形式:ライトノベル
出版社:SBクリエイティブ
大森藤ノ×ヤスダスズヒトが贈る、圧倒的ダンジョンファンタジー、第九弾! 「モンスター……ヴィーヴル?」 新たなダンジョン階層域『大樹の迷宮』に進出したベルは、竜の少女ウィーネと出会う。 人語を話し、人からも怪物からも襲われる孤独な少女を保護することを決めるのだが……。 「竜女か──久々の上玉だ」 忍び寄る暴悪の狩猟者達の魔の手、覆すことのできない人と怪物の軋轢、そして動き出すギルドの真の主。 一匹の竜の少女を巡り、都市に波乱がもたらされる。 人と怪物、神々を揺るがす異常事態──ダンジョンの異変に迫る迷宮譚第九弾! 「ベル……大好き」 これは少年が歩み、女神が記す、 ──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
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転生した異端児が共通して持つのは「強烈な憧れ」(p. 341)。ベルくんの憧憬一途しかり,本作のキーワードであるようだ。やはり騎士道物語,ロマンスの残響があるのだろうか。▽ダンジョンをかーちゃん,母親(マザー)と呼ぶ異端児たち。迷宮に封じられているのは女神か(pp. 342-3)
ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/06/24/210000
いくら泣いている女の子は放っておけないからといっても、冒険者がモンスターを助けるのはさすがに見境いなさすぎ!というツッコミはさておき、ベルの誠心誠意が伝わり、ウィーネの保護はヘスティア・ファミリアの総意に。しかしオラリオの街の人々や冒険者たちにとって、いや神々の降臨以前からモンスターに蹂躙され続けてきた人類にとってモンスターは天敵であり、モンスターを保護するのは最大の禁忌、最悪オラリオ全体を敵に回すことになりかねない。ウィーネが人間を助けたことから、モンスターが街に出たことが知れ渡りオラリオは大混乱に。
窮すれば通ずで愚者(賢者の成れの果て)フェルズを通じギルドの主神ウラノスの神意を知らされ、ベル・クラネルたちは「異端児の隠れ里」にたどり着く。ダンジョンの中でモンスターと人間どちらからもも忌避され命を狙われ、仲間同士で助け合いながら暮らしている異端児たちは様々な夢・前世の記憶を持ち、存在理由に等しい強烈な願望を宿している。日の光を浴び、人間と手を取り合うこと。人間なら誰でも叶えられるようなちっぽけな願いが彼らにとってどれほど困難で険しい道のりなのかを理解し愕然とするベルたちだが、リドはそこに希望を見る。
く。これから様々な秘密が分かりそうでとてもワクワクする。次に期待。
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