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注文の多い注文書 (単行本)

感想・レビュー
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Leroy Jiunna Zayn
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ネタバレ恥ずかしながら最初の方はフィクションなのかノンフィクションなのかほんとに見分けがつきませんでした笑とくに最初の「人体欠視症治療薬」はいろいろすごかったです。蚊涙丸の写真にはすっごく見入ってしまいました…。個人的に1番印象深かったのは「貧乏な叔母さん」で、「さあ、本を読みなさい。ここにある本全部。お祖父さんが残していった本、全部」「辛すぎて読めません」「涙に濡れた瞳でも本は読めます。さあ、読むのです」この部分!言葉に表せないくらい好きな会話文です。 個人的には「バナナフィッシュの耳石」も超面白かったです!
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にいたけ
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ネタバレ奇妙な依頼人の発注を丁寧に探し出し納品する、クラフトエヴィング商会。触ったところが見えなくなる病気の薬の話と体内で繁殖する植物の話が良かった。身体が欠損していく話は「密やかな結晶」、標本の話は「薬指の標本」を思い起こさせ、小川洋子感に溢れている。それをCE商会が膨らませる展開。静かな白黒映画に色がついた感じに仕上がっている。弟子丸一族の繁栄をみると彼女は標本にされなかったかも。明るい気づきではないか🥰
紫陽花と雨

この本いいですよね✨クラフト・エヴィング商會もいいですよね✨この作品がお好きなら「どこかにいってしまったものたち」オススメです📖個人的には「じつはわたくしこういうものです」「クラウドコレクター」が好きです😆

09/23 12:43
にいたけ

紫陽花さん、ありがとうございます。三冊とも探してみます。☺️

09/23 13:03
8件のコメントを全て見る
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空の落下地点。
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ネタバレ境界線を越えてしまうくらい娘を愛してた夫に比べ、貴方の愛は浅薄だと責めてるかのよう。愛してるなら境界線を越えるべきだと。夫に卓球のセンターラインは境界線に見えてて、返ってくるボールは応答だった。ヴィアンの死因が肺の睡蓮なんて嫌!私にとっては絶対違う。ヴィアンはアンチ睡蓮なはず。睡蓮は私の解釈では貧乏に対する抵抗、贅沢欠乏の病。祖父も何か悲しいことがあり、物語を欲し続けたのかも。悲しさから目を逸らす為に非現実を接種し続けろと叔母さんは言う。前会長は洞窟の中に引き籠ったか迷子になったか。恋は盲目。本の為の本。
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アウイナイト💎@the best things are in the future
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ネタバレなかなか個性的な本だった。再会したいモノについての注文書と納品書からできている。四つの不思議な世界。三つ目のおばさんの話が楽しかったな。 図書館本
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Balmoral
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ネタバレ都会の引き出しの奥のようなところにある街区。そこの1件の店。得体の知れない商品の数々。「どんなものでも取り寄せる」という。どんな依頼が来てどんな解決が見られたのか5つのストーリーが語られる。ちょっと怪しい不思議な感じのする話。尚、本書の源泉となった5つの小説があるのでそれを読んだことのある読者にとってはより興味深いと思う。
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りんご。
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ネタバレ図書館本。 宮澤賢治のパロディかなって思って借りたら、パロディじゃなかったけど、読んでよかったと思う。 サリンジャーさんってもうそろそろ青空文庫におりてくるぐらいの年齢の人かと勝手に思ってた。
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れお
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ネタバレとってもとっても面白かった!読んでいてわくわくが止まらなかった。「人体欠視症治療薬」「バナナフィッシュの耳石」「貧乏な叔母さん」「肺に咲く睡蓮」「冥土の落丁」。どれもこれも楽しくて少し不気味で素敵だった。何より納品したものの写真が載っているのがよかった!「弟子丸さん」が出てきてにこにこしてしまった。
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キャンディ
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ネタバレ新しい試みの小説?小川洋子さんが注文者で、クラフトエヴィング商會が受注する形で話が進んでいく。どの話も、もと小説があって、改めて、それらの小説も読んでみたくなった。 不思議な世界観の話で、引き込まれていった。一気読み。
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ベイマックス
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ネタバレ図書館本。企画本っていうのかな?裏面のコメント→5つの物語に登場する(この世にないもの)を小川洋子が注文し、クラフト・エヴィング商會(2人組の制作ユニット)が探し出す。◎面白かったんだけど、5つの元になっている小説を手元に置いて照らし合わせながら読めたら、もっと楽しい読書時間を過ごせたのかも。5作品→川端康成「たんぽぽ」サリンジャー「バナナフィッシュにうってつけの日」村上春樹「貧乏な叔母さんの話」ポリス・ヴィアン「うたかたの日々」内田百閒「冥途」
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REI
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ネタバレ表紙の木製の標本箱だけで期待に胸が膨らむ。ページを1枚捲ると、すぐそこにあるのは異国の時間。看板に「ないもの、あります」と謳うクラフト・エヴィング商會に探し物を注文する人と、それを探し出す商會の5つの物語。「注文書」「受領書」は小川洋子さんが、「納品書」は商會が書いているが、見事に一つの世界観を体現している。『肺に睡蓮』は小川さんの妖しい世界を堪能したし、『貧乏な叔母さん』では村上春樹氏の小説を読みたくなる。内田百閒の『冥途』は7月に読んだが、初版本の事は知らなかったので興味深かった。魅力に溢れた1冊。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

