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世界は蜜でみたされる: 一行物語集

感想・レビュー
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あいあい
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たった一文で創造される静謐な異界。一文が無限へと繋がる。どの物語も妖しく不穏で危険。幻想。奇想(なんでこんなの思いつくの?)。恐怖(たった一文で途轍もなく怖い)。目眩。狂気。孤独。残酷。辛辣。孤独。徒労。悠久。謎。迷宮。言葉の奇跡を感じさせる短編集。ページが進むとなんとも言えないユーモアに充ちてきて哄笑。ところがやがてまた恐ろしい世界に戻り。配置の妙も素晴らしい。図書館で借りたんで、次々に読み進めたのだけれど、本当は、一篇読んではそこから広がる世界を、描かれなかった短編、あるいは長編小(以下ブクログへ)
0255文字
菫色
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素晴らしい世界観。今回は図書館で借りて読んだけれど、出来れば購入してずっと手元に置いておきたい一冊。これが閉架書庫にあるだなんて、物凄く勿体無い。
0255文字
内田高裕
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世界は蜜で満たされるは大傑作。この世のかがり火に火をともした詩文の最高峰である。なぜ、蜜なのだろう?それは蜜とは良きもののメタファーであるからだ。良いとは美である。良いとは優しさである。これが広く普及すれば世界の芸術家は狂喜して傑作をものすだろう。こんなの広めていいのかなー。まあいいや。
0255文字
カフカ
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とても良かった…。 一文程度の物語が303篇収録された作品。 短い文字の中にとても濃密な世界が詰まっていて驚く。 美しい言葉で紡がれた物語は、幻想の中に狂気や皮肉がふんだんに散りばめられていて… 毒々しくも美しい詩を読んでいるかのようだった。 紹介して下さった読友さんに感謝です。
kiyoka

楽しんで頂けて良かったです。図書館にあったのはこちらの版だったのね。真っ黒な表紙でこっちの装幀も気になるなぁ。これ文庫になればいいのにね〜⠒̫⃝♡*

01/09 21:12
カフカ

kiyokaちゃーーーん!これ、めっちゃ良かったよ。kiyokaちゃんに紹介して頂けなかったら出会えなかった本だと思うので、本当に感謝だよ🙏ありがとう☺️うんうん、ぜひ文庫化してほしい…🥲✨

01/09 21:23
0255文字
月明かりクラブ
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偶然安く手に入れた。本当に面白かった。背中に這い寄る冷たさを感じるのに、優しく抱かれているような気持ちになった。
0255文字
田氏
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333篇の超ショートストーリー。バリー・ユアグローも大概だったが、こちらは行き着くところまで行った感がある。ことばを綴り始めてから最初に句点が現れるまでの短い間に、あるものは幻視的に、あるものは怪奇的に、あるものはSF的に、語りきってしまう。彫琢とはいうけれど、ここまで彫って削りきった文章は、なにの力で物語を自立させているのか。遠雷のように光っては消えるストーリーの細部に目をやると、ひとつひとつの言葉に、背景の濃いもの薄いものがあると気付く。「恋人」だと登場人物は二人からだが、「愛人」だと三人以上になる。
田氏

「自宅」と書いてもいいところを「社宅」にするだけでも背景が生まれるなあ、とか。そういう文章読本的な読みかたをしても何周でもできそう。ただ、絶版で中古価格も高騰しているのが惜しまれる。所蔵してくれていてありがとう図書館。さて復刊.comでの投票数は…3票。3票かー。

10/22 02:25
0255文字
推理
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ネタバレ絵画的なイメージが浮かびますが絵画の一瞬で描けそうなものはほとんどありません。幻想絵画につけられた、さらに想像を広げるためのキャプションになりそうな文章です。題名に物語とありますが、出来事が展開するわけではなく、物語っぽくはありません。物語の要約だったり物語の一片を切り取ったみたいな書き方です。徒労、無意味、伝達拒絶、閉塞、何もうまない命、終わりへの転落、喪失、孤立、無駄にする生き方などを感じさせる内容を、残酷さ、辛辣さ、滑稽さの味つけで書いています。
0255文字
ノベツ
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1行物語が335篇。自分が読んで楽しむというより、いろんな人と、自分はどれが好きだ、という話で盛り上がってみたい。 一番好きなのは”わたしが愛しているのはあなたの囲いこんでいるものじゃなくって、あなたっていう薄っぺらな膜なの、と水たまりに浮かんでいるあぶくが隣のあぶくに耳打ちした。” 長文感想→ https://note.com/nobetsu/n/nec82a8a78f94
ノベツ

アホな話も多々ありました(笑)

04/17 22:42
ざるこ

そっちの方が好み(笑)

