性を物質化することで、女性は顔(個)を無くした「モノ」となり、モノと相対することでそのつがいの男性も同様に顔(個)を無くす。愛の一つの形であるセックスを強制させることで主体性を奪い、私的な関係を破壊させられる。そのえげつなさに身震いし、恐怖を心の底から感じた。小説「1984」内では体制への反抗手段は愛だという一節があった。これほどまでに愛を徹底的に破壊する手段はあるのか。愛という概念すら抱かせない、この体制(小説)の恐ろしさはまさに「デストピア」だ。
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性を物質化することで、女性は顔(個)を無くした「モノ」となり、モノと相対することでそのつがいの男性も同様に顔(個)を無くす。愛の一つの形であるセックスを強制させることで主体性を奪い、私的な関係を破壊させられる。そのえげつなさに身震いし、恐怖を心の底から感じた。小説「1984」内では体制への反抗手段は愛だという一節があった。これほどまでに愛を徹底的に破壊する手段はあるのか。愛という概念すら抱かせない、この体制(小説)の恐ろしさはまさに「デストピア」だ。