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二笑亭
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二笑亭
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ネタバレ人の心に潜む「鬼」から始まり、本来人の目に見えない鬼がどのようにして可視化されていくか。“百鬼夜行”と“都市”の関係を軸に、説話や絵巻を基にして紐解いていく。「実体のない認識下の恐怖」だったはずの百鬼夜行が祭礼行列という具体的なイメージを取り込んでいった、百鬼夜行がそもそも制御可能な異界として都市に組み込まれたものという話が面白い。都市の下層民への賤視が百鬼夜行の恐怖を増幅させ、商工業の発展すなわち大量消費社会化が付喪神を生む。妖怪と人心とはやはり合わせ鏡のようである。
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二笑亭
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読書データ

プロフィール

登録日
2021/09/11(1296日経過)
記録初日
2020/07/05(1729日経過)
読んだ本
169冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
57628ページ(1日平均33ページ)
感想・レビュー
169件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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自己紹介

怪奇愛好家。好きな作家は京極夏彦、皆川博子、山田風太郎。

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