クラフト・エヴィング商會の描く世界観素敵すぎますよね。

11/28 01:55
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K
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ネタバレある本にまつわる注文書を小川洋子さんが書き、納品書を「ないものがある」クラフト・エヴィング商會が書く。お話も写真も最後の解説まで本全体がとても素敵。本好きな方はきっと嬉しくなる、この不思議で美しい世界お勧めです。
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まめ
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ネタバレ ★3.5 恐れながらクラフトエヴィング商會を知らずに、小川洋子さんの幻想の世界として読み進めてしまいました。最後の対談になって、あれ?と気づく。 もはや何が現実で、何が"ないもの"なのか、設定の段階から混乱笑。 貧乏な叔母さんの話が好きです。村上春樹の短編は殆ど読んだつもりでいたのに、この話は知らなかった(忘れてた?) でも一番興奮したのは、弟子丸氏登場!わかる人にはわかる! こういう、日陰の存在に光をあてる話、わくわくします。
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桜良
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ネタバレまさか自分が人体欠視症だとは思わなかった。
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ハイランド
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ネタバレ元の小説の文学的エッセンスを小川洋子氏が独特の味付けを施し、そのボールをまたクラフト・エヴィング商會が絶妙の返しを行う、三重の文学の香りが漂う、素敵な本。「ないものあります」の続編のような本編、純文学の旗手小川洋子氏を加えることで、文学の迷路はさらに複雑になり、迷宮の奥へ奥へと読者を誘う。残念ながら、元となる小説はすべて未読。でも元の小説を知らなくとも十分本書は楽しめる。とは言えやっぱり元の小説も読みたくなる。未知の小説へ誘いながらも文学の香りを濃厚に感じさせる楽しい一冊。難を言えば中途半端な感も否めず。
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ルカ
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ネタバレクラフト・エヴィング商會は、「ないもの」を探してくれる店。 注文品は、文学作品を題材とした奇妙な物。それを丹念に見つけ出す商會。 注文書と受領書を小川さんが、納品書を商會が写真入りで記述している。 不思議な世界にようこそ。。 。
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ひらちゃん
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ネタバレこういう本があるから読書は辞められないんです。ワクワクと不思議と謎と。最後の御三方のお話の中に、架空だったものが実現したり、「ない」ものが「ある」になってしまった。とあります。これは時間のせいな訳ですが。「ない」という不可能ではなく、知らなかったという事なんです。知りたい気持ちと、知る課程も面白い訳で、つまりそれが私にはワクワクです。奇妙な本と言ってしまえばそれまでだけど、装丁も素敵だし、手元に置いておきたい。時間がかかってもまたお目にかかりたいそんな本です。
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英花
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ネタバレ図書館で題名に惹かれる。 読み終えて。ふしぎな、わからない話だとは思うけれども何度か読みたいと思う作品だった。カルテみたいな書き方が面白い。結局この商會がどんな物なのか、どんな調査をしているのか、やっぱりわからない。気になるなあ。先代、どんな人なのか。でも、こういったおかしな物を生業にしているのだから、浮世離れした人だったんだろうな。元の作品の中では【たんぽぽ】が一番気になる。ただ未完なのか…手を出しづらい。小川さんの作品は【博士の愛した数式】しか読んだ事がなかったが、これも面白い。次は【薬指の標本】を。
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マッキー
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ネタバレクラフトエヴィング商会と小川洋子さん!この素敵で不思議な取り合わせ。見つけた瞬間に思わず声が出ました。 古くて美しい写真と、匂い立つ物語。最初の「見えなくなる」話が印象的でした。見つかったからといって幸せになるとは限らないんですよね。
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食パン
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ネタバレ面白い試み!小川さんとクラフト・エヴィング商會さんとの間で「注文書」「納品書」「受領書」という形で実際にやりとりして作られていく世界観を堪能できる。モチーフになった小説も気になって読んでみたくなる。「バナナフィッシュの耳石」が好き。
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kana
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ネタバレドキドキする赤。切ない青。明るい黄。癒しの緑。少し懐かしい茶。静かな白。ゾクッとする黒。虹色がよく似合う本だと思った。現実にはないものも、常識ではありえない不思議な体験も、『ない』ことは誰も証明出来ない。今はなくても未来にはあるのかもしれない。自分の周りにないだけで、広い世界のどこかにはあるのかもしれない。こんなにも色鮮やかな注文書、納品書、受領書は見たことない。丁寧で美しい文章。写真もすごく好みだった♪ないもの、あります。物語っていいな。『人体欠視症治療薬』『貧乏な叔母さん』が特に好き。
あも

