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おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)

感想・レビュー
81

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ぷにちゅ
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ネタバレ久しぶりの葉室作品。 気持ちのいい読後感です。 少年の心のまま大人になった弥市、冷静に着実に人生を歩んでいる喜平次、心に影を持ちながらも美しい姿の萩乃。 3人の強く熱い気持ちと、叶わぬ想いの大切さに、心揺さぶられました。 ステキな作品をありがとうございました。
0255文字
KEI
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腕は立つが貧乏道場主の弥市と武士を捨て商人の婿になった喜平次。共に藩を追われ、江戸で暮らしていたが、共に若い頃の初恋の人、萩乃の用心棒をする事になった。3人の想いは?一方藩では2分する様な政争が起きていた。恋心と政争を巧く描き分けていた。この言葉が良かった【人は皆、許せぬ自分を心に抱いて生きていくものではありませんか】【武士とは命懸けで人を信じるもの】ラストのおもかげ橋で弥生を見送ろうと佇む喜平次、それを遠くから見守る弥市の姿に余韻があった。
0255文字
tsumugi
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二人の男と一人の女、となれば展開は決まったようなものだが、弥市の愚直な献身も喜平次の強かな策略家っぷりもベクトルは違えど「いい男」で読んでいて気持ちがいい。萩乃さんはファム・ファタールというには無邪気に過ぎたかな。弥生さんの方が数倍いい女に思えてしまう。さざ波は立ちつつあくまで爽やかに。いいエンタメでした。
0255文字
taku
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藩内の抗争に巻き込まれ、藩を終われることになった弥市と喜平次。弥市は一流の剣客、喜平次は武士の身分を捨てて商家に婿入りした秀才。 その2人が思いを寄せていた萩乃が江戸入りし、その用心棒をすることに。 3人の思いと藩内の様々な思惑が交錯する形で物語は進んでいく。 最後のチャンバラ場面の記述は少なく感じたものの、喜平次が敵の老中の息がかかった山田屋庄兵衛をやり込める場面などもよかった。 勧善懲悪に読みやすい恋愛話も絡んでいて、最後まで楽しく読むことができた。
0255文字
優希
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面白かったです。弥市と喜平次。故郷を追われ、江戸に暮らす2人の前に初恋の相手が逃れてくるというのがドキドキしますね。同時に国許化け猫と称される男が現れ、藩を分裂させる争いが起きているのは再会は必然かどうか考えてしまいます。儘ならぬ運命を描いている物語に引き込まれました。
0255文字
じいじ
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主人公・元武士の二人,一人は寂れた道場主で食い凌ぎ、もう一人は商家に婿入りして順風満帆の幼なじみ、二人が繰り広げる人間ドラマが面白い。そこへ、むかし夢中で恋を競った「女」が、行方不明の夫を探しに江戸にやってきます。16年ぶりの再会で、この物語の火ぶたが切られます。独身男の恋心は「剣に生きる身で、何と不覚にも…」と激しく揺れ動きます。前半はコミカルに、後半に入ってシビアな展開に…変貌していきます。葉室小説9冊目にして、「わしは、こんなユーモアに富んだ小説も書けるんだぞ」と思わせる葉室さんが好きになりました。
KEI

じいじさん 葉室麟さんの作品としては異色では?と思いました。良い本のご紹介をありがとうございました。

09/18 20:17
じいじ

KEIさん これは、「オレもこんなユーモア小説も書けるんだぞ!」と書いた小説ですよ。葉室麟は、もう新作が出てこないのが残念です。合掌

09/19 06:29
4件のコメントを全て見る
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よむヨム@book
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★★★☆☆ 星3つ やはり、恋愛話はこの手の感じが良い。 最後も痛快な終わりで、面白く読破。 弥生さんが、この物語で一番心惹かれた。
よむヨム@book

