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レイ
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友達の好きな男の子を一緒に見ているうちに、いつの間にか私も好きになっていた。 あまりに友達が本気だったので、私も好きになったとは言い出せず、とうとう卒業式まで秘密の想いを抱えてしまった。 表面上は友達の恋を応援、そんな私に託されたのは、友達に代わって第二ボタンを貰いに行くということ。 自分の想いを奥底にしまって、大事な友達のため淡々とその旨を告げた。 彼は快くボタンを外そうとしてくれるのだけど、緊張しているのかなかなか外れない。 手間取る数十秒の間に、留めてあった気持ちが今にも溢れ出してしまいそうになって、早く外れないかな、いっそのこと外れないで、と暴れた。 ボタンを渡すと何も知らない友達にありがとうと笑顔で感謝されて、抑えきれなくなった葛藤は私を突き動かした。 友達を裏切るような告白は いい子を卒業したかったから