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恐怖の法則: 予防原則を超えて

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takao
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ふむ
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とりもり
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全体に表現が冗長で非常に読みにくい。予防原則に対する批判がメインだが、環境問題とテロを確率論だけをもって同列に論じるのは無理があると感じる。人が利益よりも損失を過大視して合理的な選択を取らないことは行動経済学で明らかにされているとおりではあるが、それでもなお社会的費用の負担については合理性を超えた責任があるべきでは。その点で、前提次第で大きく結論が変わる費用便益分析を高く評価していることにも違和感を禁じ得ない。福島原発というカタストロフィーが現実化した今では、机上の空論と言わざるを得ない本。★☆☆☆☆
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朝ですよね
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前半は、強いバージョンの予防原則はその施策そのものがリスクを生み出す、WTPの試算を偏らせるバイアスがあるなど豊富な事例で予防原則の問題を指摘する。後半は解決編として、あるべき費用対効果見積もりの姿や、社会的な効用が大きいデフォルトルール設定をすべきというリバタリアンパターナリズムといった概念が紹介されている。
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sako1
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◆予防原則とは「科学的な不確実性(不明性)」を踏まえて因果関係の証明は先送りした予防的規制…と荒っぽく理解していたが、本書では同原則の対象を「リスク判定(重篤度×発生確率)」に向ける。◆人々の恐怖心が様々な形でリスク判定を歪め、予防原則が濫用され、結果として費用/効率を度外視した規制や新たなリスクが産み出される。恐怖の発生/増幅のメカニズムが詳細に解説されて興味深い。その処方箋として、筆者が予てより提唱する「リバタリアン・パターナリズム(ナッジ的アプローチ)」が解かれるが、やや机上の空論感が否めなかった。
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こずえ
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恐怖というものに対処するときどのような選択をしたらよいかについて論じたもの。意思決定論の本や社会心理学の本をあわせて読むと理解が深まる。
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GASHOW
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人のリスク認識の偏向などがかかれている。リスクに関して若い安い本。この表紙はゾンビものを連想させますが、ゾンビ関係なし。タイトルからの期待ははずれましたが、リスク関連の本はあまり面白くない本が多いのでそのなかでは面白いと思います。
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ひーくん
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人々の恐怖にどう対処するか。そこで提示されるのは、リバタリアン=パターナリズムという視点。人々にパターナリスティックに一番いいと思う選択をデフォルトとして提示しつつ、そこからオプトアウトする権利を常に確保することで人々の自由を尊重できるぞという一見当たり前ではある考え。これに対する批判的な意見を東浩紀が提起してます。僕が気になったのは彼が執拗に予防原則を拒否するところだ。それは合理的だが、実にアガンベンが指摘する近年の政治の予防を拒否する傾向と重なるである。民主主義の理念の再考が必至
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くらーく
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ちょっと私には冗長に感じられて、読むのが辛かった。自分の知識、能力不足なのだろうけど。 ただ、世間は自動車よりも日焼けよりもたばこよりも、テロや原発にリスクを感じるのは、なぜなのだろうねえ。
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ソーシャ
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アメリカの有名な憲法学者・行動経済学者のキャス・サンスティーンが予防原則について批判的な立場から論じた本。心理学や法政策学、憲法学の観点から予防原則をめぐる様々な論点が具体例を挙げながら詳しく論じられています。予防原則賛成派の議論も紹介されていますし、議論状況を見るのにも役立つ本ですね。
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