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「世界文学必勝法」の100冊を読破しよう!

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ガラスの文鎮(文鎮城)
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37.ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』を読みました。十代にスケベ心で読んだ覚えがありますが有名なほどではないなと思った記憶があります。読んだのは新潮文庫なのは確かなので完訳でなかったのですね。今回平成8年に出版された完訳版を読んでなるほどスケベだ納得しました。今は普通に思えるこの様な描写も20世紀はじめにはとんでも無く無作法だったのでしょう。日本は戦後性描写における卑猥とは何かと言う裁判でしたが英国で起きた裁判は卑猥案件と階級案件の両方があったのではないかと想像します。貴族階級の妻が森番と不倫してその子供を生もうとする訳なので。いずれにせよ面白かったです。