形式:文庫
出版社:KADOKAWA/角川書店
形式:単行本
出版社:メディアファクトリー
旧校舎の増える階段、開かずの放送室、塀の上の透明猫……。日常が非日常に変わる瞬間を描いた九十九話。恐ろしくも不思議で悲しく優しい。小野不由美が初めて手掛けた百物語。読み終えたとき、怪異が発動する――。
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実話怪談中の怪異は、私達の現実空間と地続きだと認識されるため、虚構と現実の境界である第四の壁を簡単に突破する。それが最も端的に現れているのは伝染系の怪談だ。怪異を消費する安全な立場にいるはずの読者は、突如自らに牙を向いて襲い掛かる怪異に戦き、それ自体がまた怪談となる。「赤い女」「影男」がその典型だが、「電話ボックス」「逆らう手」「廃病院」「覗き見」など、肝試しやそれに類する行為をした者が恐怖体験をする話も含まれよう。思えば作者の代表作『残穢』が、正に虚実相半ばする伝染系の怪異小説だった。
「夢の男」「グリコ」「どろぼう」「香水」は背後に犯罪の匂いがあって薄気味悪いし、「空きチャンネル」「もう駄目だ」は、友人が最後に何を聞いたのか(見たのか)が明かされない点に後味の悪さが残る。
かおちゃばんわ!残穢、表紙だけでも怖そー!楽しみー(((﹡•﹏•﹡)))
感想にも書いたけど「レインコート」やばかった。です。
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