ナイスをくれた皆様、ありがとうございました。

08/01 01:13
0255文字
蜻蛉組
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冒頭、お互い探り合いの会話で始まる、幼なじみの弥市と喜平次。二人には想いを切れない同じ女性が居る恋敵なるも、用心棒として活動してるうちに、男の友情を取り戻す(芽生える?) 。二人のマドンナ、弥生には賛否両論あるだろうけど、惚れてしまったものは仕方ない。 物語は直球タイプの弥市ペースで進むけれど、後段、身代わりになるべく口火を切って戦闘に入った喜平次、最後、おもかげ橋で弥生を見送ろうと佇む喜平次、それを遠くから見守る弥市にしんみり。
0255文字
Mori
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萩乃が誰を想っているのか、誰も想っていないのか、掴みどころがないままに進んでいく。弥市と喜平次の表面ではどう映っていても、深いところでわかり合えているような関係が微笑ましい。
0255文字
アイマール
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貧乏道場主の弥市と武士を捨て商人の婿になった喜平次。共に国を追われ、江戸で暮らしていたが、青年時代に共に憧れていた人の女房になった萩乃を、守ることに。
0255文字
読書管理用
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政争で脱藩した二人の男が、かつて憧れた女の窮地にあれこれ奮闘する物語。 物語自体は定番であるが、人物造形や関係性、描写の深みが、ありきたりな物語を崇高な物語に変えている。 読後感も最高で、「惚れるなら強い女に限る!」と思った次第。やっぱ強い女はええなぁ。
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ふじさん
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勘定奉行の裏切りで藩を追放された二人の元藩士。剣は一流だが閑古鳥がなく道場主の弥市、武士の身分を捨て商家に婿入りした喜平次。そこに、二人の初恋の女・萩乃が助けを求めて江戸に逃れてくる。思わぬ形で、捨てたはずの故郷の藩の騒動に再び巻き込まれることになる。葉室麟には珍しい軽やかなタッチで、思うように行かぬ人々の人生を哀歓豊かに描いた傑作時代小説。
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たいやき
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しずかなどんでん返しがおもしろかった。でも結局のところ、人の気持ちを完全に理解することなんかできない。そのはかなさややるせなさが逆に心地よい。
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kazu4
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軽快な作品。 『蛍草』にも通じる作品か? 登場人物も、生き生きと描かれ、個性的で楽しい作品でした! 弥市に弥生、羨ましい夫婦ですね。弥生のような接し方は素晴らしい。 「ひとは皆、許せぬ自分を心に抱いて生きていくもの」、響きますね‼️
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のびすけ
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国許を追われた弥市と喜平次のもとに、かつて2人が思いを寄せていた萩乃が表れる。萩乃を巡って、気持ちがふらふらと揺れ動く弥市と喜平次が滑稽で面白い。弥市の見合い相手の弥生は幼い頃から「大福餅」とあだ名されるような見た目だけど、その心根はとても魅力的。2人の飾らない関係が微笑ましい。弥生は実はかつて弥市が助けたお竹だった、という劇的なオチを期待してたのだけど、実際の所どうだったんだろう?弥市の因縁の相手・左京亮との対決シーンは圧巻のド迫力でした!!面白かった!
0255文字
suzu
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世の中を渡るのは戦場を行くがごときもの。お互いを見つめあうのではなく、背中合わせにあなたの背後を守りたいと存じます。飛んで来る矢の二本や三本私が払って差し上げます。代りに私の背後はあなたに守っていただきます。そうしますと私共は天下無敵でございましょう。このせりふ大好きです。かっこええは。
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よしちゃん
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じぶんでは意識しないが思わせぶりな女と、何年も前のみのならなかった恋から抜け出せない男二人、もう一つ入り込めなかったが、大福餅が全てを包み込んだので〇。
0255文字
prism
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愚かさを見せれば争いを避けられると思ったか。人の争いは見栄から起きるのだ。 草波様はここに戻ってきて下さいますでしょうか。女子は殿方を慕う気持ちを思い違いなどは致しません。草波様をお慕いしたのは誠の気持ちでございます。 〜それがしは泣いてなどおりませんぞ!でも叩いたら泣きそうな顔をなさいました。〜弥生殿、それがしのもとに参られるか。「もう参っております」
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ふぅ
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今まで読んだ葉室作品と比べると…。読み出し喜平次、弥市、萩乃の三人の関係に気持ちが入っていかなかった。中盤くらいから、やっと弥市の良さが分かりだした。大福餅の弥生がいて本当に良かった。だから読み終えることも出来た(笑)。
0255文字
nincabe
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ネタバレ16年前に藩を追われ、道場主とは名ばかりの貧乏浪人となった弥市と武士を捨て飛脚問屋の主になった喜平次。旧藩から初恋の女性萩乃が江戸入りして二人はその警護を引き受けるが、その裏にはある陰謀が・・・この萩乃という女が同じ女から見るとサイテーなのだ。自分が美しいと知っていて誰彼にもよく思われるような態度をとる。それは無意識にしていることなので始末に悪い。そして婚家でうまくいかず、手近なこれまた最低な男に良いように利用される。そんな女に16年たっても振り回される男たちが純情を通り越してアホとしか思えないのだった。
0255文字
びん
