最終夜の8月32日を乗り切り、ぐっすり爆睡して朝を迎えた。『えっ・・。』日付を見たら・・また8月32日だ。次の日も次の日もこの繰り返しが続いた。ホラーの無限ループの階段を永遠に登るのか。夏の牢獄だ。この繰り返しに終わりがくるのか。そして、香川照之似の彼は9月1日を迎えられるのか。『四谷の階段登~る♪』のメロディが心に響きました。
やんもさん、
タトルセネウスこそ、ソクラテスを自死に追いやった一派「古き告訴人」の首魁という説があるからでしょう。この謀議が四夜にわたったのが「四夜会談」の由来と言われております。ただ同時代の資料が少なく、タトルセネウスの最期も大亀に喰われたとプラトンが書き残しているのみです。
ルーベンスの「我が子を食らうサトゥルヌス」の模造画を見て、「だめだ、もっと美味そうに食わなきゃ、それじゃ食べる相手に失礼じゃないか」という独白が、かなりブラックでしたね。じゃぁ、あの生肉は・・・って勘繰ったりしましたよ(叙述トリックでしたが、作者のいい意味での人の悪さが出てましたね)。もうひとつ、どの話にも必ず、異形のギリシア哲人タトルセネウスの小さな石像が、さりげなく登場しましたが、あれは何の意味なのでしょう。上記のセリフとともに、何とも薄気味の悪い部分でしたね。本当に作者は人が悪い(苦笑)
生肉晩餐シーンは、ホラー?と思わせて、第三夜の猫ちゃんの叙述トリックだったとは恐れ入りました!
また、最終夜の「8月32日」から導かれる、舞台は別の惑星だったというあのラストにはビックリ!
あれ、『猿の惑星』のオマージュですかね⁉️
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