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おにやんま
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おにやんま
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心を病んだ妻との日々を綴った「病妻物」12編からなる短編集。中でも有名な『聖ヨハネ病院にて』は確かに完成された普遍的作品だなと感じた。結末あたりの主人公の作者と妻との語らいは心に沁みる。作者は僕の母校の高校の先輩なのだが、申し訳ないことに、その作品を読むのは今回が初めてだった。どの短編にも病んだ妻への献身と苦悩、作者が「ヒューマニズム」の理念を真摯に実践しようとする姿勢が描かれている。病妻との日常生活を些事まで丹念に写実することに、私小説の可能性を見たのだと思う。
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おにやんま
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読書データ

プロフィール

登録日
2018/07/27(2438日経過)
記録初日
2018/07/30(2435日経過)
読んだ本
160冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
56885ページ(1日平均23ページ)
感想・レビュー
159件(投稿率99.4%)
本棚
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性別
外部サイト
自己紹介

66歳。無職。カツオとビールが大好物。理屈っぽい人情家。気分次第に、ファンタジー以外は何でも読む派。基本的に図書館本。

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