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シャープ「液晶敗戦」の教訓

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Haruki
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シャープ研究その3。シャープで太陽電池、液晶に33年携わった著者が2015年時の苦境を切り取る。韓国、台湾の後発者利益によるG6G8世代の大規模投資の波が迫る中、G10堺工場への投資自体は問題ではないが、バーチャルワンカンパニー構想のもと巨大すぎる投資が回収限界を超えたと分析。液晶ビジネスの変化として、すり合わせ、垂直統合、国内市場→モジュール化、国際水平分業、グローバル市場の変化にも戦略的に見誤った。液晶ラインの1分10万のスピード感、中国人交渉の値切り感、技術移転機関の特許販売ビジネスモデル等面白い。
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Masaki Sato
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サムスンに追い抜かれハイエンドと低価格帯の攻勢に挟まれるサンドイッチ・ジャパンの状況の日本の液晶。韓国・台湾は後発者としての積極投資、日本は先行者の負の遺産に苦しみ続ける構造。日本のすり合わせ型がモジュール化に対抗できない状況に対して、すり合わせをどうグローバル化するかについて知識をローカルのマーケットニーズと合わせて作り上げる知識共創というプロセスを提唱(例はホンダの寄居工場)。マーケットのニーズをどう吸い上げて製品に落とし込んでいくのがカギになるのだが、そこは各社の課題だろうな。
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Murphy
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シャープの失敗は、すり合わせに対する拘りと自社製品を優先させたことなのかもしれない。グローバル人材の育成はどの会社にとってもハードルが高いなあ。
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yodapone36
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テレビの画質が向上しても、消費者には見分けがつかないところまできてるって現状、やばい。内視鏡手術みたいな新しい用途の開拓を急がないと、技術が生き殺しになってしまう。あと、最終章の提言にある「すり合わせ型の強みを生かしてプラットフォームを作る」という話が、あまりピンと来なかった。大事な提言だと思うのだけど、具体的にどういうことだろうか?
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96sann
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技術経営とは。シャープの現状を通して日本のものづくりを考える。技術性優位を保ち続けることが会社の発展を支えることに間違いないと思うが、市場との距離は結果論にも思えるため難しい。ただ信頼し合い異なった価値観や個性をぶつけ合う共創の場「すり合わせ」が開発者には必要に納得。
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手押し戦車
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製品開発、サービスなどの強みは規格を早く作り出すこと。事業の定義が時代に合わなくなると事業のやり方を変えていく。全ての部品を自社系列で作っていたのを世界の専門会社から集めたり。研究開発と技術開発をすり合わせていたことを規格専門にするなど定義を変える必要がある。後追い型戦略は現在開発の製品より上の製品を開発し規格が完成した瞬間に一気に投資をして市場に出す。製造は規格と技術の融合という定義をしていたら規格という強みを最大限に発揮してる時に技術開発という強みを弱みとして見えてしまい改善していることになる。
手押し戦車

ビジネスは強みを最大限に発揮させて成果を上げる。弱みの改善ほど無駄な時間となる。強みを発揮してる時に著しく足を引っ張る弱みは改善するのではなくまあまあの修正で終わらせる。今の製造は技術開発をまあまあにすることで規格に資源を投入し一気呵成に市場に製品を送り出す。事業の定義は我々は技術屋から我々は製品規格業であるというモノづくりから規格作りへと変えていくことが大切。

07/12 11:14
0255文字
ばなな
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目の付けところがシャープでしょ。付け所を間違ったのか巨大投資の堺工場。このキッカケは難しいがこの工場設備を生かして他社の液晶取入れと、技術力を生かした提携を。果たしてシャープは、どこに向かうのか?
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Great  Eagle
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勝ち組と持て囃されていたと思ったら、再生で四苦八苦中。経営判断の問題か、グローバル経済化のスピードアップのせいか。投資の経営判断は本当に難しいのだろう。
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misaki
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なぜ敗戦したのか、勉強になりました。でも後半から専門的な用語が飛び交い、仕組みも分からなくてあまり理解出来ず…これから勉強しようと思います…
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mechan_biri
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実績のある設備を買い揃えば、新規参入メーカーでもある程度の品質の製品を比較的短期間で製造できるようになったため、コモディティー化が進んだのは事実だと思う。 供給過多で2台目需要を掘り起こさなければならないようになる。 テレビは気分転換や家族団欒に役立つが基本的には一家に一台あれば十分な商品だと思う。 そういった状況でもなんとか生き残ろうと模索しての大型投資であったと思うが、勝てる確信はそれほど高くないギャンブル的な判断だったのではないか。
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メルセ・ひすい
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ネタバレなぜ日本は「勝てる最終製品」を生み出せなくなったのか。シャープの元液晶技師長が、「成功の罠」と「技術立国」衰亡の真の原因を明らかにし、世界で勝つための画期的「すり合わせ国際経営」モデルを提言する。
メルセ・ひすい

1946年京都生まれ。神戸大学大学院卒業。シャープアメリカ研究所研究部長等を務めたのち、立命館アジア太平洋大学大学院経営管理研究科教授(技術経営)。

03/16 18:54
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(ま)
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そうかと思う一方、私の疑問に対する回答には至っていない・・・
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うさまる
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シャープの液晶事業の敗戦をフォーカスした内容ではあるが、ことごとく日本のものづくり産業の栄枯衰退を表していると思う。自動車は置いといて、その他で海外相手に追いつき追い越すような分野、会社が出てきてほしいと思う。
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まめタンク
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2015年29冊目、76点。シャープにここまで踏み込んだ本は初めてではないだろうか?液晶で腐敗したシャープ。その理由が端的にそして正確にまとめてある。結局は戦略ミスが理由なんだけど、その理由を初めて明かしたのかもしれない。面白かったのが、液晶パネルの工場が失敗した理由が世界的に需要よりも、そろそろ大阪の近くに作ったために工場の建設費が響いたという話。
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きよにやコータロー
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中田行彦の日本企業劣勢の内幕のSHARP*前進早川工業の「液晶敗戦」液晶事業の衰退と、SHARPの戦略や、日本のものづくりについて書かれているビジネス書籍です。近年の液晶業界から、日本企業のものづくりの衰退まで、本著でかなり学習することが出来る。
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