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映画にまつわるXについて (実業之日本社文庫)

感想・レビュー
108

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jiro
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奥さんに勧められ「ゆれる」を見たのはもう20年近く昔のことか。かなり良かった記憶があるが何故かそれ以降特にフォローしていなかった。本書も奥さんの本棚から借りてきたもの。文章は切れ味良くてカッコいい。謙虚だけど最近の人みたいに炎上恐れの言い訳だらけの感じじゃなく、サッパリした感じで好き。調べてみると結構たくさん書籍が出ているようなのでもっと読んでみたいと思った。
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しゅう
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好きな映画監督の1人である西川美和監督。監督が書く文章を始めて読んだ。そこには、監督が作り出す映画の中の世界と同じ雰囲気が漂っているようだった。 映画づくりにストイックに向き合う監督の真面目さが真摯に伝わってきた。
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sito
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ボキャブラリーの豊富さと、文章による表現の力強さが西川美和監督の映画の基盤なのだろうと思った。理解して読みやすい文章。ああ、西川監督のように文章が書けるようになりたい。
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ジム
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この人は映画を撮る人だが、文章を書かせても上手い。そこにある感情、その人の人となりをうまく言葉にしてくれる。何でもできすぎてがっくり来るという向田邦子さんへの嫉妬とその作品の話がいい。『夢売るふたり』の松たか子さんとフォークリフトの免許を取りに行った話や、役者が重量挙げの役で思わぬ素質に目覚めちゃう話が可笑しい。動物を使う撮影の大変さ、音響効果技師のプロの技の凄さに唸る。一番は『ゆれる』の香川照之が西川監督に現場で言った言葉。鬼が来た💦と西川さん。香川照之の役者魂に痺れた。カッコいい。
Tomo

すごく丁寧に映画を作られていることが分かるよね。西川さんは映画も本も寡作だから、早く次の作品を見たい(読みたい)けど、一作ずつじっくり向き合っているんだろうね🥰

02/16 19:36
ジム

Tomoちゃん、映画の為に松たか子さんとフォークリフトの免許取りに行くとかすごいよね🤭試験のために「ひよこの雌雄の選別のような手振りを一心に繰り返す狂気の中年女」と化して黙々と一人練習とか、想像して笑っちゃった!😂直して直して直した台本に香川さんが、もの申す!丁寧に作ってるからこそ、なんだよねー。

02/16 21:27
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ちーえみ
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国内外で高く評価されている映画監督西川美和さんのエッセイ。世間のすごい人ってその道で勘を働かせ、それがもう天才的にカチッとハマって成功しちゃうような非凡な力を持ってるんだろうな〜と思ってしまうのだが、この本を読んでいると映画を撮る中でのさまざまなこと=Xで、思い悩み、赤面し、憤り、呆れ、自信を喪失し、そういったどん底でがむしゃらに乗り越えながら、楽しみ、感謝し、心揺さぶられるような成功へと歩いているのかと驚きがあった。またその事実に凡人のわたしは喜びも感じた。西川さんの湧き出すような言葉選びが好きだ。
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ジャ読メヴュ
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夢売るふたりのころのエッセイ。松たか子とフォークリフト免許とる話しが面白い。「僕」(村上春樹風の歌を聴けの僕)の年齢に追いつくころ、私も一夏中にプール一杯分のビールを飲み干すような生活をしていた。……ビールは、鬱屈しているのどちんこを刺激するものでしかなかった。ひとりになると虚しくて、 一滴のアルコールも飲まなかった。151p
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tosh
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大好きな映画監督、西川美和さんの映画にまつわるエッセイ。 おおむね4作目の夢売るふたり完成のタイミングらしい。 2作目ゆれるの裏話や、松たかこと一緒にフォークリフトの免許を取りに行った話は抜群に面白いし、お父さんが手作りのカチンコを作ってくれたエピソードには泣いた。 デビューの蛇イチゴから20年で6本と寡作なので次回作が待ち遠しいが、ご自身で書く原作やこういったエッセイも合間に読めるのはファンにとって幸せ。
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KUMAPON
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映画監督の西川美和さんがあちこちに書かれたエッセイをまとめたもの。図書館で何気なく手に取り、最初の『x = ヒーロー』を読んで驚いた。10年以上前に書かれたものなのに、一昨年に観た『すばらしき世界』にしっかりリンクしている。掲載当時に読んでいたら気づけなかったと思うと今このタイミングでの出会いに感謝したくなった。そのほかのエッセイも映画作りの裏側が謙虚かつ真摯に、テンポよくユーモラスに綴られていてどれも面白い。映像作品だけじゃなく文章まで巧いだなんて、ずるいな西川さん…!
KUMAPON

