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roughfractus02
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roughfractus02
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父と母の関係を生命のぶつかり合いと捉えた息子は、戦前フランスで人類学を学び、多数の著名人と知り合い、芸術家となり、恋愛して女性を生命と捉え、母の死に目に会えず、帰国して従軍し、戦後帰国して父の死顔を素描する経験を経ている。著者はその特異な父母との記憶に向き合い、意識と無意識が向き合う思春期の瞬間瞬間の苦悩を、表現を通して解釈し直しながら前進するようにも見える。が、彼の前に意識が仮想した死を終点とした「道」などない。生命自身になろうとする著者にとって、進むことは「いのちを捨てる」瞬間瞬間の行為になっている。
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/06(2973日経過)
記録初日
2017/02/06(2973日経過)
読んだ本
3606冊(1日平均1.21冊)
読んだページ
1378311ページ(1日平均463ページ)
感想・レビュー
3606件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
自己紹介

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