先月はセールからデスコラを経てベルクソンへと自分のベースになる考えをアップデートする読書だった、、その間にダ・ヴィンチ関係もだいぶ読んでしっかり見て、、IT機器で流すように見ることが日常になった自分に観察することを叩き込み直すにはいい機会になった、、2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:30冊 読んだページ数:11098ページ ナイス数:259ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2024/9
この本は「読んでいる本」の欄において少しずつ何度も読んでいた。最近集中的にダ・ヴィンチ関係の知識をアップデートしていたので、今回「読んだ本」に登録し直すために見直した。ミクロとマクロの類似からパターンを抽出し、観察と実験でそのルールを遂行して破綻すると科学的探究にシフトする手順が鮮やかだ(K・ポパーの反証可能性の手順を思い起こす)。学生時代からダ・ヴィンチのファクシミリ版を集めるのが唯一の趣味で、鏡文字のイタリア語もなぞる程度はできるくらいにはなったが、マドリッド手稿は大部なので翻刻が出てありがたかった。
ハードカバー版での7年前の読後とほぼ同じ感想だったのに驚く。始めと終わりを固定してその間にページ番号を配する書物に収まる年代記的作品なのに、この小説は偶然や変異をあちこちに生み出す出来事の時間に満ちていた。が、今回は意味を揺り動かして液状化する感覚が文庫版読後に自分にも起こった。時という考えに思いを巡らしながらスペイン語の時間tiempoが気温のtemperaturaに繋がるな、などと時間から気象を巡る言葉遊びへ思いを巡らした時、一族の代々の名が微妙にズレるように意味をズラすと混沌に向かうことに気づいた。
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ハードカバー版での7年前の読後とほぼ同じ感想だったのに驚く。始めと終わりを固定してその間にページ番号を配する書物に収まる年代記的作品なのに、この小説は偶然や変異をあちこちに生み出す出来事の時間に満ちていた。が、今回は意味を揺り動かして液状化する感覚が文庫版読後に自分にも起こった。時という考えに思いを巡らしながらスペイン語の時間tiempoが気温のtemperaturaに繋がるな、などと時間から気象を巡る言葉遊びへ思いを巡らした時、一族の代々の名が微妙にズレるように意味をズラすと混沌に向かうことに気づいた。