04/17 22:43
3件のコメントを全て見る
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hiro6636
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一行の中にある狂気とナンセンス。 一行怪談が好きな人には刺さりそう。
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ぜんこう
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『とっておき名短篇』で飯田茂美さんの「一文物語集」を知ったものの図書館になかったので同じような(?)本書を借りてみました。 これも「一行」じゃなく「一文」の物語が333篇。 超短いショートショートと言うか、長い短歌というか。 1文だけでも、情景が目に浮かぶものが多い。 シュールで、ちょっと怖かったり、クスっと笑えたり。 僕にとっては、きっとまた再読したくなる本です。 最初の1篇・・・世界のすべての人びとを愛するために、彼女は電話帳を開き、ひとりひとりの名前を精魂こめて覚え始めた。
0255文字
mnt1983
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徒労であることの美しさとか。そして謎は素知らぬ顔でそこにぽっかりと在ったとさ。「ちぎれた指に繃帯を巻いたピアニストが、塹壕のなかで雨に打たれてまどろみながら、地球大の鍵盤を弾く夢を見ている。」「硬直した親友の亡骸を横抱きにして、廃墟の地平線の夕焼けを眺めている。」「鐘一面にぎっしりと大きな蛙がへばりついていて、晩鐘を撞けずにいる。」「墓石が空を飛んでいる。」どれもこれも一つの物語。「周りに水平線しか見えない黄昏時の海原で、小舟にひとり乗せられた狂女が「雪を見たい」と呟くと、空から静かに粉雪が降り始めた。」
mnt1983

タイトルは同名の絵画作品からだそうで。「淡い黄金色に輝く画面いっぱいに、〈墓〉という微細な文字が無数に整然と描き込まれている大作」とのこと。仏教用語で蜜はお供え物のこととか。世界は死者で満たされる。ブエノスアイレスでの生と死の混淆の中で舞った際の大野一雄の序文も是非。

04/23 13:13
0255文字
浦和みかん
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タイトルには「一行物語集」とあるけれど「一文物語集」と言った方が適当か。夢を一文で書き表したかのような、シュールとも近い"物語"が並んでいる。詩と似ているが、言葉の響きというよりは想起されるストーリーに焦点が当たっているので、やはりこれは物語だろう。短歌とは違う趣がある。
0255文字
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
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はてなブログで『一文物語集』を読んでいる方がいて、おもしろそうだったので、自分も読んでみたく、でも図書館には置いていなかったから、こちらを借りて来た。短歌のような短いものから5行くらいに渡るもの、どれもとても短い物語なのに、その短い一文の中に、幻想的だったり、ホラー?少しゾッとさせられるものだったり、不思議な話など、ちゃんと物語があって、333個の物語、333個の映像を思い浮かべながら読んだ。
0255文字
YM
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僕はこの本すごくすきです。一行物語集「世界は蜜でみたされる」333編の短い物語。甘い言葉がいっぱい綴られていると思うと大間違い。どれもが痛くて、怖くて、切なくて、皮肉たっぷりなんです。でも、だからすき。だって世界って、そんなもんだもん。パッと開いたページの一文を読んで、目をつぶって、話のはじまりや続きをイメージするのが最近の楽しみ。もう蜜の味です。
レイ

YMさんの「最近の楽しみ」にやられちゃいました!気が逸ります(笑)

11/16 07:43
YM

ぜひぜひー(^-^)/

11/16 07:46
5件のコメントを全て見る
0255文字
trash
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1行~3行くらい短い文章の間に出てくる333個のいろんな世界。これだけ短くてもいろんな世界観は作れるんだなと思う。こういうのこそ電子書籍にしてたまに読みたい。
0255文字
さち
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短くても世界は創れるんだな、と勉強になりました。サッと読んでしまえるけれど、いくつか心に残る。
0255文字
skellig@topsy-turvy
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煌めくミクロコスモスが333個。一文の間に紡ぎだされる時にユーモラスでブラック、切なく不思議で幻想的な場面たちはそれぞれが繊細な切り絵作品を想像させる。詩のような美しさと驚異が詰まった宝箱みたいな作品だった。
0255文字
兎乃
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鞄にいつも忍ばせておきたい本。たとえ化粧ポーチを忘れたとしても。これは「鏡」
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裕
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読んだのは水声社の「一行物語集 世界は蜜でみたされる」でしたが、こちらの方が入手しやすそうなので。確かに、複数行にわたっているので、一行というよりは一文の物語ですね。 若くして死んだ編集者の二階堂奥歯がウェブ日記「八本脚の蝶」で取り上げ、それを読んだ北村薫が編者として「とっておき短篇集」に採ることになる「一行物語集 世界は蜜でみたされる」の著者飯田茂実は舞踏家大野一雄に師事し、その本の序は大野が死者と生者を前にして行った舞踏について触れている。
0255文字
NAO
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ずっと手元に置いておきたい一冊だけど、残念ながら絶版中。私は図書館で読みました。再販熱烈希望。
裕

一文物語集として再版されているみたいです。

10/06 15:58
NAO

ほんとだ! ありがとうございます(´∞`)

10/07 22:48
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かなり
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「わたしが愛してるのはあなたの囲いこんでるものじゃなくって、あなたっていう薄っぺらな膜なの、と水たまりに浮かんでいるあぶくが隣のあぶくに耳打ちした」夜中にはっと目が覚めて夢の断片を舐めてるときに似てる 一行の物語がぎっしり
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まじぇ
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教育実習の美術担当の先生が学級文庫に置いていきました。一文でもこんな奥深い世界が作れるんだと知って感動して、自分も何本か似たような物語を作りました。最近、思い出して手に入れることができて満足。今、また再読中。
0255文字
akira78
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たったの一行なのに、あらゆる世界へと想像力を導いてくれる。そこが好き。
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