「物語っていいな」これ!ないもの、ありますの代わりに帯にしてもいいぐらいこの本にピッタリ!これ読んだ時、まさにそう思いました。小川さんの文章もクラフトエヴィングのセンスも大好きで大事な1冊です。

01/30 05:12
kana

私もこの本大好きです(*´∇`*)不思議な美しさがすごく良い♪本を読むっていいなぁとしみじみ思いました☆*。眠る前にゆっくり読みたい本かな♪心も体もほぐれそう(❁´ω`❁)

01/30 08:21
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麦踏
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ネタバレ今、自分は心が動かないんじゃないかという危惧は柔らかく溶けた。欠視症の治った理由に諦めの胸苦しさを、縄梯子を使い物語の洞窟に降りる様子に限りない共感を、「涙に濡れた瞳でも、本は読めます」の言葉で雷に打たれ、体内植物の感触と匂いを、白い空白に絡め取られる眩暈を、感じた。確かに、しっかりと感じた。そうか、私はこれでやっと小川さんと吉田さんに触れたのか。クラフト・エヴィング商會は素敵。小川洋子さんの文章の魅力は圧倒的。指でなぞりなから、いつまでも読んでいたい。
麦踏

わーー!あもさんの2017の1位作品を心から楽しめて嬉し…ん?あれ?ちゃうちゃう5位やー!だってみんなが次々とこれ読んでたから、すっかりあも1位の気分になってたよ(笑)感服などとんでもない。みんなが巫女だの憑依だの持ち上げてくれるので、否定しつつも少し木に登ろうとしてたみたいデス。川上さんわからんかったとデス。そんなもんデス。そんなやつデス。。

01/14 13:05
麦踏

【本MEMO】これも読友さん内でレビューが次々あがり気になっていた。川上さんを借りる時に小川洋子棚で見つけ衝動で。そう図書館本。

01/18 10:58
13件のコメントを全て見る
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d=(^o^)=b
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ネタバレ往復書簡。依頼者と依頼人ってかんじが強く出ている。自分、あるいは他者に関係する「もの」を「かたる」ことで、「あっ、ほんとにあるんだ……。」って思わせてくれる。まさに「ないものをある」と証明する。もとになった本を読みたい。
ともこ

「ないもの、あります」お勧めです!