『蔵書の掟』より。「枕元には近々読もうと楽しみに思うものだけを数冊重ねておいたつもりだったのが、結局表紙を開かれることもないままその数は増え続け、ベッドの脇はいつしか無縁仏の本の墓所のようになり…」これめっちゃ分かる。。。

04/03 23:24
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takakomama
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Xにはヒーロー、裸、オーディション、バリアフリーなどの言葉が入るそうです。映画制作の舞台裏を垣間見られるエッセイ。俳優さんや女優さん、裏方さんたち、ひとりひとりの情熱と仕事ぶりがすごいです。まさにプロフェッショナル!
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シルバー井荻
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漢字ばかりの文章はギュッと締まった赤身肉。平仮名ばかりの文章は白くてヌメッとした脂身みたいな質感になる。その質感に合わせて、たとえば赤身系の文章は行間を広めにして柔らかく、脂身ばかりの文章は強めの書体でカチッと仕上げるのである。 西川さんの原稿は、ほとんど霜降り肉のようだった。漢字と仮名が緻密に編みこまれて、しかも改行が少ない。組むと版面の四隅がビシッと出て、その中を美しい質感が充たしていく。こういう文章を組んでいると、松坂牛の最高級肉をまな板に載せて、ゆっくりと包丁を入れていく肉屋みたいな気分になる
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桑畑みの吉
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2013年単行本刊行、2015年に文庫化されている。西川さんは新卒で映像関係に就職できなかったが、28歳で早くも処女作を監督、寡作であるが今や日本を代表する映像作家である。本書は2006年~当時の新作『夢売るふたり』(2012年)までに書かれたエッセイを取り纏めたもの。自分の至らなさを謙虚に嘆きつつも、自作や映画界への想いを語った内容となっている。小説家としても評価の高い西川さんなので私生活を含めてどの話も興味深いが、メインとなる『夢売るふたり』に関連するエピソードが取り分け印象的であった。
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grace
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とても興味ぶかく拝読。松さんすごい。(図書館で借り読み)
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ぴかぴか
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映画「すばらしき世界」の監督。映画宣伝を見るたびに美人さんで話も面白くて素敵だことと感じていたけれど、この本では、ポンコツな面も見れて散々笑った。「朝青龍の引退」のお話から始まる。「ん??朝青龍・・あぁお騒がせ力士さん」と思い出す時間経過の地の「好ましく思っている」云々には驚き、なるほど監督になる人はやっぱり考え方が違うんだと思う。その後も業界話や若い女の子のオーディションにまつわる話題から自身の苦しかった就活の思い出、はたまた「松たか子さんとフォークリフト免許取得」の話などなど読み応えたっぷりだった。
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ラムチョップ
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ネタバレX=バリアフリー/ 聴覚、視覚障がい者用の日本語字幕、音声ガイダンスつき映画があるとは知らなかった。情報量、踏み込み過ぎ、抽象的だとダメで、かなり難しい作業のようだ。X=再生/ 善意のむすがしさを思った。映画製作の裏側の思わぬ苦労など興味深く読んだ。映画『ゆれる』は監督が見た夢から着想を得たそう。ズゴイ夢見たのね。
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はこちゃん
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吸引力のある方だと思う。米原万里さん、岸本佐知子さんに続き、憧れる女性。死語かもしれないけれど、「漢気」がひしひしと伝わってくるのだ。『ゆれる』、映画も小説も大好き。西川美和さんごと大好き。
chiem

漢気、すごくわかります!

