511
さんの感想・レビュー

新着

1.文章が硬質でどことなくハードボイルド調、会話文が特徴的でどことなくヘミングウェイを思わせた。視点とその切り取り方が独特で、市井の人々の奇妙で、特別な瞬間を物語に仕上げているその手腕に感心させられる。文章が古風なことは否めないが、それがネガティブに働かず、むしろビンテージのように味わい深いものに感じる。作者の力量を感じた。 2.表題の件は個人的にはイマイチ。構成が間延びしているし、ナチスという問題にフォーカスしたかったらそれこそ「夜と霧」そのもののほうが何十倍もインパクトがある。

夜と霧の隅で (新潮文庫)北杜夫

本を登録

あらすじ・内容

ナイス ★11

コメント(0)2021/10/29

読み込み中…

最初
前
1
次
最後

全0件中 1-0 件を表示

511
さんの最近の感想・レビュー

地面師たちファイナル・ベッツ

地面師たちファイナル・ベッツ

1.前情報なし、というのもあったからかこちらの方が好み。ダメ男・クズ男が多種多…続きを読む

地面師たち (集英社文庫)

地面師たち (集英社文庫)

面白かった。実際の事件に基づいてのフィクションと知ってびっくり。金と会社と組織…続きを読む

書くことの不純 (単行本)

書くことの不純 (単行本)

1.非常に論理的で一貫的、連続性のある文章であった。その上で「純粋さ」を深く感…続きを読む

師弟 (棋士たち魂の伝承)

師弟 (棋士たち魂の伝承)

飽くなき探求心、突き詰める哲学、求道者、勝負師。現代の侍、と言ったらあまりにキ…続きを読む

ミス・ジャッジ (実業之日本社文庫)

ミス・ジャッジ (実業之日本社文庫)

上手い作家。ただ作家というより低予算の海外ドラマの脚本家、というイメージ。クラ…続きを読む

本心 (文春文庫ひ 19-4)

本心 (文春文庫ひ 19-4)

平野啓一郎

1.生きることって、こんなに辛くて陰鬱なものだとしたら、あまりにも寂しいよ。2…続きを読む

511

511

47お気に入られ 2月の読書メーターまとめ

登録日: 2014/06/17（3939日経過）
記録初日: 2014/06/13（3943日経過）
読んだ本: 590冊（1日平均0.15冊)
読んだページ: 206450ページ（1日平均52ページ）
感想・レビュー: 560件（投稿率94.9%）
本棚: 0棚
性別: 男

読書メーターの
読書管理アプリ

詳しくはこちら

日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。

App Storeからダウンロード

Gogle Playで手に入れよう