背筋になにか薄気味の悪い生き物がスーッと這うような寒さを感じる。表題作を含め、三つの掌編が収められている。どれも閉ざされた空間で起こる物語だ。『秋の牢獄』では、主人公の藍が11月7日の世界から抜け出せなくなってしまう出来事を。『神家没落』では、翁の面をかぶった見知らぬ男に家を受け渡されてしまった主人公の顛末を。『幻は夜に成長する』では、見知らぬ者たちに幽閉され、幻を創らされ続ける女の話を…。もしかしたら、どこかで主人公たちと同じ人がいるかもしれない。恐ろしいくらい、そう思えてしまうのです。
また改めてじっくり感想を書くことにして、こちらには短いものを。
寂しくて恐ろしいのに、この永遠の1日にどこかで魅了されている自分がいます。それは通常では有り得ない、濃密な人とのつながりに憧れる気持ちがあるから。
美しい物語ですね。初めてのイベント体験と相まって忘れられない一編となりました。
とても楽しかった。はこちゃん、皆さん、お疲れさまでした(*^^*)
こちらには「秋の牢獄」の感想だけ。
何とか7日中に読了できました(^^)
他2編や『夜市』に比べると幻想的な印象は薄いが、淡々とした感じがじわじわと怖さを際立たせていく。ある日突然、何の理由もなく時に閉じ込められるって、この上なく怖い(>_<)薄寒くなった首筋を撫でながら読んだ。同じリプレイヤー仲間がいて、希望の感じられるラストでよかった♫
無事に8日が訪れますように…☆
最後に。はこちゃん様、素敵な企画をありがとうございました(*^^*)
11/7に再読。エントリーされた123名の読メユーザーさんとともに。1日の自分の行動をじっくり確認しつつ、作品に絡めながら読んだのは初めて。思いがけず、新鮮な読書体験でした。7日に閉じ込められた際の待ち合わせ場所は確認済みですが、私たちには読メの連絡手段もありますね。「十一月七日が過ごしやすく美しい一日でよかった。」繰り返す日常がありきたりであることのありがたさ。雨の朝が現実と作品で見事にリンクし、印象的でした。
☆素敵な企画ありがとうございます☆ 感想こちらにも残しておきます♪ ---『夜市』に続く2作品目。感じるのは、心に風が吹き抜ける感覚と美しい世界観。『神家-』では《居場所》、『幻の-』では《囚われ》、そして『秋の牢獄』では『受け容れる』イメージを受け取った。不自由さに縛られる中でも自分の立ち位置を変えれば、自分自身で創造した先入観を払拭できれば、起ることに抗わず意味付けできれば、きっと解放され11月8日を迎えられる・・・。
『秋の牢獄』読了~♪
初めて読んだ時も衝撃的でしたけど、このウッスラとした不気味さのある幻想的な物語、イイ~ですねぇ(*^^*)
『僕たちは11月7日に脱ぎ捨てられた影なのだろうか・・・』今回、このくだりが響きました。さて、まだまだ、神家~、幻は~が残ってるので寝落ちするまでこの世界に浸りますかヽ(´ー`)ノ
「秋の牢獄」そこにはいてもいいかもと思う気持ちが結構強くありました。不思議な世界は自分が気付かないだけで、そこにあるのかもと。何の根拠もなくそう思う。それは恒川さんの描く風景に既視感があるから。日本の昔ながらの風景は、そんな不思議な世界に繋がっていても可笑しくないとかなり真剣に思っている私です。繰り返してもいいとは思ったけれど、でも、明日もその先もちゃんと来て欲しい。楽しい予定も沢山待っているから。こちらでも、ありがとうを残しておきます。
『秋の牢獄』☆なんかどこかで読んだことがあるような感覚にとらわれている不思議な読後感☆もしかして私は…☆明日はくるのかなぁ☆明日会社で嫌なイベントあるし…明日にならなくてもいいかななんて思ってしまうけど…同じ日の繰り返しはやっぱり…楽しいイベントをありがとうございましたm(__)m♪
この雰囲気、なんとも惹かれます。
永遠に続く今日…狂いそうになるのだろう。それも仲間がいれば救われる。
明日が来ることが当たり前なのだけれど、来ることを祈ってしまう。そんな本でした。
ツアーに誘われなければ、まだまだ手にとらなかったかもしれない。
企画してくれたはこちゃんありがとう。
誘ってくれた文さんありがとう。
一日だけでどうしろっちゅうねん!
やはり、仲間が出て来ましたね。「リプレイ」も昔々によみましたが、アチラは戻るポイントがだんだん短くなっていってとうとう明日を迎えたんでした。
その意味じゃ、北風伯爵の存在は良いけど、信じていいんかい?こんなの……な感じです。
コミュニティそのものが初体験で、どのトピックに書き込んで良いのか分かりませんので、取り敢えずこちらへ。
同じ設定の小説は幾つか読みましたが、恒川さんが書くとこうなるのですね。北風伯爵。同じ体験をする人がどんどん入れ替わっていくところ。とてもユニークで面白かったです。
お誘いありがとうございました(^-^)
初読みの作家:恒川光太郎さん、面白いです。ホラーとして読むのが正統派なのでしょうが、哲学的にもよめるなーと読後30分位してぼんやり考えてしまいました。一歩間違うと筒井康隆の『脱走と追跡のサンバ 』ような世界に迷い込みそうな雰囲気もあり、ある意味ハラハラでした~♪。 「メビウスの帯」から一歩前へ!
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