ラブコメ、トンチキ、シリアス、心理描写多め、人間臭い、DT、ドロ沼小説が好きです(お勧めあれば是非……)男女カプを心から愛してます。
TL小説中心、たまにサスペンス小説や短編小説も読みます。硬派なラブコメが特に好きです。今年初めてBL小説に触れました。乙女ゲームも好きです。
万人受けしない賛否のある作品、読者に配慮しないような作者が我が道を行く作品、界隈特有の暗黙の了解をぶち破る作品にハマる傾向あり。
共感できるような感想はもちろん、自分とは全く異なる視点の感想も大好き。なので否定的な感想も割と好きです。
基本的に紙派。銀髪白髪長髪敬語眼鏡やDT、イケオジ、人畜無害な強メンタル男、変わり者ヒロインが好み。
アイコンはダ鳥獣ギ画 様(https://chojugiga.com/) からお借りした物。
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TL小説という一途が正義とされているような舞台で、たとえ恋愛感情がなくとも「中盤から他の男に心を傾ける」という描写を迷いなく書かれた作者様の真摯さに非常に好感を抱きました。一歩間違えれば移り気な女に写りそうな展開ですが、そう感じなかったのは作者様の実力ゆえでしょう。綺麗な部分も人間臭い部分も兼ね備えながら生きている人物像、片思いで疲弊し切ったマリエットがシリル様と傷跡を舐め合うような関係を望むのも頷ける、説得力のある心理描写に感嘆しました。ヒーローヒロインも唸るほど良かったのですが→
私はシリル様という最高の当て馬に心を鷲掴みされてしまいました……。シリル様にとって「あの人」は一筋の光のような、かけがえのない存在で。彼女が自分を一個人として認識していたかわからない、と事もなげに言っていた彼が、終盤あの行動に出たのは感慨深い。幼い頃虐げられていて「個」を持たなかった彼が自分の最期を刻み込もうと、あの行動を選んだのは、ずっと胸に秘めていた「自分を見てほしい」「認識して欲しい」と心の叫びだったのではないかと思ってしまい、胸が締め付けられました。ああ、叶うことなら彼も幸せになれる分岐が欲しい…