におけるコミュニケーション・役割論(これは秀逸です)、第二部がより専門化された政治学・社会学論です。「空間の意味の上書き」が悲劇の共同体を乗り越えるとする結論が鮮やかです。
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tegi
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仮想現実や、フィクショナルなもので現実を上書きし、分断された人たちのあいだに少しでも繋がりをつくれないか、とする結論は熱い。現代における人間関係、コミュニケーションの内外での色々な分析もさくさく紹介されていて非常に興味深かったです。
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hiratax
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彼は学部では民俗学を学んでいたらしいが、その知見がところどころ 見え隠れする。サブカル寄り、オタク寄りにならないところがいい。 未邦訳の原書も参照してるんだが文体が自慢モード、うっとりモードに入っていない。筆致が冷静な分、ダイナミズムは欠く。
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madofrapunzel
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★★★★☆ 最後の解決策としての共同体/性論はあまりにもお粗末(だって、ブランショとナンシーをちょっと引用しました、じゃだめだろう)だとは思ったけど、それまではよかった。多孔化した現実空間、コンサマトリー化、本物らしさ、色々実践的な概念を学んだ。
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ミズグ
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多孔化された現実のなかで、意味の分断における共同性の継承を問題とする。 本書では儀礼的な形式性を重んじていた。なるほど、勉強になった。 子供を育てていると子供によく言われる「こんなこと、何の意味があるの?」 と。儀礼はそれを行う人々の生活に、価値と意味を与える機能を持つ。
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洋
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今の日本の若い人たちが読むべき本だと思いました。これは僕も気になる部分は多かったのでどんな仕事をしている人でも学生でも、すべての人たちに読んでもらいたいです。
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ToHouku
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ラジオで聞いていた情報が、結論に向かうにつれ色濃く出てきて、氏のファンとして素直に楽しめた。現実の多孔化への対策が本書の結論なのだが、どうしてもフーコー的な権力がちらつく。
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まりな
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最後まで集中して読むまでの体力がまだ足りなかった。また時間がたったら読もう。
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ophiuchi
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<多孔化>というイメージを共有できず、やや消化不良。
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