03/24 18:18
はこちゃん

chiemさん♬ ですよね(*^v^) 共感してくださり、ありがとうございます(*^_^*)

03/24 18:55
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harukawani
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好きだ…この方の文章……。考え方や世界の見方は決して特異ではないし、斜めでもないし、なんならすごく普通なんだけど、なんでこんなに”西川美和”なんだろう。不思議。日常に溶け込んだ風景や人物が、光の当て方ひとつ、表情ひとつで忘れられない物語になるような。嫉妬や劣等感なんかを隠して着飾ることもなく、わりと素直に書くのに、ユーモアや器の大きさが文章から滲み出ていて楽しい。中心となっているのは「ジェイ・ノベル」に連載されていた表題作で、それらがまた映画の舞台裏、映画監督の素の顔を見られて楽しいのなんの。→
harukawani

→特に「x=免許」「x=生き物」は名作短編の趣きで、前者は生涯忘れられないかも。松たか子と一緒にフォークリフトの免許を取りにいくんだけど、謎も毒も驚きも悲劇もない、ただただ明るい話になんでこんなに感動したのか我ながらよく分からない。最後ちょっと泣きそうになった。

03/01 21:59
harukawani

北村薫の掌編エッセイ「激しい雨」で言及されていたのは「x=生き物」。なるほど北村薫が好きそう。「激しい雨」を読んだら本書を読みたくなり、本書を読んだら『夢売るふたり』で江原由夏さんの演技を観たくなる。

03/01 22:02
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星野
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面白かった!短大時代にみた『ゆれる』以降、出ている小説はすべて読んでいる監督・西川美和さんの初エッセイ集。文章がめちゃくちゃうまい。どんどんと読めて、かつ読み手にふっと考えさせる余白を残すのがうまいのだろう。新刊もぜひ読みたい。
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井上裕紀男
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映画だけじゃないけど、他のエピソードも最終的には映画制作の礎になっているのか。下衆の勘繰りですが、映画熱と屈託の無い話がない交ぜになっています。 映画作りの下りはやはり興味深い。素人が想像するものとは「何やら違うもんだな」と感じる所が本書の魅力かも。取材~オーディション~役作りに脚本問答まで、書き連ね方も相まって余計に読み進みます。香川照之氏とのやり取りが出色。 西川氏、不思議な魅力があって好きです。
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なべたろう
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見たい映画がたくさん増えた。永い言い訳の映画を見てから気になっていた西川美和。この本がいいよとおすすめしてくれた三つ上の先輩。エッセイがやっぱり好きだなあ。全部含めて大切な本になりました。
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こうすけ
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西川美和作品を夜な夜な見ている年末年始。ディアドクターが面白かったので読んでみた。向田邦子のエッセイを読んでいるような、適度な謙遜や自虐。その題材が映画制作なので、楽しく読める。香川照之のエピソードが熱い。どの映画にも毎回二人乗りが出てくるのが不思議で、その謎を解くヒントがあるかと思ったが特になかった。
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M K
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映画って作るの大変なんだなーと思ったり、私が言うのもなんだけど、香川照之ってものすごいプロなんだなーと思ったり。
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赤鬼
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彼女の映画を見たり、側から写真を見てるだけでは到底考え付かなかった人間の姿が文字を通してきちんと記されてあったので、映像だけでなく言葉でも自分を表現出来る人なんだと驚いた。地頭の良さがそこかしこに溢れ、失礼ながら嫌味ばかりのニヒリストでなく安堵もした。挙げたらキリが無いけれど、どれも読み応えがあり、不器用さをこれでもかと書いてしまう所に好感も抱くと同時に、映像では無いからこその自由さみたいな物も感じた。一体どれだけの人が彼女のこの文章に辿り着けるのだろうかと悲しさもあった。それくらい面白かった。
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2Tone
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エッセイなので、軽い感じで読めるのと、作者の人柄が分かっていい部分と純粋に本だけ読みたい感じもします。映画と言っても、テレビ放送でしか見たことないけど、正直嫌いじゃないです。本から入っているので、気になる作家でもあり、次回の作品は映画館で鑑賞したいです。
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qoop
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映画監督の著者が映画制作に関する苦闘の日々を綴ったエッセイ。平易で手慣れた文章がまず目を引き、語り口の軽妙さと内容の充実ぶりに驚いた。ありがちな制作裏話などではないし、大上段に振りかぶった映画論的なものでもない。映画監督という一つのペルソナを越えた著者自身を客観視して対象かしている印象を受ける。また、字幕制作やオーディションの様子など、映画制作に関して周辺とも思えるテーマがむしろ作品の核を露わにするのだという点は興味深く読んだ。
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Hideaki Iwamoto
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面白い!心が揺れ動く様が見事に描かれている。(映画だけでなく、エッセイストとしても非凡なものを感じる。)映画が作られる過程や背景を知ることが出来るのもうれしい。
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まぎら
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映画にまつわる話が多くを占める後半より、色々なテーマを自由に綴っている前半のほうが面白かったかな。あと…伝えたいことを文章で表すのが巧いなと。フィルムメイカーに対する誉め言葉ではないのかもしれないけど。
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空の落下地点。
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ゆれるはある意味で正夢に...潜在意識も才能の内。「大いに信じた後は、大いに疑いたい。(中略)最も真摯な向き合い方だと思うから。」...盲信は真の信仰じゃないものね。役作りに本当に意味が無いかってのは、俳優にしか語れないこと。いつもと違う自分の姿を鏡や画面を通して見ることで脳が錯覚し、より役に入り込みやすくなるから。トリュフォーの映画では、猫に餌にがっつかせる為、撮影の直前まで何日か餌を抜いたと言ってた。西川は映画の為なら、一時に猫に三本の麻酔を打っても構わないと考えて、実際に二本は打った。CGの有難み。
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bura
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さすがの文章力。監督である西川さんの繊細な部分がそれぞれのxになっていて面白かった。
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chiem
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帯に「立ち読みしてください。買うことになりますから」とあって、立ち読みしたら、まんまと買うことに。 映画も、決して美味しくも楽しくもないのについつい見入ってしまうような感触の作風だけど、文章もつくづく巧いなぁと思う。向田邦子を羨む章があったけど、わたしはこの人がつくづく羨ましい。
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打鬼酒乱童子
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恐ろしく悩みながら作ってるんだな。 さすが天才!!
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はいこうせんせい
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いつ読んでも良い文章。映画や社会の良い所や悪い所を客観的に見れてるのかなと思う。悪い所を綴る部分でも一切棘のようなものがない気がする。オーデイションの話が気に入った。
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drifter
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とてもきれいで楽しい文章だった。 免許の話が大好き。
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ぽぽ
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西川さんの、映画に対する真摯な向き合い方に、思わず己の姿勢を正す。x=蔵書の掟、x=オーディション、が好き。本の内容を全く自分の内側に「所蔵」できないもどかしさに共感。是枝さんの”君が今感じた違和感は―その感覚をずっと忘れずに持っていてもらいたい”…の言葉が印象的。目当てだった『ゆれる』の話も良かった。発端からキャスティング、クランクアップまでの物語の裏の過程を知り、再度映画を観たくなった。香川照之、オダギリジョー、真木よう子、の主要キャスト3人の力はやはり凄い。
ぽぽ

