http://www.shinchosha.co.jp/prizes/mishimasho/archive.html
本の検索サイトのネタが切れたので、こういうのも紹介していきます。
「文学の前途を拓く新鋭の作品一篇」へ賞が贈られるのですが、第1期の選考委員が大江健三郎、江藤淳、中上健次、筒井康隆、宮本輝であったり、第1回の受賞作が高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』であったりと、骨太な作品、継続的に評価されている作家が選ばれているんじゃないか、と個人的には思っています。
メフィスト賞受賞者である舞城王太郎『阿修羅ガール』や佐藤友哉の『1000の小説とバックベアード』、直木賞候補に選ばれたことのある古川日出男は『LOVE』で、サブカルチャー批評で確固たる地位を築いた東浩紀は『クォンタム・ファミリーズ』で(過去に『存在論的、郵便的』で候補に選ばれたこともある)それぞれ、この賞を受賞しています。
候補作も吉本ばなな『キッチン』(第1回)をはじめ、芦原すなお『青春デンデケデケデケ』(第4回)、阿部和重『アメリカの夜』(第8回)など、ファンの多い作品があるので、こういったところから、新しい作品、作家を増やしていく、というのも一つの手としていいと思います。
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