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光と陰、表と裏・・・。共に闘い藩を致仕した、性格や行動が正反対とも思える弥市と喜平次を軸とする勧善懲悪の物語。幼馴染で、一見仲違いしているような書き出しに反し、態度とは裏腹に互いを深く理解し信頼しあっている2人の前に現れる悪の主役たち・・・。致仕に至った藩内の揉め事や2人が共に見初めた女性が絡んでストーリーが展開していく。上辺では互いに素知らぬ顔をしていても決して崩れない真の友情ものは読んでいて気持ちがいい。
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yoshiken
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ネタバレ帰省の電車内で読了。主人公たちのチャンバラは負ける気がしないし、萩乃の思わせ振りな態度には一々ドキドキした。時間潰しには最適の一冊。時代小説が好きな父に渡して帰ろうと思う。
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しろっこ
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やっぱり萩乃がよくわからない。いったい何をどうしたいんだか。触れなば落ちんといった風情で儚げで謎めいてて、結果的には周りをひっかきまわして不幸にするよなぁ。と、二度目は萩乃に振り回されっぱなしの感想でした。
0255文字
chantal(シャンタール)
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ネタバレとある事情のため、国許から江戸へ出て来た閑古鳥の鳴く道場主の弥市と武士をやめ商人となった喜平次。16年後、二人はかつて心を寄せた萩乃を匿うことになる。それぞれ終わったはずの恋なのに、萩乃もまた二人に思わせぶりな言葉を投げかける。葉室さんの小説にしてはなかなかに軽ろやかで、殺陣ももちろんあるのだが、全体的にふんわりとした印象。過ぎ去った時間は戻らない。思い出は美しいままに、今を、未来を生きなくちゃね。でも時々はおもかげ橋の袂に立って、美しい思い出に浸るのも良いかもしれない。
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nemu
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萩乃は本当に弥市じゃなくて喜平次が好きだったのかな~?よくわからない。萩乃が全く理解できなかった。 喜平次が自分の心をさらけ出せるよい女性と夫婦になれてよかった!
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しろっこ
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ネタバレ最初は低調だったけれど読み進むうちに面白くなってきた。萩乃の思わせぶりな態度にいちいち振り回される弥市と喜平次が哀れで滑稽にも見えてたけれど、どんな思いもそれを通せば心にせまってくるものなんだなぁ。単なる剣術バカと思ってた弥市の底抜けの真っ直ぐさに感動すら覚えた。最後に良き人に出会えて何よりだった。
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宇和島太郎
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男ってバカだなぁ、でも男で産まれて来て良かったなあ、な読了感な作品でした。
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マサオ-
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いつも読んでいる葉室麟の作品とはすこし違う感じがしたが 軽い娯楽小説と言うか男たちの初恋を巡る葛藤とか面白かった。でも最後は立ち合いも有又弥生さんの言動には、あ・これやっぱり葉室凜かなと思わせて一気に読み終えました。
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suzy
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萩乃のような女は現代にもいる。喜平次と弥市のような人の良い馬鹿男が騙される。
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ピグモン
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よくも悪くも初恋を引きずるというのは こういう事なんですかねぇ・・・  弥市 自分に踏ん切りつける背中を押してくれる出会いがあってよかった  もう一度読んでみたら萩野に対する見方も変わるのかなぁ  純粋な人なのね って  とりあえず今の段階では「悪意のない人間ほど厄介なものはない」
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sin
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kindle版。作家買い。萩乃の思わせ振りな態度(本人に自覚なし)とそれに振り回される2人。勧善懲悪、いつもは面白いと読む作家さんなのに、嵌らなかった。萩乃の言動が苦手だからかな。
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こけこ
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読了後、気分爽快!親友っていいですね。そして、弥生さん。素敵すぎます。
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アニータ
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ネタバレ不器用に、飾らずに、真っ直ぐに。そんな弥市が、物語の最後に彼に相応しい女人と出会う。二人の会話が何ともいえないぐらい温かい。喜平次と弥市の張り合い、掛け合いも面白い。
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大阪のきんちゃん2
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著者の講演を聴いた際には、出来るだけ多くの作品を残したいとの想いが伝わったが、まさかこんなに早く亡くなるとは思わなかった。何か悟ってでもいたのだろうか・・・ 如何にも惜しい。 故郷の藩のお家騒動に巻き込まれ致仕した侍2人が、かつての想い人(女)の江戸出府に絡んで活躍。恋敵?でもあり親友でもある2人が真に守るべきものは何かを見定めていく姿を描く筆致はこの作家ならではのもの。読後感もすこぶる良し! ちょっと格好良すぎる!?それにしても思わせぶりな女はかなわんわ、ホンマに・・・
Yoichi  Taguchi

