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しじみチャンス
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しじみチャンス
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現代であれば小野田寛郎氏は、いわゆる「大人の発達障害」と診断されるパーソナリティであったのだろう。そんな語彙がなかった当時、作者・山田順氏はゴーストライターとしての禁を破ってまでその特異な人となり──つまりは彼への嫌悪感をぶちまけてしまった。プロの信義にもとる、のかもしれない。しかし昭和も遠くなったいま、この証言は貴重だ。平和では生きづらかったであろうキャラクターが、狂った時代の意識のまま取り残された環境に過剰適応した。そしておそらく戦時では英雄だったであろう殺戮を重ねていた。いったい誰の罪なのだろう。
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しじみチャンス
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読書データ

プロフィール

登録日
2017/05/06(2885日経過)
記録初日
2017/05/03(2888日経過)
読んだ本
295冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
79713ページ(1日平均27ページ)
感想・レビュー
45件(投稿率15.3%)
本棚
0棚
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