形式:文庫
出版社:筑摩書房
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栗羊羹さん、57人の作家さんを見るだけで面白いよ、是非、ご覧ください!
講談社の『IN・POCKET』で、1986年から1991年まで連載されたものが収録されています。なので、大沢在昌が文中で「今年三十歳の新鋭」、山田詠美も「まるで十代の女の子が・・・」なんて書かれています。著者の父・阿川弘之と交流のあった吉行淳之介や遠藤周作のインタビューは特に面白かったです。著者は幼い頃に学校でいじめられて帰ってくると「くよくよするんじゃない。俺だってしょっちゅう吉行のおじちゃんや柴錬のおじちゃんにいじめられてるけど、いちいち泣いてもいられんだろ」
と言われたそうで、それを吉行淳之介に報告すると「わかってんだね、本人」と元気になったそうです。吉行淳之介は阿川家で「ダンナ」で通っていて、ある時、著者の弟が「え、ダンナって小説家だったの?」と発言したというくだりに笑ってしまいました。遠藤周作は、息子のガールフレンドが電話をかけてきた際に、わざと聞こえるように「なに?留守っていってくれ?電話に出たくない?」というイタズラをしたそうで、ひでぇーなと思いつつ、笑ってしまいました。
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