恥ずかしながら、コメントを読んで初めて葉室麟氏が亡くなったことを知りました。12月23日、66歳だったとのことで早すぎますね。あまりニュースにならなかった?だから日本のマスコミは・・・・なんで言わずに(自分の無知を棚上げして)、ひたすら合掌です。

01/18 00:05
0255文字
ヘブンリー
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裏切られて藩を追われ、一人は浪人になりもう一人は町人になった藩士がかつて心をときめかした元の藩の女性をかくまうことになる。裏では何やら陰謀の気配がするが女性を助けるべく奮闘する二人の姿が微笑ましい。読了感も良し。
0255文字
るう
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政争に巻き込まれ藩を出て江戸に住まう、貧乏道場主の弥市と飛脚問屋に婿入りした喜平次。若い頃想いを寄せていた上司の娘の萩乃の警護を頼まれた二人。萩乃の思わせぶりな態度に翻弄されるおじさん二人にくすっと笑えたり、でも腹の座ったかっこよさがあったりと楽しい一冊だった。
0255文字
ばるたん
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笑いがこみ上げて来るとても面白い本でした。特に主人公の弥市は黒澤明の用心棒や椿三十郎役の三船敏郎と重なってしまい情景を見ているような作品でした。
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キッチンタイマー
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時代小説に慣れてないんだけど、多少は漢字を読み飛ばしてもなんとなく分かる書き方に感謝。ヘチマとゴボウの2人がモテるの?モテるの?と不安になりながらも、触れなばおちん美女に翻弄される。これ美女に近ければ近いほど不幸になるなあ。喜平次のほうがひどい目にあってる(^^; 作品的には弥市の見合い当たりから筆の進む感じがするんだけど。ただの武骨者がユーモアのある男になるし。しかし理屈っぽい恋愛だなあ。
0255文字
Mikey
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王道の葉室麟の剣豪作品でした。無骨で腕は龍が、顔は糸瓜顔だし、口は悪いし。そんな弥市は正直で、しかも知らず知らずに醸し出す優しさがある。悪い奴らに騙されても真摯に生きている姿に感動。読後感が清々しい。
0255文字
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おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)評価65感想・レビュー81