10/19 07:58
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ぴのたきのこ
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ネタバレ「ないものでもある」お店の話。依頼主も商會も語り口はあくまで淡々としているのに、時折心臓がひゅっ、と止まりそうになったのはなぜだろうか。途中までは予想できていたはずなのに、「冥途の落丁」の最後の最後で私も足を取られてしまった。
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スーパーのリオ
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ネタバレ【6】クラフト・エヴィング商會の吉田篤弘と吉田浩美の制作ユニットがテキストとイメージを組み合わせた、独創的な作品。
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六藤則宗
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ネタバレ出てくる本は、恥ずかしながら未読のものしかなかったけれど、コンセプトも含め楽しい本。「貧乏な叔母さん」がいちばんこころに残った。なんだか贅沢をしたような気分になれる。
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まるっちょ
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ネタバレまさか「貧乏な叔母さん」で泣いてしまうとは…。お祖父さんが亡くなったショックで動けなくなった青年に取りついた貧乏な叔母さん。彼女はしきりに「お祖父さんの本を読むのです!」という。背中に張り付いたまま。 人がいなくなっても、本さえ残っていれば、その人が読んできた世界を辿ることができる。「ないもの、あります」。現実に存在するもの、しないもの、全てが欲しくなる。素敵な本をありがとう。読むことが出来たのも何かの縁だ。バナナフィッシュの耳石が一日だけ成熟するから「うってつけの日」だったのか。目からウロコ。
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武蔵野大学読書部
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ネタバレ限りなく虚構に近い内容でありながら、描かれ方は限りなく現実に近い不思議な作品。 「『ない』と言い切るのは、ほとんど不可能に近く、たいていの場合、『ない』んじゃなくて、まだ知らないだけなんです。」と言われてしまうともしかしたら本当にあるのかもしれない。
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なめこ
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ネタバレ小川洋子もクラフトエヴィング商會も挿絵も含めて世界観がとても素敵。油揚げとひじきの煮物が好きな大学生、古本屋の奥でひっそり暮らす老人と控えめに自己主張する飼い猫、本棚に囲まれた部屋で寝る前の読書を楽しむ郵便配達員と孫……どれも映画のように光景が頭に浮かんでサクサクと読めた。おもしろかった!
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よしの
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ネタバレミスドでロイヤルミルクティーがおかわり自由になったことをいいことに8割方ミスドで読んだ。小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會、ふたつの才能が合わさるとこんなすごいのができるのか!?と衝撃を受けた作品。「冥途」の最後の1行ですごくぞくっとした。空気感と装丁が好み。
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みい
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ネタバレ短編。お気に入りは人体欠視症の女性の話。 彼女が彼に触れると、触れた部分だけが見えなくなってしまう。ピンポン球の写真、見ることができる方はどのくらいいるのでしょうか? 私は見えませんでした。わたしも「欠視症」でした。
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とりのこ
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ネタバレクラフト・エヴィング商會のことは、この本で初めて知った。静かで、ユニークで、おもしろい作品だ。商會を訪ねる人々が求める「ないはずのもの」を思い浮かべるだけで、想像力が掻き立てられる。一番いいな、と思ったのは『肺に咲く睡蓮』人体に寄生する植物のイメージが怪しく残る。肋骨に触れて、肺に睡蓮が息づく様を想像するシーンはゾクッとした。独特のぬくもりがある会話文調の文章といい、小川洋子の書くものは本当に好きだ。
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ナオ
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ネタバレ内田百間の『冥土』(初版)の落丁本をめぐる話にてー 「『冥土』を読んでは駄目よ」「落丁の境界に足を取られたら、大変だから…」
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