( ´ᐞ` ).。o(ほぷさん、冬眠中だけど夜中起きてる…?)

04/09 07:55
あも

りょーかい!映画観るわ!ありかまとー!

04/09 07:57
6件のコメントを全て見る
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エリ
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監督としてのキャリアもあり気の強い女性なのかなと思っていたけれど(そういう部分もあるのだろうけれど)繊細な感性の方なんだなと思った。繊細さと鋭い感性から映画が生まれるのか。そして映画って音と映像は別撮りなのかとかこんな工程が映画作りにはあるのかなど各部門のプロの方達に感服。巻末の装丁にまつわるXも興味深い。装丁って表紙だけじゃないのか!紙面に対してどの文字をどの大きさで組むのか、漢字と平仮名の率によって組み方があったり…プロフェッショナル。
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一葉
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たまたま図書館で手に取った本。全体的に文章がこぎれよく読みやすい。映画にまつわるいろんな事柄はその業界の内緒話を聞いている気持ちになる。西川さんご自身のいろんなコンプレックスも割と赤裸々に書かれていて女性の監督だからかしらとおもったり。男性だとカッコつけてこういうこと書かなさそう。 後半のエッセイを読んで『ゆれる』を観たくなった。
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百じ
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アイデアを持ち、しまって、書ける、映画の他、本・作家に対しての文章にも付箋ようはった。
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K
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監督の少しこじらせてしまった部分や監督目線の出演俳優談もおもしろかった。
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