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かのん
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かのん
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ネタバレ幼少期を疎開先で過ごした当時の“普通”“一般的”“常識”の中で生きた女性の晩年までの心の機微を丁寧に描かれてる作品で興味深かった。“個”が大切にされる時代ではないため、主人公が自分と向き合う時間を持てずに時代に流されていく感じが読んでいて切なかった。晩年期家族関係は手遅れの主人公だけど自分を理解し妹分と仲直りし自分で思考できるようになれたのと娘に風美子がいたのは救い。主人公が妹分に『(あなたは)不幸な出来事はあったけど不幸な人ではない』と言ったセリフが心に刺さった。当時の逆風に負けずに生きた風美子は凄い!
0255文字
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かのん
さんの最近の感想・レビュー

その女アレックス (文春文庫)

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ピエール ルメートル
アレックス…なんて壮絶な人生。最後は気がふれてあんな奇行に、と思ったら最後そう…続きを読む
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俺ではない炎上

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読書データ

プロフィール

登録日
2021/11/02(1145日経過)
記録初日
2022/03/01(1026日経過)
読んだ本
114冊(1日平均0.11冊)
読んだページ
40795ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
58件(投稿率50.9%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

感想は自分の感情優先で自由に書いています。

感情が乾燥状態になっていましたが、
『屍人荘の殺人』を読んで本格推理の謎を解く楽しさを
『線は、僕を描く』で小説の面白さを
思い出すことができました。
感情を揺さぶってくれる小説のおかげで人生に彩りが戻ってきた感じがしてうれしく思います。

個人がその本を読んでどう感じたかという十人十色のネタバレ感想を読むことが特に好きです。

よろしくお願いいたします。

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